「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
週末は。

いよいよ今週末はサックスアンサンブルの演奏ステージである。今回は5人での演奏、サックス五重奏に初めて挑戦する。いや、ドキドキするわ。お客さんに喜んでもらえるようないい演奏をしたいものである。
ところで気負ったり緊張すると、本番でいい結果が出ない場合が多い。練習どおり間違えないで演奏しようと思うあまり、身体が固くなって最高のパフォーマンスが発揮できなくなるのだ。今回はコンクールやコンテストなどではないわけだから、ここは音楽をお客さんに届ける心持ちを大事にしたいと思う。「ぼくの演奏したい音楽はこういう音楽なんです」という語りかけるような思いを持つことで、多少のミスがあっても後に引きずらないようにできると思う。そのためにはステージ上で音楽が始まる前にココロをととのえる時間があってもいいと思う。今回はそういうことも試していこうかな。

 

一方で、今回の演奏ステージを最後にテナーサックスの方がアンサンブルから抜けるというのは、非常に残念なことである。これまで3年ほど一緒に演奏してきた仲間なので、残念に思いつつ大いに感謝している。
そんなわけで、テナーサックスが抜けたことで、そのあとどうするかという課題が残る。メンバーを募集するという手もあるけど、いっそ3人で演奏する道も模索してもいいかもしれない。いいなと思う楽曲がそれほど多くないという点が難だけど、演奏人数が少なくなった分、個人の技術は否が応にも向上しそうである。次回は秋に演奏ステージを予定しているけど、果たしてどうなるか。

 

ちなみに、今回の市民サークル発表会的なイベントでは、告知用のチラシや会場で配布するパンフレットは、ぼくがその原稿を作成した。以前の会社でイベント告知などの社内掲示を作成したことはあるけど、専門の業者が印刷し不特定多数に配布されるようなチラシやパンフレットを作成したのは、初めてかまたはかなり久し振りである(もしかしたら20年くらい前に所属していた吹奏楽団の演奏会パンフは作ったりしたかもな)。
以前の会社で作っていたようなノリで作成したデザインだけど、原稿を見た他の参加サークルの方や実際にチラシを配布した方にも好評をいただいて、ちょっと嬉しかったりする。イベントの運営に少しでも貢献できたのは良かったかな。

 

さて、この演奏ステージが終了すると、市民サークル発表会は秋まで開催されない。先に書いたとおり、三重奏で出るか、メンバーを募集するかをゆっくり考えようと思う。
一方でゆっくりもしていられないのが、5月のサックスのラージアンサンブルがあり、6月はみなとみらいホールで吹奏楽の演奏ステージがある。どちらもイベントのために募集されたもので、6月の吹奏楽のステージでは、久し振りにアルトサックスで演奏に参加しようと思っている。これはちゃんと練習しないといけないわ。
だから、今週末の演奏ステージが終わったからと言って、安心して惚けてもいられない。まあ周囲に迷惑のかからない程度には吹けるように練習しておかないといけないかな。

 

そんなわけで、今週末に演奏ステージを控えつつも、今後に向けてまだまだ音楽生活は続くのである。

| 音楽日記 | 18:16 | comments(0) | -
銀・サックス。

先週末は、まりこさんが数か月前に発注したテナーサックスが納品されたとのことで、その引き取りに付き添ってきた。以前から欲しかった銀メッキのテナーサックス。見るからにスゴい楽器である。これはいわゆる受注生産なのだそうな。オーダーを受けてから製造を始めたわけで、一般的に量産される楽器とは手の入れ方が違う。きっといい楽器なんだろうな。
マウスピースを持っていなかったそうなので、その選定を兼ねて、試奏室で初めて鳴らす楽器の音を聴かせてもらった。
うん、とてもいい音が出てる。彼女は個人的趣味で購入したそうで、これで何かをやろうという確たる目的はないそうだけど、ぜひ一緒にアンサンブルをしてほしいと思うわけである。

※とてもいい楽器である。

 

ところで、マウスピースの選定が終わり、まりこさんが店員さんと購入手続きをいろいろしている間、手持無沙汰な状況を察してか、店員さんから「何か楽器を試奏してみます?」と申し出があった。たぶん、店員さんはさきこに向かって声をかけたようなんだけど、思わずぼくが「じゃ、ヤナ○サワ社製のシルバー○ニックを試奏させてください」と口を挟んでしまった。
ヤナ○サワ社製最高のモデルを試奏するチャンスを得た。

 

吹いてみて驚いた。
吹き心地が軽い。芯の通った太い音が出るのに、過度な重厚さを感じさせず温かい音がする。キラキラしたブライトさは確かにあるものの、ぼくの持っているブロンズ製の楽器よりはキラキラ感は抑えられている感じ。大きな音も小さな音も無理なく出すことができ、ビブラートの反応もいい感じである。これはいい楽器である。
以前、とあるアンサンブルの楽団でバリトンサックスの方が持っていたセル○ー社製の銀製モデルを吹かせていただいたけど、非常に重厚感のある音がしたものである。しかし今回試奏したシルバー○ニックは、音に厚みはあるものの重々しさをまったく感じさせない。これは大きな違いである。
この音色はまさにぼくが鳴らしたかった音である。そうだ、ぼくはバリトンサックスでこういう音を出したかったんだ。
いやー困った。欲しいけど、あまりにも高額で手が届かない。たしかぼくが乗っているクルマ(ホンダN−バン)とほとんど同じ金額である。ぼくがこれを手に入れることがあまりにも非現実的過ぎて、欲しいなーと思ってはいるものの、一方で物欲が激しく揺さぶられる感覚はまったくなかった。高額過ぎて手が届かないと逆に冷静になるんだね。
まあ、銀製の楽器は表面が酸化して黒ずんでくるので、メンテナンスが大変だもんな。年に数回ほど市民サークル発表会などで吹く程度のぼくは、役者不足と言わざるを得ないからね。
ちなみに、銀製の楽器が非常にいい感じであることが、まりこさんの銀メッキのサックス、試奏したシルバー○ニックで分かったので、より現実的な物欲がむくむくと首をもたげ始めている。それは、銀製のネックである。楽器本体とマウスピースを接続するネックというパーツがあるのだけど、これは楽器の音色にもっとも大きな影響を与えるパーツである。これを銀製のものに変えたら、試奏したシルバー○ニックほどではないけど、これに近い音色を得ることが可能かもしれない。通常は4万円程度で購入できるネックだけど、銀製のネック(スターリ○グシルバー)は7万円以上もの高値である。この程度なら頑張って貯金して購入できるかもしれないね。

※こ、これは・・・!と思いながら試奏するぼく。

 

そんなわけで、まりこさんに付き添って銀メッキのテナーサックスの音色に触れ、また銀製のバリトンサックスを試奏させていただき、思わずぼくも銀製のサックスに強い興味を持つようになった週末であった。

| 音楽日記 | 07:49 | comments(0) | -
楽しい音楽の時間。

先週末は横浜市某区で市民サークルの発表会的なイベントがあって、4回目の参加となる今回もサックス四重奏を演奏した。
曲目などはすべてその前の週に演奏した別の区の市民サークル発表会と同じものである。その際にもブログに書いたけど、完成まで非常に不安な状況の中、まあまあな完成度に至ることができたのでよかったと思う。今回もそれなりにいい感じで演奏できたので、会場から大きな拍手をいただいたし、終演後にわざわざお声がけいただいてお褒めの言葉もいただけた。演奏も楽しいけど、こうして演奏した後に観客の方と会話できるというのはとてもいいね。こういう経験ができる間はサックス演奏を続けていきたいと思っている。

 

まあまあとは言いつつも、今回もいろいろ課題はあった。本番という特殊な環境の中で焦りから気持ちが急いてしまい、これによってテンポがどんどん速くなっていくという悪しき傾向がある。少人数でアンサンブルをしているわけだから、練習と異なるテンポによってミスが出てくる恐れも大きくなる。この焦りとか急いてしまうとかいう、要するに「アガる」という本番特有の現象をなんとかしたいものである。
ちなみに、今回は本番前にステージ袖で待機している間、ぼくはヘンテコな動きをしなかった。先々週の本番前にはステージ袖が暗かったこともあって、恥ずかしげもなくヘンテコな動きをしてみたのだけど、その因果関係は別として、この時の本番ではほとんど焦りなどは生じなかった。一方で、ステージ横が比較的明るい今回の本番前では、ヘンテコな動きは一切しなかったのだけど、これまたその因果関係は分からないけど、本番では焦ってしまった。因果関係はどうあれ、次回の演奏ステージでは本番直前に必ずヘンテコな動きをしようと思う。
ところで、今回演奏した楽曲の中に、「歌劇『メ○ーウィ○ウ』セレ○ション」がある。これは何年も前に所属していた吹奏楽団で演奏した楽曲である。非常に思い入れの深い楽曲で、アンサンブルを始めるにあたり、一番最初に楽譜を購入した楽曲である。もう4年くらい前になるだろうか。まだ、ぼくとさきことまりこさんしかメンバーはいなくて、テナーサックスのパートをどうするか全然決まっていなかったけど、3人で昔を懐かしく思いながら演奏したものである。今回、この楽曲が演奏することができて、以前のように指揮者に依存していた吹奏楽団の頃のマインドを脱し、自分たちだけで楽曲を演奏できることが証明されたような、なんだか誇らしい思いである。ぼくがこの先、この楽曲を思い出すにあたっては、きっと吹奏楽で演奏した時の記憶よりも、アンサンブルで演奏した時の記憶の方が強く、鮮明に蘇るんじゃないだろうか。

 

そんなわけで、今年の演奏ステージは終了である。
これで少しサックスに触れない日が続くかというとそういうわけでもなくて、年明けから3月の市民サークル発表会に向けた練習が始まる。また5月に予定されているサックス・ラージアンサンブルの練習も年明けから徐々に始めないといけないかもしれない。どうやらぼくが吹いたことのない吹奏楽コンクールの課題曲が予定されているようである。しかもかなりの難曲だそうな。
まだまだサックスへの情熱は続きそうである。

| 音楽日記 | 22:08 | comments(0) | -
オーケストラの吹奏楽。

某SNSを眺めていたら、ふと気になる投稿に目がとまった。神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈フィル)が、吹奏楽のスタンダードな楽曲を中心とした演奏会を開催するということである。吹奏楽を経験した人ならどこかで聴いたことがあるような楽曲を管弦楽で演奏しようというわけである。これは面白い。
早速さきことチケットを購入して出かけることにした。場所は来年改修工事でしばらく閉館となる神奈川県民ホールである。ここで演奏した経験は数えるくらいしかないけど、なんとなくぼくの音楽人生における聖地みたいなもののひとつである。
プロの音楽家が数多のアマチュアが演奏した吹奏楽のお馴染みの楽曲を演奏するというのはいいものである。そういえば、某N○K交響楽団のメンバーが吹奏楽団を編成して、吹奏楽を演奏していたけど、これに匹敵するほど感動的だった。こういう機会があればまた行ってみたいものである。
ちなみに神奈フィルはコロナ禍において大変な財政難になったと聞いたことがあった。なんとか力になりたいと思っていて、既にコロナ禍ではないけど、今回の演奏会に行くことで少しだけ力になれたのは良かったかな。その意味では、財政難に喘ぐ地方の交響楽団などは、吹奏楽の楽曲を演奏する機会を設けると、集客に若干ながら寄与するかもしれないなどと僭越ながら思ったりして。

| 音楽日記 | 19:04 | comments(0) | -
今年最初の演奏ステージ。

先週は、夏前から練習を続けてきたサックスアンサンブルの演奏ステージがあった。今年の演奏曲は、サックスが得意とするようなジャズ・ポップス系のジャンルだけではなく、オーケストラのアレンジの楽曲にも取り組んでみた。ちょっと背伸びした感じの選曲で、本番1カ月前まではなかなか完成度があがらずヤキモキしたものだけど、終盤でかなり追い上げてそれなりに完成度を高めることができた。夏の終わりの停滞していた時期にもう少し詰めることができたら、終盤にもっと完成度をあげられたかもしれないな。
演奏ステージにおいては、前回までのような極度の緊張に陥ることはなくて、比較的落ち着いて演奏することができた。とは言え、普段どおりのパフォーマンスができたかというとそういうわけではなく、トチったところや楽譜を見失ったところ、普段よりアップテンポになっちゃったところなどが見受けられ、本番で普段どおりの演奏をすることの難しさを実感した。ちなみに、本番でも緊張せず普段どおりのパフォーマンスが発揮できる魔法のような方法があるそうで、話しによると多くの演奏家が取り入れているそうである。演奏の際に何やらヘンテコなポーズを取り、これを普段からルーチンのように続けることで、ヘンテコなポーズを取ると普段と同じ感覚になるようになるのだそうな。これによって、ココロの状態も普段の練習と同じ状態に持っていけるのだそうな。思えば、先日まで熱く観戦していたラグビーワールドカップでも、トライ後のコンバージョンキックの前に、キッカーがちょっと妙な仕草をするのだけど、もしかしたらこのヘンテコルーチンなのかもしれないね。

 

さて、今年はあと1回、来週に演奏ステージが待っている。先日の演奏ステージが成功したからと言って慢心せず、気負わず丁寧な演奏を目指したい。
ちなみに、今回の演奏ステージでは、お客さんから直接的にお褒めの言葉はいただけなかった。他の出演団体のメンバーの方からは、お声がけいただいて、曰く昨年の演奏を気に入ってくれた娘さんが今日も聞きに来てくれているのだそうな。いや、ありがたいことである。こういう小さなことがモチベーションに大きなモチベーションに繋がっていく。

 

ところで、来週より先の演奏ステージも既に日程が決まっている。来年3月に開催される市民サークルの発表会である。ここでは初めての五重奏に挑戦することになっている。まだ選曲も済んでいないけど、どんな感じになるのか、楽しみでもあり不安でもある。

※ささやかながら動画を貼ってみる。

| 音楽日記 | 19:02 | comments(0) | -
中学時代、接近遭遇。

先週は、さきこが春に参加した吹奏楽イベントで知り合った方が出演する吹奏楽の演奏会があって、演奏曲などを見るとなかなか面白そうだったので、一緒に聴きに行くことにした。
ところで、これは最近のトレンドなのかもしれないけど、さきこが春に参加した吹奏楽イベントも今回の演奏会も、吹奏楽団を構成するメンバーはその楽団に固定的に所属している人ではなくて、この演奏ステージのために公募された奏者なのだそうで、思えば、ぼくが参加していたラージサックスの演奏会も「一期一会」を謳い、その演奏ステージのためにメンバー募集されたもので、いや、たしかにこの手の一期一会的なイベントも過去にはあったけど、ぼくが聴きに行く最近の演奏ステージはどれもこの手の楽団だと思うにつけ、最近になってさらに増えているのかもしれない。価値観が多様化する中で、ひとつの団体に所属して精力的に活動するよりも、いろんな人が集まる楽団に一時的に参加する方が面白いのかもしれないね。結局のところ、演奏なんて自分が楽しいことがまず大前提なわけだからね。

 

そんなわけで、腕に覚えのある人が集まって構成された楽団の演奏会なのだけど、この日のために集まったにしてはかなり完成度の高い演奏だった。こういう場合ってなかなか周囲と調和のとれた演奏ってできにくいものだけど、ちゃんとアンサンブルができている感じがして、誰かが足を引っ張ったりすることもないし、上手い人が周囲との調和を乱すようなこともなく、ホントにバランスのいい演奏が聴けたと思う。いい演奏を聴くと、ついぼくもこの楽団の中で演奏してみたいと思ってしまうのだけど、あまりの完成度の高さを前に、今回ばかりはさすがに遠慮しようと思ったほどである。
ちなみに、バランスがいいという点と少し視点が違うかもしれないけど、演奏したすべての曲を通して、特定の人がソロを演奏することがかなり少ない印象だった。演奏ステージを盛り上げるために、いわゆるポップスの楽曲を演奏することが多く、そういう楽曲にはサックスとかトランペットがカッコいいソロを演奏するものだけど、ソロ演奏がまったくないというわけではないけど、例えばアドリブソロなどは皆無の選曲リストだった。誰か上手い人にアドリブソロを振って、それでステージを盛り上げようという安直な発想ではなく、高度なオーケストレーションを提供しようという姿勢が感じられた。付け焼刃な感じはまったくなく、固定メンバーで丹念に練習を重ねてきたかのような印象を受けた。うん、この楽団がまた演奏会をするなら、観客としてまた聴きに行きたいなと思った。
ちなみに、この手の演奏会にはほとんど必ずアンケート用紙が入っていて、どの曲が良かったですか?とか演奏してほしい曲はありますか?とか聞かれるんだけど、そういえばパンフレットにはアンケート用紙は挟まっていなかったな。
しかし、アンケート用紙が見られなかった代わりに、そのパンフレットの最後のページに記載された演奏者名の中に、意外な名前を見つけることになった。

 

パンフレットに記載されたトロンボーン奏者の男性の名前は、ぼくが中学時代に吹奏楽部でお世話になった先輩だった。
ぼくが中学時代に所属していた吹奏楽部は、これまでほとんど休部状態だったところ、ぼくが入学した年に音楽の先生が新たに顧問に就任し、再び活発に活動を始めたのである。一説によると、これに先立つ1年前のこと、小学6年生だったぼくが通う小学校でマーチングバンドが新たに新設され、その1期生であるぼくを含む多くが中学校に入学するにあたり、中学生になっても音楽を続けて欲しいと願う小学校のある先生が中学校に働きかけて、休部状態の吹奏楽部が復活させたなどと聞いたことがある。
その再生された吹奏楽部で、当時中学2年生で初心者ながら吹奏楽部に入部し、初代部長になったのが、このトロンボーンの人である。吹奏楽に本格的に触れることになった当時のぼくに楽しい音楽に触れる環境を作ってくれた方である。
中学卒業後に彼が進学した高校にぼくは進学しなかったけど、縁があって高校吹奏楽部同士で数回の交流会なんかもやったことがあって、その時にもこの方には大変お世話になったし、だからさすがに顔は覚えていないけどさきこも名前を憶えていたほどである。
高校卒業後は北海道・網走の大学に行ってしまい、まったく会わなくなってしまった。彼の高校吹奏楽部のOBが集まって吹奏楽団を作った際に、ぼくも参加したんだけど、その時も彼は現れず、完全に交流が途絶えてしまったわけである。
SNSでは友達のリコメンドに表示されることがあって、それによると生活拠点は変わったものの、今もなおトロンボーンを吹いているらしく、いつか音楽の場で再会できるかもと思っていた。いや、まったく交流がなくても、SNSでその方の状況が分かってしまうのだから、SNSって怖い面もあるけど便利なものである。
そんな意外な出会いがあったので、SNSのリコメンドの表示を頼りに、友達申請を送ってみたところ、快く承認されて、少しだけメッセージのやり取りをすることができた。彼は生活拠点を東京に移していて、たまたま参加した楽団が横浜で演奏するというので懐かしく思っていたそうである。ぼくには先輩と呼べる人がそれほど多くないのだけど、数少ない先輩と数十年越しにやり取りしたのは、なんだかうれしかったな。
そんなわけで、吹奏楽の演奏を機に、中学時代のこともいろいろ思い出されたりして、なんだかとても懐かしい気持ちに浸った週末であった。

 

ところで、演奏と言えば、ぼくが参加するサックス四重奏の演奏ステージは、来月上旬に迫った。あと1か月しかない・・・というか、ぼくも含めてなかなか4人が集まれないことが多く、過去に例のないほど完成度は低い。実質的にはあと2回くらいしか合奏できないけど、やれるだけやって本番に臨みたいものである。さて、どうなるか?!

| 音楽日記 | 06:49 | comments(0) | -
サックス・デジタルトランスフォーメーション〜閑話休題。

先日購入したデジタルサックスだけど、さきことぼくで2台となったため、どちらの楽器か分からなくなってしまった。まあどちらがどれを使ってもいいのだけど、二人で2台を共有するのもどうかと思うので、ここは最初に購入したものをぼく、続いて購入したものをさきこのものと決めることにした。そしてこれを区別するための目印として、ぼくの楽器のパーツの一部にカッティングシートを貼って、色違いみたいな感じにしようと思った。ちょうど楽器の先端部分がベルのような形状になっているので、これを金色にしたら、楽器的な雰囲気が増すかもと考えたのだ。

 

さて、実際にカッティングシートを貼る段になって、ぼくはかなり苦戦をし、結果としてさきこの協力が大きな成果を得ることになった。
カッティングシートを貼り付けるベル様の部品の形状は、波打つように変形しており、シートをズレないように貼るためにぼくが考えたのは、大きめのサイズで部品を覆うように貼り付けてから、部品の形に切る方法だった。実際にカッティングシートを大きめのサイズに切ってベル様の部品を覆うように貼り付けるところまでは、まったく問題なかった。しかし、波打つような形状のベル様部品の末端部分ギリギリでシートを切るのはかなり細かい作業だった。いくつもの楽器のキーが本体から突出しているので、平面に置いても不安定なのだ。しかもシートを切る際に少しでもミスってしまうと、そのカット面はかなり手作業の感が増してしまいとてもカッコ悪くなる。この方法は少々、いやかなり無理があった。
そこにさきこが現われ、ぼくが苦労しているのを見て、「型紙を作ってみたら?」と言い出した。

 

いや、型紙を作るという手は当然知っているけど、ベル様部品に型紙用の紙を押し当てて形状をトレースし、このトレース線に従ってカッティングシートを切るという手法は、この場合はうまくいかないんじゃないかと思った。不規則な変形の面を正確に型紙に転写し、これをさらにカッティングシートに転写して切り取るというのは、つまり転写を2回おこなうために、小さなズレが転写の度にズレの幅をどんどん拡大していってしまう恐れがあるからである。
しかし、結果としてこのさきこの提案が見事にうまくいったのである。若干のズレが生じた部分は、型紙を取る時、またシートを切る際のぼくの慎重さが至っていなかったようである。結果として非常にうまく貼ることができた。おお、さすがさきこ。彼女の工作センスは依然として健在である。
これがその写真である。
いや、我ながらいい感じになった。

 

またしてもさきこの工作センスに助けられたわけである。ついでに言えば、型紙から切り起こしたシートを楽器本体に貼る際も、さきこの手を借りて、隙間なく貼ることができた。さきこには感謝である。
なかなかいい感じで貼り付けられたので、某SNSで参加しているデジタルサックスのコミュニティに写真を掲載したところ、多くの方からいいね!やコメントをいただいた。これはうれしかったな。某SNSでは、いいね!やコメントなどの何らかのアクションがあると通知されるようになっているんだけど、多くの方から反響をいただいたので、SNSから「あなたの投稿が話題になっています」なんてコメントが来てしまった。

 

そんなわけで、自宅の2台のデジタルサックスは、そのベル様部品の色合いから、所有者を判別できるようになった。これから秋に向けて練習が始まる。また新たにサックスアンサンブルの団体に参加しようか考え中で、自宅練習のためにデジタルサックスが登場する機会はこれからも続くだろう。

※話題のデジタルサックスゴールドメッキ版。

| 音楽日記 | 11:23 | comments(0) | -
撃沈。

先週は、サックス・ラージアンサンブルの演奏会が1年振りにあって、さきこと参加した。この演奏会は、事前に楽譜が配布される以外は、参加者が集まって合奏練習することはなく、一期一会的にその日に集まって、短時間の合奏練習の後に、お客さんを入れて本番をおこなうというちょっと特殊なイベントである。事前の集まりはないものの、かと言ってまったく練習しないで参加しても本番でがまったく吹けないので、あらかじめ配布された楽譜でかなり練習をした。デジタルサックスが早速大活躍したわけである。そのおかげで、ぼくの担当するバリトンサックスのパートは、とりあえず運指だけはなんとかなった状態で当日を迎えることができた。

 

※ホールの中の様子。


ただひとつ気になるところがあった。
楽曲の中で、バリトンサックスのソロがあるのだけど、これが誰も吹いていない中での「どソロ」なんだけど、これを同じパートの誰が吹くのかと言う点である。最初に言っておくけど、ぼくはさほど積極的にソロを担当しようとは思っていなかった。しかし、ぼくと同じパートを担当する人が4人いて、そのうち1人は昨年演奏した同じ楽曲でこのソロを吹いており、さらにぼくを除いた2名は女性で、うち一人が「私はパス、音が大きくないから」と言っていて、つまり残りの女性かぼくかという選択を迫られたわけである。ここまでぼくは一言も言葉を発していなかった。残った1名の女性は若い方である。ちゃんと吹いていたので、それなりに技術はある方とお見受けしていた。しかし、女性とぼくが残された中で、ぼくが真っ先に怖気づくのは、どうも憚られ、だから女性が手を挙げるのを待つしかなかった。しかし結局女性も声を上げることがなく、ほとんど消去法でぼくが手を挙げざるを得なくなったわけである。ちゃんと言っておくけど、ぼくから積極的に手を挙げたわけではない。もちろん重大な責任を伴うソロであることも分かっている。
いかし一方で、こういう言葉もある。
「チャンスはいつも準備不足でやってくる」
チャンスを目の前に手をこまねいていては、いつまで経ってもラッキーは転がり込んでこないのである。消去法的に転がり込んできたソロの機会だけど、ここはバシッと決めてやるのだ。
しかし、この行動はさきこに言わせれば「身の程をわきまえない愚か者の挙動」と映ったようである。初心者に毛が生えただけのようなぼくが、大舞台で一発でソロを決められるなんて、かなり奇跡的なことと思われたのだろう。
こういう時のさきこはいつも正しいのだ。果たして、ぼくの願いは届かず、奇跡も起きなかった。ぼくの気負いは大きく空回りして、空中分解して海の藻屑に散ってしまった。ソロは楽曲を止めてしまうほどの大失敗だったのだ。

 

いや、なぜそんな失敗になってしまったのか。
気負い過ぎて空回りして本来の音が出なかったのか。それまでほとんどP(ピアノ)でばかり吹いていたから、いきなり大きな音が出なかったのか。リードの状態が悪かったのか、リードが多くの水分を含み過ぎて、早い呼気スピードマウスピースにくっついてしまったのか。技術的なことは分からないけど、ともかく音を発するべき部分で、まったく音が出なかったのである。
幸い、指揮者が曲の進行を止めずにいてくれたので、音楽はそのまま続いてくれたけど、ぼくは大きな恥をかくハメになったわけである。る?!

 

それにしても、ぼくでもソロが吹けるかもという根拠のない自信は、どこから生まれるのだろう。どうしてソロ奏者を決める際に手を挙げてしまったのだろう。思えば、これによって、ぼくのことを何とも思っていなかった人からも「ソロを失敗した人」というマイナス評価がされてしまったことになる。いや、後悔先に立たずとはいうけど、ほんの一瞬でもいいから、あの瞬間にタイムスリップして、ソロ奏者を決める際に手を挙げそうになっているぼくの後頭部をスリッパで叩きたいわ。

 

そんなわけで、演奏会は残念な結果になってしまった。
とは言え、失敗もまた経験である。この失敗を踏まえて、これから気を付けていこうと思う。チャンスはいつも準備不足でやってくるけど、大きなリスクも伴うことを自覚するべきである。そのリスクを取ってまで手に入れるべきことがあるのかを自問したい。

 

さて、これで当面の演奏ステージの予定は終了である。
次は秋の市民サークル発表会である。演奏する楽曲が決まったので、あと4か月ほど練習するばかりである。ちなみに、今回の楽曲にはソロ、ましてやどソロは存在しない。バリトンサックスの本分を忘れず、身の程を知った演奏を心掛けたいと思うのである。

| 音楽日記 | 11:22 | comments(0) | -
サックス・デジタルトランスフォーメーション〜第二章〜

先日のブログに、コルネットを売って得たお金でデジタルサックスを購入した話しを書いた。実際に使ってみて、これはなかなか使えそうだと思った。特にここ数日は、今週末に迫ったサックス・ラージアンサンブルの演奏会に向けて、まだまだ拙い指使いに磨きをかけていく必要があるので、平日はほぼ毎日のように吹く時間を設けている。実際にデジタルサックスで譜読み練習を始めてみると、そりゃもちろん実際のサックス、特にバリトンサックスとはキーの感触がかなり異なるわけだけど、それでも筆記用具をサックスに見立てて、架空のキーを押す素振りをするよりははるかにマシなわけで、集中すると時間を忘れて打ち込んでしまう。夕食後から就寝までのわずかな時間は、デジタルサックスの運指練習であっという間に過ぎていく。うん、この買い物は正解だったな。

 

しかし、平日に気軽にサックスの運指練習ができるという好都合な環境を得ると、恒常的に練習不足状態のぼくとさきこには、どうしても更なる欲が芽生えてしまう。デジタルサックスは1台しかないから、ぼくが練習している間はさきこが練習できず、その逆もしかりなわけで、つまり「ここにもう1台のデジタルサックスがあったらいいのに」という思いをどうしても禁じ得ないのだ。
いや、しかし、これはどうなんだろう。今のところはたしかに必要かもしれないけど、今後もずっと2台を有効活用できるだろうか?
しかし一方で、コルネットを売ったおカネは、先のデジタルサックスを購入してもなお、若干の余りがあった。少し追い銭すればもう1台購入できる。
「もう1台買っちゃうか」さきこがぼくに視線を向けつつ、独り言のように呟いた。思わず、自分の都合のいい理屈が頭の中に広がっていった。そうだ、もともと家で眠っていたコルネットがおカネになったわけである。そのおカネは眠らせておくべきではなく、全額を「活き金」として消費し切るべきである。それでこそ、売られていったコルネットの魂も浮かばれるというものである。おカネを遣い切ることこそ、コルネットへの供養になるというものである。だから、おカネを残しておくことはむしろ避けるべきなのだ。そうなのだ、コルネットを売って得たおカネは、2台のデジタルサックスとして生まれ変わるのだ。
というわけで、今度はさきこがデジタルサックスを購入することになった。
おお、なんだか散財している気がするけど、ホントにいいのだろうか。いや、これもコルネットの供養のためである!ええい、スマホに表示された「購入する」のボタンをタップするのだ!

 

そんなわけで、先週末、ぼくの家に再びデジタルサックスがやってきた。
ぼくの住まうマンションでは、ダンボールの廃棄の日は、週に1度と決まっているんだけど、今週はデジタルサックスを梱包していたダンボールが都合2台分廃棄されることになる。廃棄される物凄い量のダンボールを見ると、それがなんだか散財の証のようで、かなりココロが痛い。いや、このダンボールの山は散財の証ではなく、むしろ売られていったコルネットの供養の証、墓標と言っても過言ではない。墓標を廃棄するというのはおかしな話しだけど、ともかくぼくはココロを痛める必要などないのだ、うん。

 

こうして我が家に2台のデジタルサックスがやってきて、夕食後から就寝までのわずかな時間は、ぼくもさきこも黙々と運指練習をする日々である。今週末の演奏会が終わっても、秋の市民サークル発表会や他のサックスアンサンブルのイベントがあるわけで、やるべき練習はまだまだ続く。ヘッドホンをした二人が黙々と楽譜に向き合い、音のしないデジタルサックスからただキーを叩くカチャカチャという音だけがするという光景は、客観的にはかなりシュールだけど、しばらくはこれが我が家の自由時間の過ごし方になるわけである。

| 音楽日記 | 18:38 | comments(0) | -
サックス・デジタルトランスフォーメーション。

前回のブログで、長年苦楽を共にしてきたコルネットを売り払い、その対価として10万円ほどのおカネを手にしたぼくは、このおカネでデジタルサックスを購入することにしたことを書いた。
デジタルサックスは、発売当初から欲しかったのだけど、なによりも10万円もするという価格に手が出なかった。購入したところでぼくがどこまでその価値を引き出せるか。この楽器でステージ演奏するわけではなく、たとえば自宅などではできない運指練習をやるくらいが主な使い方になりそうなわけで、これと引き換えにするには10万円の価格は高すぎると思っていた。
しかし、今年5月にその後継機・・・というか廉価版の機器が発売された。外観上特徴的だったゴールドブラスのベルを廃し、ブルートゥースでの無線通信機能もやめて発売されたその機器は、ギリギリで6万円を割り込む価格で、ぼくの物欲は大いにそそられた。いや、運指練習程度であれば、この価格で釣り合うかもしれない。ヤ○ハも頑張ってこの値段に設定したものである。

そんなわけで、最近発売されたデジタルサックスの新製品を購入することにした。

 

そうと決まれば入手は早い方がいい。7月上旬の演奏ステージが近いので、追い込みのためにも早めに欲しいところである。
ぼくは某ア〇ゾンから島〇楽器が提供するデジタルサックスのセット(楽器スタンド、ヘッドホン、楽器ケースなど)を選択し、スマホ画面に表示された「購入」ボタンをポチッと押した。
おお、ついに買ってしまったわ。そして翌日には機器が届けられた。
思えば、金曜日にコルネットが落札され、その日の夜に配送、翌日土曜日に落札者に現品が到着、入金され、月曜日にデジタルサックスを購入、そして翌日の火曜日に納品されるというまさに電光石火な展開である。先週まで自宅にあったコルネットは、今週にはデジタルサックスに化けていたというわけである。

 

吹いてみて思うのは、音色はやはり電子楽器の域を出ていないことかな。1音ずつ実際のサックスの音をサンプリングしたそうだけど、楽器付属の小さなスピーカーではなかなか再現できないのかもね。その意味では、ヘッドホンをするとそれなりにいい感じの音がした。まあ電子楽器の音にありがちなのっぺりした感じは否めないけどね。それでも、この一本でソプラノサックスからアルト、テナー、バリトンまで吹けるというのはやはりすごい。サックスの楽譜があればそれがソプラノでもテナーでも手元のデジタルサックスでぱぱっと吹けちゃうわけである。うん、便利だな。
さきこは早速、不足していた練習を開始した。自宅で楽譜を広げてもテレビやらネコやらの誘惑に負けて集中できないかもと思っていたけど、そんなことはなく、ヘッドホンをつけて2時間ほど、かなり集中して練習したようである。当然ながらさきこの音はぼくには聞こえない。まさに運指練習には時間と場所を選ばない好都合なデバイスだと思った。ぼくも吹いてみたけど、なかなか集中して練習できた感じである。むしろ歯に挟む唇が痛くならなければ、もっと練習で来たと思う。次は歯紙を挟んで吹いてみよう。
これでぼくもさきこも7月上旬の本番演奏に向けて、少しは指が回るようになったと思う。運指練習のためのデバイスという点では、この買い物は正解だったな。
それ以外の使い方はこれから検証していこうと思う。できればサックスの音を録音、ミキシングして一人で四重奏とかやれたら楽しいと思う。

※これがまさにサックスDXだ。

| 音楽日記 | 23:59 | comments(0) | -
夢想の地平面
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