オクターブアップ!

「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
台風直前ヒルクライム。

先週末は富士山の五合目までのスバルラインを自転車で走る富士ヒルクライムのイベントに参加してきた。今年で3回目の参加である。去年はダイエット効果もあって、前回のタイムを大幅に短縮してフィニッシュした。ダイエット後のリバウンドで走力がかなり落ちているのは分かっているけど、それでも前回タイムに少しでも近づけるか、あるいは意外にも記録更新しちゃったりして?!的な期待もありつつ、当日を迎えることになった。
しかし、コンディションは次第に悪化する傾向だった。既に関東地方は梅雨入りしていて、長い梅雨前線が太平洋沿岸部に長くかかっていて、これだけでも晴天は望めそうにないのに、さらに太平洋の南から台風5号が北上を始めていたのである。イベントの当日は台風の影響を受けるのが確実な情勢だった。普通に考えたら雨、良くても曇り、最悪の場合豪雨の中、25キロものヒルクライムに臨まないといけなくなる。これがランニングイベントだったら、走れないわけではないから、「なんだか憂鬱な気分」程度の話しだけど、自転車の場合は危険が伴うのである。坂道を上ってる間はさほどではないけど、下りは危険である。時速40キロ以上の下りで路面が濡れていたり、雨で視界が悪かったり、強風でバランスが取りにくかったりすると、転倒の危険が跳ねあがる。時速40キロで下ってきても、所要時間は約40分ほどかかる計算にある。速度を落として注意深く走ることで、転倒の危険は減少するけど、下っている時間は当然増えるので、ブレーキを握る握力とか集中力の方も心配になってくる。ともかく、過酷なサイクリングになることは確実なのだった。

 

今回も富士ヒルクライムには自転車仲間のアニキと一緒に行くことになった。彼は実はぼくと2歳くらいしか違わないみたいである。てっきり5、6歳くらい年上だと思ってたわ。初回の参加から3年連続で、同行させていただくことになった。ありがたいことである。
イベント会場で参加者の受付をして、ちょろっと会場を歩いて、ちょろっと買い物なんかをして宿に戻ると、まだ夕方前だった。
ぼくはクルマから自転車を取り出して、少しサイクリングすることにした。河口湖の北側にある宿から湖畔沿いの道を走って西湖まで行ってみることにした。河口湖から西湖まではかなり急な坂道がある。以前は渾身のペダリングでごりごり上ったものだけど、ダイエットや筋力が多少とも向上した現在はどういう感じになるのか、非常に興味があった。
河口湖から道を折れて西湖方面に進路を取ると、すぐ目に飛び込んでくるのがまっすぐ伸びる坂道である。まるで空に向かって伸びているかのようにそそり立つ(?)坂道である。しかし、実際に走ってみると、あまりキツく感じられなかった。そりゃキツいけど、渾身の力でペダルを回すという感じではない。以前はもっと急坂だったと思うけど、坂道が緩やかになるわけはないので、やはりぼくの走力が多少とも向上しているのだろう。この坂道でここまで楽に上れるということは、これはちょっと変な期待をしてしまう。もしかしたら、新記録を狙える程度にまで走れる状態になっているのかもしれない・・・?
この日は昼ご飯にとんかつ定食を食べ、久し振りに白米の炭水化物を摂取したこともあってか、身体に糖分がぐぐっと補給されて血糖値が上昇し、昼過ぎからずっと眠かった。だから西湖までのサイクリングから旅館に戻り、風呂に入ってから食事に出かけ、ほうとうなどを食べ(ここでも炭水化物を摂取)、再び旅館に戻ってビールなどを飲んだらもう限界で、布団を敷いて横たわった瞬間に気を失うかのように深い眠りに就いた。

 

ちなみに西湖を1周したサイクリングでは、湖畔の風を受けて気持ち良く走った。水辺ではキャンプをする人が多く、焚火の匂いが周囲に漂っていて、最近キャンプに行けていないぼくにはとても羨ましかった。その反面、この日はいつ雨が降り出すか分からないわけで、そんな中でキャンプする人の強いメンタルに脱帽であった。
また河口湖畔を走っていたら、道路にニホンザルが歩いているのを見かけた。この辺ってニホンザルが出るのか。止まって写真でも撮りたかったな。

 

さて当日である。
起床は3時30分。去年もこんな時間に起きていたっけ?と思うほどの早起きである。支度をして旅館を出て、指定された駐車場に向かう。今年は会場近くの駐車場を引き当てることができた。
富士山五合目から下ってくる時のために、防寒具などをあらかじめ預けておくのだけど、預ける期限がこの日の6時。これを過ぎると、参加者の荷物を積んだトラックが五合目に向けて出発してしまうのだ。駐車場で自転車を組み立てたぼくは、少し焦り気味でアニキに別れを告げ、一人でスタート地点に向かった。
ちなみに荷物預けは、今回から前日でもOKになったみたいである。去年は当日の朝に荷物預けのトラックに参加者が殺到するという事態があったので、改善したようである。アニキは前日に荷物を預けていて、駐車場に到着後はかなり時間的余裕があったみたいである。
会場の天気は曇天。低く暗い雲が垂れこめていて、いつ降り出してもおかしくない状況である。天気予報によると、雨が降り出すのは、昼前くらいだから、ぼくの場合でも少なくとも上っている間に雨に降られることはなさそうである。
さて、5時半前には荷物預けが完了し、ここからスタート時刻の8時20分くらいまで待機である。この時間が何もすることがなくて毎回辛い。一旦駐車場に戻ってクルマの中で時間を潰すという手もあったけど、たまたま会場内の野球施設の中に風の入り込まない場所があったので、ここで時間が来るまで待機していることにした。
7時過ぎにスタートに向けて車列の移動が始まり、少しウトウトしていたぼくはこれに気付いて慌てて自転車を取りに行き、車列に追いついた。いよいよ富士ヒルクライムが始まる。
車列に参加してから1時間ほど、徐々に車列が移動していき、8時20分、ぼくはスタートした。

 

※スタート前の会場。かなり霧が濃い。

 

なかなかキツいヒルクライムだった。速度は思っていた程度には出てくれていたけど、どうも若干ながら去年より遅かったように思う。時速10キロを割り込んだ速度を保ちつつ、斜度が上がるところで大きく減速した。これでは記録更新どころか、去年の記録よりも悪くなってしまう。それは、なんとなく感じていたのだけど、それでも坂道がキツくて速度が出なかった。
去年は自作したコースレイアウトを自転車に貼り付けていたけど、今年は公式のものをプリントアウトして自転車に貼り付けていた。ちょっとしたカーブなどが地図に忠実に表現されてはいるものの、コースに添えて書いてある文字が小さすぎて走りながらこれを読むことはできなかった。その点、自作の地図なら文字を小さく書くにも限界があるから、視認性の点では問題ない。来年は公式の地図に手書き文字でコースレイアウトを作成することにしよう。
ちなみに、沿道に1キロごとに設置された距離表示はほとんど見なかった。沿道に気を配れないほどキツかったのか、地図を見ていたからなのか分からないけど、自分でもびっくりするほど「あと何キロ?」という思いはなかった。
四合目辺りで完全に記録更新が不可能であることを悟った。残念である。とにかく頑張れるだけ頑張ろう。最終盤に若干平坦になる道が2キロくらいあるのだけど、ここでもスピードが出なかった。時速25キロくらいを出すのが精いっぱい。脚力はほとんど残っていなかった。
そして最後の急坂である。濃い霧によって、遠くに見えるハズのフィニッシュゲートが直前まで見えず、ラストスパートのタイミングを逸してしまった。
タイムは2時間32分である。去年から15分も遅れる結果になってしまった。うーん、遅くとも2時間半は切りたかったんだけどなー。残念である。

 

フィニッシュして自転車を降りると早くも寒さを感じた。それまではずっとペダルを回していたので感じなかったけど、やはり気温は低いのである。すぐに預けた荷物を受け取って防寒着を着ないといけない。今回は雨も考慮して、上下のレインウェアを持ってきていた。数年前のツールドちばの時に来たレインウェアである。汗で濡れたサイクルジャージの上にウインドブレーカーを着て、さらにレインウェアを着た。やはり乾いたシャツを持ってくれば良かったな。
下りは予想していたとおり、過酷だった。誰しもが慎重に下るので、懸念していたほど速度は上がらなかったけど、降り出した雨を受けて走るのはやはり怖いものである。しかも寒い。かなり寒い。寒さで歯がガチガチする。またシューズには一切防寒対策を施していないので、冷たい雨が直撃してしまう。足の指の感覚がなくなるほどの寒さである。これには参ったわ。
速度が遅いので、結局1時間ほどは下っていただろうか。下山を終えて会場に着いた時にはホッとしたものである。
会場で配布されているうどんに七味唐辛子をたくさん入れて食べた。お腹の中からぽかぽかしてきて、やっとひと心地ついた。

 

いや、それにしても残念な結果である。前日のサイクリングで少しだけ手ごたえがあったものの、その程度の手ごたえでは記録更新には全然足りなかったようである。去年のダイエットで取り組んだ筋トレがいかに壮絶で、脚力向上に効果的だったかが分かる。今年は自己流で脚力を鍛えてみたけど、ダメだったというわけである。最近の自己流ダイエットも効果が限定的だった。多少は体重減にはなっていたと思うけど、まだまだ足りないということだろう。もっと前から覚悟をもって取り組まなければ。また試走も大事だろう。今回のコースをゴールデンウイークに一度走っておくのはいいと思う。
良かった点としては、さすがに3回目ということもあり、道の展開が徐々に分かってきたことである。斜度8%程度の場所はイベント公式のコースレイアウトにも記載があるけど、それ以外の場所についても斜度が分かるようになってきた。また補給食は、コース中の2つの駐車場で摂るといいことも分かった。さらに、スタート前の待機時間でおにぎりを食べておいたのも良かった。
今回は曇りだったので、暑すぎるということはなかった。運動する環境としては、多少気温が低いものの、まずまずのコンディションだったと思う。晴れると気持ち的にはいいけど、暑さがパフォーマンスを落とすことにもなるからね。
さて来年はどうなるだろう。
今年の富士ヒルクライムは終了したけど、ぜひ来年も参加したい。
そして、これからは夏のチャレンジサイクリングへの準備が始まる。雨かなー、晴れかなー。初めての南紀の道がどういうものになるか、楽しみである。

※四合目近くの給水所。

 

※(左)五合目の山小屋前。霧で何も見えない。(右)フィニッシュ後のぼく。ダメダメな結果にちょっと笑顔がひきつってる。

| 自転車日記 | 15:41 | comments(0) | trackbacks(0)
雨にも負けず。

今年のチャレンジサイクリングの話しである。
以前にも書いたけど、今年は紀伊半島の南部を巡って走ってこようと思っている。南紀白浜空港を出て、紀伊山地を超えて新宮に至り、翌日はそこから熊野神社を経て、本州最南端の串本町まで走り、その翌日に出発地点の白浜に戻るというコースである。初日と翌日にだいたい100キロ、最終日に70キロほどを走る。
問題は、毎度のことながら天気である。雨が降っても走れるような準備をしておきたい。しかし、予想以上の荒天だった場合のことも考えておくべきである。例えば台風の直撃を受けるとかね。猛烈な風雨でもはやサイクリングができる状態じゃなくなったらどうするか。2日目と3日目は、紀伊半島の海岸線を走るので、そのコースと並走する紀勢本線でエスケープするという手がある。もちろん台風直下でも電車が運行してるというのが前提だけど、まあ逃げ道は一応あるという状況である。困るのは1日目である。山間部を抜ける道の途中で走行不能になっても自分でどうにかしないといけない。とりあえず路線バスがあるので、これにエスケープするかな。まあゲリラ豪雨でない限り、天気予報があれば荒天が予想できるので、事前に状況判断して、その日のサイクリングを中止することになるんだろうな。幸いなことに、サイクリングコースとは異なるけど、白浜から新宮までは紀勢本線で行けるしね。先に書いた2日目、3日目の紀勢本線でのエスケープの反対向きに行く形である。ちなみに紀勢本線をどちら向きに乗ったにしても、電車が運行してるので、1時間に1本どころか日に数本という状況である。エスケープするにもタイミングが大事というわけである。また、1日目の途中で中断して路線バスでエスケープするにしても、どこでバスに乗るかによって乗り継ぎが必要になったりすることもあるそうで、その辺もこれから調べておこうと思う。
いずれにしても、事前の準備とその場の状況判断が的確であれば、荒天下の危険なサイクリングは避けられるというわけである。

 

そんなわけで、リスクに対する目途がついたので、ついに日にちを決めることにした。
雨の少ない8月で、お盆や行楽以外の比較的航空券の安い時期である。8月上旬か下旬、9月上旬くらいかな。9月上旬に楽団の演奏会があるので、土曜日に重ねることはできない。演奏会直前もなんだか落ち着かないので、8月下旬くらいが妥当かな。
8月22日(水)から24日(金)の二泊三日に決めることにした。これでもまだ航空券は高めだったけど、やはり夏休み中らしい時期に夏休みを取っておきたいよね。
航空券と宿を予約した。これで完全にサイクリング旅行が確定した。思えば去年の秋からずっとネット地図を見て、夢想ばかりが先行していたけど、ついに現実に実行のフェーズに移行するわけである。
飛行機輪行は2年前の知床サイクリング以来である。南紀白浜空港にはJALしか就航していないという事情もあって、自転車の輪行には最新の注意をしようと思っている。緩衝材の多い飛行機輪行向きの輪行バッグを買おうかな。
チャレンジサイクリングまであと3か月弱。楽しみである。

| 自転車日記 | 09:11 | comments(0) | trackbacks(0)
向かい風上等サイクリング。

先週末は晴れたので、久し振りにサイクリングに出かけることにした。富士ヒルクライムまであと3週間である。いや、ホントにヤバい。少しでも脚力を鍛えておかないと。
そんなわけで、自宅を早くに出て、鎌倉方面を目指して、とにかく坂道のある道を走ることにした。鎌倉に向かうお決まりの道はそれなりにアップダウンがあるのだけど、今回はさらに坂道に出遭うコースにした。朝比奈峠を抜けて、逗子の高台を抜けて、江の島方面に向かい、モノレール沿線の起伏の多い道を走って帰ってきた。脚力があまりなくて、どれもかなり息苦しくなったな。やはり楽にパスできる坂道はないものである。
向かい風だったこともあって、速度はあまり出なかった。いや、今回は脚力増強が目的なので、向かい風はむしろ歓迎である。沖縄の方では梅雨入りしたそうで、日本列島の南に梅雨前線が長く伸びるようになったけど、この日は前線が南の沖にあり、北から大きな高気圧が下りてきて、乾いた風を吹き込んでくれていた。日差しは強いのだけど、日陰に入ると途端に気温が下がる感じである。汗だくでドロドロになるサイクリングを想定していたけど、汗はどんどん乾いてしまって、とても気持ちよく走ることができた。
ちなみに、この日は約50キロを3時間ほどかけて走った。11時には自宅に帰ることができ、それから日曜日の昼下がりを満喫した。うん、こういう休日の過ごし方もいいかもな。

 

それにしても、これからはたくさんサイクリングする週末にしたいものである。少なくとも6月上旬くらいまでは自転車を頑張らないとな。以前にも書いたけど、去年はダイエット効果でタイムがとても良くなったけど、今年はリバウンドしちゃったのでタイムの悪化が懸念される。いや、悪化は已む無しとしても、一昨年のようなタイムにだけはならないようにしたいものである。20分程度のタイムアップくらいで済むようにしたいものである・・・なんて、弱気になっちゃうけど、いずれにしても富士山の五合目でどんな気持ちになるのかは、すべては今の頑張りにかかっているのだ。

※稲村ケ崎からの風景。小さく富士山が写っている。

| 自転車日記 | 12:15 | comments(0) | trackbacks(0)
サイクリングのシーズン。

先週の富士裾野のランニングイベントが終了したので、これからはいよいよサイクリングのシーズンである。目下のところ、来月の富士ヒルクライムに向けてどう準備するかである。今回で3回目になるこのイベントでは、去年2時間17分の記録が出て、それはもちろん決して速いわけではないのだけど、個人的には嬉しかった。今年はダイエットのリバウンドもあって、さすがに記録更新は難しいかもしれないけど、何とか近いタイムは出したいと思っている。いつかは2時間を切りたいんだけどな。
さて、あと1か月でどこまで準備できるだろうか。ジムのトレーニング器具でペダルをクルクル回したり、どこかにサイクリングに出かけるか。サイクリングにはちょうどいい季節だから、できればどこかにロングライドに行って、がっつり走り込んでみたい。
そう、サイクリングにちょうどいい季節というと、今日の某経済新聞に「自転車をもっと楽しみたい」なんて論評が載っていた。先日のことだけど、政府主導で自転車がもっと活用される世の中にしていこうという計画がまとめられたんだそうな。これは去年施行された「自転車活用促進法」に基づくものだそうである。へーそんな法律ができていたんだ。初めて聞いたわ。
この法律によると、国や自治体などで、自転車道を作ったり駐車場を整備したり、貸し自転車(レンタサイクル)の推進、高品質な自転車の供給体制の整備、安全運転に向けた人材の育成、交通安全教育などさまざまな方針が提示されていた。その中のひとつである、自転車競技施設の整備っていうのは、ちょっとなんだかなーと思ったけどね。つまり競輪ってことなんだよね?ギャンブルにカネを注ぐくらいなら、ヨーロッパみたいに公道でロードバイクのレースができるような施策に力を入れて欲しいわ。
ちなみに、この法律によると、5月は「自転車月間」なんだそうな。また5月5日は「自転車の日」なんだそうな。これは法律が制定される前から決まっていたことのようだけど、いやぼくはまったく知らなかったわ。5月5日に自転車に乗ろうなんて話しは新聞にもテレビにも1ミリも出てなかったと思うけどね。それこそ、もはや有名無実化してしまったプレミアムフライデーの方がまだ宣伝してる感じがするのにね。

 

さて、そんなわけで、個人的にも公的にも5月は自転車の季節である。週末はがっつりサイクリングを楽しんで、来月のヒルクライムで後悔のない走りができたらなーと思っている。

 

※脱線だけど、今年のチャレンジサイクリングは、紀伊半島の南側の熊野古道沿いの道を走ってみようと思っている。熊野神社や本州最南端がある場所である。時期はまだ決めていない。晴れて欲しいなーと思いつつも、今朝何気なくテレビを見ていたら熊野古道が紹介されていて、「雨の多い熊野古道」なんて言われてたわ。熊野詣でで使う笠の話しだから、文脈上そういう表現になったのかもしれないけど、なんだかゲンナリしちゃったよ。またいつぞやのような雨中サイクリングならなきゃいいけどなーと思ったりしている。

| 自転車日記 | 12:24 | comments(0) | trackbacks(0)
環七北上サイクリング。

ゴールデンウイーク前半の三連休は非常にいい天気だった。外出するにはちょどいい天気なので、さきこが実家の都合で不在の日曜日に、ひとりでサイクリングに出かけることにした。 前日は会社のランニング仲間と駅伝のイベントに参加してきて、若干足が重い感じもしたのだけど、せっかくのいい天気なので、ここはひとつ、頑張ってみることにした。
目的地は、JR中央線・高円寺である。ここに以前から行きたいと思っていた場所があるのだ。

 

7時半頃自宅を出て、鎌倉街道から横浜駅前を経て、国道1号線に乗る。日差しが強く、この日も暑くなりそうだった。このためか南風が強くて、北上するぼくの背中を常に押してくれている感じだった。だから気持ちよくスピードに乗って走って、通常なら時速25キロくらいで走るところを30キロ超で進んでも息が切れなかった。こういうサイクリングは楽しいなーと思いつつ、鶴見川を越え、多摩川を超えた。
国道1号線は路側帯が広いところや若干のアップダウンもあって、サイクリング向きな道かと思っていたけど、意外にも路面の状態が悪い。アスファルトが削れて、がたがた道になっているのだ。交通量の多い道にはありがちな状態だけど、それに輪をかけてさらに酷くて、場所によっては振動で手がしびれてしまうほどである。誰も補修しようとか思わないのかな。特に多摩川を渡る前後は酷い。川崎市とか東京って、路面に自転車優先のマークを表示するなどロードバイクに優しい印象があったけど、ダメなところはとことんダメなんだな。
環七に入り、西に進路をとる。進むにつれて北向きに変わっていくから、これも南風の力で楽に進むことができた。環七って意外にアップダウンが多いんだね。
ちなみに、ロードバイクの姿はあまり見かけなかった。よく晴れた休日なのに幹線道路を自転車で走らないというのは、やはり近くの多摩川に行っているのだろうか。
ところで、環七はいろんな道や鉄道と交差する。交差点で中原街道や目黒通り、駒沢通り、国道246号線、甲州街道などと交わり、電車では東急池上線、大井町線、目黒線、東横線、世田谷線、小田急や京王線、そして中央線の線路を超えたり、高架下をくぐったりした。丸の内線が環七沿いの方南町という駅から始まっているのを初めて知った。都心からこれほど離れた住宅地みたいなところに丸の内線の始発駅があるのは、ちょっと意外な感じがしたかな。

 

2時間ほどで40キロ弱を走って高円寺に着いた。自宅から中央線の駅まで来たのは初めてである。なかなか楽しい道のりだった。
ここから駅近くにある氷川神社を目指す。この氷川神社の境内の中に「気象神社」という神社がある。文字通り「気象」、天気に関する神社である。もともと帝国陸軍の気象部があった場所だそうで、境内には好天を祈願する絵馬が溢れているそうである。気象に関する神社は、日本でここだけである。
何度も書いているけど、ぼくには楽しみにしているイベントでコトゴトく雨に降られる雨男的ジンクスがある。これはもう人知を超えた存在によるものだと思っている。自分の雨男っぷりにいい加減嫌気がさして、ネットで検索したところ、この神社の存在を知ったのである。そう、もはやぼくには神頼みしか残っていないのだ。今年もランニングやサイクリングで晴天をもたらせていただきたい。いつぞやの北海道サイクリングのようなことのないように、思いっ切り気持ちを込めて神さまにお祈りするのである。
社務所でお札を購入し、なんだか文字やスタンプがカワイイ御朱印をいただき、絵馬を書いて奉納した。
ぜひ、ぜひ今年は晴れに恵まれますように!

※高円寺に着いた。

 

さて、目的も果たせたので、帰途に就く。40キロを折り返しで帰るのはさすがにうんざりするかなと思ったけど、意外にもまだサイクリングを楽しむ元気が残っていた。復路の環七でもいろいろ発見がありそうな気がしていた。
しかし、問題は向かい風だった。往路では散々恩恵を受けてきた追い風が逆走することで向かい風になったのである。しかも、地上の気温が高くなってきたからか、風が先ほどよりも強くなっていた。沿道のお店に建てられた幟(のぼり)が風になびいてバタバタしていたけど、往路の時はそれほど強くなかったハズである。これほどの強い向かい風は、北海道サイクリングの初日で経験して以来である。
スピードがあがらず、健脚の若者に何度か追い抜かれ、それでも何とか多摩川まで戻ってきた。惜しむらくはせっかく多摩川沿いまで来たのに、これをすっかり忘れて環七を戻る道だけを走り、多摩川沿いのサイクリングロードを走れなかったことである。まあ余計に向かい風に悩まされたかもしれないけどね。
途中の鶴見川では、以前甥のかずきと走った道を少し走って、国道1号線に戻ってきた。うん、川沿いのサイクリングは楽しいね。

 

こうして自宅に到着。トータルで80キロ弱の道のりである。追い風があったとは言え、14時前に帰宅できたのは、思ったほど時間がかからずに帰ってくることができたな。うん、楽しいサイクリングだった。
まだ陽が高かったけど、ネコと遊んで過ごすことにした。

 

それにしても、今回は強い向かい風があったけど、気象神社に行けたし、環七の道路の風景も分かったので、楽しい有意義なサイクリングだった。ちょっとしたチャレンジサイクリング的な雰囲気もあって、夏に行こうと思っている和歌山のサイクリングが楽しみになってきた。
ちなみに、前日にさきこと自転車屋に行き、そこでふと見かけたサドルを思い切って購入した。少し小振りのサドルで、ぼくに合うかどうか分からなかったけど、これがなかなかいい感じだった。このサドルのおかげで、これからも楽しいサイクリングができそうである。

 

(左)気象神社。かなり小さい。(右)絵馬がたくさん掛けてあった。

| 自転車日記 | 12:18 | comments(0) | trackbacks(0)
今年のチャレンジサイクリング。

4月も半ばに入り、暖かい日というよりは暑い日すらあったりする今日この頃、そろそろ今年のチャレンジサイクリングについて考えないといけない時期である。とは言え、最近はなかなかサイクリングに行けていない。毎週のように出かけていた以前と比べて月に1回乗るか乗らないかみたいな状況である。それでいっぱしのサイクリストを気取ってチャレンジサイクリングなんて言うのは、ちょっとオコガましい感じがするだけど、パソコンでネットの地図を見てサイクリングコースを考えたりして、気持ちはいつでもサイクリストである。まるで部屋に飾られたサーフボードを眺めながら、波乗りを夢想するサーファーみたいである。いや、サーフィンやったことないけどね。

 

少し脱線するけど、自宅のパソコンで日本中の地図を見ることができるというのは、思えばスゴいことである。ぼくが社会人になりたての20年くらい前には、会社にパソコン自体があまりなかったこともあるけど、それでも一人1台のパソコンが割り当てられた後でさえ、ネットで地図を見るなんてことはできなかった。当時は地図会社がデジタル化を始めていて、地図情報をCDに収めた地図ソフトがあったくらいである。ぼくの仕事ではこの地図ソフトを使った仕事はなかったのだけど、同僚の人がこれで通勤費の計算なんかをやっていた。ふと同僚の席の後ろを通った時に、パソコンの画面にに会社界隈の地図が表示されているのを見て、驚いたものである。それまで会社の書棚には、紙の地図が地域ごとに取り揃えてあったけど、今や手元のマウスを操作することで、地図を拡大縮小が自在にできる、そんな時代なんだーと感心したものである。そしてその後、グーグルマップの登場で、誰もがネットで簡単に地図を見ることができるようになったわけである。やはり時代は移ろっていくものだなー。
ぼくが社会人なりたての頃は、当然ながら高度成長期は終わっていて、いやそれどころかバブルが弾けて、経済が大きく後退した時代で、ウワサに聞く高度成長期のように生活の水準がみるみる変わっていくなんてことはなく、これから先もきっと同じような生活が続いていくんだろうなーと思ったものだけど、失われた20年なんて言われててもそれなりに進歩はしているのだなーと感じ入ってしまう。
そんなわけで、ぼくは自宅のパソコンで自由に地図を見ることができ、サイクリングコースをいろいろ検討することができるわけである。日本地図全体を表示して、その中からまだ走ったことのない場所を探して(いや、探すというよりほとんど走ったことのない場所だけど)、目星をつけた地域に向けてマウスホイールをグリグリ回してどんどん拡大していく。
さらにグーグルマップのストリートビューを使えば、パソコンの画面に路上の景色が360度で見渡せる。マウスをドラッグしながら景色を見たり、クリックして道の先を進んでいったりと視点は自由自在である。最近のストリートビューは、車道だけじゃなく歩道、特に有名な神社仏閣の境内とか遊歩道なんかも網羅している。川下りが観光名所になっている川には、川下りの舟からの景色なんかも見れたりするので、もう居ながらにして観光気分が味わえるわけである。

 

さて、ネット地図の話しはともかく、サイクリングのコースを決めないと。
チャレンジサイクリングは、今まで東京・京都の東海道、野辺山から軽井沢、八丈島周回、北海道オホーツク、東京湾一周、知床半島、伊豆半島一周と続いてきた。年に一回くらいは、本気で自分自身に向き合う機会を持ちたいというわけで、今年で8回目になる。
まだ行ったことのない場所はどこだろう。

 

いくつか候補があって、北海道にもう一度行ってみようとか。次は四国を走ってみようかとか、いやいやずっとやりたいと思っていた中山道を走ってみようか、はたまた名古屋から郡上八幡を経て北陸まで北上してみようとか、いろいろ考えている。その中で、現段階でもっとも魅力を感じているのが、紀伊半島である。ぼくにとっては完全な未踏の地である。紀伊半島の南側に南紀白浜空港があり、ここを発して紀伊半島を横断する形で反対側に出て、ここから海岸線を通って時計回りで再び南紀白浜空港に戻ってくるコースである。紀伊半島南部の横断でおよそ100キロ、翌日に紀伊半島の先端、本州最南端までおよそ100キロ、そしてそこから再び南紀白浜空港に70キロほど走って戻ってくるわけである。まあ2泊3日のサイクリングにはちょうどいい感じかな。
しかも見どころも多い。南紀地方には、熊野神社があるし、本州最南端もある。文明開化の時代に紀伊半島の沖で遭難したトルコの船・エルトゥールル号の乗組員を救助した話しが有名である。また近年、海外の動物愛護団体から批判に晒されているイルカの追い込み漁で有名な太地町も通る。そして南紀特有の風光明媚な海岸線。なかなか楽しいサイクリングができそうである。
ただこのコースにもいくつか懸念がある。初日のコースは100キロの比較的長い距離であり、また紀伊半島を横断するので、それなりの山を上ることになる。途中にいくつか集落があるものの、気軽に利用できるコンビニなどない地域である。バスは走ってるだろうけど、電車は走っていない。何かトラブルがあっても、自力で何とかしないといけないのである。2日目、3日目は紀勢本線の沿線を走るので、多少気が楽ではある。
現地に向かうための交通費、つまり航空チケット代が高いのも考えものである。前回の伊豆半島一周や東京湾周回などでは、交通費はかなり安価で済んだことを思うと、航空チケットだけで数万が吹っ飛んでしまうのは困ったものである。
さらに南紀白浜空港には、ANAが就航しておらず、J〇Lしか就航していない。この会社で自転車を運搬するには甚だ不安がある。以前、福岡出張にカコつけて自転車を持っていったその帰り、羽田空港の預け荷物の引き渡しの際に、あろうことか自転車をターンテーブルに載せてきたのである。ANAであれば、どこの空港でも係員の方が手で運んできてくれるので、この扱いには驚愕したものである。経営破たんから頑張って再生を図るこの航空会社をぼくは応援していたのだけど、その気持ちはこの件で一発で完全に冷めてしまった。飛行機を利用するなら、どこに行くにもANAを使うことを固く誓った瞬間であり、航空会社の利用客ってこういう些細なことで気持ちが離れるものなんだなー、その積み重ねが経営を悪化させる遠因になるんだろうなーと思ったものである。
J〇Lしか就航していないからと言ってチャレンジサイクリングを諦めるのも本末転倒である。とは言え懸念ではあるので、この機会によりクッション性の高い輪行バッグを購入することになるだろうな。

 

こうして懸念をひとつひとつ解消していくことで、計画がどんどん具体化していくわけである。チャレンジサイクリングの何が楽しいって、そりゃもちろんサイクリングしている時が一番楽しいのだけど、それに劣らず、こうしてどこに行こうかいろいろ考えたり、懸念を検証してどう対応しようかを考えている時もスゴく楽しいのである。
あとは天候かな。晴れるタイミングを狙いつつ、雨の神様、龍神様にお願いしないとな。

| 自転車日記 | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0)
さらば、こてつ号。

数年前にぼくがサイクリングを趣味として始めた時から付き合いのある相棒、こてつ号を先週末に甥のかずきに譲り渡した。彼が晴れて高校生になる記念と、最近どんどん身長が伸びてきてついにぼくの身長に迫る勢いになったので、この機にぼくの自転車をあげることにしたのである。
譲渡に先立ち、自宅の庭で洗車した。タイヤのチューブを入れ替えてやり、フレームを磨き、ギアやディレーラー周りをクリーニングした。もうぼくがこの自転車に乗ることはないと思うと様々な思い出がこみ上げてくる。

 

最初のサイクリングは、さきこと行った鎌倉だった。今でこそ自宅から鎌倉までの道のりは、文字通り朝飯前の距離なんだけど、自転車に乗り始めたばかりの頃はそれほど長い距離を走れず、途中で休みながら時間をかけて鎌倉まで行ったものである。またその半年くらい後、自転車仲間とサイクリングに行くのに江の島で待ち合わせした時も、自宅から直接江の島に行くほどの走力がなくて、わざわざ輪行袋に入れて電車を乗り継いで行ったものである。
サイクリングに慣れてからは、遠征にも多く出かけた。景色がキレイだったしまなみ海道は都合2回走ったことになる。また、佐渡島、大島、琵琶湖周回、知多半島、富士山周回、ツールドちば、野辺山、八丈島、北海道オホーツク、東京湾一周など、ぼくのチャレンジサイクリングの数々をこてつ号と共にした。特に東京日本橋から京都三条大橋までの750キロを7日かけて走破した京都チャレンジは、今のところぼくの人生でもっとも長いサイクリングだった。京都チャレンジの終盤、滋賀県を抜けて京都府に入り、国道1号線から三条通に入った時、まるで乗馬の騎手が馬に跨りながら馬の首をとんとんと叩いて馬を褒める仕草のように、こてつ号のフレームをとんとんと叩いたものである。キツい坂で練るようにペダルを回すぼくの汗が沁み込んだ自転車なのである。
ありがとう、こてつ号。

 

甥のかずきに譲渡するために、自転車をクルマに載せ、ついでに自転車のレクチャーをするために、ぼくとさきこの自転車を載せ、かずきの下に向かった。
彼にはロードバイクに乗る友達がいるようで、一緒に出かける際の足として自転車が欲しかったそうである。友達と一緒に鶴見の自宅から横浜駅周辺まで自転車で行ったりしているようである。そういう事情があるからなのか、乗り慣れないロードバイクもあっという間に乗れるようになり、20分後には一緒に国道1号線を北上して鶴見川に向かっていた。多くの車両に追い抜かれる国道1号線でもひるむことなく走っている姿がなんだか頼もしかったな。
ぼくとかずきとさきこは、鶴見川沿いを走って新横浜まで行き、食事をして帰ってきた。川沿いの桜がキレイな20キロほどのサイクリングだったけど、これでかずきが自転車好きになってくれたらいいな。いろんな知識を得て、彼らしい自転車を作り上げて欲しいと思った。
こてつ号と離れるのは寂しいけど、こうしてかずきという自転車仲間ができたことは嬉しいものである。愛車を手放した甲斐があるというものである。

 

こうして自宅のぼくの部屋には、3年ほど前に買った自転車とさきこの自転車だけが置かれることになった。今までは狭い部屋に3台も自転車があり、しかもぼくの自転車2台は並べて置いてあったので、かなりスペースを取られていたのだけど、こうして自転車が1台貰われていくと、なんだかいやにスペースが空いた感じがして閑散とした印象である。ぼくの部屋ってこんなに広かったっけ?と思うくらいである。
寂しいけど、良かったわ。どういう風に扱われるか分からないけど、大事なものを自分の親族に渡せたのは満足である。また夏前にさきこと一緒にまたサイクリングができたらいいな。いや、それで彼が自転車にハマるようなことがあれば、一緒にロングライドなんかも行ってみたい。ぜひ北海道とか走らせてあげたいなー。
ありがとう、こてつ号。そして、かずきの人生に彩りを与えてやって欲しい。ぼくにそうしてくれたように、ね。

 

(左)最後の整備中のこてつ号。(右)甥のかずきとぼく。こてつ号とぼくの自転車が映っている。

| 自転車日記 | 12:21 | comments(0) | trackbacks(0)
遠いサイクリング。

先にも書いた通り、ぼくは既に大阪に来ている。今日、明日と問題なく終われば、大阪絡みの巨大プロジェクトはまずは終了ということになる。5月くらいからずっとこのプロジェクトに対応してきたからなーなんだか感慨ひとしおである。
それで、そんな感慨に浸りつつも魂の解放のためにぼくは大阪でのサイクリングを予定していた。プロジェクト絡みでは最後の出張になるだろうこの週末に「暗峠ヒルクライム」を予定していたのだ。この機を逃したら、当分大阪に来ることはないだろうから、まさにラストチャンスなわけである。
大変なサイクリングになることは分かっていた。大阪の自転車屋に相談してみても、この時期に軽い気持ちで挑戦するのは逆に危ないんじゃないかと思わせるような口振りだった。
だから、まあ当日の天気が良くて、気温も低くなり過ぎなくて、これで路面の凍結がなさそうなら挑戦してもいいかなーと思ったわけである。
しかし、当日の天候は曇り。前日はどうも雪が降る予想らしい。雪でも雨でも濡れた路面は凍結しやすく危険である。行き慣れた道ならまだしも、初めての道、しかも行けるか分からない道である。
うん、これは中止だな。
後ろ髪引かれる思いだけど、天気には勝てない。ここは勇気をもって中止にすることにする。
いやまあ、先日ブログにこのことを書いた時からそんな気はしていたんだけどね。全知全能の人外の存在は、ぼくが楽しみにしているイベント当日の天気を悪くすることを楽しみにしているようだからね。
まあ大阪出張はこれで最後というわけではないだろうから、またの機会に譲ることにしよう。
そんなわけで、ぼくの暗峠体験記は、しばらくお預けである。悪しからず。

| 自転車日記 | 13:21 | comments(0) | trackbacks(0)
大阪におけるエゲつなさの度合いとは。

「ホント、エゲつないですよ」
自転車屋の店員さんはそう言った。
「いや、ホント、並の自転車乗りではまったく歯が立たないですよ」
続けて彼はそう言った。
さて、どうしたものか。行くべきか、行かざるべきか。ぼくは悩みつつも、「そう言えば、『エゲつない』というのはたしか関西弁だったかな?言い慣らされた慣用句みたいなものだから、実際はぼくが思うほど”エゲつない度”は高くないのかもしれないなー」などとぼんやり思っていた。

 

昨日からの大阪出張は、今日がもっとも大事な日で、まさにXデーの最高潮の日だったわけだけど、まあいろいろあった割には結果的には問題なく推移しており、「ほぼ7、8割は成功」と言ったところである。もちろん油断は禁物で、どこでどんなハプニングが起こるか分からないわけで、それこそ油断している時こそ心臓が飛び出るようなハプニングが起こるものなんだけど、とにかくまずはスペシャルXな日は終了したわけである。
明日は最終確認と追加依頼を整理して、年内の仕事は終了である。年明けにまた大阪に来て、様子を見て問題なければ今回の仕事は完了ということになる。そして仕事が完了した瞬間、ぼくはフリーダムを得る。そう、ここ大阪の地で。
このフリーダムをどう過ごすかについては、ブログでも書いたことがあったかな。できれば一日長く大阪に滞在してサイクリングに行ってみたいと思っている。大阪で自転車に乗ったことは一度もないので、この機会に大阪の街を走ってみたい。そして向かう先は、暗峠である。ここは大阪と奈良の県境なので、厳密に言えば大阪をサイクリングしたことにはならないのかもしれないけど、そう何度も来られるわけではない大阪なので、一度は経験しておきたい暗峠にぜひチャレンジしてみようと思ったわけである。
いや、自信は全然ない。そもそも坂道がそんなに好きなわけじゃないので、思いがそれほど強くもないのだけど、以前読んだ自転車にまつわる小説で、この坂道のことが出てきたので、どんなものかを見てみたいという単純な興味なのである。
もちろん、ぼくの脚力では全然歯が立たない可能性も高い。いやむしろその可能性が高いのだけど、別にそれでもいいのだ。歩いてでも峠を越えてそのてっぺんに至り、そこで写真なぞ撮りたいと思っている。もちろんその場合にはつまらない見栄なぞ張らず「歩いて上りました」とコメントするつもりである。
とは言え。自転車乗りとしては、1ミリの可能性でもいいので、自転車で上りたい。そのためにいろいろ調べてみている。しかしネットの情報で「暗峠」を検索しても、「全然歯が立たなくて歩いて上りました〜」なんて人はいなくて、こういう体験記みたいなのはやはり自分の脚に自信のある猛者たちが多少の自慢も含めネットにアップするわけで、つまり最初からぼくとは世界の違う人たちの体験記だから貧脚のぼくにはまったく役に立たないのである。
そこで観光協会に電話してみた。
いや思えば、ぼくは観光協会によく電話する。高校生の頃に、所属していた吹奏楽部で合宿に行くことになり、どこに行けばどんな合宿所があるのかさっぱり分からない中、高校の校舎内にあった公衆電話で山梨の観光協会に電話したことがあった。いや、常識的に考えて吹奏楽部の顧問の先生に聞けば、一発で分かっただろう情報だし、むしろその方が良かったんだけど、どういうわけかぼくは「分からないことは観光協会に聞く」という不思議な習性がある。ちなみにさきこと高松にサイクリング旅行に行って大雨に降られた際も、サイクリングに代わる何かを求めてぼくは駅前の観光協会事務所に向かったもんな。ともかく、今回も暗峠のことを聞くために奈良県の観光協会に電話したわけである。
しかし奈良公園とか東大寺とか観光名所のことを聞くのと違い、あまり有用な情報は得られなかった。まあ、分かる人にしか分からない情報なのかもしれないね。
そんな時、ランチタイムにフラフラ歩いていて見つけたのが、自転車屋である。ロードバイク専門店というわけではなくて、ママチャリ的な自転車も販売しているのだけど、それでも何台かのロードバイクが陳列されていたし、ロードバイク用のパーツも売っていて、さらに店の奥には作業エリアもあったりするので、きっと暗峠のことは分かるだろうと思い、店員さんに声をかけてみたのだ。

 

「ホント、エゲつないですよ」
冒頭の言葉はまさにその時に返ってきた言葉である。
今にして思えば、店員さんはこてこての関西弁というわけではなかったのかな?本来なら「いや、ホンマ、エゲつないでっせ、知らんけど」とか言うのがホントの関西人なのかな?知らんけど。
いや関西弁がどうのとかは置いておいて、ともかく厳しい坂であることは分かった。そこでさらに聞いてみた。
「坂の最初の方で『こりゃダメだ』となったら歩いて上れます?」
地図上では坂の上り始めから頂上まで3キロほどの道のりである。急坂を3キロ歩くのはそれでもやはりキツいのかもしれないけど、数時間かければ歩けない距離ではあるまい。
「いや、まあ、できなくはないですけど・・・」
店員さんはそう言ってさりげなくぼくの身体に目を移した。ぼくの決してアスリート的とは言えない体型を見て、どう答えようか言葉を選んでいる感じである。うん、なるほど、まあ言いたいことは分かったわ。

 

ネットだけではなく、観光協会や自転車屋の店員さんなどナマの声を参考にしてみようと思ったのだけど、結局のところ誰の意見も参考にならなかった。しかし、幸いにしてこの時期でも相当の悪天候でない限り雪は降らないし積もらないそうである。危険なのは凍結なのだそうな。ところどころで路面が濡れている場合があり、これが凍結すると危ないということである。うん、それが分かれば充分である。
いろんなヒヤリングを経て、冷静に判断して、今のぼくには敵わないということが分かれば、リスクを負ってまでチャレンジすることもないのだけど、今の段階ではどのヒヤリングでもぼくのモチベーションを下げることにはならなかった。いやそれどころか、ちょっとだけ楽しみな度合いが増えちゃった感じである。
時間と体力が許す限り、そう、あと仕事がキチンと片付くことが前提だけど、ぜひ行ってみようと思う。それで最初から歩くハメになっても、いやそれどころか途中で引き返すハメになっても、チャレンジしてみようと思うのだ。

 

ちなみに、そもそも天気がどうなるか分からない。今のところ週間予報では曇りの予想で、前後の日は雨マークも見受けられるので、決して楽観的な状況ではない。雨が降って中止なんてことだって充分あり得る状況である。そしてさらに言えば、ぼくが楽しみにすればするほど雨を呼び込む可能性も高くなるといういつものジンクスもある。こうして楽しみにしてることをブログで表明しちゃってる時点で、万能なる人外の存在がいつもの茶目っ気で雨を降らせる可能性は高い。
だから結局のところ、この話しはお蔵入りになるかもしれないのだ。
でも、それでもいいのだ。雨に降られて、結果として大阪まで重い思いをして自転車を運んだだけって展開になってもいいのだ。暗峠に対するぼくの思いが何かの形で行動に現わせれば、ぼくは満足である。
ぼくの脚力が、エゲつない坂に対抗できるとは、そもそも思っていないからね。
さてさて、年明けの天気はどんなかなー?そして仕事の方はちゃんと終わってくれるかなー?

| 自転車日記 | 19:18 | comments(0) | trackbacks(0)
逆走の怪。

先日、会社から休みをいただいて家でゆっくりしていたら、夕方前に急きょ仕事の関係で秋葉原に行かなくてはいけなくなって、まあ天気も悪くて家でゴロゴロしていてもしょうがないので、クルマに乗って秋葉原に向かった。仕事は特に問題なく終わったのだけど、問題はその帰りである。
秋葉原に来た時には晴れていた天気が、どんどん悪化して、暗くなる頃にはかなり強い雨になった。仕事を終えたぼくは日が暮れて薄暗くなった秋葉原を出て、雨の中を運転した。夕暮れ過ぎの雨の運転はなかなか神経を使う。しかも秋葉原周辺は不慣れな道なので、物凄く注意をして運転したものである。
新橋方面から品川に向かう中、ようやく見知った道に出たところで、ふいに前方の影に気が付いた。自転車が走ってきた。雨の中で傘を差して、無灯火で、そして右側通行、つまり逆走で走ってきたのである。ぼくは片道3車線の中央の車線を走っていたので、ふいに現われた自転車に接触することはなかったけど、それでも非常に怖い思いをした。もし端の車線を走っていたら、自転車の接近に気付かず接触していたかもしれない。そう思うとドキドキしてくる。いや、怖い思いをしたものである。

 

それにしても、傘を差して、つまり片手運転で、無灯火で、逆走するというのは、ホントにどういう神経しているのだろう。自転車は交通弱者で、クルマの方に注意義務があるとは言え、これで事故が起きて、責任負担が多くなったりするのはどうにも納得がいかないわ。危ない運転をしていたのはどっちだよ!?と思う。

 

どうして逆走が減らないのだろうか。
法律では自転車は軽車両であり、車道を走ることになっている。ママチャリが歩道を走るのは、あくまで例外的なもので、車道を走行するのが原則である。車道を走行するのであれば、これも法律の定めで左側通行で走らないといけないわけで、右側通行は完全に法律違反なのである。この法律がどうもあまり浸透していないような気がする。
自転車は歩行者に毛が生えたような存在であり、だから歩道を走ってもいいし、いや歩行者が車道を歩かないのと同じように自転車も車道を走らない。歩道を歩く歩行者は右側通行とか左側通行とか特に決まっているわけではなく、歩道を自由に歩くこともできる。歩道が狭くて車道を歩いたりする時も、基本的にはどちらを歩いても構わない。さらに、歩行者に毛の生えたような存在である自転車も同様で、歩道から車道に出る場合でもどちらを走っても構わない・・・そんな間違った認識がかなり根深く浸透しているんじゃないだろうか。「自転車は車両である」という原則すら知らない人もいるんじゃないだろうか。
そこでふと思い出すのは、テレビコマーシャルである。いわゆる商業CM的なものでなく、某公益法人みたいにテレビコマーシャルで啓蒙することはできないものだろうか。いや、そもそも自転車を作ってるメーカーなどがその社会的責任の一環として、啓蒙のためのテレビコマーシャルを作ってもいいんじゃないかと思うのだ。
実際、世の中には逆走してきた自転車と接触して、悲劇的な展開になった人だっているだろうと思うからである。そしてぼくがその当事者になることだってあり得るわけである。

 

自転車に関連する産業において、日本企業は世界でも有数の企業を有している。自転車メーカーもそうだし、自転車の部品メーカーも世界で高いシェアをもっている。そんな企業がその社会的責任において、どうして啓蒙活動をしないのだろうとずっと思っていた。世界企業であるがゆえ、ちっぽけな日本での社会問題にあえて手を出すようなことはしないというスタンスでもあるのだろうか。

 

ちなみに、日本の道路は自転車が車道を走るのに適しているとは言えない。昔からどういうわけか、自転車が歩道を走る現状を許容して、逆に歩道を広げたり、側道がさほど広くなかったりする。首都圏の中でも自動車を念頭に置いて作られた交差点など、自転車で走るのはかなり危険な道路もあったりする。そんな道をママチャリも含めた自転車を走らせるのは、さすがに危険だろう。ママチャリに乗ったお母さんが、最近自転車に乗れるようになってフラフラ走る子供を引き連れて走ってる姿をたまに見かけるけど、彼らに「車道を走れ」というのは酷だろう。
そういう道路事情を慮って、自転車ルールの周知など啓蒙活動にちょっとした躊躇が出るのは分からなくもない。しかし、逆走は話しが別である。逆走だけで、それはもうかなりの危険運転行為なのである。
逆走する自転車を放置することで、自動車との接触事故が多くなり、同時にクルマを運転していた人が悲劇的な人生を送るなんてことに繋がるのである。既にかなり大変な社会問題になってると思うんだけどな。

 

秋葉原からのドライブ中に起こったぼくのヒヤリ体験は、悲劇的人生のほんの小さな前触れかもしれない。ハインリッヒの法則によれば、1件の重大な事故の背景には、29件の軽微な事故、そして300件のヒヤリハット体験があるんだそうである。雨で視界の悪い中、暗闇から突如現れた逆走自転車が、ぼくのヒヤリハット体験の300分の1になったことは確かである。
これからも注意して運転しないといけないなー。

| 自転車日記 | 12:33 | comments(0) | trackbacks(0)
夢想の地平面
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