「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
蕁麻疹、その後。

以前のブログで、ぼくが数か月ほど前から夜な夜な蕁麻疹に悩まされている話しを書いた。身体中にまるで地図の模様のようにぷくっと膨れた蕁麻疹が出る状況に不安を抱き、皮膚科の病院に行った。今はそこで薬を貰って飲んでいるものの、実際の原因が何なのか全然分からず、対処のしようのない状況が続いている。
「ストレスか疲労ですね」なんて、医者は言うけど、ストレスも疲労も今に始まったことではないし、しかもこれを完全になくす方法なんてないだろう。どこかの南の島にでも行って、衣食住など何も不自由のない生活を送れというのか?それは確かにストレスも疲労もない世界で蕁麻疹もないんだろうけど、同時にもっと大切なモノもないような気がするなあ。
だからとりあえず薬を飲んでいる。薬を飲んでいれば症状が緩和するけど、少しでも服用をサボると蕁麻疹が出るし、だからと言って毎日のように飲んでいるとすぐ薬がなくなってしまう。そもそも原因が分からないというのも気持ち悪い。
そこで、もう一度皮膚科に行ってみることにしたのだ。

 

「じゃあ、アレルギー検査をしてみますか」
1度目の診察で薬を処方し、それで治らないと言ってくる患者への対処法がマニュアルかなんかにあるかのように、医者は言った。たしかにアレルギー反応で蕁麻疹が出ているのであれば、アレルギーの原因であるアレルゲンを特定し除去すれば蕁麻疹が治ることになる。いや、アレルゲンが何かによって話しは変わるけどね。これで「ネコアレルギー」なんて言われたら、自宅に2匹のネコがいるぼくは、絶対に治らないということになる。または自宅を出て、ネコのない生活を送る、とかね。
それでもここは原因特定に少しでも近づくために、アレルギー検査をしてみることにした。ちなみに、検査方法は血液検査である。てっきり腕に少量のアレルゲンを注入して反応を見るみたいな検査かと思ったけど、最近はそういう検査手法ではないのかもね。血液検査であれば、かなり多くのアレルゲンを調べることができる。今回はハウスダストやイエダニをはじめ、スギやヒノキなどの花粉、ネコ、イヌ、さらには牛乳、卵白、蕎麦、エビ、カニ、サバなど39種類のアレルゲンを調べることにした。7千円ほどの検査である。結構高いんだね。

 

結果が出たというので、再び皮膚科に行く。いや、ネコアレルギーでないことを祈るばかりであるが、結果はすべてのアレルゲンについて、陰性だった。いつか花粉症になるかもしれないと恐々としていたけど、今のところ大丈夫そうである。ネコアレルギーでないというのも一安心である。
しかし、同時にぼくの蕁麻疹がアレルギー反応でないということもはっきりしてしまった。一体何が原因なのか、ナゾが深まるばかりである。
ちなみに、アレルギー検査では、先に書いたような特定の物質のアレルギー検査だけではなく、アレルギーの際に増加すると言われる血中IgE値というのも測定した。かなり以前に免疫の本を読んだ時に書いてあったのを覚えている。ぼくにとっては、なんだか懐かしい名前である。
このIgE値が低くない数値なんだそうな。通常であれば値として170以下が正常らしいのだけど、ぼくの場合は160だった。正常値の範囲内ではあるけど、これは人によって差があるようで、医者が言うには「低い人は一桁台の人もいる」そうだから、その点では「正常値ではあるけど、少し高め」ということになるのだろう。
つまり、原因物質は分からなかったけど、体内では何らかのやはりアレルギー反応が起こっているというわけである。採血の時点では、蕁麻疹も発生していなかったし、体内のアレルギー反応がさほど大きくなかったのかもしれないけど、それでも通常状態でアレルギー反応が低くないというのは、何かのヒントかもしれない。

 

そんなわけで、アレルギー検査の結果、アレルゲンは特定されず、でもIgE値が低くなくて何やら不穏な状況にあることが分かっただけで、ぼくの蕁麻疹解消には1ミリも寄与しないこととなった。今でも程度の差こそあれ、夜になると腕や腰や足などにぷくっとした膨らみが出る。ぼくは痒みへの耐性が比較的強いのか、痒くて眠れなくなるほどではないけど、やはり痒いのは気になる。
さて次はどうしたものかな。
ぼくと蕁麻疹との闘いはまだ当分続きそうな感じである。

| 日記 | 12:43 | comments(0) | trackbacks(0)
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