オクターブアップ!

「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
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ユーシンブルーを求めて。

ゴールデンウイークの後半初日に、さきことユーシン渓谷に行ってきた。ハイキングである。
丹沢湖の支流を遡ったところにキレイな清流があり、透き通った水は陽光を反射して独特な色合い、ユーシンブルーに輝くんだそうな。今回はなんだか探検のようで、ちょっとワクワクである。ユーシンブルーとはどんな色なのか。
ところで、ぼくがユーシン渓谷のことを知ったのは、ここ2、3年のことである。そもそも丹沢湖という人造のダム湖は、その名前だけは知っていたけど、場所は知らないでいた。いや、丹沢にある湖ということで、東丹沢にある宮ヶ瀬湖と混同していたのかもしれない。ヤビツ峠を超えて山間の道を進んだ先に行きあたる湖が丹沢湖だと勘違いしていた。いや宮ヶ瀬湖だって知ってたけどね。なんだろう、「宮ヶ瀬湖、俗称・丹沢湖」なんて思ってたのかな。
3年ほど前に丹沢湖でのランニングイベントに参加するようになり、その下見でほとんど初めて丹沢湖を訪れた。おおーこんなところに湖が!?なんて思ったものである。「ほとんど初めて」というのは、おそらく子供の頃に町内会なんかもキャンプで丹沢湖に来ているハズで、ぼくは完全に忘れてしまっていたわけである。丹沢湖に「再会した」というべきかな。
一昨年のことだけど、この丹沢湖でのランニングイベントに参加した際に、いわゆる完走Tシャツをもらったのだけど、このTシャツの色がなかなか秀逸で、独特の黄色の地に青いラインで文字や図案が書いてあった。他のランニングイベントでの完走Tシャツではあまり見ない色がどうも気に入ってしまい、その後のランニング練習をはじめ、ランニングイベントでも着たりしたものである。そんな秀逸なデザインの完走Tシャツなので、その翌年になる去年に参加した際もそのデザインに大きな期待があった。今回は一体どんな感じのTシャツだろう。そもそも一昨年に黄色を採用したのは、きっと紅葉の色をイメージしていたからじゃないかと勝手に想像し、そうであれば次の完走Tシャツも紅葉の色を映して、たとえばもみじをイメージした赤だったりしないかななんて予想していた。赤のTシャツも黄色に劣らずいいなーなんて期待して受け取った完走Tシャツは、果たして青色だった。水色に近い青色。ぼくは淡い感じの青をあまり好まないので、この色の完走Tシャツを受け取った時には、かなり失望した。赤だと思っていたのに青だったわけだし、さらに青の中でもぼくの好まない色合いだったわけである。しかし、なぜ青だったのだろうと考えた。もし先の想像の一部が的を射ているとして、紅葉の黄色をイメージしていたとすれば、青も何かをイメージして選択したハズである。丹沢湖で青をイメージするものと言えば・・・そうである、ユーシンブルーである。おお、ここでやっと本題に戻ってきたぞ。そうか、この青はユーシンブルーを象徴していたのか。いや、全部ぼくの想像なのだけど、そう思うとぼくが好まない色とは言え、何となく大きな意図が感じられ、前年の黄色の完走Tシャツに代わり、練習でもイベントでもこの青の、いやユーシンブルーのTシャツを着るようになったわけである。いや、ぼくの妄想力というか、思い込みって、我ながらスゴいなーと思うよ。

 

そんなわけで、ランニングイベントの完走Tシャツの色としても採用されるくらいリスペクトされているユーシンブルーを、ここはひとつ見に行ってみようということで、朝から渋滞する東名高速や国道246号線を走って、丹沢湖に向かったのである。
この日の天気は上々である。いい日に出かけることができてうれしかった。
急な坂道を上り、トンネルを通って丹沢湖に出ると、そこは眩しいくらいの新緑に輝く水を豊富に湛えた湖だった。秋のランニングイベントでは、キレイな紅葉とは言え、山の大部分は茶色い枯葉や木肌で覆われているのを見ていたので、山一面が生命力溢れる新緑に覆われているというのは非常に新鮮な景色だった。何度もランニングして見ているのと同じ場所とは思えないほどの新鮮な感覚だった。これはスゴいなー。
湖畔の道を走って玄倉のバス停付近にある臨時駐車場に駐車。やはりこの時期はユーシンブルーを求めてハイキングに来る人が多いのだろう。クルマも割と多くとまっていたかな。
玄倉からユーシン渓谷の先にある発電所までは6キロほどあるそうである。天気は良かったけど、山では何があるか分からないので、最悪の事態も想定して、レインウェアやパンやチョコなんかを携行することにした。シューズもざわざわランニング用を履くという念の入れようである。
一般の車両が進入禁止となる道を歩き始める。喧騒から離れた森の中は、風の音や鳥の鳴き声、清流の流れる音などが聞こえ、心洗われるようだった。丹沢は自然溢れるところだと知ってはいたけど、それでも同じ神奈川に住むぼくにはかなり新鮮である。
眼下に清流が見えて、その流れが緩やかになる場所が一部あって、青とも緑とも言えない絶妙な色を湛えていた。これがユーシンブルーなのかなー。まだ歩き始めて20分ほどなのにそんな場所があるのかなーなんて思いつつ、先に進む。
それにしても、周りには人がいない。駐車場にとまっていたクルマの数を思えば、それなりの人数が山に入っているハズだけど、もしかするとユーシン渓谷以外の他のハイキングルートに行っているのかな?
1時間くらい歩いて、持ってきたパンを食べる。実はパンを食べるのはほとんど1ヶ月振りである。最近は炭水化物を食べないようにしているので、パンや麺類は完全に食べていなかった。いや、パンの食感というか、口溶け感はスゴいな。パンが口に入った途端にスルスルと喉を通っていく感じである。こんなものをモリモリ食べていたら太るわけである。でも美味いわ。
エネルギーを補給してさらに道を進むと、トンネルが現われた。トンネル内に照明はなく、中は真っ暗だった。さきこはそのことを事前に知っていたので、自宅から懐中電灯をいくつか持ってきていて、これを照らして中を歩くことにした。トンネルは大きく蛇行しているので、奥に行くほどに入り口の明るさはなくなり、ついには完全な闇になった。目の前に手をかざしてもまったく見えない。沼津に単身赴任していた頃、一人で誰もいない海岸に行くのに真っ暗な松林に入った時の暗闇の不安を思い出した。
ここまで来ると、先行してユーシン渓谷に向かっていたと思しき人たちとすれ違うようになった。目的地の発電所は近いようだった。

 

ずっと川沿いを歩いてきたわけだけど、基本的にはずっと渓流の浅い流れだった。これは発電所近くになってもあまり変わらなかったんだけど、発電所の上流側が水門のようになっていて、ここで流れを堰き止めていたので、水深が若干深くなっていた。そして、その深みの部分だけがエメラルド的なキレイな色合いになっていた。それが木々の枝葉から垣間見れたのだ。
これが、ユーシンブルーなのか・・・。
想像していたものとまったく違う感じである。意外性はまったくなくて、まあ清流が深いところはこういう色になるよなーって感じの色である。そう、少なくとも、ぼくが来ているTシャツの色とは全然違う。ここで本当に合ってるのかな?これが本当にユーシンブルーなのかな?
しかも、これがホントにユーシンブルーだとして、それは自然の流れが作った芸術などではなく、発電所の水門によって若干深くなっていることで現われる完全に人工的なものだった。期待が大きかった分、かなりモヤモヤした。
もしかすると、これはユーシンブルーではないのかもしれない。この先に数キロほど行くと、ユーシンロッジという施設がある。そこは山小屋みたいなもので、現在は休業中だそうである。ここを目指してハイキングする人も多い。もしかすると、本当のユーシンブルーはそこで見られるのかもしれない。
しかし、今回はこの地点で折り返すことにした。運動不足なぼくにはここまででもそれなりにキツい道だったので、疲れないうちに引き返すことにした。次の機会にはぜひユーシンロッジまで行ってみたい。こういうイベントは未練を多少残した状態で終わるのがいいんだとさきこが言っていた。まあそうだね。

※発電所の近くで。

※水門に堰き止められたコレがユーシンブルーなのか?

※木々の枝葉の隙間からもエメラルドグリーンの水面が見える。

 

そんなわけで、道を引き返して、玄倉に戻ることにした。
あれはユーシンブルーだったのか、または真の姿はその先にあったのか。また完走Tシャツの色はユーシンブルーを映したものだったのだろうか。完走Tシャツと同じ色が本当に存在するのだろうか。様々なナゾを残しつつ、今回のハイキングは終了である。
また夏頃に遊びに来られたらいいな。

 

それにしても、3時間ほどのハイキングは楽しかった。周囲に誰もいない中、さきことたくさん話しながら歩いた。特にこの連休中に予定しているデイキャンプのことで盛り上がった。さきこは以前からキャンプをやりたかったそうで、キャンプグッズを以前からこつこつ買いためてきた。それがついにキャンプできるところまで来たので、ついにキャンプをすることにしたわけである。まだ不慣れなので、日帰りキャンプだけど、これがある程度成功すれば、夏や秋に宿泊を伴うキャンプができると楽しみにしていた。今後襲来が予想される大規模災害に備える意味でも、野外で宿泊するノウハウは貴重だと思う。
そんなキャンプにまつわる話しなどをつらつらしながら、往路の時には気づかなかったけど、意外に急な坂道を上ってきたんだなーと思いつつ丹沢の森を後にしたのである。

| 日記 | 14:20 | comments(0) | trackbacks(0)
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