オクターブアップ!

「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
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トムクルーズ。

かなり昔に観た映画「ファーム〜法律事務所」のワンシーンを思い出した。
主演のトムクルーズがロースクールで卒業を控えた優秀な学生を演じている。ある日彼のもとに大手の弁護士事務所からスカウトが現われ、熱烈な勧誘を受けて、彼はまだ司法試験に合格していないうちから、その優秀さを買われて就職することになる。この法律事務所の弁護士には、大きな個室が与えられ、破格の待遇である。貧乏で苦学生だった主人公は、自分に与えられた大きな部屋に驚き、とにかくまずは司法試験に合格することを目指して、この部屋で遅くまで勉強に励むのである。そこへ同じ事務所の弁護士が現われて、彼に声をかける。
「頑張って勉強して事務所の期待に応えてくれよ」みたいな激励の言葉だけど、その裏には優秀な彼への嫉妬もあってか、プレッシャーをかけるというかけん制みたいなニュアンスも感じられて、ちょっとピリッとくるシーンである。
鳴り物入りで就職した事務所期待の新人が、司法試験にぽろっと落ちるなど、とんだ恥さらしである。優秀であるとは言え、万に一つも失敗するわけにはいかない。主人公のプレッシャーは凄まじいものだったろう。
司法試験の後、どういうコネか、合否の結果を事前に知った先ほどの弁護士が主人公の部屋を訪れて、こう言うのだ。
「残念な知らせだ。今回の試験で、君はトップになれなかった。2位だったよ」
そんなわけで、彼は無事司法試験を合格し、晴れて正式にこの法律事務所の弁護士になれたというわけである。
ウロ覚えな部分もあるけど、だいたいこんな感じのシーンである。

 

さて、ぼくがこの映画を思い出したのは、とある試験を受けたからである。
しかも、映画の主人公と同様に、会社から取得を要請され、合格を期待された試験である。これがないと、会社はある事業を継続することが法律的にできなくなる。会社で同様の資格を持っている人は他にもいるとは言え、会社から取得を要請されている点では、先ほどのトムクルーズと同じである。さらに言えば、この試験はさほど難しくない。実務経験者なら事前に講習なんか受けなくても合格するし、試験問題のクセを読み解くくらい勘のいい人なら勉強しなくても受かるだろう。しかし、万に一つも不合格になれないぼくは、事前に講習を受け、前日にちょろっと勉強をして試験に臨んだ。
先日その結果が出た。
合格だった。ほっとする反面、その点数が気になった。3つの試験のうち、96点、84点、80点だった。5年ほど前に受験した時は94点、95点だったから、あまり芳しくない結果である。
「残念な知らせだ。前回よりも点数が悪い」なんて言われそうである。

 

ともかく良かったわ。これでまた5年ほどはこの資格を継続できる。
まあ実際のところ、この資格の重要性が分かっている人は社内にもあまりいなくて、ぼくが資格を保持していることが事業継続の鍵になってることも知られていないんだけどね。なんだかなーと思いつつ、そんなことを言ったら、衛生管理者も防火管理者もその他の諸々の資格も、ごく一部を除いてはその意味を分かってる人なんて社内にはいないのである。まあ、ぼくの仕事はそういう仕事である。ここで声高に主張することもないだろうと思っている。
そう、あのだだっ広くも薄暗い夜の法律事務所の部屋で、黙々と勉強を続けるトムクルーズにぼく自身を投影してほくそ笑んでいればいいのである。

| 日記 | 11:47 | comments(0) | trackbacks(0)
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