2004年02月24日(火) 大阪小旅行、でも出張。
日・月と大阪に出張に行ってきました。
目的は、大阪の営業所移転とそのオープニング・セレモニー。
このセレモニーをもって、しゅんすけのXデー第一弾が終了するわけです。
大阪の営業所には以前神戸に竣工した工場の視察関係で
立ち寄ったことがあるんだけど、夜遅かったこともあって、
ほとんど堪能できなかったんだよね。
なので、ちょっとした旅行のようで楽しみでもありました。
朝7時。
MDから流れるスパーク作曲の「オリエント急行」とともに旅は
始まるのでした。
そして、新幹線に揺られて2時間。最初の目的地、京都へ到着。
やっぱのぞみは早いわ。
車窓からの京都は、10年も前にさきこと訪れたきりだっただけあって
まったく様相が変わってましたね。
大きなビルがニョキニョキ建ってた。
(景観を悪くすると一時期問題になってたけど、こういうコトなのね)
そこから電車を乗り継いで、ギルデロイ部長の待つ建設中の工場へ向かう。
以前のスーツ姿からは想像もつかない作業着で登場したギルデロイ部長に
まだ舗装もされてない建材剥き出しの工場内を案内されました。
神戸の工場と比較して、ロケーション的にはかなりいい感じを持ちました。
中心から離れてはいるものの、やはり京都特有の街並みがいい雰囲気出してたし。
時間があったので、近くを流れる木津川を散策したり、
旅行度数がアップしてしまいました。
仕事で来ていることを忘れるくらい。
※京都・大阪ってのは、河の多い地域なんだね。
河川敷の広さは多摩川の比にならない。
河川敷で乗馬を楽しむ人もいて、日曜の昼下がり全開な感じでした。
その後の予定もあり、昼前には京都を発つ。
電車に揺られて1時間。
大阪駅近くの新事業所へ到着しました。
さーて、気合入れて行くかー!
なんせ、現場のニンゲンは本社のニンゲンを敵視する傾向があるからな。
現場が達成すべき目的と経営側の意図が微妙にズレてたりすると
「本社のニンゲンは分かってない!」ってコトになっちゃうからね。
特にこういう直接的に利益を生まない事業所の移転なんかでは
経営側にもいろんな意図が渦巻いているので、
間に立つバック・オフィスは時に嫌われ役なわけだ。
(しゅんすけの場合、常時嫌われ役ですが)
ってなわけで、気合充分で乗り込んだ新事務所。
ところが、既に引越しのほとんどが問題なく終了してました。
ま、パーシーに嫌味言われながら、それでも事前準備しといたからね。
しゅんすけが行ったところで、大きな判断を必要とする局面は
予想しにくかったには違いないのだけど、とりあえずほっとしました。
細かい行き違いを訂正して、あとは翌日回し。
徐々に帰っていく社員を見送って、現地の部長さんと少し話してました。
社長の突然の不幸のコト。
彼がいろいろ根回しして、ついに引越しまでこぎつけたのに、
この日を目にすることなく他界した社長。
一番奥の社長の席は、未整理のダンボールが詰まれる他の席とは明らかに違い、
ぽつんとしていました。
この段階で既に17時。
社葬会場の雰囲気だけでも見ておこうと天王寺を目指しました。
大阪環状線に乗っていると巨大な建築物が目立つようになる。
東京の方では絶対に見れない巨大さ、形状の斬新さ。
絶対人の目を意識して建てられたビル群の合間から、
さらに巨大な建造物。
一瞬、巨大宇宙怪獣の卵かと思うようなグロテスクとも言えるそれは
大阪ドームでした。なんだ、このギトギトさは。
東京ドームのような控えめさがないんだよね。
なんて言うかな、
「雨降って野球中止になるのは嫌だな。
野球場を屋根で覆ってしまおう。
結果的に巨大な建物になっちゃいました」的な控えめさがない。
明らかに浮いた存在。っていうか。ウケ狙ってるだろ、コレ。
そうそう隅田川(だっけ?)で初めて某ビール会社の社屋屋上の
ウ○コ・オブジェを見たときのような違和感と似てるかな。
関西の人って面白いなー。
会場を視察して、この日のスケジュールは終了。
だんだん風が強くなってきました。
荷物がスゴイ量なので、とりあえずホテルへ向かう。
天王寺までの道すがら、路面電車が通っているのを発見。
どうせ一駅だし、仕事も終了したので、乗ってみることにしました。
う〜ん、路面電車も走っているなんて、ホント面白い街だよな。
ちょっと新鮮な感じでした。
地下鉄御堂筋線で新大阪駅近くのホテルへ。
電車は途中から地上に出るようになってるんだね。
ふと見ると、線路と並走するように道路が走ってました。
京都から大阪への車中でも見たけど、関西って道路と電車が並走するトコって
多いのかね?
(夜だったから分からなかったけど、アレは淀川を渡る橋だったのかな。
それでも、多摩川だって道路と車道は離れてるしな。
電車と並走したら、電車の人に手を振ったり、競走したくなっちゃったりして
危ないじゃんね。しゅんすけだけか?)
ホテルに入って一息。
風がますます強くなっていたので、出かけないという手もあったんだけど、
営業所からのせっかくのお誘いなので、出かけることにしました。
新大阪周辺を歩いていると、つい迷子になる。
地下から地上に出ると、既に物凄い暴風雨になっていた。
いや、驚いた。
傘、飛んでたよ。
一瞬にして、アタマまでビショビショになってしまいました。
あ〜あ。
ホテルに戻る道すがら、少し暴風雨が収まってはいたんだけど、
この驚きを誰かに話したくて、
最近大阪に転居したりっちゃんに電話してみた。
聞くと、ついさっきまで天候状態をこまめにチェックしていたよう。
旦那さんが副操縦士として操縦する飛行機がついさっき伊丹空港に
着陸したそうな。
う〜ん、傘も飛ばされるこの天候で、計器だけを頼りに着陸するというのは
スゴイ勇気だ。
※つい最近読んだトポロジーの本によると、
着陸時に事故が多いのは、操縦できる世界が、着陸の瞬間、
3次元の世界から一転1次元の世界に移行するからなんだそうな。
上下左右に自由に進める世界から滑走路上をまっすぐしか進めない世界へ
猛スピードで変化する。
この変化に即座に対応するのは、なかなか難しいコトなわけ。
後で知ったけど、この日の暴風雨は日本中で猛威を振るったそうな。
季節の変わり目の異常気象ってヤツね。
スゴイ日に出張になったもんだ。
翌日は、しゅんすけが事業所のオープニング・セレモニーの司会をせにゃならず、
個人的にはかなりXデーでした。
(ところで、Xってなんだ?)
助っ人はほとんど期待してなかったけど、
貸主の某社従業員やら、大阪の営業マンの方も、快く協力してくれて、
ちょっと感謝、でした。
※社旗や日の丸を掲げないといけない会社の古風さに初めて触れて
(しかもかなり神経質に会場設営しているしゅんすけの姿に)
大阪営業マンから「あおきくんも大変だね〜」と同情されてしまった。
そうだ、本社総務は時に(いつもか)理不尽な大変さと格闘しているのだ!えへん!
(筋の通った大変さなら頑張るだけだけど、理不尽なのは疲れるだけなのだ)
役員、登場!
更なる理不尽な要求も気合でクリアして、司会進行も悪辣なロレツとの格闘の末
無事終了。ほっと気が抜けました。
役員たちをクルマに押し込んで、ハイ、サイナラ〜。
しゅんすけの出張の目的の90%が終了した瞬間でした。
その後ホントは瑣末なチェック作業をして、新大阪の旧事業所の様子なぞ見て
そのまま帰途に就く予定だったんだけど、
この瑣末なチェック作業ってのに相当手間取って、結局新大阪に着いたのが
18時頃でした。なんだかなー。
でも、旧事業所は順調な引越し作業のおかげで
予定以上の進捗状況で、とりあえず安心。
もうこの事業所には来ないのかと一抹の寂しさも・・・。
ふと上空を低空飛行の旅客機は通り過ぎる。
大阪の出張もこれで終了。
今回は2日間とは言え、結構大阪の街を巡った旅でした。
ただ移動しているだけだけど、いろいろ発見なぞあって、
個人的にはとても有意義な出張だったと思います。
ま、大阪の繁華街(心斎橋とか難波とか)には行ってないけど、
これはさきことのプライベートな旅行に譲るとするか。
大阪への印象がガラッっと変わったということは
今後必ずプライベートで訪問することになるわけで、
そういう意味でとても意義深いことだから。
ちゃちゃちゃん。