「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
歯医者。
歯医者に行きました。
今日は虫歯になった親知らずを抜くことになってました。
抜歯というと、あまりいい思い出はなくて、
結構前に抜歯をした某歯科大付属病院では、
親知らず一本抜くのに、助手に加えて先生が3人がかりで
これ以上開かないっちゅうくらいしゅんすけの口をこじ開けて、
麻酔が効いているとは言え、歯茎の中で歯が粉砕されていく嫌な感触を
味わいながら、1時間の死闘を繰り広げられ、
歯医者も頑張っただろうけど、何をやられてるか分からないしゅんすけだって
精神的にかなり頑張ったわけで、へとへとになった覚えがある。
あれは、嫌な思い出だった。
歯茎の中で粉砕される歯のピシッ、メキッっていう感触は、
今での背中が寒くなる。

今回の抜歯も、覚悟を決めていた。
歯医者は、こういう場合大抵「はーい、大丈夫デスヨー」とか言いながら
全然大丈夫じゃない治療を展開するものだから。
朝食にはわざと硬いシリアルなんか食べちゃって、
この歯との最後の晩餐(朝食だって)。
いざ、まな板の鯉状態で乗った診察台で、しゅんすけの抜歯が始まったのでした。

・・・結局。
全く問題なかった。イッツノープロブレム=それは無問題。
麻酔のチクッには慣れたけど、今回はかなり広範囲に麻酔され、
それは多分歯のかなり根元部分にも麻酔しないといけないからなんだろうけど、
それ以降は何ら問題なかった。
前回同様、処置中に口を開けながら、別のこと考えちゃったくらい。
いつ歯茎の中でメキッって言うか恐々としていたけど、結局そういうことはなかった。
いや、歯科技術の進歩とは、目覚しいものである。

ただ、今日の処置で分かったけど、しゅんすけの快適歯科治療は
技術的進歩によるものだけではないね。
歯医者のちょっとした心遣いが、しゅんすけの緊張というか、
精神的疲労を軽減していたんだと思う。
例えば、抜歯して、歯茎の穴を塞ぐために歯茎を縫い合わせるんだけど、
その際使用した糸にそういう心遣いが見えた。
当然長い糸を使うから、一部が顔に触れたり、舌に触れたりするんだけど、
まさに針を歯茎に通して縫い合わせて糸を引く瞬間、
触れている糸をすべて持ち上げる。
つまり、顔に触れている糸がまさに歯茎を縫い合わせてるかごとく、
顔を移動していく感触を味わわせないようにしているんだよね。
歯茎は麻酔が効いてるから、何の感触もないわけで、
縫い合わせているのは分かってても、今まさにどんな処置がされているかを
患者に悟らせないような配慮が見えた。
しゅんすけのように気の弱い患者は、顔を糸が伝っていくだけで、
ぐおおー歯茎が縫われているーと、背中に妙に力が入って、
嫌な汗が流れてくるんだけど、こういうトコにも気を配れるのはスゴイと思うわけよ。

虫歯治療は痛くてもしょうがないものだという認識が、
麻酔の登場によって、痛くない治療となり、歯医者の心遣いが
快適な治療へと昇華していく。
これは、この歯医者個人の技量と心遣いなのか、
それとも歯科業界のトレンドなのか。
しゅんすけは、この歯医者の技量であると思いたい。
何故なら、待合室においてある漫画がブラック・ジャックだから。
法外な高額治療費を請求しつつも、神業的な技術で難病も治してしまうブラック・ジャックに
歯医者の心意気を感じたというか。
歯科医療のブラック・ジャックになりたいという彼の気持ち、
しゅんすけにはちゃんと伝わってっからなー。
(でも、モグリはイカンよ。あと高額請求も。あくまで保険の範囲内でね)
しゅんすけの歯科治療は、来週も続く。
| 日記 | 12:05 | comments(0) | -
そういえば、移転。
この日記ではご連絡してないけど、
1月以降はブログへ移行しました。
今後とも「シュンスケニウムの原子量」をよろしくお願いします。

http://shunsuke199.seesaa.net/
| - | 20:20 | comments(0) | -
読書感想文。
「博士の愛した数式」を読みました。
決定しました。今年最高の本です。まだ1月ですが、もう決定しちゃいます。
そのくらい素晴らしい本でした。
ストーリーとかよりも、何より数学を文学で表現し、
その素晴らしさを100%表現できていることに感動した。

物語がとにかく優しさ、温かさに包まれているんだよね。
数学という一見感情の入り込めない世界と人と人を繋ぐ友愛の温かさの融合に、
とにかく胸の温まる思いがするし、
博士の置かれた哀しい状況に、切ないような哀しいような感情にはならず、
逆に前向きな温かさを感じてしまうのは、作家の能力の賜物ってヤツだろうか。
読後になんか気分いいんだよね。
爽快、というのとは違うけど、なんかスッキリするというか。
推理小説でストーリーのロジックがスッキリ通った時のスッキリとは違って、
優しい温かさ、慈愛のフィルターを通したスッキリ感というのかね。
しゅんすけにはあまり芽生えなかった感情だけど、
とにかく気持ちいい話しでした。

それにしても、数学の世界と慈しみの世界を両立させるこの作家の
度量ってのはスゴイっすよ。
しゅんすけもここ何年か、日記書いたりしてて、
「お、この表現はなかなかいいぞ」とか思ったりしたこともあったけどね、
職業作家の能力にはもう全然敵いませんがな。
数学者が追い求めているモノを、文学的ビジュアル感で表現できているのが
すごい。どこかで読んだことのある言い回しだったりするんだけど、
(有名な数学者の言葉の引用とかね)
それを独自の言葉で繋いで、より分かりやすく、
まるで目の前に情景が広がっていくかのように書けるんだから、スゴイ。
数学はニンゲンがこの世に生まれる前から、いやもっと言えば
宇宙が誕生した時から、この宇宙に存在しているもので、
まさに神様がこの世を作ったレシピなわけよね。
数学者は、神様のレシピ帳に書かれていることを、
ちょっと書き写させてもらうような存在。
いや、神様のレシピ帳に書かれたこれ以上ないエレガントな表現ではなく、
料理を見てレシピを想像するようなものなのかもしれないけどね。
真理というレシピを追い求めつつ、真理の前では謙虚さを失わない数学者の
姿がそこに表現されているわけなのでした。

この小説のスゴイところは、数学の世界と文学の世界を繋ぐかのように
見えて、実は完全には接続・融合させていないトコロ。
この小説では、文学と数学は完全には融合してない。
だから、この小説を読んでも、数学のことで知識が深まったりしない。
フェルマーの最終定理について書かれてはいるけど、
その命題が秘める力と解決に辿り着くまでのドラマには言及がない。
でも、こんな素晴らしい数学の世界が、
ほとんど知られないまま本屋の棚にひっそり収まっているんだよって
教えてくれる。読者の何人かは、本屋の数学書コーナーに行き、
数学の本に触れ、新しい世界の広がりを知ることになるかもしれない。
つまり、全部を公開しないで、読者に調べさせることも想定しているのだ。
もちろん、数学的素養がなくても、全然感動できるんだけど、
博士と義姉との間に交わされるオイラーの定理の秘密が知りたくて、
本屋に行って調べちゃったもんね。
(ウィキペディアの方が的を得た回答が載ってましたが)
そういう読者操作をするのが憎らしくも、
真に伝えたいことってそういうことなんだ、と思わせる。
数学の真理探究って、広大な数の砂漠でオアシスを求めて彷徨うようなもので、
時にオアシスと思って近づくと蜃気楼だったり、すでに枯れていたりするんだよね。
そんな中で、こんこんと水を湛える泉があることを信じて、
ほとんど手探りで前に進んでいくわけだ。
小説の中で数学的問題に完全に解答を示さないことが
まさに小説で伝えたいことのひとつである数学の探求を実感させることへ
繋がっているなんて、ホント憎らしくもスゴイ演出力だ。

ちなみに、作者が参考にした数学文献のうちのひとつは
しゅんすけが絶賛してやまない「フェルマーの最終定理」でした。
参考にしたエルデシュの本も読了済だけど、博士の人柄とはちょっと違ったかな。
 

んで、ここまで読んでくれた方だけに告白。
しゅんすけ、この小説読んで泣きました。
すみません、ワンワン泣きました。犬じゃありません。
ちょっと泣きたい気分だったのは確かですが、感情を大きく突き動かされたというより
ニンゲンの温かさが最後まで貫かれてて、とても優しい気持ちのまま
最後まで読了できて、安心したという方が合ってるかもしれないけどね。
感動できる作品には違いないです。
今年一番の作品です。いや、作家の能力をまざまざと見せ付けられた辺り、
ここ2、3年では最高の本だったと言っていいと思います。
この本読んだら、より深く理解するために、数学の本を読むのもオススメです。

いや、マジでスゴイっす。
しゅんすけもまだ感動の渦が消えてないから、
表現がかなり甘いんだけどね。
| 読書感想文 | 16:32 | comments(0) | -
チンク入院な日曜日。
先週辺りから、チンクの室内でヒーターつけていると、
どうもオイルの臭いが漂ってくる。
もともと独特の匂いのあるクルマだったけど、
これはやはり何か変調を来たしたと想像され、
後ろのエンジンルームを開けてみると、
案の定、何やらオイルが飛び散っておりました。
あら?エンジンオイルが漏れたかな?
とは言え、走りに異常が見られなかったので、
緊急性はないと判断。今週チンク屋に電話して
見てもらうことにしました。

チンク屋でエンジンルームを覗き込んだ社長さんは
ちょっと呆れてたかな。
いや、別にしゅんすけを責めることないじゃん。
さすがにこれはしゅんすけのメンテ不足じゃないぞ。
しかも、ちょっとブレーキに違和感を感じてたのを話したら、
ブレーキ部分にも不具合があるらしく、結局こっちの方が
問題がでかいということで、入院と相成った。
ついこの間、ブレーキ関係で入院したばかりなのに、これだもんな。
いや、お金がかかるのはある程度覚悟してたけど、
これがいきなり発生するのは、いただけない。

春にもなんかイベントがあるらしく、秋のチンク祭に参加できなかったから
ぜひ参加したいけど、難しくなってきたかな・・・。

本を買う必要があったので、伊勢崎町お有隣堂に行き、本を購入して
エクセシオールカフェでお気に入りのメープルラテを飲みながら、
現在読んでいる本の続きを読むうちに、うとうとしてきて、
1時間半ほどいた中で半分くらいはまどろんでたんじゃないかと思う。
いや、ココってさ、コーヒーもうまいけど、何より一人掛け用のソファが
いいんだよね。これはもう殺人的な快適さ。
この包まれてるような感覚がいいのかもしれないけど、長いこと座ってても
全然お尻が痛くならないしね。
(1時間半座ってても平気ということは、少なくともJR東海道線で
沼津から戸塚に向かうリクライニング・シートの車両よりも快適ということなわけで
こういう椅子が電車とか飛行機にあったら、最高なのにね)
ちなみに、しゅんすけが通うジム内の更衣スペースにも、
この手の籐家具風のソファがあって、運動して風呂から上がってきて、
ここに座って、コーヒー牛乳(やはり風呂上りはコーヒー牛乳でしょ)を飲むと、
糖分が補給されるからなのか、うとうとしてしまうのでした。
こうして書くと、しゅんすけの週末は、うとうとが多いのかな。
| 日記 | 00:03 | comments(0) | -
キル・ビルを観た。
昼過ぎくらいから降り出した雨が大雨になっちゃいました。
歯医者に行った時に、傘持ってなかったので、かなりズブ濡れになっちゃいました。
ジム帰りのさきこを拾うついでに、映画でも借りてきて観ようということになり、
なーんも考えずに見れる映画ってことで、「キル・ビル」を
借りてきて観てみた。

あ・・・、やっぱ止めておけば良かった。
上映時から話題になってたので気になってはいたんだけど
何の予備知識もなく観たもんだから、意外な展開に唖然とするばかり。
映像的には、いろんな映画のパロディだったり、オマージュだったり
どうも日本のトラディショナルなヤクザ映画から
いろいろ引っ張ってきてるようで、分かる人には分かるネタがテンコ盛りらしいのですが、
キツいブラックユーモアを善しとしないしゅんすけにとっては、楽しめる映画ではなかったな。
ヤクザ映画なんか、まったく観ないあおき家には「???」でした。
正直、冷めちゃったというか引いちゃった。

もうキル・ビルのシリーズは観ないということを勉強させてもらったってことだね。
| 映画鑑賞文 | 01:53 | comments(0) | -
歯痛再発。
去年沼津に単身赴任している時に虫歯が痛み出して
沼津の歯医者に行って、とりあえず痛いトコが治ったので
そのまま他の虫歯を放置してたら、最近になってそこが痛み出した。
年末年始でバタバタしてて、気がつくと痛みも気にならなくなってたから
そのまま正月を越してしまったんだけど、
どうも最近気になってしょうがなくなって、観念して歯医者に行くことにした。

それにしても、ツボなどを押していると、
とりあえず痛みが消えるから不思議なものである。
脳内麻薬のエンドルフィンの為せる業なんだけど、
近頃はエンドルフィンに頼りっきりで、
気がつくと顔のツボをグリグリ押している自分がいた。
あまり押しすぎて、腫れてきちゃったもんだから、バカである。

しゅんすけの人生は、虫歯との闘争と言っていいほど、
歯医者にはお世話になった。
だいたい4、5年に一回のペースで虫歯が痛み出してたからね。

小学校の時、歯医者が怖くて、何とか歯医者に行くことを避けてて、
学校からも何度も歯医者に行くよう告げられて、
じゃ、帰宅してから覚えてたら行きますよ的にオザナリに答えたら、
ある時授業中にも拘わらず強制的に手を引かれ、歯医者に連れて行かれた。
あの時はマジで驚いた。
え・・・ちょっ・・・って、今授業中じゃないの?!と惑いつつも抵抗するも虚しく
しゅんすけは全く信用されてなかったから、
保健の先生が担任の許可を取って、強制的に歯医者に連れて行くという暴挙に出たんだよね。
いや、ホント、マジで驚いた。
歯医者に行けと言われて、ずっと無視してたしゅんすけがいけないのは分かってたから
さすがに取り乱すことはしなかったけど、その時は死刑執行の宣告でも
受けたかのような気持ちだったね。ついに歯医者の敷居を跨ぐ時が来た・・・と。

あの事件以来、歯医者は大嫌い。
大嫌いだから、行かなくても済むように虫歯にならないようなケアをしているかというと
そんなこともなくて、未だに虫歯に悩まされ、どうにも歯痛に堪えきれなくなると、
連行される死刑囚のごとく、重い足取りで歯医者に予約の電話を入れるのです。
小学校より全然進歩してない。

いや、しゅんすけが進歩しなくてもね、歯科技術が進歩するんだよ。
小学校の歯医者事件のすぐ後に、ニュースでやってたもんな。
「痛みを感じない歯科治療に向けた研究云々」と。
あの時は衝撃のニュースだった。
どんな内容だったか忘れたけど、痛くない治療ってのはスゴイ。
っていうか、この前無理やり歯医者に連行されて痛い思いして損したと思ったね。
でも、ああいう思いは、これからはしなくて済むかもしれない、と。
それから十数年、しゅんすけがこの歳になっても、虫歯を予防できず、
憂鬱な思いで歯医者に行かざるを得なくなるのは
あの時のニュースがいつか実現されるという期待があるのかもしれない。

そして、今日行った歯医者。
痛くなかったんだよね、ほとんど。
いつもと同じように、レントゲン撮って、虫歯の位置を特定し、麻酔打って、ガリガリ削り、
神経を取っちゃって、歯に蓋をして終了だったんだけど、麻酔を打って以降、
かなり力強くガリガリやられたけど、全然痛まなかった。
以前は麻酔を打っても、ちょっと痛かったり、ガリガリの振動がどうも嫌で、
背中にいや〜な汗をかきながら、治療に耐えてたんだよね。
麻酔っても、完全に神経を麻痺させるわけじゃないと、どこかで信用してなかったっていうか。
それが、今回は全然痛くないし、振動もさほど気にならなかった。
相変わらず、開けた口に器具をツッ込んで、ガリガリやるって手法に変化はないんだけど、
麻酔の品質が向上しているのと、何よりこの歯医者、かなり上手いんじゃないかと思った。
あんまり痛くないから、突如襲われる痛みに身構えることなくて、ほとんど別のこと考えてた。
もう床屋で髭剃って貰ってるのと同じ感覚。
この時思ったね。
ついに、痛みを感じない歯科治療は実現されたんだと。
小学生のしゅんすけに報告したいよ。

そんなわけで、しばらく週末は歯医者に通うことになったんだけど、
昔ほど憂鬱ではなくなりました。
これを機に、悪いトコは全部直してもらって、
いろいろコーティングして虫歯になりにくくしてもらっちゃおうかな。
| 日記 | 01:52 | comments(0) | -
早く帰れて徒然思ふトコロあり
正月休みの腑抜けた気分が抜けないからか、
いつも遅くまで残業してる会社を17時にて退社。
帰り際に、会社の新年祈願にお参りした山王日枝神社に
去年のお守りなぞお炊き上げに出して、そのまま帰途に就きました。
※今の会社になって、初めて新年祈願に参加させてもらった。
前の会社では、お膳立てはするものの、お偉方が参列するもので、
しゅんすけは立会いさえできなかったからね。
なかなか興味深いよな、神社ってさ。

早くに帰ってきたので、ヨドバシカメラなぞに立ち寄って、
キーボードを購入しました。
しゅんすけの家のパソコンのキーボードって、いわゆるデスクトップパソコン用の
ストロークの長いキーボードなんだけど、前の会社も今の会社も使ってるのは
ノートパソコンなので、どうもタイピングの感覚が違うんだよね。
なので、ノートパソコンっぽいキーボードを購入。
さきこには不評ですが、なかなかいい感じでタイピングできてます。
こういう身の回りのコダワリ商品をゲットできるとウレシイものですね。

そういえば、正月休み中に、愛用のパイプが古くなって、
最近なかなか美味しく吸えないなーってことで、
新しいパイプを購入することも辞さない覚悟で、元町のタバコ屋に行ってみれば、
「これは手入れ不足だね」の言の下、パイプのボウル内をガリガリ削ってくれて、
すっかりカーボンを落としてくれて、
こんなにボウルって大きかったっけってくらいキレイになったパイプでふかしてみると
そうそうこんな味でしたわって感じで美味しく吸えたし、
割と長いこと紫煙を燻らせることができました。
ホントはリーマーを使って、メンテナンスするんだけど、
パイプ吸いには致命的に面倒臭がりなしゅんすけは、手入れもそこそこに
吸い続けてたんだよね。これには反省。
それにしても、店の主人はなかなかいい感じの人でした。
小型掘削機のような機械で、歯医者のように先端の器具を様々に取り替えながら
ガリガリ削ってくれて、その後はまるで親知らずを抜くかのように
超強力リーマーで満身の力を込めて、ゴリゴリ削ってくれた。
しかもタダで。
(さすがに悪いと思って、その日他の店でも購入してたにも拘わらず、
タバコ買っちゃったもんな。ホント感謝、です)
以前タバコを買いに行った時には、客が多かったからか、あまりいい感じの
対応をしてもらえず、なーんかサービス悪いってな印象だったんだけどね。
身の回りのモノがちょこっと変わるだけでも、気持ちがスッキリして、
いい気分になるんだから、ニンゲン単純なものである。
| 日記 | 01:25 | comments(0) | -
古畑にゃん三郎
テレビドラマについて、云々書くのは、某フジテレビの「白い巨塔」以来か。
正月のテレビ三昧な毎日で楽しみにしていた某フジテレビの「古畑任三郎」の
録画を今になって全部観た。
正月に3日連続一挙3作品の放送でしたが、それぞれなかなか面白い話しでした。
しゅんすけはこういうの嫌いじゃないな。
っていうか、最近の読む本がこの手の傾向を持ちつつあるトコロを見ると、
好きなんだろうね、やっぱ。
でも、シリーズのファイナルにしては、もう少しツッコんで欲しかったかな。
彼らのその後について、を。

きっと古畑さんはこれからも難事件を解決していくんだろうけど、
それを匂わすエピソードを最後に挿入して、観客の「古畑」像に決着を
つけて欲しかったというか。
もしかしたら、古畑はこの事件を最後に刑事を辞めるかもしれないじゃないですか。
いや、最後には犯人に殺されてしまうのかもしれないじゃないですか。
いやいや、やっぱりこれからも行く先々で難事件に巻き込まれ、
愛用の自転車にまたがって、ちょっとトボけつつ登場し、
独特の口調で犯人を誘導し、見事解決していくのだ。
どちらにしても、最後である以上、何らかの結末が欲しかったな。
これからもう二度と彼がテレビに登場しないのであ・れ・ば・・・んーふっふっふ・・・。
(そういうエピソードがないと、納得できない程度のお子ちゃまなのかもな)

しゅんすけとしては、いつもよりもかなり早い時間に事件を解決して、
最後にちょっとした古畑ストーリーをやってくれると思ってた。
最後の事件にしては、トリックが簡単過ぎたのも、何らかの振りのようだったし、
部下の西園寺くんがかなり真相に迫った推理をしてたのも、
「これからは西園寺くんが難事件を解決します。だから古畑さんはもう現れません」的な
振りのようで、もう古畑が現れないということはどういうこと?死ぬのか?などと
ひとりワクワクしてたんだけどね。
ちょっと拍子抜けしてしまいました。
脚本家の三谷氏の作品は好きなので、古い作品に足を引っ張られてないで、
どんどん新しい作品に手を伸ばして欲しいとは思ってるんだけどね。
なーんか納得しない最後に釈然としない夜は更けていくのでした。
※「白い巨塔」について、過去ログを探ってみたら、
何も記事はありませんでした。あれだけ毎週楽しみにしてて、
「今日はドラマを見るので、定時で帰ります」と嘯き、職場のヒンシュクを買っていたほど
のめりこんだテレビドラマだったのにね。
| 日記 | 01:01 | comments(0) | -
新春・読書感想文
年末年始休暇で時間があって、好きなコトに時間が費やせると思ってたのに、
なぜかだらだら過ごす日々。ああ、こうやって人は歳を取っていくんだね。
いやいや、ここは発奮して、読みかけの本なぞを読み上げて、
明日は朝から本屋なぞ行き、新しい年は新しい本で始めるのだ。
ということで、最近某京極夏彦を読破したお袋から薦められた本を
読み上げたので、感想文を書いておきます。

「後巷説百物語」京極夏彦著、角川書店
某京極堂シリーズでお馴染みの作家による作品。
別にしゅんすけはお気に入りの作家でもないんだけど、割と楽しめました。
京極堂シリーズは、第1作と2作しか読んでないんだけど、
そこで語られたテーマが形を変えて表現されていたから、
もしかしたら京極堂シリーズのエッセンスを別の形で抽出した感じの本なのかもね。
ファンだけには分かる細工もあったんだろうけど、しゅんすけは他の作品を読んでいないので
分からないし、それでも、ちゃんと読めるひとつの作品になってるんだから、いいか。
世の中に不思議なことはない、というスタンスは、
某ウブメの夏でも語られたテーマのひとつで、何よりしゅんすけの目からウロコだった言葉。
不思議なことは、この世に存在しないと言いつつも、
不思議を信じる心を使って、精神を救済するという話しは、ミステリー的要素が強い京極堂シリーズよりも
淡々と読み進められて良かった。

そこで、京極堂シリーズとの対比を考える。
不思議と科学がせめぎ合う昭和初期の舞台で、不思議を解いて事実を明らかにする京極堂シリーズと
お化け話し、奇談、怪談の根強く残る明治初期の舞台で、怪談・奇談の存在を否定しつつ
事実に不思議のベールを被せて、人の心に安寧をもたらす今回のお話しとは
舞台装置は似ていて、同じような過程を踏むので、とても似たような印象を持つんだけど
これは全く別の方向性をもって話しが進行する。
どちらの舞台でも、一方では科学黎明期の科学主義的ベクトルを持った時代で不思議を語り、
一方では、噂話や俗説や民間信仰が色濃く残る時代から新しい時代へシフトする中で敢えて不思議を語るという
似た舞台の上で、一方では不思議に隠れた事実を明らかにし、
一方では不思議のベールで事実を包んで救いとする。
この対比はなかなか面白い。作者がしゅんすけには分からないどんな仕掛けをしているか知らないけど、
この部分だけでも、なかなか侮れない作家である。
この人の小説は、いろいろ小技が利いていて、読後にすぐに感想が書けるほど浅くはないので、
これからじっくり咀嚼してみようと思います。

さて、次なる本は「ナルニア国物語〜ライオンと魔女」です。
同名の映画が今年の3月に公開になるんだそうで、その前に原作に興味があったので、読んでみることに
したんだけど、これもなかなか面白い作品でした。
さすが「指輪物語」と並ぶ現代のファンタジーの双璧だよね。
(「指輪物語」の作者トールキンとは同じ時代同じ大学の教授同士だったんだそうな)
実に7話を順次映画化していくそうなので、これから何年かは楽しみである。
ただ内容的には、良く言えば読者の想像力に委ねられた文章、悪く言えば説明不足な文章と翻訳、
漢字を極端に排したかな書きが、鼻についた。やはり子供向けの物語だからなのか。
(先の京極夏彦の過度に漢字を多用した作品と同時進行だったからかもだけど)
某ハリー・ポッターのように物語に一貫した筋というかテーマがなくて物足りなかったけど、
どうかな、かのスター・ウォーズだってテーマらしきモノはないしね。
(エピソード1〜3を描くに当たり、余計テーマっぽさから離れてしまった)
その世界に入り込んで楽しめればいいんじゃないの?とも思ったり。
いやいや、やはり本となっている以上、なんか筋が欲しいとは思うんだけどね。

などと、物語の内容云々を語るのは続刊を読んでからとして、
もっとも感動した部分について、書いておく。
と言っても、物語の内容ではなくて、作者の言葉「はじめに」とかいうヤツである。
歳のせいか、この手の文章にはちょっと弱くなったな。
こういう文章を読めるだけでも、この本を手にしただけの意味はあったというべきか。
映画の予告ホームページなぞ見てみると、イギリスはファンタジーの宝庫であり
某ハリー・ポッターや指輪物語だけじゃなくて、そういやアーサー王も不思議の国のアリスも
イギリスだったわと気づき、そんなイギリスがどんな風におとぎ話しを受け継いできたのかを
思うとき、この本の「はじめに」に書いてあることが、とても深く響くのでした。

これは、読んでみて損はないと思います。
| - | 15:22 | comments(0) | -
あけましておめでとうございます。
2006年が幕を開けました。
今年も「シュンスケニウムの原子量」をよろしくお願いします。

それにしても、年末年始休暇に入って4日、全然年の瀬、正月という感じがしなかったな。
昨日の大晦日も休暇初日のさきことだらだらと過ごし、
実家に戻ってネコのトラしゃんと戯れ、年越しソバを食い、
0時の時報で横浜港方面に耳を澄ませど汽笛の音は聞こえず、
それが原因ではないだろうけど、全然年越しの感慨が沸き起こらず、
お袋に挨拶して、そのまま自宅に戻り、その足で初詣に弘明寺観音へ行き、
夜も更けてきて幾分短くなった参拝の列で寒さに震えながらもお参りして、
おみくじして、鐘を撞いて、深夜営業のドトールでコーヒー飲んで、
自宅に戻ってからそのまま就寝するも、さきこが深夜の討論番組を夜通し観てたので、
付き合いで(?)朝寝坊な元旦に届いた年賀状を見て、
やべっ、前の会社の方からも年賀状貰っちゃったと思いつつ、
お雑煮を食うそんな昼下がりでも、正月という気が起きないのは何故でしょう?
歳のせいか、感慨が少なくなっちゃったのかね。

さきこは早速「走り初め」のジョギングに出かけて行きました。
いってらっさーいと見送るしゅんすけは、パソコンかちゃかちゃ、
このまま正月休みが無為に過ぎて、過酷過ぎる会社な毎日になっちゃうんだろうな。

ともあれ、しゅんすけの無感慨をよそに2006年が開幕しました。
依然続くしゅんすけの人生激動編をよろしくお願いします。
※実家のネコ・トラしゃんです。膝に上ったら、爪立ててでもその場に執着します。
<A href=http://shunsuke.web.infoseek.co.jp/photo/SN320043[1].JPG><IMG src="http://shunsuke.web.infoseek.co.jp/photo/SN320043[1].JPG width="243" height="182" border="0"></A>
| - | 17:55 | comments(0) | -
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