2009.02.28 Saturday
しむばし?
しゅんすけは朝の通勤で某駅からの始発電車に乗ることが多いんだけど、眠気覚めやらぬ気ダルい朝にポカポカのシートに座ったりすれば大抵は睡眠の続きを堪能してしまうのだけど、ある日ふと居眠りから目覚めるとラッシュアワーの人の隙間から見えたモニター(車両のドア上部に設置されているアレね)停車している駅名がアルファベットで表示されているのが垣間見られた。
「Shim・・・」
人垣に隠れて駅名を全部見ることができなかったんだけど、「あ、今、新橋か」と直感的に思った。そして、乗り過ごしていない安堵をやり過ごした後にら「新橋?しむばし?」と思い返され、shinbashiではなくshimbashiと表記するこのようなローマ字表記にまつわる思いがぶわっと連想された。
ヘボン式ローマ字では、新橋(shi・n・ba・shi)のように「b」の前の「ん」は「m」で表記することになってるそうな。新橋もそうだけど、難波(なんば)とかもnanbaではなくnambaと表記する。「ん」が「m」となるのは「b」の前だけじゃなくて、「m」とか「p」もこれに当たるそうで、「ほんま」はhomma、「かんぽ」はkampoとなるのが正しいそうな。
また、パソコンでの入力方法でもそうだけど、「っ」のようにはねる発音の表記は子音を重ねる。「にっぽり」はnipporiとかね。さらに加えて「ch」の前では子音を重ねないで「t」を挿入する。例えば「きっちょう」はkicchoではなくkitchoと表記する。う〜ん、ローマ字にもいろいろルールがあるのである。
これらのローマ字表記の方法には、しゅんすけはあまり詳しくないんだけど、JRではその表記を踏襲して新橋をshimbashiとしていたわけである。そう考えると、たとえば「しゅんすけ」なんかどうだろう。自分ではshunsukeと書き、「しゅ」は「shu」であり「syu」ではないのだけど、往々にしてsyunsukeと書く人が多い。ヘボン式ローマ字では「syu」とは表記しないそうである。
しゅんすけはsyunsukeと表記されるのがとても嫌で、今の会社に入社する時にいただいた名刺のローマ字表記が「syu」だったので、わざわざ作り直してもらったくらいである。仲の良い友人がしゅんすけとさきこの結婚1周年を祝して額縁に入れたパネルを作ってくれたんだけど、その中で大きく書かれた文字が
「TheFirstAnniversary!syunsuke&sakiko!」
だったので、とっても嬉しかったと同時に微妙な感慨にう〜んとなってしまった。
しゅんすけが「shu」にこだわる理由。これは単純な話し、カッコいいからである。
中学生の頃だったか。中学校1年生でまだアルファベットを習い始めの頃、英語のノートといえば4本線の書いてあるノートで、下から2本目の線が赤くなってて、この赤いラインを基準にアルファベットを書くことになっていた。大文字は一番上のラインから赤ラインまでの2本分を使って書き、小文字は赤ラインからその上のライン1本分を使って書く。また、小文字の中でも「b、d、f、h、k、l」は大文字と同じ範囲(赤線から上2本分)で、「g、j、p、q、y」は赤ラインより1本下のラインも使って書く。子供の感覚って分からないもので、1本下の線を使って書く後者の文字をしゅんすけは「カッコ悪い」と思っていた。なんか座りが悪いというか、例えば英語ノートではなく普通の罫線ノートに書く場合なんか、これらの文字は罫線よりも下にはみ出て書かないといけないわけで、こうなるとこの下の行にまで進出することになってしまうのである。これはなんか座りが悪いというか、まっすぐ書けるようにせっかく表示してくれた罫線を一部でも無視しないといけないという不安定さを感じて気持ち悪いのだ。もっと言えば、例えば「y」を下の行に進出して表記した後、その続きで書き進めた英文の「h」なんかがちょうど先ほどの「y」の下に来たりしたら、文字がくっつきそうで、いや実際くっつくので嫌なのである。
ちなみにパソコン環境ではどうなっているか確認したところ、ワードで表示する「y」は確かに他の文字よりもちょっと下にはみ出るようになっていた。その文字の下にくる「h」は非常によろしくないといのが、しゅんすけ美学。
さて、そんな子供ココロの美学を反映して、しゅんすけはヘボン式かどうかは別としてアルファベットで書く自分の名前をshunsukeにしていた次第なのだけど、会社で聞いてみると、パソコンの入力ではほとんど「syu」を使ってることが分かった。確かにパソコンでは「shu」でも「syu」でも「しゅ」は表示できる。上記の友人のプレゼントもパソコン入力を前提にして表記していたのであろう。ま、パソコンのローマ字入力で表示できればそれが正しいと思っちゃうものだからね。
パソコンの入力とヘボン式ローマ字の相違は他にもあって、「ち」は「chi」と入力すべきを「ti」と打っても表示可能であるし、「つ」や「し」も「tsu」「shi」と打つべきを「tu」「si」と打っても表示できる。そう思えば、しゅんすけは自分の名前以外はほとんどヘボン式ローマ字を使ってないわ。「筒井」さんの名字は「tutui」と入力してるし。(もちろんローマ字を表示する場合には「tsutsui」と表示してるけど)
ちなみに意外だったのは、さきこがほとんどヘボン式ローマ字入力を踏襲していたということ。パソコンにおいては打鍵数の少ないことが効率化に繋がるわけだけど、そういう生産性を度外視して「ち」はどんな場合でも「chi」と入力しているそうな。こういうところはさすが外資系企業ということか?
しゅんすけの名前にマツワる思いは実は結構根深くて、ローマ字での表記の他にもひらがな表記での文字数と発音した時も文字数が微妙に一致してない辺りが子供ココロに非常に嫌だったとかね。この話しは長くので、また今度にするけど、とにかく朝の出勤アワーで、期せずしてローマ字の表記が気になるしゅんすけは、そういえばヘボン式のヘボンってしゅんすけの卒業した学校の創始者の名前だわと思うにつけ、今日から「ち」は「chi」と打ってみるかと思いつつ、先ほどまでの眠りの続きに堕ちそうになって、危うく踏みとどまったらローマ字表記のことなぞキレイに忘れて、今日も元気に「tutui(筒井)さんは〜」などと入力していたのであった。
※ちなみに調べてみると、ローマ字表記にはヘボン式以外に訓令式があるそうで、現状は訓令式が国際基準のようであるけど、上述の駅名やこの他にも道路標識などにはヘボン式が採られているそうな。パソコンは訓令式なのに、街で見かける表示はヘボン式って感じなのだろうか。なんか水面下でせめぎ合う冷戦的な感じがするなあ。
「Shim・・・」
人垣に隠れて駅名を全部見ることができなかったんだけど、「あ、今、新橋か」と直感的に思った。そして、乗り過ごしていない安堵をやり過ごした後にら「新橋?しむばし?」と思い返され、shinbashiではなくshimbashiと表記するこのようなローマ字表記にまつわる思いがぶわっと連想された。
ヘボン式ローマ字では、新橋(shi・n・ba・shi)のように「b」の前の「ん」は「m」で表記することになってるそうな。新橋もそうだけど、難波(なんば)とかもnanbaではなくnambaと表記する。「ん」が「m」となるのは「b」の前だけじゃなくて、「m」とか「p」もこれに当たるそうで、「ほんま」はhomma、「かんぽ」はkampoとなるのが正しいそうな。
また、パソコンでの入力方法でもそうだけど、「っ」のようにはねる発音の表記は子音を重ねる。「にっぽり」はnipporiとかね。さらに加えて「ch」の前では子音を重ねないで「t」を挿入する。例えば「きっちょう」はkicchoではなくkitchoと表記する。う〜ん、ローマ字にもいろいろルールがあるのである。
これらのローマ字表記の方法には、しゅんすけはあまり詳しくないんだけど、JRではその表記を踏襲して新橋をshimbashiとしていたわけである。そう考えると、たとえば「しゅんすけ」なんかどうだろう。自分ではshunsukeと書き、「しゅ」は「shu」であり「syu」ではないのだけど、往々にしてsyunsukeと書く人が多い。ヘボン式ローマ字では「syu」とは表記しないそうである。
しゅんすけはsyunsukeと表記されるのがとても嫌で、今の会社に入社する時にいただいた名刺のローマ字表記が「syu」だったので、わざわざ作り直してもらったくらいである。仲の良い友人がしゅんすけとさきこの結婚1周年を祝して額縁に入れたパネルを作ってくれたんだけど、その中で大きく書かれた文字が
「TheFirstAnniversary!syunsuke&sakiko!」
だったので、とっても嬉しかったと同時に微妙な感慨にう〜んとなってしまった。
しゅんすけが「shu」にこだわる理由。これは単純な話し、カッコいいからである。
中学生の頃だったか。中学校1年生でまだアルファベットを習い始めの頃、英語のノートといえば4本線の書いてあるノートで、下から2本目の線が赤くなってて、この赤いラインを基準にアルファベットを書くことになっていた。大文字は一番上のラインから赤ラインまでの2本分を使って書き、小文字は赤ラインからその上のライン1本分を使って書く。また、小文字の中でも「b、d、f、h、k、l」は大文字と同じ範囲(赤線から上2本分)で、「g、j、p、q、y」は赤ラインより1本下のラインも使って書く。子供の感覚って分からないもので、1本下の線を使って書く後者の文字をしゅんすけは「カッコ悪い」と思っていた。なんか座りが悪いというか、例えば英語ノートではなく普通の罫線ノートに書く場合なんか、これらの文字は罫線よりも下にはみ出て書かないといけないわけで、こうなるとこの下の行にまで進出することになってしまうのである。これはなんか座りが悪いというか、まっすぐ書けるようにせっかく表示してくれた罫線を一部でも無視しないといけないという不安定さを感じて気持ち悪いのだ。もっと言えば、例えば「y」を下の行に進出して表記した後、その続きで書き進めた英文の「h」なんかがちょうど先ほどの「y」の下に来たりしたら、文字がくっつきそうで、いや実際くっつくので嫌なのである。
ちなみにパソコン環境ではどうなっているか確認したところ、ワードで表示する「y」は確かに他の文字よりもちょっと下にはみ出るようになっていた。その文字の下にくる「h」は非常によろしくないといのが、しゅんすけ美学。
さて、そんな子供ココロの美学を反映して、しゅんすけはヘボン式かどうかは別としてアルファベットで書く自分の名前をshunsukeにしていた次第なのだけど、会社で聞いてみると、パソコンの入力ではほとんど「syu」を使ってることが分かった。確かにパソコンでは「shu」でも「syu」でも「しゅ」は表示できる。上記の友人のプレゼントもパソコン入力を前提にして表記していたのであろう。ま、パソコンのローマ字入力で表示できればそれが正しいと思っちゃうものだからね。
パソコンの入力とヘボン式ローマ字の相違は他にもあって、「ち」は「chi」と入力すべきを「ti」と打っても表示可能であるし、「つ」や「し」も「tsu」「shi」と打つべきを「tu」「si」と打っても表示できる。そう思えば、しゅんすけは自分の名前以外はほとんどヘボン式ローマ字を使ってないわ。「筒井」さんの名字は「tutui」と入力してるし。(もちろんローマ字を表示する場合には「tsutsui」と表示してるけど)
ちなみに意外だったのは、さきこがほとんどヘボン式ローマ字入力を踏襲していたということ。パソコンにおいては打鍵数の少ないことが効率化に繋がるわけだけど、そういう生産性を度外視して「ち」はどんな場合でも「chi」と入力しているそうな。こういうところはさすが外資系企業ということか?
しゅんすけの名前にマツワる思いは実は結構根深くて、ローマ字での表記の他にもひらがな表記での文字数と発音した時も文字数が微妙に一致してない辺りが子供ココロに非常に嫌だったとかね。この話しは長くので、また今度にするけど、とにかく朝の出勤アワーで、期せずしてローマ字の表記が気になるしゅんすけは、そういえばヘボン式のヘボンってしゅんすけの卒業した学校の創始者の名前だわと思うにつけ、今日から「ち」は「chi」と打ってみるかと思いつつ、先ほどまでの眠りの続きに堕ちそうになって、危うく踏みとどまったらローマ字表記のことなぞキレイに忘れて、今日も元気に「tutui(筒井)さんは〜」などと入力していたのであった。
※ちなみに調べてみると、ローマ字表記にはヘボン式以外に訓令式があるそうで、現状は訓令式が国際基準のようであるけど、上述の駅名やこの他にも道路標識などにはヘボン式が採られているそうな。パソコンは訓令式なのに、街で見かける表示はヘボン式って感じなのだろうか。なんか水面下でせめぎ合う冷戦的な感じがするなあ。