ゴールデンウィークが明けて、またストレスフルな会社の日々が始まり、そのためにしゅんすけの頭がガンガンする・・・ってことではなく、いやそんな要素も充分あるんだけど、今回しゅんすけを悩ますのはホントの頭痛、しかも物理的というか表層的というか外科系というかよく分からないけど、なんか今まで体験した頭痛とはひと味違っていて、だからこそ単純に「風邪ひいたかな」とも言えない状態になった。
当初は右耳の裏側のちょっと膨らんだ部分の違和感だった。膨らみがさらに膨らんでいる感じがして、しかもちょっと強く押すと軽く痛かったりする。理由が分からないまま過ごしていたんだけど、この違和感と痛みは徐々に広がってきて、耳を中心にした側頭部と顎関節の下辺りまで広がってきた。耳の部分には確かリンパ節があったハズで、その部分が腫れているからやはり単純に風邪なのかもしれなかったんだけど、いわゆる風邪の諸症状(喉の痛みや咳やたんや怠さなど)が一切出てなかった。そして昨日、痛みは頭痛となって現われた。なんちゅうか、時折ズキーンズキーンと来る感じで、それ以外はいたって普通、ただこのズキーンってのが頭蓋の奥で起こっているのではなく、頭蓋の外側で起こっている感じで、側頭部の割と浅い部分から首にかけてズキーンとくる感じなのである。こんな頭痛は初めてである。しかも、例えば一般的な頭痛(?)では、くしゃみなんかすると脳みその血圧が上がるからなのか思いっきり強い痛みに襲われて、「へっくしょん、・・・おごあぁぁ!」とかなるんだけど、今回の頭痛ではそうならない。この点で、今回の症状は変なのである。
なんかね、風邪じゃないような気がする。昨今話題の豚インフルエンザでもないんだろうけどね。
頭のどこかがキズになってて、そこからバイ菌でも入ったか。中耳炎とかそんな感じの耳系な病気かもしれない。そう言えばここのところずっと右目の目尻が妙に痒い。目も耳と繋がってるからな。
ここまで症状が悪化すると放置しておくのは問題である。
しゅんすけの考えるところ、やはり頭痛はリンパ節の腫れから来ていて、しかも頭蓋の外で何やら異変があるところから推測するに何らかの外傷性感染症のような、マクロファージとかT細胞とか免疫が発動しちゃうような感じの原因なんじゃないかと考えた。要するに耳の中とか側頭部の髪の毛に隠れてキズがあるのかもしれない。
そんなわけで、耳の中を見て貰おうと、人生初めての耳鼻科に行くことにした。
会社から近いその耳鼻科の医者は、しゅんすけと向き合うやいなや、ファイバースコープのような何やらゴールデンエッグスに出てきそうな細長い管みたいな器具をしゅんすけの耳の中につっこんだり、鼻の中に突っ込んだり、口の中に入れたりしてその映像を写真に撮ったりしていた。普通は来院した患者にはどのような悩みで来たのかを聞くもので、いやこの医者も「どうしました」とか聞いてたけど、その手には既に準備万端のファイバースコープが握られてたもんな。「何はなくともまずはファイバースコープ」をモットーにしているとしか思えない。
耳、鼻、口の中を撮られた写真を画面で確認しつつ、いろいろ説明を受けたけど、ここで分かったのは、耳には何ら異常がなかったということ。しゅんすけがさっきもったいぶってご高説を垂れた「耳の中の外外傷性感染症みたいなモノ」という説はいきなり却下であった。その代わり、鼻の中や喉の奥に炎症らしき症状が見えて、耳鼻科の医者曰く「風邪」だとのことであった。ふーん。
つまり、今回の症状は内科の範疇だったわけで、的外れな専門医に行っちゃったわけである。
それでも、この医者は「炎症を抑える薬をつけますねー」などと、またまた細長い管みたいのを持ち出してしゅんすけの鼻の中に突っ込んできた。なんなんだ、この医者は。しかもこの管が物凄く違和感で、デリケートな鼻の穴の中を入れたり出したりの好きしたい放題。これにはさすがにしゅんすけも猛抗議なんだけど、鼻に管を突っ込まれている状態では何を言おうにも「ふごふご!」としか言えず、やられたーって感じである。
治療が終わった後もしばらく違和感が抜けなくて、しかも原因は耳鼻科に関わるところにはないことが分かっちゃったわけで、一体何のために耳鼻科で辛い思いをしたんだか。
そんなわけで、あまり役に立たなかった耳鼻科初体験を終えた後も、当然ながらしゅんすけの症状は解消していない。炎症を抑える薬なぞももらったけど、しゅんすけを悩ます頭痛は一向に解消されないばかりか酷くなる一方である。でも、こうしてパソコンをかちゃかちゃしていられるのは、この頭痛は一定の周期でズキーンズキーンと来るだけで、それ以外はまったく問題ない状態だからである。しかし、このズキーンの深さは昨日よりも深くなっている感じがしないでもない。
しゅんすけのこの頭痛の原因は何なのか。いつの間にか治ってしまうのか、それともさらに深刻さを増して、精密検査を受けてみたらビックリ事実が判明しちゃったりするのだろうか。そんな良くない方向に進んだ時のことも考慮して、他人にはあまり面白くないであろうしゅんすけの症状を記載することにした次第なのである。