「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
かけがえのないモノ。
しゅんすけが絵なぞを描くにあたり、どうしても欠かせないツールってのがある。
描くためのコダワリツールを含めると、デスク上のほとんど全てのモノは、しゅんすけが絵なぞを描くために必要なかけがえのないツールだと言える。絵なぞを描いている時に聴く音楽だって、しゅんすけが絵なぞを描くためにBGMとして必要なものなのだから、例えさきこの音楽的嗜好性に相容れないものであっても、絵なぞのために部屋の戸を閉め切って聴いているのである。他にも、下絵を描くためのスケッチブックや下絵用のシャープペン、デスクライトの位置、絵の具メーカー、紙の質に至るまで、絵なぞを描くのに必要であり、そのどれもが欠けては満足に描けないのである(・・・って思ってっから全然上達しないんだろうけど)。
さて、そんなお絵描きツールの中で、ここ最近欠かせないツールとなったモノがある。トレス台である。
思えば3年前の2006年9月に、以前からタギッていた物欲をホトバしらせて清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したものである。ラクガキに毛の生えたようなレベルのしゅんすけのお絵描き環境に、これほど高価なモノが導入されたのは、後にも先にもこのトレス台しかないのだけど、これを購入したことで、しゅんすけのお絵描き環境は劇的に変化した。
それまでは、トレシングペーパーの裏面を鉛筆で黒く塗りつぶし、これを紙に重ねて表からなぞるというかなり原始的なトレス方法だったんだけど、この機械が登場してからは複数の下絵を組み合わせたりできるなど、表現の幅が格段に広がったのである。
しゅんすけが絵なぞに使う紙は、水の吸収が良くて絵の具の広がりが他の紙と違っているので好きなんだけど、紙厚なのが玉に瑕で、これを透過させるにはかなり強い光が必要なのである。もしくはうっすらと淡く映し出された線も読み取れるほどの好感度な視力が必要なわけで、トレス台の照度を上げることはできないから、しゅんすけ自身の眼を好感度にするべく、トレス作業の際には部屋を真っ暗にするのである。かなり暗い中に眼が慣れてきてからトレス台の灯りをつけると強い光に淡い線も明確に映っているのである。そんなカルト宗教の暗黒儀式的な作業がしゅんすけのトレス作業なわけで、しゅんすけがトレス作業をしている時にさきこが部屋に入ってきたりすると毎度ギョッとするほど妖しい光景なのだそうな。
ちなみにこのトレス台は、LEDによって光るタイプである。LEDは省電力で長持ちと言われ、一説には5万時間もの寿命を誇るそうで、そのためかどうかは知らないけど、しゅんすけのトレス台は電球が交換できないタイプ、つまり使い捨て的なタイプなのである。使い捨てって言っても、LEDは5万時間も保つわけで、5万時間と言えば2,083日、6年弱である。6年もつけっ放しにしても大丈夫な電球である。交換なんかできなくても充分すぎると思った。しゅんすけがトレス作業している時間は長くても1時間だろうから、現在の調子で描いている間は一生涯交換する必要がないと言っても過言ではないというわけである。こりゃ、スゴい。LED万歳、ビバLED。

この日もしゅんすけは下絵を完成させ、本番用の紙に転写して着色する作業に入ることにした。
ここで登場するのが、下絵を本番用の紙に転写するトレス作業である。デスク横にあるトレス台収納場所からトレス台を取り出し、電源を差し込み、下絵と本番用の紙を重ねる。すべては儀式のように厳かな感じである。そして恭しくトレス台のスイッチを入れた。
灯りのついたトレス台からはジー・・・という音が聞こえ、数秒後に灯りが消えた。あれ、スイッチ切っちゃったかな?と思ったけどスイッチはオンの位置にある。一旦オフにしてもう一度オンにする。灯りはつくんだけど、ジー・・・という異音がして、やはり数秒で消えてしまう。
こ、これは、まさか・・・壊れた?
たぶんそうである。このジーって音は電気回路のインバーターかなんかの音だ。回路が何かの関係で不具合を起こしているのだ。だからLED自体には何の問題もないのに、灯りが消えてしまうのだ。少し時間を置いて再びスイッチを入れても同じである。たぶんスイッチをオンのままにしとくと熱を持ったり発火したりして危険かもしれないなと思ったところでふと思いつく。そっか、そういう落とし穴なのか。
LEDは確かに長寿命だけど、これらをつなぐ回路は他の電化製品と同じように経年劣化する。LEDが若くても他の回路が寿命を迎えてしまえば、その機械は使えないわけである。LEDが長寿命だから部品交換が一切できない使い捨て的な機械を購入しちゃったけど、完全に選択ミスだったということだろうか。うわーやっちゃったわ。23,000円なのに3年で壊れるなんてどういうわけだよ。減価償却が云々よりも元取ってないと思うぞ、これ。

さて、どうしようか。これがないと描けないほど必需品とも思えないけど、あった方が便利なのは確かだし、でもかなり高価だし・・・そう言えば先日天に還っていった腕時計にしても、その後任がまだ購入されてない状態なわけで、ここで何を優先して手を出すべきか。こういうのは物欲とは言わないと思うんだけど、さきこに何て言おう。テレビもついこの前煙を噴いて天に召されたばかりだし、こういうことって続くものなのだろうか。

| 日記 | 22:54 | comments(0) | -
Xデー、終わりの始まり?始まりの終わり?
先週金曜日から続いていたしゅんすけのXデーは、大きな問題も起こらず無事終わることができた。いろんな意味でターニングポイントなイベントだったけど、とにかく久々過ぎて疲れた・・・ってか、くたびれたと言う方が近い感じである。しゅんすけは疲れこそすれ、くたびれることってあまりなかったんだけどね。それでも気合いを振り絞る気合いを振り絞って乗り越えた。もはや気合いを振り絞るための気合いすら振り絞らないと乗り切れないほどしゅんすけのモチベーションは激低な状態なのである。しかも、このXデーの終わりは新たなXデーの始まりに過ぎないわけで、それもしゅんすけをゲンナリさせる要因になっているのである。なんちゅうかな、某宮崎アニメ「風の○のナウ○カ」で、復活した巨神兵の口が輝きだしたかと思った瞬間一閃、凄まじい威力の光線が出て、「すげえ、世界が燃えちまうわけだ」ってなったのもつかの間、その直後にドロドロに溶けていき「腐ってやがる・・・早すぎたんだ」ってなるけど、それでも巨神兵の口からはボワッとした光線の残りカスみたいのが出てて、そうそう、しゅんすけのモチベーションはまさにそんな感じ。プライベートも含めいろんなコトがしゅんすけを萎えさせていき、当初は「なぎ払え!」的勢いがあったしゅんすけの気合いも風前の灯火なのである。
そうか、そういや最近宮崎アニメを見ていないかもしれないな。そう思ってふと某Y○u○ubeを見てたら、ナウ○カよりも紅の豚の方が琴線にヒットしちゃって、ぼーっと見るハメになってしまった。Xデーの終わりとXデーの始まりの狭間とは、毎度こんな感じなのであった。
| 日記 | 23:01 | comments(0) | -
こ、こんな時間に?!
今日は会社では現在絶賛Xデー中なんだけど、今回は業者に任せて帰宅した。いつもは会社に付きっきりで対応するんだけど、今回はそういうことになってんだからしょうがないじゃん!ってことで、しゅんすけは別のXデーに気持ちをシフトしている。それは富士五湖のひとつ本栖湖で開催される某ランニングイベントへの参加である。10キロ程度のイベントなので、既に30キロを3回、40キロを1回走っているしゅんすけとしてはさほど重い距離ではないんだけど・・・ってさきこを始め並みいるウルトラランナーたちを前に偉そうに言えることじゃないんだけど、まずはこの10キロを楽しんで走りたいなと思うわけである。しかしこのイベント、運営においてはなかなかよろしくなくて、去年は専用バスで会場まで行くもレースを終えた後の帰りのバスまでかなり待たされることになり、イケてないイベントに付き合わされるわ途中から雷雨に見舞われるわで、結局バスを待たないでランニング仲間の方が乗ってきたクルマに相乗りさせてもらって帰宅した経緯があって、つまり企画運営としてはなんだかなーな感じだったんだけど、今回は早くもなんだかなーな状態である。
今回は去年の轍を踏まないように自分のクルマで会場に行くことにしたんだけど、参加概要が送られてきて驚いた。クルマで来場する人は朝6時半から7時までの間に会場に行かなくてはいけないそうなのだ。本栖湖に7時までに行くって結構早い時間に出発せなイカンわけで、ナビ○イムで調べたら3時間ちょっとかかることになってた。逆算して4時前に出ないと間に合わないことになる。よ、4時前の出発・・・。しかもレースのスタートは11時だそうで、おいおい、それまで会場で何をしてればいいんだよーってな感じである。しゅんすけは前日のXデー対応で帰りが遅かったし、ホント大変だわ・・・あ、そろそろ出ないと!?
| 走り始めた「約束」へ | 03:55 | comments(0) | -
久々に。
久々である。実に半年振りのXデー到来である。
そんなわけで、今年から時代に逆行するかのごとく人員増強、業務分散が進んだしゅんすけの職場も、久々に熱気を帯びている。Xデーに向けてまっしぐら、なのである・・・なんつって、同日に某イベントとバッティングしちゃってるので、迷わずソッチ優先なんだけどね。
さて、職場が熱気を帯びてくると仕事量も増えてくるわけで、そうなると次第に仕事時間も増えてくるわけだ。ひと頃よりは多少帰りが遅くなって、自宅での自由時間が減ってきちゃったりするんだけど、こういう時に限って困ったことに右脳が回転し始めて、なんとなく絵なぞを描きたくなっちゃうんだよね。いい波が来るっていうかね。帰宅時間が遅いっていうのに先週の金曜日辺りから右脳がアイドリングを始めちゃって、ラクガキが始まっちゃった。しかも土曜日に楽団の練習に参加したら、同じパートの方から○○を△△して□□に☆☆したCDをいただいちゃって、しゅんすけの右脳の回転はさらに一層加速しそうな予感なのである。
たぶんね、仕事が忙しくて脳みそが活性化してるから右脳も回転してるんだと思うんだよね。仕事がひと段落してたり、長い連休があると、逆に絵なぞが描けなくなっちゃうもんね。そういやこの前の大連休では、せっかくの自由時間にもかかわらず、1ミリも絵なぞが描けなかったもんな。
脳みそはかくも不器用なのである。
しゅんすけのXデーな週末が近づいている・・・いやそれにしてもCD、ありがとうございました。
| 日記 | 00:25 | comments(0) | -
いざ、鎌倉。
先週鎌倉から湘南大橋を往復する40キロのランニング練習をしたしゅんすけだけど、今週は早くに起きて自宅から鎌倉への道を夏に引き続き再チャレンジしてみた。往復30キロくらいの距離なんだけど、休憩も含めて4時間くらいで帰って来ればマラソンも5時間台でのフィニッシュが可能になる。できれば4時間台が欲しいところだけど、初マラソンで時間を気にしてると思わぬ故障に繋がるので、まずは無理せず完走を目標にするってことで、ゆっくり長い距離を走る練習にした。
夏のランニングでは灼熱地獄の中、酷い状態だった。どろどろになって走るという感じ。しかし今回は秋晴れの下、気持ち良く走ることができた。やはり暑いとランニングのパフォーマンスは落ちるわけで、今日くらいの天気がホント丁度いいのである。とは言え、朝食が消化されていないからなのか、走り始めは非常にキツかったけどね。全体的には紅葉の始まったばかりの鎌倉を楽しんで走ることができた。
鎌倉を過ぎて由比ヶ浜の海岸まで行き、ちょっと休憩してから復路を開始。
復路が結構キツかったかな。特に北鎌倉を越えた20キロ過ぎでは膝痛が出てきちゃったしね。ペースがだんだん落ちてきて、25キロ過ぎからは伴走のさきこが先を走るような展開になり、休憩も多くなってしまった。本番である国道134号線は先週走ったとおり、途中にコンビニはおろか自動販売機すらない状態なので、この休憩、給水、栄養補給をどうするかは考えにゃならん。
そして最後は夏の練習のようなどろどろフィニッシュとなった。いやもう膝も筋肉も痛い。脚を引きずって歩く状態であった。こうしてしゅんすけの30キロ走は終わったわけだけど、トータルタイムでは4時間30分くらい。夏との比較ではかなり走力が向上しているのを感じた。休憩を除けば、キロ当たり7分で走っている状態で、これは当初の予定通りな走りであった。
ニンゲンって能力が向上しているのを実感してる時が一番楽しい時期なんだよね。勉強もそうだったし、音楽もそうだった。しゅんすけがランニングをどこまで追求していくのか分からないけど、いつかフルマラソンだけじゃなくウルトラマラソンとかトレイルランとかするようになっちゃうのかもしれないけど、それでも今こうして能力が向上しているのを実感できる今が一番楽しい時期なんだろうなと思うのだ。
マラソンの本番はいよいよ3週間後になった。
来週は久々のランニングイベントである。10キロ走だけど、今日までの成果が出るだろうか。
※ところで、北鎌倉の道を走っていたら、しゅんすけとさきこが以前入団していた吹奏楽団のフルートの先生がクルマですれ違った。先生もしゅんすけたちに気づいてくれたようで窓を開けて挨拶してくれた。さきこは今や音楽とはかなり縁遠い生活になっちゃったけど、先生はどう感じたのかな。
※今回の記事はブログ記事に止めておく。自転車もそうだったけど、最初さきこと鎌倉へサイクリングした際は、しゅんすけ的に大冒険だったけど、今や休日の朝にちょろっと行って帰ってくるような距離になってしまった。能力が向上するというのはこういうことを言うのである。いつか自宅から鎌倉なんて、ランニングでちょろっと行くような場所になるかもしれない。なーんて、ね。


※由比ヶ浜で撮影。夏に来た時とは大違いな海岸のようす。
| 走り始めた「約束」へ | 18:47 | comments(0) | -
キズを舐め合うハイエナの道の脇で転がって一体オレは。
しゅんすけ自身、これほど動揺するとは思ってなかった。まるで唐突に後ろからガツンと殴られたような感覚。信じて疑ってなかっただけに気持ち悪くなるほどの虚脱感である。今日、抽選発表となった東京マラソンに、しゅんすけは落選した。
いや、今年は当選すると思ってたんだよな。ほとんど確信と言えるほど信じていたんだよね。ホントに東京マラソンを走れると思ってた。しかし今日届いた当落の知らせは吉報ではなかった。
これは目眩がするほどの脱力感である。まさに昨日、フルマラソンに向けた初めての40キロ走を敢行し、その理由のほとんどは来月のマラソン大会のためであったのだけど、これ以外にほんの数パーセント分、東京マラソンの練習でもあったのだ。昨日の練習で酷い筋肉痛に苛まれつつも、東京マラソンを走れると思えば気持ちが明るくなった。しかし今回も無情な結果となった。
さきこに確認したところ、さきこも落選。この結果が出る前に、駆け込みでボランティアの応募をしておいたので、東京マラソンにちょっとでも関われるポジションを確保した。これでスタッフジャンパーとか貰える。
しゅんすけの飽くなき東京マラソンの熱は今夜も醒めやらないのだ。
※ちなみにこのブログの標題は、某尾○豊の「路上の○ール」の一節である。落選の悲報に傷ついたしゅんすけに去来したフレーズで、帰宅中に口ずさんだ他の曲も併せて確認したら、その全てが見事彼のアルバム「壊れた扉から」に収録された曲だった。三つ子の魂、なんとやら・・・。(三つ子じゃないけど)
| 走り始めた「約束」へ | 23:52 | comments(0) | -
約束の日まで、1ヶ月を切った。
来月にフルマラソンを走らにゃイカンので、そろそろ本気出して練習することにして、週末は鎌倉から平塚の湘南大橋を折り返す40キロのロングランに挑戦した。同じマラソン大会に出場するまゆみさんとまりこさんが応援として伴走してくれて、さきこを含めた女性3人+男1人のウレシハズカシランニング練習となった。この女性3人はいわゆるウルトラランナーで、フルマラソンの距離以上も走れる健脚揃いだから、しゅんすけは教えられることと励まされることばかりで、気持ちの面では非常に助かった。
結果的には見事、完走を果たしたわけだけど、30キロ手前辺りからヘロヘロになって、最後は精神力でフィニッシュを迎えた感じ。脚は物凄い筋肉痛になってしまった。
でも、40キロを走った後の達成感は筆舌に尽くしがたいものである。苦痛と心地よさがブレンドされたというか、油絵の重ね塗りのように「辛い」で塗り固められた油絵のキャンパスをガリガリ削っていき、その下地に隠れている「快感」を削り出すような感じか。この「辛い」を削っていく過程こそがまさに辛いランニングなんだけど、この下に隠れた物凄い快感を少しでも露わにしたい一心でゴリゴリ走り続ける。ランニングで快感を得るのはかくも辛く、長い道のりである。その分快感の大きさは他では味わえないけどね。
・・・ってあまり詳しく書いてもしょうがないので、詳細は今後アップ予定の別ページにて。
| 走り始めた「約束」へ | 13:54 | comments(0) | -
サイクリングな夕暮れ。
会社の自転車仲間とサイクリングに行ってきた。前回は横浜の市街地をサイクリングしたけど、今回は鎌倉逗子の海沿いを走った。途中の湘南国際村のヒルクライムはしゅんすけのワガママに付き合ってもらったけど、残りはずっとポタリングで景色を楽しんで走った。
江ノ島で昼食を摂って自転車に戻ってみると空気が抜けていて、これは伊豆大島のサイクリングの時から不安に思ってたパンクがついに顕在化したわけで、江ノ島でタイヤ交換するハメになった。こんな事態を想定して伊豆大島直前に自転車屋でタイヤを買っておいて良かったわ。
しゅんすけの会社の自転車仲間はロードバイクの世界ではまだまだ初心者だけど、まずはサイクリングの楽しさを感じてくれればいいかな。今回はいろんな都合があって5人だけだったけど、着実に部員が増えている状況である。
今回のコースはこちら。

| 自転車日記 | 14:04 | comments(0) | -
チク、タク。
先日の台風は日本各所にその爪跡を深く刻んだけど、しゅんすけもスーツは濡れちゃうわ電車が止まって品川で3時間も足止め食らうわその間にスーツは乾いちゃって結果オーライだわで、ホント大変だった。ブログは台風絶賛通過中の状態でアップしちゃったけど、その後復旧した山手線に乗ったものの、やっと動き出したと思ったら次の駅で強風で停車、20分くらい寿司詰めで立たされてやっと動き出したと思ったら次の駅でも緊急停車と、こんな感じで、会社に着いたのは11時を大きく回ってからだった。酷い。
さてそんな酷い状況の中、さらに追い討ちをかける事件が起こった。
しゅんすけの腕時計が紛失してしまったのだ。

この日もいつもの通り腕時計をして出かけたハズなんだけど、品川に到着した段階で既に腕に時計がなくなっていて、その時は「着け忘れちゃったかな」程度に思って、その日は時間は分からないわ日にちは分からないわで時計していないことでちょっと面倒が多かった。腕時計をする人は基本的に周囲の時計を見たり、携帯電話の時計を見たりしないから、フラストレーションが溜まっちゃうんだよね。
こうして自宅に帰り、腕時計を置く場所を確認したところ、果たして覚悟はしていたけど、時計はなかった。つまりやはり朝の時点で時計を着けていたわけで、どこかで落としちゃったってわけなのだ。う〜ん、どこだろう・・・ってか、しゅんすけの時計はステンレス製の機械時計なので、それなりに重いわけで、しかもベルト部分は留め具を外しても輪っかになるタイプだから、留め具が万一外れたとしても手首をするっとくぐらせないと時計は外れないのだ。そんなことに気づかないだろうか。そんなことに気づかないほど周囲から圧迫されていただろうか。そういえば品川で満員の山手線に乗った際に、外国人の集団に囲まれる形になってしまい、彼らはなぜ電車が動かないのかさっぱり分からず、車内放送が流れても1ミリも理解できず、だんだんイラ立ってきて互いに「ホワーイ?ホワーイ?」って言い合ってて、しゅんすけも英語が得意でないから衆目のど真ん中で拙い英語で説明して失笑を買うようなことはしたくなくて、しゅんすけの頭の上を行きかう「ホワーイ?」の応酬をやり過ごしていたんだけど、もしかしてそれが外国人窃盗団の周到な罠だったのだろうか?しゅんすけがプチ外国体験に耐えている間に、するっとしゅんすけの手首から時計を奪ったんだろうか?いや、そうだったら、逆に外国人窃盗団、天晴れ!って感じだけど、たぶん違うだろうね。電車が動かないことで彼らは本気で不安がってたし。

さて、そんなわけで、今しゅんすけには時計がない。
スポーツイベントで使う安物のデジタル時計とか酔狂で買ったとしか思えないオシャレ系の時計しかなくて、いわゆる仕事で持っていくような腕時計がなくなってしまった。
いや、なくなったというのは相応しい言い方ではないかもしれない。腕時計はその寿命を全うして天に帰ったのだ。ネコなんかは自分の死期が近づくと人知れず行方をくらませて誰にも見られないところでひっそりと死んでいくそうで、しゅんすけも以前飼っていたネコで家で息を引き取ったのはまろしゃんだけだもんな。少なくとも3匹のネコたちはある日突然姿が見えなくなったもんな。あれは自分の死に目を見せないネコのプライドだったのかもしれないね。
そう思うとしゅんすけの腕時計もそうかもしれない。彼はかれこれ5年もの間しゅんすけの腕で時を刻んできた。決して高価な時計じゃないけど、独特のフォルムが非常に気に入っていた。しゅんすけが初めて購入した機械式時計だったしね。最近は1日で時間が5分も進むというトリッキーな動きを見せてくれて、さきこ曰く「遅れてるわけじゃないからいいじゃん」・・・ってそれじゃ時計の意味がないでしょうがと思いつつ、なんだかんだ言いながら結構気に入っていた。そんなしゅんすけも思い入れを一身に受けて彼は天寿を全うし、自ら「お隠れになった」わけである。つまり腕時計の寿命だったわけである。しゅんすけが紛失しなくても程なくその鼓動は止まっていたわけである。
「とても疲れたよ・・・パトラッシュ、なんだかとっても眠いんだ・・・」

なるほど、そうなのか。ならば、彼の意思を無駄にしないためにも次の腕時計に登場して貰わねばなるまい。しゅんすけの左腕で時を刻む新しい相棒。うん、次は時間がズレないヤツがいいかな。もっとオシャレな機械式時計がいいかな、流行の電波時計&エコドライブにするかな。
| 日記 | 09:50 | comments(0) | -
台風絶賛通過中。
台風による交通機関の影響が酷い。
通勤時間帯に台風が通過するのって何年振りだろうね。JRの運転中止を見越して京急で品川まで来たんだけど、そこから先に行けない状態。JRはほとんど運転見合わせで、浅草線と接続する京急も運転中止とのこと。午前中に会社の用事を入れてなくて良かったわ。
ちなみに昨日は東海道線で人身事故があった関係で、京浜東北線が大ラッシュになっていて、しゅんすけは運良く始発電車で座れたんだけど、その前に立った乗客の男性が、なんちゅうか乗り方が下手でね。あまりのラッシュだと背中を押されて腰を反らせて手を窓に付いちゃう体勢になっちゃっう人がたまにいて、これは4月とか新入社員に多い時期などに見かけたりするけど、いつの間にか満員電車での乗り方というか、どの位置に乗れば過度に圧迫されず吊革を確保しやすいかを学んでいくんだけど、このしゅんすけの前に立った人はそういうノウハウを持ってなかったようで、背中をぐいぐい押されてどんどんしゅんすけの方へ迫ってきた。彼なりに頑張ってるんだろうけど、一度背中を反らせるような体勢になっちゃうと元に戻るのが大変で、終始ずっとこんな体勢だった。京浜東北線は停車駅が多いから途中で一旦降りたりして体勢を整えればいいものを、この人はずっとしゅんすけの前で辛い体勢を取り続け、そのうち「ううぅ、腰が・・・」などと独り言を言うようになった。肩から提げたカバンがしゅんすけの鼻先にある状態で、ずっと乗り続けるハメになってしまった。う〜んなんだかな。

それにしても今日の台風による電車の遅れは酷い。品川駅の構内は行き場を失ったサラリーマンで溢れている。まさかタクシーで行くほどではないので、このまま品川で午前半休を決めこんだ様相である。駅の連絡通路の隅に立っていたり、階段に座り込んでいたりする人たちを見ていると、よくニュースなんかで天災に巻き込まれて身動き取れない状況を観たりするけど、まさにしゅんすけがその状況の真っ只中にいるのであった。

| 日記 | 10:36 | comments(0) | -
夢想の地平面
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