2009.10.30 Friday
かけがえのないモノ。
しゅんすけが絵なぞを描くにあたり、どうしても欠かせないツールってのがある。
描くためのコダワリツールを含めると、デスク上のほとんど全てのモノは、しゅんすけが絵なぞを描くために必要なかけがえのないツールだと言える。絵なぞを描いている時に聴く音楽だって、しゅんすけが絵なぞを描くためにBGMとして必要なものなのだから、例えさきこの音楽的嗜好性に相容れないものであっても、絵なぞのために部屋の戸を閉め切って聴いているのである。他にも、下絵を描くためのスケッチブックや下絵用のシャープペン、デスクライトの位置、絵の具メーカー、紙の質に至るまで、絵なぞを描くのに必要であり、そのどれもが欠けては満足に描けないのである(・・・って思ってっから全然上達しないんだろうけど)。
さて、そんなお絵描きツールの中で、ここ最近欠かせないツールとなったモノがある。トレス台である。
思えば3年前の2006年9月に、以前からタギッていた物欲をホトバしらせて清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したものである。ラクガキに毛の生えたようなレベルのしゅんすけのお絵描き環境に、これほど高価なモノが導入されたのは、後にも先にもこのトレス台しかないのだけど、これを購入したことで、しゅんすけのお絵描き環境は劇的に変化した。
それまでは、トレシングペーパーの裏面を鉛筆で黒く塗りつぶし、これを紙に重ねて表からなぞるというかなり原始的なトレス方法だったんだけど、この機械が登場してからは複数の下絵を組み合わせたりできるなど、表現の幅が格段に広がったのである。
しゅんすけが絵なぞに使う紙は、水の吸収が良くて絵の具の広がりが他の紙と違っているので好きなんだけど、紙厚なのが玉に瑕で、これを透過させるにはかなり強い光が必要なのである。もしくはうっすらと淡く映し出された線も読み取れるほどの好感度な視力が必要なわけで、トレス台の照度を上げることはできないから、しゅんすけ自身の眼を好感度にするべく、トレス作業の際には部屋を真っ暗にするのである。かなり暗い中に眼が慣れてきてからトレス台の灯りをつけると強い光に淡い線も明確に映っているのである。そんなカルト宗教の暗黒儀式的な作業がしゅんすけのトレス作業なわけで、しゅんすけがトレス作業をしている時にさきこが部屋に入ってきたりすると毎度ギョッとするほど妖しい光景なのだそうな。
ちなみにこのトレス台は、LEDによって光るタイプである。LEDは省電力で長持ちと言われ、一説には5万時間もの寿命を誇るそうで、そのためかどうかは知らないけど、しゅんすけのトレス台は電球が交換できないタイプ、つまり使い捨て的なタイプなのである。使い捨てって言っても、LEDは5万時間も保つわけで、5万時間と言えば2,083日、6年弱である。6年もつけっ放しにしても大丈夫な電球である。交換なんかできなくても充分すぎると思った。しゅんすけがトレス作業している時間は長くても1時間だろうから、現在の調子で描いている間は一生涯交換する必要がないと言っても過言ではないというわけである。こりゃ、スゴい。LED万歳、ビバLED。
この日もしゅんすけは下絵を完成させ、本番用の紙に転写して着色する作業に入ることにした。
ここで登場するのが、下絵を本番用の紙に転写するトレス作業である。デスク横にあるトレス台収納場所からトレス台を取り出し、電源を差し込み、下絵と本番用の紙を重ねる。すべては儀式のように厳かな感じである。そして恭しくトレス台のスイッチを入れた。
灯りのついたトレス台からはジー・・・という音が聞こえ、数秒後に灯りが消えた。あれ、スイッチ切っちゃったかな?と思ったけどスイッチはオンの位置にある。一旦オフにしてもう一度オンにする。灯りはつくんだけど、ジー・・・という異音がして、やはり数秒で消えてしまう。
こ、これは、まさか・・・壊れた?
たぶんそうである。このジーって音は電気回路のインバーターかなんかの音だ。回路が何かの関係で不具合を起こしているのだ。だからLED自体には何の問題もないのに、灯りが消えてしまうのだ。少し時間を置いて再びスイッチを入れても同じである。たぶんスイッチをオンのままにしとくと熱を持ったり発火したりして危険かもしれないなと思ったところでふと思いつく。そっか、そういう落とし穴なのか。
LEDは確かに長寿命だけど、これらをつなぐ回路は他の電化製品と同じように経年劣化する。LEDが若くても他の回路が寿命を迎えてしまえば、その機械は使えないわけである。LEDが長寿命だから部品交換が一切できない使い捨て的な機械を購入しちゃったけど、完全に選択ミスだったということだろうか。うわーやっちゃったわ。23,000円なのに3年で壊れるなんてどういうわけだよ。減価償却が云々よりも元取ってないと思うぞ、これ。
さて、どうしようか。これがないと描けないほど必需品とも思えないけど、あった方が便利なのは確かだし、でもかなり高価だし・・・そう言えば先日天に還っていった腕時計にしても、その後任がまだ購入されてない状態なわけで、ここで何を優先して手を出すべきか。こういうのは物欲とは言わないと思うんだけど、さきこに何て言おう。テレビもついこの前煙を噴いて天に召されたばかりだし、こういうことって続くものなのだろうか。
描くためのコダワリツールを含めると、デスク上のほとんど全てのモノは、しゅんすけが絵なぞを描くために必要なかけがえのないツールだと言える。絵なぞを描いている時に聴く音楽だって、しゅんすけが絵なぞを描くためにBGMとして必要なものなのだから、例えさきこの音楽的嗜好性に相容れないものであっても、絵なぞのために部屋の戸を閉め切って聴いているのである。他にも、下絵を描くためのスケッチブックや下絵用のシャープペン、デスクライトの位置、絵の具メーカー、紙の質に至るまで、絵なぞを描くのに必要であり、そのどれもが欠けては満足に描けないのである(・・・って思ってっから全然上達しないんだろうけど)。
さて、そんなお絵描きツールの中で、ここ最近欠かせないツールとなったモノがある。トレス台である。
思えば3年前の2006年9月に、以前からタギッていた物欲をホトバしらせて清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したものである。ラクガキに毛の生えたようなレベルのしゅんすけのお絵描き環境に、これほど高価なモノが導入されたのは、後にも先にもこのトレス台しかないのだけど、これを購入したことで、しゅんすけのお絵描き環境は劇的に変化した。
それまでは、トレシングペーパーの裏面を鉛筆で黒く塗りつぶし、これを紙に重ねて表からなぞるというかなり原始的なトレス方法だったんだけど、この機械が登場してからは複数の下絵を組み合わせたりできるなど、表現の幅が格段に広がったのである。
しゅんすけが絵なぞに使う紙は、水の吸収が良くて絵の具の広がりが他の紙と違っているので好きなんだけど、紙厚なのが玉に瑕で、これを透過させるにはかなり強い光が必要なのである。もしくはうっすらと淡く映し出された線も読み取れるほどの好感度な視力が必要なわけで、トレス台の照度を上げることはできないから、しゅんすけ自身の眼を好感度にするべく、トレス作業の際には部屋を真っ暗にするのである。かなり暗い中に眼が慣れてきてからトレス台の灯りをつけると強い光に淡い線も明確に映っているのである。そんなカルト宗教の暗黒儀式的な作業がしゅんすけのトレス作業なわけで、しゅんすけがトレス作業をしている時にさきこが部屋に入ってきたりすると毎度ギョッとするほど妖しい光景なのだそうな。
ちなみにこのトレス台は、LEDによって光るタイプである。LEDは省電力で長持ちと言われ、一説には5万時間もの寿命を誇るそうで、そのためかどうかは知らないけど、しゅんすけのトレス台は電球が交換できないタイプ、つまり使い捨て的なタイプなのである。使い捨てって言っても、LEDは5万時間も保つわけで、5万時間と言えば2,083日、6年弱である。6年もつけっ放しにしても大丈夫な電球である。交換なんかできなくても充分すぎると思った。しゅんすけがトレス作業している時間は長くても1時間だろうから、現在の調子で描いている間は一生涯交換する必要がないと言っても過言ではないというわけである。こりゃ、スゴい。LED万歳、ビバLED。
この日もしゅんすけは下絵を完成させ、本番用の紙に転写して着色する作業に入ることにした。
ここで登場するのが、下絵を本番用の紙に転写するトレス作業である。デスク横にあるトレス台収納場所からトレス台を取り出し、電源を差し込み、下絵と本番用の紙を重ねる。すべては儀式のように厳かな感じである。そして恭しくトレス台のスイッチを入れた。
灯りのついたトレス台からはジー・・・という音が聞こえ、数秒後に灯りが消えた。あれ、スイッチ切っちゃったかな?と思ったけどスイッチはオンの位置にある。一旦オフにしてもう一度オンにする。灯りはつくんだけど、ジー・・・という異音がして、やはり数秒で消えてしまう。
こ、これは、まさか・・・壊れた?
たぶんそうである。このジーって音は電気回路のインバーターかなんかの音だ。回路が何かの関係で不具合を起こしているのだ。だからLED自体には何の問題もないのに、灯りが消えてしまうのだ。少し時間を置いて再びスイッチを入れても同じである。たぶんスイッチをオンのままにしとくと熱を持ったり発火したりして危険かもしれないなと思ったところでふと思いつく。そっか、そういう落とし穴なのか。
LEDは確かに長寿命だけど、これらをつなぐ回路は他の電化製品と同じように経年劣化する。LEDが若くても他の回路が寿命を迎えてしまえば、その機械は使えないわけである。LEDが長寿命だから部品交換が一切できない使い捨て的な機械を購入しちゃったけど、完全に選択ミスだったということだろうか。うわーやっちゃったわ。23,000円なのに3年で壊れるなんてどういうわけだよ。減価償却が云々よりも元取ってないと思うぞ、これ。
さて、どうしようか。これがないと描けないほど必需品とも思えないけど、あった方が便利なのは確かだし、でもかなり高価だし・・・そう言えば先日天に還っていった腕時計にしても、その後任がまだ購入されてない状態なわけで、ここで何を優先して手を出すべきか。こういうのは物欲とは言わないと思うんだけど、さきこに何て言おう。テレビもついこの前煙を噴いて天に召されたばかりだし、こういうことって続くものなのだろうか。