2010.09.26 Sunday
逃がした魚はでかかった・・・のか。
藤沢市、2月に市民マラソン、6,500人募集
神奈川県藤沢市は24日、来年2月27日に「湘南藤沢市民マラソン」を開催すると発表した。16.094キロメートルと9.077キロメートルの2コースを用意し、6,500人の参加を募る。市政70年を記念したもので、海水浴場利用者らでにぎわう夏に比べて少ない冬場の観光客や買い物客誘致につなげる。
江ノ島を出発し、片瀬西浜・東浜沿いの国道を走る。富士山を望みながら走るのが魅力だという。完走証や記念品も用意する。2012年以降も毎年開く予定だ。
28日から大会ホームページで藤沢市民向けに先行募集するほか、県内外からの一般参加者の募集は10月12日から受け付ける。
記者会見した海老根靖典市長は「スポーツにとどまらず、冬の観光振興にもつながるイベントにして全国に発信していきたい」と語った。(日経新聞9月25日より全文)
一瞬、唖然としたね。
さきこと顔を見合わせてしまったよ。
江ノ島をスタートするランニングイベントと言えば、湘南国際マラソンの1回目がそうだった。しかしこの大会は2回目以降江ノ島がスタート・フィニッシュになることはなく、台風の影響などもあって今では大磯がスタート・フィニッシュの舞台になっている。江ノ島はどういうわけか、スタート・フィニッシュの舞台から降り、ランナーは江ノ島の手前で折り返してしまう。しゅんすけはこれを非常にもったいないと思っていた。江ノ島はただでさえブランド力があってランドマーク的要素が強いんだから、これをスタート・フィニッシュに掲げたマラソン大会はとてもウケがいいと思っていたからだ。事実しゅんすけが去年湘南国際マラソンに出場した時はかなり遠くからでも江ノ島が見え、「あそこまで行けば折り返しだ」と思ったものだから、仮に江ノ島フィニッシュにしたとすれば文字通り「♪江ノ島が見えてきた、フィニッシュも近い♪」ってことになるからだ。それなのになぜ、江ノ島はスタート・フィニッシュから外れてしまったのか。
これはウワサだけど、江ノ島の土産物屋の人たちが猛烈に反対したんだとか。当初は江ノ島をフィニッシュにすれば大量のランナーが江ノ島に入ってきて、彼らが土産を買ったりすると目論んでいたけど、実際にはフィニッシュしたランナーが土産物屋には一切見向きもしないでそのまま折り返して帰ってしまい、土産物屋には予想よりもおカネが落ちていかなかった、これが土産物屋の逆鱗に触れたんだ、と。マラソン大会ともなれば、長時間の交通規制が敷かれ、江ノ島へのクルマでの流入は完全に規制されてしまうから、ランナーやその応援の人たちが観光客に代っておカネを落としてくれないと、まさに「商売あがったり」状態なわけである。
そんなわけ(いや、ウワサだけど)で江ノ島は湘南国際マラソンのコースから完全に外れることになったんだけど、土産物屋自身、昨今のランニングブームによって情勢が少しずつ変わってきたのを感じたんじゃないかな。実際湘南国際マラソンのスタート・フィニッシュになってる大磯には大量にランナーが入ってきて少しずつおカネを落とすようになってきてるようだし、何より大磯プリンスホテルはこの日に限っては満室になるだろう。夏場だけの街ってイメージの強かった大磯が、この日だけは大いに盛り上がるのを江ノ島の人たちはどういう思いで見ていたか、加えて湘南国際マラソンと同じ年に第一回を開催した東京マラソンが30万人を越える申し込みで、異様なまでに盛り上がりの一途を辿っていることを思うにつけ「逃がした魚はでかかった」などとほぞを噛む思いだったのではないか。今さら湘南国際マラソンに「スタート・フィニッシュを譲ってくれ」とは言えないし、大磯がそれを許すハズもない。こうして藤沢市として独自にイベント開催を決めたという次第・・・じゃないかなーと思ってる。
もしそうだったとしたら、しゅんすけはイベント開催のその根底に金儲けへの強い意識をどうしても感じてしまうのである。そんな点がこの新聞記事に多く見受けられるのである。
例えば開催日。この日は東京マラソンの開催日である。3万5千人が走る東京マラソンには、逆に30万人もの走れないランナーが存在する計算である。この日を目指して日々練習を続けているランナーたちが大量に宙に浮くのが2月27日である。しかも申込受付が開始される10月12日辺りは、東京マラソンの当選発表がある辺り。イベントとして多くの参加者を募りたいことを考えれば、こりゃ東京マラソンのオコボレを狙ってるでしょ?と言われても無理からぬ日程設定である。また走行距離の設定にも金儲けへの意識を感じざるを得ない。16.094キロとは10マイルのことだけど、日本で開催されるランニングイベントのうち「マイル」で距離設定してる大会がいくつあるのか。10キロでもない、20キロでもハーフでもない。16キロという物凄く微妙な距離設定を「交通規制でクルマを止めておける(=一般観光客の流入を止める)ギリギリの時間」と思ってしまうのはウガチ過ぎだろうか。今ドキ10キロだけのランニングイベントなんてほとんどないし、かと言って20キロやハーフマラソンにすれば少なくとも2時間2〜30分は交通規制しないといけないけど、16キロ程度であれば2時間弱で済む。一般観光客の流入になるべく影響を与えない時間設定でギリギリなんだろう。そして9.077キロというもはや微妙とかそういう次元を越えて「この距離設定は一体何を根拠にしているのか」激しく問い質したい距離設定。あと1キロで10キロである。いや折り返しコースであればそれぞれ500メートル。なぜそれができない?そうすればランナーとしては10キロコースを持つ他のイベントとタイムの比較ができるわけである。16.094キロと9.077キロ、この距離設定には少なくともランナーのことなど全然考えてない主催者の姿が見えてしまうのだ。
そんなにランニングイベントがやりたければ、湘南国際マラソンを誘致すればいいじゃない。大磯に頭下げて「スタートとフィニッシュを譲ってください」って言って、儲けの何割かを渡してでもお願いすればいいじゃない。過去に蹴っ飛ばしたその旨みを、後で欲しくなったからって、同じことをするなんて二番煎じもいいところ、いや心情的には二番煎じ以下の愚劣で稚拙で短絡的な発想だ。いやこれ、あくまでウワサからしゅんすけが勝手に想像してるだけだけど、そう思わざるを得ない状況証拠が満載であることだけは事実である。
もし湘南国際マラソンのスタート・フィニッシュを蹴っ飛ばした理由がおカネ儲けにならないからというなら、もっとおカネ儲けになりそうな発想をすればいいのにって思う。江ノ島を起点にランニングイベントが開催されれば、そのブランド力がいくらでも企画を生むような気がしてならない。たとえば、江ノ島の神社で願掛けしたお守りを「完走お守り」とか「記録更新お守り」とか言って売ればきっと買う人もいるだろうし(ミサンガみたいにすれば、これを腕にして走る多くのランナーがさらに口コミで増えるかもしれないし)。しらすやサザエや蛸煎餅なんかでもいろいろ企画できそうじゃない。藤沢市がランニングイベントで地域振興を目論んでるなら、行政を通じて多少おカネのかかることだってできるハズである。しゅんすけに言わせれば、湘南国際マラソンへの協力を拒んだのは非常にもったいなかったし、これを同じランニングイベントで取り戻そうという発想が非常にイケてない。大磯がランニングを譲ってくれないなら、こっちはサイクルイベントだ(平塚競輪と組んで)とか、トライアスロンだ(これはあるか)とか、さ。
しゅんすけがこんな風に言うのは、何より江ノ島や湘南が好きだからである。
逃がした魚がでかかったとしても意地でも最初の思いを貫いて欲しかったし、もしそれでも方向転換するというのなら、長期的にも考えてもっと練ったイベントにして欲しかった。なんかこういう発想をしてしまうのが非常に悔しいのだ。だからしゅんすけもさきこもこのイベントには出ないと思う。東京マラソンに落選したとしても出ないと思う。そう思うランナーってきっと少なくないと思う。そのくらいこのニュースは衝撃的だったのだ。主催者はその辺のトコロをぜひ考えて欲しいものである。そして次回はもっと魅力あるイベントにして欲しい。しゅんすけたちが「いろいろ言って悪かった、参加させてください」と言ってしまうような魅力的なランニングイベントにね。
神奈川県藤沢市は24日、来年2月27日に「湘南藤沢市民マラソン」を開催すると発表した。16.094キロメートルと9.077キロメートルの2コースを用意し、6,500人の参加を募る。市政70年を記念したもので、海水浴場利用者らでにぎわう夏に比べて少ない冬場の観光客や買い物客誘致につなげる。
江ノ島を出発し、片瀬西浜・東浜沿いの国道を走る。富士山を望みながら走るのが魅力だという。完走証や記念品も用意する。2012年以降も毎年開く予定だ。
28日から大会ホームページで藤沢市民向けに先行募集するほか、県内外からの一般参加者の募集は10月12日から受け付ける。
記者会見した海老根靖典市長は「スポーツにとどまらず、冬の観光振興にもつながるイベントにして全国に発信していきたい」と語った。(日経新聞9月25日より全文)
一瞬、唖然としたね。
さきこと顔を見合わせてしまったよ。
江ノ島をスタートするランニングイベントと言えば、湘南国際マラソンの1回目がそうだった。しかしこの大会は2回目以降江ノ島がスタート・フィニッシュになることはなく、台風の影響などもあって今では大磯がスタート・フィニッシュの舞台になっている。江ノ島はどういうわけか、スタート・フィニッシュの舞台から降り、ランナーは江ノ島の手前で折り返してしまう。しゅんすけはこれを非常にもったいないと思っていた。江ノ島はただでさえブランド力があってランドマーク的要素が強いんだから、これをスタート・フィニッシュに掲げたマラソン大会はとてもウケがいいと思っていたからだ。事実しゅんすけが去年湘南国際マラソンに出場した時はかなり遠くからでも江ノ島が見え、「あそこまで行けば折り返しだ」と思ったものだから、仮に江ノ島フィニッシュにしたとすれば文字通り「♪江ノ島が見えてきた、フィニッシュも近い♪」ってことになるからだ。それなのになぜ、江ノ島はスタート・フィニッシュから外れてしまったのか。
これはウワサだけど、江ノ島の土産物屋の人たちが猛烈に反対したんだとか。当初は江ノ島をフィニッシュにすれば大量のランナーが江ノ島に入ってきて、彼らが土産を買ったりすると目論んでいたけど、実際にはフィニッシュしたランナーが土産物屋には一切見向きもしないでそのまま折り返して帰ってしまい、土産物屋には予想よりもおカネが落ちていかなかった、これが土産物屋の逆鱗に触れたんだ、と。マラソン大会ともなれば、長時間の交通規制が敷かれ、江ノ島へのクルマでの流入は完全に規制されてしまうから、ランナーやその応援の人たちが観光客に代っておカネを落としてくれないと、まさに「商売あがったり」状態なわけである。
そんなわけ(いや、ウワサだけど)で江ノ島は湘南国際マラソンのコースから完全に外れることになったんだけど、土産物屋自身、昨今のランニングブームによって情勢が少しずつ変わってきたのを感じたんじゃないかな。実際湘南国際マラソンのスタート・フィニッシュになってる大磯には大量にランナーが入ってきて少しずつおカネを落とすようになってきてるようだし、何より大磯プリンスホテルはこの日に限っては満室になるだろう。夏場だけの街ってイメージの強かった大磯が、この日だけは大いに盛り上がるのを江ノ島の人たちはどういう思いで見ていたか、加えて湘南国際マラソンと同じ年に第一回を開催した東京マラソンが30万人を越える申し込みで、異様なまでに盛り上がりの一途を辿っていることを思うにつけ「逃がした魚はでかかった」などとほぞを噛む思いだったのではないか。今さら湘南国際マラソンに「スタート・フィニッシュを譲ってくれ」とは言えないし、大磯がそれを許すハズもない。こうして藤沢市として独自にイベント開催を決めたという次第・・・じゃないかなーと思ってる。
もしそうだったとしたら、しゅんすけはイベント開催のその根底に金儲けへの強い意識をどうしても感じてしまうのである。そんな点がこの新聞記事に多く見受けられるのである。
例えば開催日。この日は東京マラソンの開催日である。3万5千人が走る東京マラソンには、逆に30万人もの走れないランナーが存在する計算である。この日を目指して日々練習を続けているランナーたちが大量に宙に浮くのが2月27日である。しかも申込受付が開始される10月12日辺りは、東京マラソンの当選発表がある辺り。イベントとして多くの参加者を募りたいことを考えれば、こりゃ東京マラソンのオコボレを狙ってるでしょ?と言われても無理からぬ日程設定である。また走行距離の設定にも金儲けへの意識を感じざるを得ない。16.094キロとは10マイルのことだけど、日本で開催されるランニングイベントのうち「マイル」で距離設定してる大会がいくつあるのか。10キロでもない、20キロでもハーフでもない。16キロという物凄く微妙な距離設定を「交通規制でクルマを止めておける(=一般観光客の流入を止める)ギリギリの時間」と思ってしまうのはウガチ過ぎだろうか。今ドキ10キロだけのランニングイベントなんてほとんどないし、かと言って20キロやハーフマラソンにすれば少なくとも2時間2〜30分は交通規制しないといけないけど、16キロ程度であれば2時間弱で済む。一般観光客の流入になるべく影響を与えない時間設定でギリギリなんだろう。そして9.077キロというもはや微妙とかそういう次元を越えて「この距離設定は一体何を根拠にしているのか」激しく問い質したい距離設定。あと1キロで10キロである。いや折り返しコースであればそれぞれ500メートル。なぜそれができない?そうすればランナーとしては10キロコースを持つ他のイベントとタイムの比較ができるわけである。16.094キロと9.077キロ、この距離設定には少なくともランナーのことなど全然考えてない主催者の姿が見えてしまうのだ。
そんなにランニングイベントがやりたければ、湘南国際マラソンを誘致すればいいじゃない。大磯に頭下げて「スタートとフィニッシュを譲ってください」って言って、儲けの何割かを渡してでもお願いすればいいじゃない。過去に蹴っ飛ばしたその旨みを、後で欲しくなったからって、同じことをするなんて二番煎じもいいところ、いや心情的には二番煎じ以下の愚劣で稚拙で短絡的な発想だ。いやこれ、あくまでウワサからしゅんすけが勝手に想像してるだけだけど、そう思わざるを得ない状況証拠が満載であることだけは事実である。
もし湘南国際マラソンのスタート・フィニッシュを蹴っ飛ばした理由がおカネ儲けにならないからというなら、もっとおカネ儲けになりそうな発想をすればいいのにって思う。江ノ島を起点にランニングイベントが開催されれば、そのブランド力がいくらでも企画を生むような気がしてならない。たとえば、江ノ島の神社で願掛けしたお守りを「完走お守り」とか「記録更新お守り」とか言って売ればきっと買う人もいるだろうし(ミサンガみたいにすれば、これを腕にして走る多くのランナーがさらに口コミで増えるかもしれないし)。しらすやサザエや蛸煎餅なんかでもいろいろ企画できそうじゃない。藤沢市がランニングイベントで地域振興を目論んでるなら、行政を通じて多少おカネのかかることだってできるハズである。しゅんすけに言わせれば、湘南国際マラソンへの協力を拒んだのは非常にもったいなかったし、これを同じランニングイベントで取り戻そうという発想が非常にイケてない。大磯がランニングを譲ってくれないなら、こっちはサイクルイベントだ(平塚競輪と組んで)とか、トライアスロンだ(これはあるか)とか、さ。
しゅんすけがこんな風に言うのは、何より江ノ島や湘南が好きだからである。
逃がした魚がでかかったとしても意地でも最初の思いを貫いて欲しかったし、もしそれでも方向転換するというのなら、長期的にも考えてもっと練ったイベントにして欲しかった。なんかこういう発想をしてしまうのが非常に悔しいのだ。だからしゅんすけもさきこもこのイベントには出ないと思う。東京マラソンに落選したとしても出ないと思う。そう思うランナーってきっと少なくないと思う。そのくらいこのニュースは衝撃的だったのだ。主催者はその辺のトコロをぜひ考えて欲しいものである。そして次回はもっと魅力あるイベントにして欲しい。しゅんすけたちが「いろいろ言って悪かった、参加させてください」と言ってしまうような魅力的なランニングイベントにね。