「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
週末は。
来週に向けた練習ということで、しゅんすけはひとり、20キロ程度のランニングに出かけた。平日にほとんど練習してない中、1週間前の練習としては少なすぎるかと不安があったけど、あまり無理するのもどうかなとも思いつつ、いざ走ってみるとやはり30キロくらいガツンと走っておいた方が良かったかもと思うとついつい脚が力んじゃって、20キロをキロ当たり5分台のハイペースで走ってしまった。しゅんすけ程度の走力では、キロ当たり6分30秒くらいで走り通せれば御の字なんだけど、つい気負ってしまった。
そんなわけで、しゅんすけとしてはとりあえず当初の計画通り来週を迎えることができるわけだけど、心配なのはさきこの方である。今回の土日は会社の研修とかで2日とも終日出かけてしまったのだ。先週はしゅんすけやまりこさんと一緒に30キロを走ったとは言え、これ以外はロングランはおろか短い距離すら走れていない。しかも膝には故障を抱えていて、この前の勝沼のハーフマラソンのように走り出して早々に膝痛が発生するかもしれない。そう言えば彼女が直近で走ったかすみがうらマラソンは、故障により途中リタイアになっている。つまり練習不足、故障、直近のリタイア経験・・・もはやあとは精神力のみが頼りという状態である。まさにサイボーグ009の名セリフ「あとは・・・あとは勇気だけだっ!」である。・・・おおっトリハダきた。
そんなさきこの精神力向上のためにも、ランニングウェアくらいは新調して気持ち良く走って欲しいものである。ついでにしゅんすけもせっかくの遠路沖縄でのランニングなので、ウェアをカッチョ良くしたいものである。そんなわけで、さきこの研修が終わる時間を見計らってさきこを迎えに行き、そのままスポーツショップ巡りなぞすることにした。
土曜日は渋谷、日曜日は御徒町まで行ってウェアを吟味。さすが品揃えのいい上野・御徒町まで行った甲斐あってさきこもしゅんすけもウェアを購入することができた。さきこはシューズも新調したんだけど、聞けば今までのランニングでは某イ○ーヨー○堂で買ったシューズを履いていたんだそうで、いや別に悪かないけど、そんなシューズで本番に臨もうとしていたところがスゴい。昔は靴底がどうのインソールがどうのとシューズにはかなりコダわってたのにね。

そんなわけでウェアも新調し、あとは今週末の本番を待つばかりである。
そしてこういうイベントでいつも問題になるのが、天気である。楽しみにしているイベントであればあるほど天気が悪くなるという恐ろしい魔の方程式に今回もハマってしまうのかどうなのか。ツールドちばの時だってかなり楽しみにしていたからか、小雨と予報されてた天候が実際は豪雨・雷雨で、ホントにヒドい目にあったわけである。何より今回は1ヶ月も前から練習をしてきているわけだから、「楽しみにしてる度合い」はハンパじゃないのだ。
だから今から天気予報から目が離せない。ちなみに、今朝の予報では、那覇市街の日曜の天気は、「曇のち晴れ、気温22度、降水確率30%」である。これから良くも悪くもなれる曖昧な予報である。しかも今日から金曜日まではどういうわけか雨中心の予報になっているから、この雨が長引いたりした日にゃ、せっかくの南国ランニングも雨中ランニング、イササカ趣きに欠けるということになるかもしれない。
天気ばかりはどうにもならないからね。とにかく祈るばかりである。
今週の分の「晴れ」を全部「雨」にしていいから、その分週末に「晴れ」を持ってきてくれーっ!
| 走り始めた「約束」へ | 12:53 | comments(0) | -
練習ロード、再び。
何度も書いてきて少々食傷気味ではあるが、今年最後のイベントとなる那覇マラソンまで残り2週間となった。再来週には遠く沖縄の地をポテポテ走っているかと思うと、イマイチ実感がないのだけど、時間は容赦なく過ぎていくもので、あっという間に2週間が立ち、ふと気づくと本番のスタートラインに立っているんだと思う。今までそうだったので、今回もそうである。ホント永遠にこの「準備期間」が終わらなければ楽しいのにな。

さてしゅんすけは先週40キロを走り、本番に向けてわずかながら成長の実感を得たわけだけど、その後の2週間の調整もきっと結構大事なんだと思うわけで、しゅんすけのシロウト的感覚だと、1週間前は10キロ程度を軽く流す感じにして、2週間前、つまり今週末だけど、ここはそれなりにキツい距離をゆっくり走るというスケジュールを考えていた。つまり今週末は20キロ程度、多くても30キロ弱を走ろうと思っていたのである。キツいと感じないギリギリの線で終えたいところ。
先週実家の用事で長距離練習ができなかったさきこはこの機会に40キロ走にチャレンジするそうで、つまり一緒に練習するにしてもさきことは途中で別れて、しゅんすけはゆっくり20キロくらいを走って終わる予定だった。さきこは当初、鎌倉から湘南大橋までの往復20キロを走るつもりでいて、途中まで同行するしゅんすけは江ノ島の先まで行ってから折り返そうと思ってたんだけど、どうも起伏のないコースに物足りなさを感じてしまい、どうせ距離が短いのなら起伏のあるコースで練習しようと、湘南大橋とは逆方向、逗子方面へ向かい、湘南国際村の坂道練習をしようと提案したところ、さきこも一緒に走りたいと言い、加えてまりこさんも同行することになって、3人で鎌倉から逗子、葉山方面へのランニング練習ということになったのだ。

材木座の駐車場から出発して15キロくらい走ると、鎌倉から逗子を抜け、葉山を抜け、湘南国際村辺りまで来る。ここは以前にも自転車で登板練習を何度かしていて、そのキツい勾配に苦しめられてきたんだけど、今回は始めてランニングでの挑戦である。
傾斜8%。
これは意外にキツい傾斜である。これが小高い丘の上まで延々と続く。クルマならスイスイ上れる坂道なのに、ランニングではかなり堪える。まだ15キロ程度の疲労しかなかったので、それでも何とか上ることができた。標高は200メートルくらい。那覇マラソンでは10キロ過ぎに100メートル程度の上りがあるので、ここをそれなりにクリアできたということは良かったかもしれない。




中腹のコンビニで休憩してさらに上を目指す。上り切ったところに折り返し用のロータリーがあって、ここでクルッと回って戻るつもりだった。しかし、このロータリーの道から別に伸びる道があって以前自転車で来た時に気になってたんだけど、これにさきことまりこさんが非常に興味を持ったようなのである。標識に書かれた文字「大楠山」が何かの琴線を弾いちゃったようである。そうなると、彼女たちのトレイルランのチャンネルが入っちゃったみたいで、ここで折り返そうと提案するしゅんすけの声も聞かずに、遠くに見える山を目指してずんずん進んでいってしまうのである。そう言えば今年の夏に鎌倉ランニングをした際に、北鎌倉から港南台に抜けるトレイルを走りたいとの要望を受け入れてしゅんすけも初めてトレイルランの真似事をしてみたんだけど、あの時はホント酷い目に遭ったわけで、その時に慣れない山道に苦労するしゅんすけを置いてずんずん進んでいった彼女たちの背中は、まさにこの時と重なるのである。おお、なんか嫌な予感。

舗装された長い下り坂を降りていくと、ハイキングコースのような道が現れ、枯葉を踏み分けさらに先に進むと大楠山の山頂が見えてきた。距離としては1.5キロくらいだったけど、結構登った感じである。山を渡って吹く風がとても気持ちいい。
山頂にはさらに上から展望できるよう展望台が設置してあって、むき出しの螺旋階段のような構造物は所々に錆が見えていてちょっと不安になったんだけど、それでもより高い視点を求めて上ってみることにした。いや、これが非常に怖い。足がすくんだね。錆び付いた手すりを固く握り締め摺り足で上った先にある展望台。ここから見た眺望は今まで見たことのない非常に素晴らしいものだった。


大楠山の周囲にはこれに匹敵する高さの山はなく、遠く相模湾、江ノ島、箱根の山々、伊豆半島が見え、振り向けば遠く横浜みなとみらいまで展望できるのだ。しゅんすけが今まで何度もクルマで走ってきたエリア、景色にいちいち感嘆してきたエリアが、これほどの高い視点から鳥瞰できるのである。こんな場所があるなんて全然知らなかった!
この日は少々曇っていて、しかもまだ比較的陽が高い位置だったんだけど、これが夕暮れ時だったらどんな景色が見えるのだろうか。真っ赤な空を海が反射して、江ノ島が浮かびその向こうに富士山が見えたりするのだろうか。そんな景色がここから見えるかもしれないと思うと興奮するね。しかもしゅんすけたちはハイキング道を通ってきたけど、反対側の道には自動車が止まっていたりしてつまりここまでクルマで来られるというわけである。陽の沈んだ街灯のない道を帰ってこられるか心配ではあるけど、これはいつか夕暮れ時に来るに値する場所である。
先ほどまでのランニングがいつの間にかハイキングになり、途中から登山っぽくなって、そう言えば当初はキツさを抑えて軽くランニングしようとか何とか思ってたのも今は昔の感でここまで来てしまったけど、非常に良い拾い物をした気がする。
身体の方は不慣れなトレイルウォークのため疲労が蓄積して、後半はかなりしんどいランニングになった。ヘロヘロになって鎌倉に戻ってきて終了。走行距離は32キロ、トレイルウォークの分は
省いた距離なので、おそらく35キロくらいは動いんたんだと思う。ああ、当初は20キロ程度で・・・以下略。それでもハイキングしたのは大腿筋のトレーニングには良かったんだと思ってる。
これが再来週の本番でどう生きてくるか楽しみである。
それにしても疲れたわ。帰ってから倒れるように眠りに就くのであった。
 
※相模湾に江ノ島が浮かんでいるのが分かるだろうか。
| 走り始めた「約束」へ | 11:45 | comments(0) | -
マットサンダースの衝撃。
しゅんすけはもともと絵なぞを描くセンスに大きく欠けているんだと思う。
だけど、これがまさに下手の横好きというヤツで、今や何年もコツコツと下手な絵なぞを描き続けている。この前水彩絵具を使ったごく初期の作品が発掘されて、それに記載されていた日付が1995年だったから、15年も下手の横好きを続けていることになる。色鉛筆の時代を含めるとほとんど生涯の趣味である。それでもしゅんすけが絵なぞ描きを続けているのは、しゅんすけの体内にあるほんの僅かな「お絵描きセンス」を若干でも底上げしてくれる存在がたまに魔法のようにしゅんすけに絵なぞを描かせてくれるからである。それが、抽象的なイメージなどの感覚を統率すると言われる「右脳」である。右脳がいい感じで回転してくれてると、しゅんすけの下手な絵なぞは何とか人様に見せられる程度になる。(うう、これでもかなり恥ずかしいのだ)しかし右脳はかなり気まぐれで、回ってくれる時はしゅんすけの生活やスケジュールを無視してぐんぐん回り続けてくれるくせに、音沙汰のない時は全くの沈黙が続く。この前なんか7月の七夕辺りに久しぶりに絵なぞが描けたと思ったら、次に右脳が回転してくれたのは4ヶ月も後のことである。その間は少しでも回転の兆しがあればそのシッポを捕まえるべく、右脳の小さな囁きに耳を傾ける地味な毎日なわけである。
※いや「右脳が回転する」って言っても、これは比喩表現であって物理的にギュンギュン回転してるわけじゃない。そんなことになったら、体中の血管が右脳に巻き取られてしまう・・・ってか、どんなギミックと動力でギュンギュン回るんだ?!

そんな気まぐれな右脳が先週末、低速のアイドリング状態に入り、ちょろっと描き始めた途端に一気に回転数を増してくれて高速回転に入った。つい2週間くらい前にそれなりに絵なぞが描けたと思ったら、このタイミングでの再始動である。ここで逃しては次の回転はいつになるか分からないと思えば、日曜の夜、そろそろ翌日の月曜に備えて頭を切り替えようかという21時過ぎだけど思わずデスクに向かってしまう。
結果的にはよく描けた部分と失敗しちゃった部分が混在するいつも通りの絵なぞが描けてそれなりに満足したんだけど、この時絵なぞを描くとかよりももっと大きな問題が実は顕在化してしまったのだ。

画用紙の在庫が残り2枚なのである。
しゅんすけは画用紙に偏向的な思いがあって、某社のマットサンダースという紙を使っている。この紙はちょっと厚手でクリーム色かかっていて、絵の具の伸びや水分を吸う感じがしゅんすけに非常に合っているのである。このマットサンダースが残り2枚になってしまったのだ。2008年に購入した画用紙だからそろそろ買いに行かないとと思ってはいたけど、早くしないと手遅れになる。例えば、ある日それなりにいい絵なぞが描けそうになって、残り2枚のうち1枚を使って描き始めたところ、残念なことに一部分だけフォローできないくらい失敗しちゃって、やむを得ず描き直しとなった時、そうこの時、ここでしゅんすけは「最後の1枚」という強烈なプレッシャーと向き合わねばならないわけである。いつ回転が始まってもおかしくなう右脳を抱えては、ここはひとつ早くに買いに行かねば。
会社を早く上がって四ツ谷から新宿三丁目を目指し、画材の殿堂・世界堂へ。
画用紙を売ってるコーナーには、壁面一面が棚になっていて、古今東西様々な用途に使う紙が棚に収められていた。以前から品薄が気になるマットサンダースだっただけに、新しい画用紙を発掘しようと、ある時この棚の端から端まで画用紙の紙質をひとつずつ吟味したことがあったけど、デザイン関連の専門学校が多い新宿の大型画材屋だけに、多くの初々しい学生たちが訪れ、そんな中いい歳したおっさんが画用紙の棚に張り付いて舐めるように紙を吟味してるという光景は非常に恥ずかしいと思い、そういう挙動不審な行動は取らないようにしていたんだけど、もはやそんなキレイゴトを言ってる場合ではないのだ。とにかく意中の紙、マットサンダースを探し出さなければ。
ところが残念ながらというか、やはりというか、棚に意中の紙はないのである。品薄とは言え、考えてみると他の店ではこの紙を見かけたことがない。この店でないようなら取り寄せてもらうしかないのだ。
しかし、である。レジのお姉さんがカタログをパラパラめくったところ、カタログに掲載されたマットサンダースの欄には大きなポストイットが貼ってあり、「2009.2.×、廃版」と書かれていたのだ。廃版である。作ってないのである。品薄とかそういう次元を超越して、メーカーはついに作らなくなっちゃったのだ。が、が、がーん・・・。

いや、たしかにね、画用紙ってのはそれほどポンポンと売れるわけじゃないのは分かるんだよ。しゅんすけだって残り2枚になったこの画用紙を買ったのは2008年、廃版の1年前である。売れない商品を作らないという決断をするには充分な時間である。ま、画材ってのはどれもライフサイクルが長いものなんだよね。絵の具なんかしゅんすけはここ3年ほど買い足したことがないしね。
だからメーカーの気持ちはよく分かるんだけど、いずれにしても結果としてしゅんすけは絵なぞを描くべき画用紙を永遠に失ってしまったというわけである。これは控えめに言っても、ピンチである。

店員さんと話して何となく描き心地とか紙の色合いが近い紙を紹介してもらって、ミニサイズに製本されたものを買って帰ることにした。次に右脳が回転してくれた場合、小さなサイズの絵なぞならこの新しい紙で描くことになる。果たしてどんな描き心地か。
それにしても残り2枚となったマットサンダース。同じ紙はこの世にあと2枚しかないわけで、そう思うと何となく哀しいものである。だけどここは考えようなのだ。廃版になったということは、実はそれほど描き味がいいものではないのかもしれないのだ。だからこそ、売れ線商品になれず、一部の偏向的愛用者のみが支えてきたのかもしれないのだ。
そんなわけで、次回から新しい紙である。
色鉛筆で主線を描く時、絵の具を塗る時、紙がどんな反応を示してくれるのか、それはそれで楽しみなのだった。


※カタログには付箋が貼ってあってここに無情にも廃版になった事実がメモ書きされていた。
| 日記 | 12:49 | comments(0) | -
昭和を生きたネコ、天に召される。
この間いよいよ天寿を全うするかと思われた実家の愛猫だけど、昨日その長い生涯を閉じた。
しゅんすけが最後にお見舞いに行った以降、ぽかぽか天気が続き、老衰で感覚がほとんどないにもかかわらず、日向ぼっこで気持良さそうにしていたと聞いていたので、最後まで苦しまないで気持よく天国へ旅だったようだ。あまりにも長生き過ぎるとそれ自体が負担になると心配していただけに、哀しいとか寂しいとかよりもほっとした安堵感の方が大きい。彼女には心から「お疲れ様」を言いたい。しゅんすけの10代から激動の20代、30代を見届けてくれた彼女に感謝の気持ちで一杯である。
お袋さんは彼女の最後まで付きっきりだった。最後の時を一緒に過ごさせてくれた感謝が大きいみたい。当面はペットロスが心配である。特にこのネコは生涯を通してお袋さんと一緒に就寝していたので、寝る時はかなり寂しい思いをするんじゃないかな。頑張って乗り越えて欲しいと思う・・・ってか、一緒に住んでないしゅんすけがここまで心にズシンとくるわけだから、お袋さんの心中や如何ばかりか、である。書いていても胸がこみ上げる感じ。あぁ、しゅんすけも乗り越えていかないといけないんだな。
今は思いがいろいろあるので、書けるのはここまで・・・。
| 日記 | 12:42 | comments(0) | -
練習ロード。
そう言えば沖縄の那覇マラソンまで日にちが迫ってきている。もはや1ヶ月を切ってしまった。なのにしゅんすけのランニングのパフォーマンスはほとんど上がっていなくて、このままだと去年の湘南国際、今年のかすみがうらと変わらない結果になりそうである。まあ、久し振りの沖縄旅行で、初めての那覇マラソンだから、タイムよりも風景や雰囲気を楽しみたい気持ちが強いけど、それでも本番当日にタイムが全然伸びない中で苦しい走りを強いられるのは嫌だなーと思うにつけ、ここはひとつ、追い込みの練習をせなイカンわけである。

当日までの日数を数えると3週間である。しゅんすけは専門家ではないのでよく分からないけど、やはり本番直前に無理な練習をするのは、良くないと思われる。身体の疲労も取れないし、そのために風邪をひいたりするかもしれないからだ。無理ができるのはたぶん2週間くらい前までだろう。そうなると、今週か来週に少々キツめの練習を入れるのがいいと思う。脚の筋肉細胞などはキツい練習によって大きな負荷と急速な回復のバイアスがかかり、そのために世代交代が促進されるハズである。そうなれば本番はフレッシュな筋肉細胞で臨むことができるというものである。
それでそのキツめの練習をいつやるかというと、感覚的には今週がもっとも望ましいような気がする。身体を痛めつけるのを来週に回してしまうと、15キロとか20キロ程度の練習をする機会がないまま1週間前を迎えそうだからである。いや、それで何が悪いというわけではないんだろうけど、何となくそう思うのだ。
そんなわけで、今週土曜日に少々キツめの練習をすることに決定。さきこは実家の用事で外出しているので、しゅんすけ単独での練習である。どこをどう走ろうかといろいろ考えてみた。できれば30キロくらいは走っておきたい。とすると、自宅から鎌倉の海までの往復30キロがもっとも手軽かもしれない。そう言えば自転車でもランでも最近海に行ってないなーと思うとそれもアリかなと思った。でも一方では、そんな練習で大丈夫かと思う部分もある。那覇マラソンはアップダウンの激しいコースだともっぱらのウワサである。そんなコースを前にして、いつもの練習で大丈夫なんだろうか。身体を労りつつ、もうちょっとだけ過酷なコースはないものか・・・と思ってたら、思いついた。鎌倉の海まで行って江ノ島から大船に抜けるモノレールの道。距離はだいたい40キロである。距離的にも充分、後半に坂道があったりしてなかなかアグレッシブな選択である。
でもしかし、これ、結構大変である。一度さきこが走ったことがあると言っていたが、なかなかキツかったとの感想だと思う。なにせ、モノレール江ノ島駅から大船までは大きな峠をみっつも越えるからである。それらの峠は地図によれば標高50メートル程度なので、那覇マラソンほどではないんだけど、そもそも自宅から江ノ島までが20キロもの距離があることを考えると、つまり20キロを走った後にキツい坂をみっつも越えるというわけである。うん、こりゃキツい。
でもここでこのコースを走っておくのはきっと意味がある。身体的というよりも精神的に、である。初めての那覇マラソンでは不案内なコースのため、先の見えない不安感から普段以上に疲労するハズである。苦しくなった時に最後に頼れるのは気持ちだけである。去年の湘南国際マラソンでも、夏場の強化練習(40キロ走や箱根ラン)が心の支えになってくれた。
そんなわけで、しゅんすけの40キロのひとり旅が決まったのである。

8時40分。
少々のストレッチをして身体をほぐした後、いつもの練習のようにいささか唐突に走り始める。これから40キロものロングランをするという気負いはあまりない。淡々と走るのみである。ただペースはいつもよりもかなり遅めにした。練習だからキロ当たり7分でも充分である。ただ過去2回のフルマラソンではいずれも5時間前後でフィニッシュしており、それはつまりキロ当たり7分強で走っていることを意味しているから、できれば7分を切るタイムで走り続けられれば練習として意味があるだろう。
この日は当初の天気予報に反して晴れ間がなくて、薄い雲に一面覆われた空模様だった。路上には折からのAPECによる警察の厳重な警備態勢が敷かれていて、そこここに警官や警察車両があった。とは言え、APEC開催地のみなとみらいとは逆に向かっているので、その影響はまったくないんだけどね・・・と思ってたら、これが後でちょっとしたデキゴトにつながるのである。

鎌倉街道を南下していく。この辺は過去にも何度か走ったことのある道で、だいたい感じは掴んでいる。ペースもそれなりにいい調子である。前日まで風邪の初期症状のような身体のダルさがあったけど、大丈夫みたいだ。走ること自体が気持ち良くなってくる。しゅんすけもやっとこういう境地に至ったなーと感慨深い。
さて、北鎌倉辺りに来ると、以前とちょっと様子が変わっていた。警官が多くなっているのだ。これもAPECの影響らしいけど、なぜ北鎌倉で警備が厳重になっているのか?これはつまりJRの駅はそれなりの警備になっているということか?そう言えば有楽町でも多くの警官が警備してたし、自動販売機のゴミ箱は封印されていて、つまり電車を狙ったテロを警戒しているのが分かったけど、この北鎌倉の警備もそういう意味かもしれない。いやそれにしては少々物々しい感じか。
北鎌倉の先、建長寺を抜けて鶴岡八幡宮の辺りまで来た。ここまででだいたい12キロくらいである。
警備の状況は先ほどよりもさらに厳重になってるようで、警官の数が物凄い。もはや石を投げれば警官に当たる(そして即逮捕される)といった状況である。しかも彼らの制服に書かれた文字を見て驚いた。
「京都府警察」・・・おおっ、どこかにいるとは思ってたけど、こんなトコにいたよ、京都府警。これは、その、アレか?寺社の多い古都・京都だからこそ、同じ古都・鎌倉の警備に向いているという、その、トンチのような理由か?
しゅんすけがみなとみらい周辺で見かけた各県警の中で、京都府警はどうも見てみたいと思っていたからそれはそれで良かったんだけど、この多さはどういうことなんだろう。
京都府警による警備は鶴岡八幡宮を越えてさらに鎌倉駅の方まで続いていて、鎌倉駅を越えた先でもっとも多くなっていた。そしてそこは、どういうわけか車両通行止めになっていた。道路にはロープが張られ歩行者さえ横断歩道を渡れない状態になっていた。しゅんすけもその場で足止めとなった。近くに立ってた京都府警の警官が言った。
「これから各国のファーストレディーが通行します」

APECの影響は開催地より離れたこの鎌倉にも及んでいたというわけである。後で知ったことだけど、この時APECに参加した各国首脳の奥さんたちは鎌倉の大仏とか建長寺とかを見て回ったんだそうな。つまりしゅんすけはその中にいたというわけである。おおー、そりゃなんかスゴいコトだわ!
しばらくすると、窓ガラスに黒いフィルムの貼られた観光バスが2台、由比ヶ浜の方から現われて、大仏のある方に曲がっていった。その後を黒塗りのクルマや白バイが追随していく。あっという間のデキゴトだった。空にはヘリコプターが飛んでいた。そして交通規制はあっけなく解除され、周囲に騒がしい往来が戻った。しゅんすけもタッタカと走り出す。
う〜ん、それにしてもこれも日本の税金でおこなわれてるコトなんだろうなー。APECは各国首脳が話し合いをするために開かれるもので、実際彼らの奥さんはお呼びでないんだよな。しかも横浜で大人しくしていればいいものをまた税金使って交通規制して鎌倉見学とはホントなんだかなーである。

※各国のファーストレディを乗せたバスがゆく。それを警備する京都府警。

閑話休題。
交通規制が解除され走り始めたしゅんすけは、ほどなく最初の目的地、由比ヶ浜に到着する。
さてここで考えどころである。このまま当初の予定どおり江ノ島を目指すか、ここで折り返して来た道を戻る30キロコースにするか。さすがに15キロくらい走ってくると身体は疲れている。このまま来た道を戻ってもキツい練習には変わりはないだろう。
でも、しゅんすけは先を進むことを選択する。40キロを走り抜きたいとかよりキツめの練習で本番に備えたいという気持ちよりは、もう今日は鎌倉に戻りたくなかった。例のAPECの影響もそうだし、そうでなくても道には着物で着飾った子供がたくさん歩いていて走りにくかったのだ。そう言えば今日は七五三だった。人が増えてくる時間帯にはなるべく走りたくなかったのだ。

そんなわけで一路江ノ島を目指して走る。この道は過去に一度だけ走ったことのある道で、あれはもう1年以上も前のことなので、クルマでは何度も来ているとは言えちょっと新鮮な感じだった。歩道から左手に見える海がキレイだった。稲村ヶ崎で少し休憩。向こうに江ノ島が見えた。自転車で来ている時の感覚とは違う。まさに純粋に自分の脚でここまで来ているという実感があった。
 

モノレールの江ノ島駅の方に道を折れる。アップダウンの続くここからが勝負である・・・って最初の登板で早くもそのキツさを思い知った。これはキツいわ。20キロを走って来てさらにこの坂はホントにキツい。ここで初めて息が乱れた。まさに一気に50メートルを駆け上がる感じである。あとで調べてみたらここの斜度は軽く10%を越えていた。箱根か?!
その後、これまた急な下り坂を下りてさらにすぐ上り始める。クルマで何度も通っているのに、その感覚はまったく役に立たなかった。逆にクルマで通った時には見えなかったものをいろいろ見ることができてその点ではかなり新鮮な感じだった。でも気持ちがまったく倒れなかったのは、ちょっと成長の証かもしれない。この程度の坂道でヘコたれているようでは、せっかく高いおカネ叩いて行く那覇マラソンで後悔することになってしまう。那覇マラソンにかける思いの強さかもしれない。このアップダウンの連続は7キロほど続くんだけど、結局思ったほど疲れない感じで走り抜け、大船駅まで到達することができた。キツかったけどね。
大船駅から鎌倉女子大までの距離は3キロ程度なんだけど、たぶんここが一番疲れた場所だと思う。ほぼフラットな道なんだけど、それまでの疲労がどどどっと押し寄せた感じ。走行距離としては30キロを越えた付近、一般的に疲れが現われる場所である。長めに休憩を取って再び走り出す。この先に最後の大きな坂道が到来するのだ。
鎌倉往復の30キロ走でも毎度この坂道に苦労するんだけど、今回もそれなりに苦しかったもののさほど苦労することなくクリアすることができた。ちょっとは走力がアップしているみたいでウレシイものである。そしてここまで来れば残り7キロほどである。ほとんど平坦な道を淡々と進む。さすがに35キロ付近では苦しくなったけど、止まって休憩したいほどではなくそのまま上大岡を突っ切った。思えば最後の坂道を越える前に休憩して以降、信号以外はノンストップである。マラソンでもっとも過酷と言われる35キロ過ぎを平常心で走り切ることができた。
そしてふと見ると右手の丘の上にしゅんすけのマンションがあった。
「おお、ツバサよ、アレが自宅だ」・・・って久々に出たね。そして、最寄りのコンビニでフィニッシュ。
延々5時間にも及ぶ長いランニング、いや、長かったわ。
走行距離は42キロピッタリ。グロスタイムでは5時間6分少々。過去の大会よりは悪かったけど、そりゃ信号で止まったり、交通規制で身動き取れないとかあったからな。そういうストップしている時間を差し引いたネットタイムでは、4時間35分である。もちろん大会では休憩や給水があるからこの時間のとおりには行かないだろうけど、それなりに参考になる数値ではある。うん、悪くないタイムだと思う。いやタイム云々よりもこの日40キロを走り切ったこと自体がスゴいことだと思う。やはりこの日にロングランをやっておいて良かったわ。大きな自信に繋がった感じがする。

いやしかし、なんか楽しいランニングだったなー。
その後はモリモリ昼食を食べて、風呂入ってエアサロンパスを身体中に吹きかけて寝た。寝過ぎってほど眠った。さきこが帰ってきてからも引き続き眠った。
筋肉痛が心配だったけど、翌日の今日になってもさほど大きな筋肉痛にはなっていない。40キロ走って筋肉痛にならないなんて、しゅんすけも成長したものである。そうである。今回はいろいろと自分の成長を感じた場面があった。やはりランニングの練習は積み重ねが大事である。そして練習は決して自分を裏切らないのである。いやしゅんすけも自慢できるほど練習してるわけじゃないけど、この小さな成長感がきっと大事なのである。成長感を実感することがモチベーションに繋がるのである。
そんな成長感を来月の本番で結果に繋げられればと思うのであった。
| 走り始めた「約束」へ | 16:08 | comments(0) | -
全国的警察集合。
横浜で国際会議APECが開催される関係で、会場のみなとみらいを中心とした横浜一帯は警察による警備が厳重になっている。今週末はいよいよ各国の首脳が一堂に会するそうで、さらに厳重な警備体制になっていくんだろうと思うけど、それにしても警察官はかなりの動員数である。
しゅんすけが通勤している横浜市営地下鉄の改札口にも警官が立ってるし、桜木町駅辺りは地下鉄はもちろんJRの方の警備体制は物凄い。石を投げれば警官に当たる(そして即逮捕される?)ってくらいの数である。もちろん神奈川県警だけじゃなくて日本中から警官が動員されているようで、桜木町の駅周辺は主に東北地方の警官が多いようである。しゅんすけが見かけただけで岩手県警、青森県警、山形県警、秋田県警、そして一度だけ北海道警を見かけたかな。駅施設や地下道の決められた場所に交替で立っているようで、どうも各県警がローテーションを組んでいるみたいである。ちなみに先週の幕張でのサイクルモードの帰りにJR横浜駅で京急に乗り換えたんだけど、そこでは新潟県警の警官を見かけた。また先週土曜日にみなとみらい周辺をクルマで走っていたら検問があって、ここでは大阪府警が担当していた。そう言えばテレビのニュース番組で警備に当たる大阪府警の方がインタビューされてて「関東の方は関西弁が苦手な方が多いと聞いてますので、なるべく標準語で話しかけるようにしています」って言ってたな。思いっきりイントネーションが関西弁だったけど。この時の検問でしゅんすけに話しかけてきた府警の警官なんかは、もはや標準語で話す気はないのか思いっきり関西弁だった。
日本中の警官が横浜に集まっていて、そしてそれぞれが決められた担当の場所で警備に当たってると思うとなんか面白いね。しゅんすけが知らないだけで、沖縄県警とか京都府警とか鳥取県警とか来てるのかな。みんな横浜の風景をどう思って見ているのだろうか。警官なんて他の都道府県に出張に行くことなんて少ないと思うから、希少な地方出張を楽しんでいるのかもしれないね。東北から来て地下鉄の施設内で警備している各県警の方には、ぜひ横浜を楽しんでいってもらいたいと思う。

それにしても、なぜこんな都市の中で国際会議なんかすることに決めたんだろうね。
聞くところによると普通はもっと田舎で警備しやすい場所で開催するものなんだそうな。そう言えばこの前のサミットは北海道、洞爺湖での開催だったな。先進国の首脳が横浜に集まって、ほんの短い間とは言え、しゅんすけと同じ空の下で時間を過ごすってことを思うと何となく感慨深いものもあって、しゅんすけは嫌じゃないけどね。いつも見慣れた街の風景に、物々しいパトランプがそこここで点滅するという非日常的な風景にちょっとドキドキしたりするのだった。

| 日記 | 13:01 | comments(0) | -
幕張は今日「は」、晴れ。
週末を怠惰に過ごしちゃったためか、金曜日に行ってきたサイクルモードについて書くのをすっかり忘れてた・・・っても、今年で4回目の訪問になる自転車の展示会、サイクルモードで今回特筆すべき大きな発見があったわけじゃないんだけどね・・・ってか、別に自転車を購入しようと思ってるわけじゃない中、各メーカーの自転車に試乗してもしょうがないんだけどね。だからしゅんすけがこの展示会を訪れる意義は年々なくなってきているんだけど、それでも新しい自転車が並ぶ展示会や小物類の新商品、自転車を取り巻く様々な活動なんかを見に行くだけでも結構楽しいものなのである。
今年は天候に恵まれて、会社を早退して京葉線に揺られるしゅんすけに西に傾きつつある陽射しが優しく当たってぽかぽか気分であった。去年や一昨年は冷たい雨が降ったり強い寒風が吹いたりだったりして、自転車の展示会なのに展示場の外はおよそサイクリングとは無縁の天候になってて、そのギャップのためか会場を出るとなおさら寒さが身に沁みたものだったし、そもそも会場のある幕張とはかくも気候の厳しい場所なのかと思ったものだけど、今回はまさにサイクリング日和であった。
会場でさきこと合流して、会場内を巡りながら自転車に試乗したり、ウェアや小物類を見たりした。
毎年会場でブースを構えてしまなみ海道をアピールしている今治市の方と思い出話をしていたら、ふいにしまなみ海道に行きたくなった。しゅんすけは一昨年に佐渡島、去年にしまなみ海道と大島、今年は琵琶湖とロングライドしてきたけど、この中でもっとも走りやすくて景色が良かったのがしまなみ海道だったもんな。ここにはもう一度行ってみたいなーと思う。
金曜日は開催時間が20時までということで、あっという間に時間は過ぎ、早くも「蛍の光」である。今年はブース数が多かったのか、自転車以外にも見るべきものがあったからかのか、ツールド・フランスでも活躍した新城選手が来ていたからか、どういうわけかブースのすべてを回り切れなかった。かなり名残惜しい中、会場を後にした。
そういえば11月も半ばで今年のサイクリングシーズンは来年3月くらいまで休眠になる。今年はいろいろイベントに出つつもお気楽なサイクリングは少なかった感じである。しまなみ海道のような楽しいサイクリングを夢想していたら、展示会を後にする名残惜しさと重なって無性にサイクリングに出かけたくなったのだった。

| 自転車日記 | 16:42 | comments(0) | -
近況ロード。
はやくも11月である。
今年もあと2ヶ月足らずと思うと感慨深いものがある。先月はプライベートでも仕事でもいろいろイベントがあったけど、11月はそういうことがほとんどなく安寧の日々である。逆に来るべき12月に向けての大事な準備期間ということだろう。特に12月初旬に予定しているNAHA(那覇)マラソンは今年最後の大きなイベントである。しかも10年振りくらいの沖縄旅行である。本番で後悔しないためにも11月中は多少走りこまないといけないのである。ちなみに夏の間に練習をサボったために身体はかなりナマってしまった。体重などは言うに及ばずだが、脚力もまたかなりのナマりようで、先月走ったハーフマラソンでもこの前ちょろっと走った15キロ走でも後日がんがんに筋肉痛になってしまった。21キロとか15キロとかそういう距離で筋肉痛になっているようでは、マラソンでいい成績は出ないだろう。しゅんすけなんか人よりも激しく遅いんだから、何とか体力を向上させて、那覇マラソンでなんとか4時間台に入りたいものである。(起伏の激しいコースだからどうなるだろうね)
ちなみに先月に落選の通知をいただいた東京マラソンだけど、この期に及んでも繰上当選の連絡はない。繰上の抽選でも外れちゃったかな。思えば数年前の11月頃、毎年恒例の自転車の展示会「サイクルモード」の帰りにふとチェックしたメールに「落選」のお知らせが来ていたのが今でも記憶に新しい。その時はさきこが当選して、サイクルモードの帰りの電車の中、歓声を上げたんだったっけ。懐かしいなー・・・ってそんなサイクルモードは今日から幕張メッセで開催である。しゅんすけは毎回会社をフレックス退社して行くことにしているけど、さて今日はどんな発見があるか。
| 日記 | 12:47 | comments(0) | -
昭和を生きたネコ。
しゅんすけの実家で飼っているネコがいよいよその長い生涯を全うしようとしているそうだ。今や体力が減退して元気がなく痩せ細り食欲もない。もともと白内障を患ってたから目が見えないし、歯も抜け落ちてしまっている。もう20年以上の長寿、生まれた時しゅんすけはまだ高校生だった。ここまで生きたら大往生と言ってもいいだろう。
そんなわけでお袋さんから連絡があったので実家に行ってきた。
かなり痩せてしまった感じだけど、毛ヅヤもあって、弱々しいながらも声を出して鳴いていたから少し安心した。このまま老衰で安らかに最期の時を送って欲しいと思った。抱いてみると温かい彼女の鼓動を感じ、一緒に過ごした日々が思い出され、不覚にも泣いてしまった。
しゅんすけは「死」に直面した経験があまりないので、ペットとは言え「死」に耐性がないようである。親戚関係のお葬式は思えばしゅんすけの祖母がなくなった17、8年くらい前だから、うん、たしかに耐性がないと言われればその通りである。仕事では社員の家族関係での葬儀には何度か立ち会ってはいるけど、それは単に弔事の現場に慣れているってだけだもんな。こんなんでもし近しい人の死に直面したらどうなるんだろうね。その時がとても怖い。
少し泣いたので気が落ち着いたけど、しゅんすけの実家の姪や甥には大人の嗚咽してる様子はかなり新鮮だったようである。
また実家に行ってこようと思うけど、今はとにかく愛する猫・ヨネ子がただ安らかであることを願うばかりである。
| 日記 | 12:34 | comments(0) | -
J○Lの整備工場に行ってきた。
物凄く興味はあったもののなかなか行く機会に恵まれなかった航空会社の整備工場に行ってきた。まりこさんが関内にある某ランニングステーションの企画で見つけて誘ってくれたのだ。
自転車で羽田空港まで行って工場を見学して自転車で帰ってくるというサイクリング企画・・・だったんだけど、週末は季節外れの台風接近である。この時期に台風が首都圏をかすめるなんてまさに異常気象の極みである。天気の神サマはツールドちばでの豪雨では飽きたらなかったようで、トコトンしゅんすけのサイクリングに泥をつけたいようだ。
そんなわけで、今回はサイクリングは中止。工場見学だけ実施するという形になった。

羽田空港に集合した後は、この前開業した羽田空港国際線ターミナルを散策したりして時間を潰し、午後から工場見学ツアーに参加することになっていた。ちなみにこの整備工場の施設には、以前しゅんすけが会社から自宅への帰宅サイクリングした際に立ち寄ったことがあった。やはりここまで自転車で来られるんだね。
1時間半程度の見学ツアーは、最初に広報係の方から飛行機や空港や工場の概要についてレクチャーを受け、その後実際の工場内を見て回るという流れである。レクチャーの方はパワーポイントを壁に投影する形で、ちょっとチープ感が漂っていた。いや空港や整備工場のことなんかを理解するうえでは、パワポで充分なんだけどさ。
レクチャーが終わると工場見学の前に15分ほどの休憩があった。
その間に会議室前に設置された操縦席の模型に実際に座ってみたり、パイロットのコスチュームを着て写真を撮ったりできたんだけど、さすがにアラフォーのしゅんすけにはコスチュームを着てはしゃぐ境地になれなくて、とりあえず操縦席でスイッチ類をかちゃかちゃしたりして遊ぶだけだった。この辺りからなんとなーく違和感を感じ始めたんだよね。
整備工場に入るととにかく建造物のその巨大さが圧巻である。その中にすっぽり入った飛行機がまるでおもちゃのよう。自分の方が小さくなった感覚になってきて、そのためか当初の驚きに慣れてしまうと飛行機の大きさや飛行機の搬入扉の巨大さにもさほど驚きを感じなくなっていた。
見学コースは実際に工場のフロアに降り、より間近で飛行機を見られるようになった。・・・う〜ん、どうなんだろう、飛行機はデカいし、普段見たこともないような機械を見られて非常に興味深いんだけど、どうも感動が少ない。しゅんすけが以前から行ってみたかった飛行機の整備工場なのにもかかわらず、感動の度合いが少ない感じである。これはどういうことか。
工場のフロアをゆっくり1周する。この工場内に入っている4機の飛行機はそれぞれ大きくて、非日常的なスケール感に圧倒されるんだけど、ただそれだけのような感じなのである。
そんなわけで、湧き上がるハズの思いが湧き上がらなくて悶々とする中、工場見学はあっけなく終了。
台風の風がさらに強くなる中、工場を後にしたのである。

この後、一緒に回ったランニングステーションの方々としばし談笑して、非常に楽しい時間を過ごした。普段一緒にサイクリングとかランニングしているメンバーとはちょっと違った世界を見た感じがする。機会があれば他の企画なんかにも参加してみたいなと思った。

それにしても・・・と思う。
しゅんすけはなぜ飛行機の整備工場で全然感動しなかったんだろう。もはやそんなことにいちいち感動しているような年齢でもないということか。それとも何か理由がるか。
思えばしゅんすけが航空会社のいわゆる「裏側」に入るのは今回で2回目である。1回目は去年のクリスマスに今回とは違う某航空会社の会社建物に入った。実際に飛行機を見たわけじゃなくて、会社施設の中を歩いただけだったけど、そこですれ違った空港関係者、パイロットや整備員やキャビンアテンダントの方々を見るにつけ、いちいち感動していたと思う。廊下が真っ白で、それぞれの部屋には部屋名を書いたプレートがなく、廊下にほとんど無意味と言えるようなクランクした空間があったりなど、それらがテロ対策上とても重要なものなのだと思い当たり、そんなことにも非常に感動したのを覚えている。また行き違う社員たちは系列会社とは言え、きっとそれぞれ別の会社の人たちだろうなのに、廊下ではちゃんと挨拶するし、さらに部外者でしかも場違いな礼服に身を包んだしゅんすけにさえ挨拶してくれて、このことがしゅんすけに会社としての一体感を感じさせたのだ。それぞれのセクションの社員がその仕事は違えど同じ目的のために働いているという一体感。強い憧れを持った部外者の色眼鏡と言われちゃうかもしれないけど、これは実際感じたことである。そして今回の整備工場見学ツアーでは、前回よりも「裏側」の度合いは増しているにもかかわらず、この種の感動が少なかったのである。こういうことは言いたくないけど、やはり「会社の風土」ということだろうか。そう思えば、前述の整備工場見学の中で、ちょっとした休憩時間に操縦席やパイロットコスチュームを並べておくという感覚も、憧れの的を自認する航空会社の奢りにも似た発想の結果とも言えるのである。子供騙しも度を過ぎると感覚を疑われかねないというわけである。
今回訪れた会社は、新聞などでも話題になっている経営難に苦しむ会社である。あまり広報活動におカネをかけていられない事情もあるのかもしれないけどね。以前お世話になった友人がこの会社で副操縦士をやっている(ハズ)ってこともあって、とても好きな航空会社なんだけど、だからこそなんとなく残念な気持ちになるのである。

そんなわけで、雨がだんだん強くなってくる中、羽田空港を後にした。ま、結局今回は楽しみにし過ぎたことが逆効果になってしまった感じだね。次はもう1社の方の工場見学に行ってみようかな。雰囲気的には案外、今回と大差ないかもしれないね。

※ちなみに見学ツアー内で撮影した写真は無断でネットに流してはいけないということなので、今回は写真なし。あしからず。
| 日記 | 12:50 | comments(0) | -
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