2011.04.29 Friday
フィナーレが止まらない。
しゅんすけのパソコンは購入してから4年ほど経ったんだけど、当時それなりにいい機械を会社で取引のある某会社にお願いして購入したものだけど、最近どうしても動きが遅い。どうもハードディスクの容量が一杯になっちゃったようである。いや大容量のデータは基本的に外付けハードディスクに保管してるからパソコン本体のハードディスクの容量は余裕があるはずだし、そもそも前回のパソコンでは数十ギガバイト程度の容量にもかかわらず、その容量をほとんど使用しないまま天寿を全うしたことを考えると、同程度の容量を持つ現在のパソコンでこういうことが起こっているか分からなかった。当時と変わったコトと言えば、と考えるとそう言えば思い当たる。ランニング仲間が増えて、この中の数名の男性が写真好きというかカメラのシャッターが軽いというか、とにかくイベントに参加すると後日大量の写真がデータ共有サイトにアップされ、楽しかった思い出を振り返るためにデータをもろんっと落とした日にゃ、数百メガバイト級の圧縮ファイル(圧縮ファイルでこの容量)が落ちてくるわけで、それをハードディスクに解凍していれば、そりゃパソコンのディスクは一杯になってしまうわけである。最近はパソコンから「ハードディスクの残容量が少なくなっています」などとメッセージが出てきて、これを無視してたら、パソコンを立ち上げる度にメッセージがポップアップされるから、まるで涙目で訴えられているようなひたむきさに「そっか・・・今楽にしてやるからな」といろんなファイルをコツコツと削除したりしているのである。
そういうわけなので、たとえばパソコンで不足している機能を補うため、ネットに転がっているフリーソフトなんかをダウンロードしたいと思っても、パソコンが涙目で「これ以上ファイルを追加しないで・・・」って言っているようで、無用なダウンロードは控えていた。
しかし語るに長い話しだが、明日の富士五湖でのウルトラマラソンでどうしても必要になってしまったのだ。
しゅんすけはここ3年ほどこのイベントの応援と称してサイクリングをしている。最初の年はさきこが72キロのウルトラマラソンを走り切った時で、あの時はフルマラソン以上の距離を満身創痍ながらも走り切ったさきこに感動したものである。それ以来応援という名目で春の富士五湖を巡るサイクリングを楽しんでいるのである。今年も何人かのランニング仲間が参加するというので、しゅんすけも応援に行くことにしているんだけど、今回は少し応援の趣向を変えるような流れになっている。サイクリングよりも応援に力が入りそうなのだ。
ランニングの応援というと、一般的には「頑張れー!」とか「ナイスラン!」とか声をかけるものだけど(しゅんすけはこの「ナイスラン!」が英語的にどうなのか、イマイチ違和感なんだけどね)、太鼓などの鳴り物を使うこともある。まあそれでも太鼓なんかが一般的なんだけど、この前のNAHAマラソンなんかでは、いわゆるバンド演奏をする沿道の人もいて、そりゃ応援というよりも個人的な発表の場なんじゃないの?と思ったものだけど、そういう雰囲気もランナーとしては実は結構嬉しかったりするものなのである。そういうこともあって、今回は鳴り物入りの応援にしゅんすけも飛び込んでみようと思ったのだ。
さて、鳴り物と言ってもしゅんすけの自宅には基本的に打楽器がない。
思いつきで書き出してみると、トランペット1台、コルネット2台、ポケットトランペット1台、ウクレレ2台、キノコが生えてそうなクラリネット1台、オカリナ、スライドホイッスル、アイリッシュホイッスル、おもちゃのアコーディオン、他に押し入れの奥に埋もれてるものがあるかもしれないけど、こうして見ると見事に打楽器がない。唯一自転車のチャイムが打撃系であるがこれは楽器じゃないし。
そんなわけで打楽器系の鳴り物で協力できないしゅんすけはどうするか?そうである、演奏可能な楽器で参加するしかないのである。今で言えばウクレレが思い当たるけど、これはホント完全無欠の自己流なので、全然人に聞かせられるレベルではないから、トランペットということになるか。しかしマラソンの応援でトランペット吹くかな、普通・・・ってか、サイクリングでトランペットをどう運ぶというのだ、などと考えつつも、妙案がいろいろ浮かんで問題なしである。
そういうわけでしゅんすけは多少演奏できるトランペットを携行しつつロードバイクに乗り、マラソンを応援するという、もうそれだけでほとんど曲芸のようなことにチャレンジするのである。うん、しゅんすけにとっても「チャレンジ富士五湖」である。今年はアツくなりそうだぜ!
しかしそれでも問題があるのだ。
トランペットを演奏するにしてもさて、何を演奏すればいいものか。
しゅんすけはたくさんの仲間が集まって音楽を奏でる形式の演奏スタイルでずっとやってきたので、持っているのはいわゆる「パート譜」だけで、一人や少人数で「音楽」になり得る楽譜もなければ経験もないのである。独りよがり的な演奏をしてもそれでは「マラソンの応援」ではなくなってしまう。自己満足な部分もありつつも、あくまで応援であれば演奏する楽曲の完成度は高い方がいいと思い、実はしばらく前から考えあぐね、「みんなが知ってる曲をやればランナーも嬉しいかもしれん」と思うに至るも、そういう楽曲はほとんどなかったのである。
できればさきこのオカリナとしゅんすけのウクレレで情熱的な楽曲を演奏できたらいいなーとは思っていた。チックコリアの「スペイン」とかやれたら最高なんだけどね、ま、無理だわ。
そこでふと目に付いたのが、師匠からもらった譜面である。去年の10月に四半世紀振りに音楽の師匠に連絡を取って、無理言って(しかも安いギャラで)しゅんすけの会社のイベントで演奏していただいた時に、久し振りの再会を記念してその時の楽譜をもらっていたのだ。いつもはウクレレの練習なんかで爪弾いたりしてたんだけど、そうか、まさに誰もが良く知る楽曲があるじゃないか。そうである、これをやれたらいいな。
でもまだまだ問題は続く。しゅんすけのトランペットはB♭である。譜面はCで書かれている。Cで書かれた譜面を即座にB♭に読み替えるほどの能力はしゅんすけにはない。今まで合奏形式でパート譜に書かれていることだけをただ忠実に再現してきただけの単なる「演奏者」でしかないしゅんすけには、理屈は分かっていても技術がついてこなかった。その点では音楽のレベルとしちゃ低いところで甘んじていたんだなと今さらながら思う。
そこで思いついたのが、楽譜ソフトである。
世の中にはパソコンを使って音楽を楽しむ方たちがたくさんいて、その方たちのために簡単にキレいに楽譜を書くことができるソフトが出回っている。もう何年も前からその手のソフトは進化を続けているわけで、つまりこれを使えば、記載したCの譜面を一発変換でB♭に書き換えることができるかもしれない、いやそんなの朝飯前かもしれない。
しゅんすけはパソコンを使った音楽については、どんなものであれ一切やったことがない。いわゆるDTMもそうだし、楽譜がディスプレイに表示されることすら良しとしない変なコダワリがあった。なんかこう、パソコンと音楽の繋がりはしゅんすけには計り知れないほど高い次元のようで、これに一歩でも踏み込もうものなら高額なソフトや周辺機器を買うハメになったりしそうで、しかも莫大な投資の割には音楽性の低い遊びに終わるという結末が見えるようで、何となく敬遠していたと言った方がいいかもしれない。楽譜を忠実に再現するしかできない(実際は再現すらできない)しゅんすけには、まさに音楽の次元が違うように思われたのだ。
しかし、今回はそうも言っていられない。応援のためでもあるし、そもそもしゅんすけ自身がこの楽曲をトランペットで吹いてみたい。
ここはひとつ安価なソフトで試してみることにした。
しかし、である。
冒頭に書いたとおり、しゅんすけのパソコンにはハードディスクに空きがないのである。ただでさえ涙の訴えを断腸の思いで無視してきたのに、ここでさらに楽譜ソフトをインストールするというのか。死に体のパソコンに鞭打つ残虐な行為である・・・などと思わない。さくっとダウンロードしてインストールしちゃった。ゴメンよ、パソコン。
マウスを使って音符を選択して白紙の五線紙に貼り付けていく。今回は師匠からいただいた楽譜を再現するだけだけど、これが結構面白い。数小節分を作成したところで再生してみるとちゃんと音楽になって流れてくれるのである。うん、楽しいわ。移調については若干手間取ったけど、何とか移調して、押し入れの奥から出してきたトランペットで吹いてみる。おおっ、師匠からいただいた楽譜と同じ音である。いや当たり前だけど、これは衝撃である。つまりしゅんすけはCで書かれた楽譜を手に入れさえすれば、何でもトランペットで吹くことができる魔法を手に入れたのと同じなわけである。先に登場したしゅんすけの師匠は、ピアノ譜を見ながらいとも簡単にクラリネットで演奏していたけど、彼が体得したスキルをしゅんすけはパソコンの力で再現することができるようになったのである。自分でやりたい音楽を演奏する。なんか「音楽する」っていうことの最初の一歩を今さらながら踏み出した思いである。
そんなわけで明日はウルトラマラソンである。
出場する人たちにはぜひしゅんすけたちの演奏を聴いて頑張ってもらいたいものである。
※ブログを書いててどうしてもオカリナで「スペイン」を聞きたくなったので、探してみた。うん、こういうの、いいね!
そういうわけなので、たとえばパソコンで不足している機能を補うため、ネットに転がっているフリーソフトなんかをダウンロードしたいと思っても、パソコンが涙目で「これ以上ファイルを追加しないで・・・」って言っているようで、無用なダウンロードは控えていた。
しかし語るに長い話しだが、明日の富士五湖でのウルトラマラソンでどうしても必要になってしまったのだ。
しゅんすけはここ3年ほどこのイベントの応援と称してサイクリングをしている。最初の年はさきこが72キロのウルトラマラソンを走り切った時で、あの時はフルマラソン以上の距離を満身創痍ながらも走り切ったさきこに感動したものである。それ以来応援という名目で春の富士五湖を巡るサイクリングを楽しんでいるのである。今年も何人かのランニング仲間が参加するというので、しゅんすけも応援に行くことにしているんだけど、今回は少し応援の趣向を変えるような流れになっている。サイクリングよりも応援に力が入りそうなのだ。
ランニングの応援というと、一般的には「頑張れー!」とか「ナイスラン!」とか声をかけるものだけど(しゅんすけはこの「ナイスラン!」が英語的にどうなのか、イマイチ違和感なんだけどね)、太鼓などの鳴り物を使うこともある。まあそれでも太鼓なんかが一般的なんだけど、この前のNAHAマラソンなんかでは、いわゆるバンド演奏をする沿道の人もいて、そりゃ応援というよりも個人的な発表の場なんじゃないの?と思ったものだけど、そういう雰囲気もランナーとしては実は結構嬉しかったりするものなのである。そういうこともあって、今回は鳴り物入りの応援にしゅんすけも飛び込んでみようと思ったのだ。
さて、鳴り物と言ってもしゅんすけの自宅には基本的に打楽器がない。
思いつきで書き出してみると、トランペット1台、コルネット2台、ポケットトランペット1台、ウクレレ2台、キノコが生えてそうなクラリネット1台、オカリナ、スライドホイッスル、アイリッシュホイッスル、おもちゃのアコーディオン、他に押し入れの奥に埋もれてるものがあるかもしれないけど、こうして見ると見事に打楽器がない。唯一自転車のチャイムが打撃系であるがこれは楽器じゃないし。
そんなわけで打楽器系の鳴り物で協力できないしゅんすけはどうするか?そうである、演奏可能な楽器で参加するしかないのである。今で言えばウクレレが思い当たるけど、これはホント完全無欠の自己流なので、全然人に聞かせられるレベルではないから、トランペットということになるか。しかしマラソンの応援でトランペット吹くかな、普通・・・ってか、サイクリングでトランペットをどう運ぶというのだ、などと考えつつも、妙案がいろいろ浮かんで問題なしである。
そういうわけでしゅんすけは多少演奏できるトランペットを携行しつつロードバイクに乗り、マラソンを応援するという、もうそれだけでほとんど曲芸のようなことにチャレンジするのである。うん、しゅんすけにとっても「チャレンジ富士五湖」である。今年はアツくなりそうだぜ!
しかしそれでも問題があるのだ。
トランペットを演奏するにしてもさて、何を演奏すればいいものか。
しゅんすけはたくさんの仲間が集まって音楽を奏でる形式の演奏スタイルでずっとやってきたので、持っているのはいわゆる「パート譜」だけで、一人や少人数で「音楽」になり得る楽譜もなければ経験もないのである。独りよがり的な演奏をしてもそれでは「マラソンの応援」ではなくなってしまう。自己満足な部分もありつつも、あくまで応援であれば演奏する楽曲の完成度は高い方がいいと思い、実はしばらく前から考えあぐね、「みんなが知ってる曲をやればランナーも嬉しいかもしれん」と思うに至るも、そういう楽曲はほとんどなかったのである。
できればさきこのオカリナとしゅんすけのウクレレで情熱的な楽曲を演奏できたらいいなーとは思っていた。チックコリアの「スペイン」とかやれたら最高なんだけどね、ま、無理だわ。
そこでふと目に付いたのが、師匠からもらった譜面である。去年の10月に四半世紀振りに音楽の師匠に連絡を取って、無理言って(しかも安いギャラで)しゅんすけの会社のイベントで演奏していただいた時に、久し振りの再会を記念してその時の楽譜をもらっていたのだ。いつもはウクレレの練習なんかで爪弾いたりしてたんだけど、そうか、まさに誰もが良く知る楽曲があるじゃないか。そうである、これをやれたらいいな。
でもまだまだ問題は続く。しゅんすけのトランペットはB♭である。譜面はCで書かれている。Cで書かれた譜面を即座にB♭に読み替えるほどの能力はしゅんすけにはない。今まで合奏形式でパート譜に書かれていることだけをただ忠実に再現してきただけの単なる「演奏者」でしかないしゅんすけには、理屈は分かっていても技術がついてこなかった。その点では音楽のレベルとしちゃ低いところで甘んじていたんだなと今さらながら思う。
そこで思いついたのが、楽譜ソフトである。
世の中にはパソコンを使って音楽を楽しむ方たちがたくさんいて、その方たちのために簡単にキレいに楽譜を書くことができるソフトが出回っている。もう何年も前からその手のソフトは進化を続けているわけで、つまりこれを使えば、記載したCの譜面を一発変換でB♭に書き換えることができるかもしれない、いやそんなの朝飯前かもしれない。
しゅんすけはパソコンを使った音楽については、どんなものであれ一切やったことがない。いわゆるDTMもそうだし、楽譜がディスプレイに表示されることすら良しとしない変なコダワリがあった。なんかこう、パソコンと音楽の繋がりはしゅんすけには計り知れないほど高い次元のようで、これに一歩でも踏み込もうものなら高額なソフトや周辺機器を買うハメになったりしそうで、しかも莫大な投資の割には音楽性の低い遊びに終わるという結末が見えるようで、何となく敬遠していたと言った方がいいかもしれない。楽譜を忠実に再現するしかできない(実際は再現すらできない)しゅんすけには、まさに音楽の次元が違うように思われたのだ。
しかし、今回はそうも言っていられない。応援のためでもあるし、そもそもしゅんすけ自身がこの楽曲をトランペットで吹いてみたい。
ここはひとつ安価なソフトで試してみることにした。
しかし、である。
冒頭に書いたとおり、しゅんすけのパソコンにはハードディスクに空きがないのである。ただでさえ涙の訴えを断腸の思いで無視してきたのに、ここでさらに楽譜ソフトをインストールするというのか。死に体のパソコンに鞭打つ残虐な行為である・・・などと思わない。さくっとダウンロードしてインストールしちゃった。ゴメンよ、パソコン。
マウスを使って音符を選択して白紙の五線紙に貼り付けていく。今回は師匠からいただいた楽譜を再現するだけだけど、これが結構面白い。数小節分を作成したところで再生してみるとちゃんと音楽になって流れてくれるのである。うん、楽しいわ。移調については若干手間取ったけど、何とか移調して、押し入れの奥から出してきたトランペットで吹いてみる。おおっ、師匠からいただいた楽譜と同じ音である。いや当たり前だけど、これは衝撃である。つまりしゅんすけはCで書かれた楽譜を手に入れさえすれば、何でもトランペットで吹くことができる魔法を手に入れたのと同じなわけである。先に登場したしゅんすけの師匠は、ピアノ譜を見ながらいとも簡単にクラリネットで演奏していたけど、彼が体得したスキルをしゅんすけはパソコンの力で再現することができるようになったのである。自分でやりたい音楽を演奏する。なんか「音楽する」っていうことの最初の一歩を今さらながら踏み出した思いである。
そんなわけで明日はウルトラマラソンである。
出場する人たちにはぜひしゅんすけたちの演奏を聴いて頑張ってもらいたいものである。
※ブログを書いててどうしてもオカリナで「スペイン」を聞きたくなったので、探してみた。うん、こういうの、いいね!