「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
買い物の神様、降臨。
先週、さきこが故障した洗濯機に代わる新しい洗濯機を購入し、その週末に自宅に納品された。故障した洗濯機は10年ほど前に購入したものなんだけど、今回購入したものには機能面でさほど目新しさを感じなかったかな。洗濯機の機能は既にある程度飽和状態なのかもしれないね。

それでその翌日には、長いこと購入するのを検討していたモバイルパソコンをついに購入することにした。今流行りのタブレットPCである。購入した製品にはオプション的にキーボード(1万円ほど)が付属していたんだけど、今回タブレットPCを購入したのは、「自分の気に入ったキーボードを繋げることができるから」なので、オプションのキーボードは買わずタブレットだけ購入したのである。
結局のところ、このパソコンにはいろいろ紆余曲折があった。その紆余曲折は、場合によっては今回の購入話しが白紙になってしまったり、せっかく購入したのに「こんなことなら買わなかった!」などとなってしまう危険性があった。意気揚々と大枚叩いたにもかかわらず、その価値を1割ほども生かせない事態(それはもう購入に失敗したということなわけだけど)になるところだったのだ。
しかし、キワドイところでぼくを救ってくれたのが、さきこの頭上に降臨した「買い物の神様」であった。買い物の神様が降臨したさきこの機転によって、直面した危機が回避されたわけである。今回はその顛末である。

最初の危機は、購入手続きのごく初期のことである。
今回のタブレットPC購入は、従来使っていた通信機器をより速度の速い機器に変更するところから始まる。通信契約をするとパソコン購入費が若干安くなるという最近よくあるキャンペーンを利用しようとしたわけである。
だからまず、通信会社のブースで、従来の通信契約を止めて新たに通信契約を締結することになった。実はこうして新規契約するというのが結構曲者で、従前契約の途中解約の違約金はかなり高いし、従来の通信機器の割賦払いは残るし、結局のところ、「これってお得なの?」という状況にまでなってしまった。新しい通信機器は通信速度が速いし、使用料も安いのだけど、その契約にするためになんと多くの出費を要することか。そうであれば、もう通信契約を新規締結するのを止めて、キャンペーンを利用せずにタブレットPCを単体で購入した方が安いってことになっちゃった。しかし出費を抑えるこの選択肢は、せっかく新しい機器を購入しても通信速度が速くならないことを意味するわけで、ぼくとしては忸怩たる選択だった。
しかし、この時、さきこが言ったのだ。
「機種変更ってことではダメなの?」

従来の契約とは別に契約するから出費が出るわけで、契約を維持したままで機器を交換する形にすれば、少なくとも従来契約の解約違約金は出ない。いろいろ検討してみて、多少の出費は残るものの、「購入を諦める」というほどのものではないことが分かった。なので、機種変更という形で手続きを進めることになったのだ。
それにしても、いいタイミングで発想転換したものである。さきこの申し出がなければ、ぼくの購入意欲は二度と復活しなかったと思う。ニッチもサッチもいかないあのタイミングでさきこの発言があったからこそ、この話しはその後もテンションを維持できたのである。うん、グッジョブ、さきこ。
こうして最初の危機を乗り越えたぼくは、無事タブレットPCを購入して、帰宅した。さきこは用事があるそうで、そのまま出かけて行ってしまったので、ぼくはとりあえず自宅に戻って購入したばかりのタブレットPCのセットアップをすることにした。
そこで次の危機につながる問題に直面したのである。
自宅のブルートゥースキーボードが接続しないのである。
自宅のキーボードは、メインパソコンでもそうだけど、どうも挙動がおかしくて、たまに接続しなくなる。どういう経緯か分からないけど、とにかくキーボードが使えないのは、パソコンが存在する意味がないとさえ言える事態。何とかしなければ。そういえば、今回購入したタブレットPCは、ブルートゥースのバージョンが4.0なんだけど、3.0以下のブルートゥース機器とは互換性がないのだったわ。ブルートゥース3.0のキーボードなどは繋がりが悪くなるってネットに書いてあったような気がする。ヌカったわ!
それで、いくつかの方法を考えた。その方法をここで書くのは大変だし、文章に書いて理解していただくのは難しいし、そもそも本流から外れるので書かないでおくけど、結局、採用した方法はこうである。
このタブレットPCにはマイクロUSBが装備されているので、このマイクロUSB経由でブルートゥースのバージョン3.0のアンテナを接続する。そうすると、自宅のキーボードも市販のブルートゥースマウスも接続できるハズだというものである。(いやまあ、それにしても、ブルートゥースのバージョンによって繋がる機器があったりするのって、使う方にしてみれば非常に困る。せめて上位バージョンでは下位バージョンの危機が使えるようにしておいて欲しいものである。ここで言ってもしょうがないけど)
そういうわけで、マイクロUSB(オス)と一般のUSB(メス)の変換コネクタを購入した。量販店のこの手のパーツはあまりバラエティが豊富とはいえず、ぼくが欲しかったタイプのパーツは、見たところ商品が1種類しかなかった。商品名に「マイクロUSB(タイプA)」と表示されてて、何がタイプAなのか若干気になったし、色とかコードの長さとかコダワリたい点もあったけど、1種類しかないのでこれを購入した。
そして早速タブレットPCに接続してみようとした・・・ところ、接続する直前に新たな問題が現れたのである。なんと、変換コネクタの端子の形状が違うのである。マイクロUSBの端子の形状にいくつかのタイプがあることをこの時初めて知った。「タイプA」と書いてあったのは、端子の形状であったか、ヌカったわ!
タブレットPCに接続できるUSBがなければ、キーボードやマウスなどをぼくの考えていたような方法で接続することができなくなってしまう。つまり、キーボードなどをタブレットPCに接続するのはほとんど不可能になってしまうのである。それはマズい!
早速売り場に戻って確認してみる。マイクロUSBには確かにタイプAとタイプBがあり、タイプAの方は端子が長方形のような形で、タイプBは台形のような形である。なるほど、これは知らなかった。
とにかく、ここはタイプBで先ほど購入したような変換コネクタを探すしかない。しかしその売り場は何度か探している場所で、タイプBの変換コネクタは探せなかったのである。
そこで店員に相談した。店員さんなら商品知識があるだろうし、ぼくが探せなかった商品も探してくれるかもしれない。
しかし、店員さんに相談して得た答えは、ぼくに第二の危機が訪れたことを告げる決定打だった。
「タイプBの端子形状で通常のUSBと接続するような商品はないんですよ」
・・・こ、これは完全にお手上げである。ぼくの探しているようなものは存在しないということである。つまり、タブレットPCには何も繋げられないということである。それこそブルートゥースのアンテナはもちろん、キーボードやマウスをはじめ、DVDドライブだって接続できないわけで、これはもうほとんど外部機器と接続できないことを意味しているんじゃないかと思われるほどの状況である。そんなタブレットPCにどんな意味があるのだ。欠陥商品か、これは?!

そうである、ぼくは完全に買い物を失敗してしまったのである。
まるで深くて暗い海の中をゆっくりと沈んでいくような、まさに失意の底に向かって落ちていくような感じである。冷たい感触がぼくを包み、二度と浮上できない諦めの境地がぼくに迫ってきた。
店員さんに聞いてみると、タイプAは主に入力専用でタイプBは主に出力専用の端子なんだそうな。このタブレットPCはPC内部の情報を外に吐き出すためにUSB端子が付いていて、それはつまり出力専用なのである。だから例えこれに合致する端子があったとしてもそれは出力機器に接続するためのもので、キーボードやマウスはそもそも繋がらないんだそうな。うーん、なるほど?
USBという端子に入力とか出力とかの概念があることは知らなかったけど、店員さんの話しだとそういうことみたいである。若干「?」な話しではある。しかし、彼がないと言っているのだから、ないのだろう。ぼくはさらに深い闇に吸い込まれていく。深く、暗く、冷たい闇がぼくを完全に包み込む。完全なる諦めの境地、それはまさに「絶望」であった。
しかし、その時である。
一筋の光が差し込んでくるのをぼくは見た。それは暗い洞窟の中の小さな隙間から差し込む光のようで、決して弱々しいものではなくむしろ眩しいほどの光の筋である。希望の光明は、唐突に、しかし予定調和と言うほどドラマティックに絶大な窮地に打ちのめされる寸前のぼくに差し込んできたのである。
さきこである。さきこに再び買い物の神様が降臨した。
「これ、Bタイプのコネクタじゃない?」

見るとさきこの手には、マイクロUSBタイプB(オス)とUSB(メス)の変換コネクタがあったのだ。あれだけ探したのに、今まで見つからなかったそれが目の前にあった。不思議なことに同じ売り場の同じ棚にあったのだ。
先ほどの店員の話しからすると、存在するハズのない、見つからないハズの変換コネクタである。ぼくは動揺した。いやそれよりも店員さんの方が動揺したかもしれない。タイプBで入力用のコネクタは存在しないと自信満々に説明していたのは彼だから、である。しかし考えてみると変なのである。USBとはそもそもそういった入力とか出力とか関係なく、接続できる端子として登場したハズである。だから店員さんが出力とか入力とか言い出したのでおかしいなとは思っていた。なーんだ、つまり、分かってない店員さんだったってことか?
その後いろいろと検証した結果、この変換コネクタには通常のUSB接続の機器も動作し、しかもブルートゥースのアンテナもちゃんと機能したのである。これを介してブルートゥース接続すれば、ワイヤレスでキーボードやマウスが使えることが分かったというわけである。タブレットPCを使ってぼくが実現したかったことは、これで完全な形で実現することができたというわけである。まあ、ホントはタブレットPCに内蔵されたブルートゥース4.0を介してワイヤレス接続できれば、変換コネクタがない分、よりスリムになったと思うけど、ブルートゥース4.0対応のキーボードやマウスのラインナップが少ないうちはしょうがないかなと思っている。
そういうわけで、第二の危機もさきこのグッジョブによって、見事克服することができたというわけである。

それにしてもさきこのグッジョブっぷりはどうだろう。
第一の危機は、新規契約の危機を「機種変更する」という発想で克服し、第二の危機は、タイプBのマイクロUSBコネクタを発見して克服したのである。この二つの働きは、こうして並び書いてみると大したことではないかもしれない。しかし、この危機でぼくは、タブレットPCを想定していたレベルよりもかなり低いレベルで使わざるを得ない状況に直面したわけで、あのまま克服できなければ、今頃は無駄な買い物をしてしまったという哀しい顛末のブログを書くハメになっていたハズである(しかもそれを従前のモバイルパソコンで書いてるハズ)。しかもこれらの危機に臨んで、困り果てていたぼくのそばには、店員さんがいたことも付言すべき重要なことである。ぼくよりも、さきこよりも、はるかに商品知識の高いハズの店員さんがいて、直面した問題に思い悩む姿を見ていたのである。今となっては、この店員さんたちの対応の悪さというか、商品知識の低さというか、所詮は他人事的な誠実さの欠如というか、機転の利かなさ過ぎることに憤慨しきりだけど、これを乗り越えて問題をさらりと解決してしまったさきこには感服するばかりである。その働きっぷりは買い物の神様が憑依していたとさえ言えるだろう。
さきこに大感謝、である。
そういうわけで、ぼくのモバイル環境は今大きく変わっている。
こうしてブログを更新しているのも、名古屋出張帰りの新横浜のコーヒー屋である。今のところ非常にいい買い物をしたと思う。ブルートゥースのキーボードが少々難な感じがして、このままであればいっそ有線のキーボードにしてしまおうかとさえ思う時があるけど、ちゃんと繋がってくれる時は問題ないので、当面はこのままかな。
先週ちょっと書いたけど、会社近くの某コーヒー屋がどういうわけか、ぼくにVIPな対応をしてくれているけど、そのコーヒー屋にタブレットPCを持って行ったらどう思われるかなと、それを考えるとちょっと愉快だったりするのである。

| 日記 | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0)
洗濯機を買いに。
先日、10年近く使っていた洗濯機がその天寿をまっとうし、ぼくの家は今、洗濯機がない状態である。
会社から帰ってきても着ていた服を洗濯できない状態なので、当面はむやみにな洗濯物を増やさないようにしないといけない。たとえばランニング練習をすると、どどっと洗濯物が増えるばかりか、放置しておくと臭いがついてしまうので、どうしてもすぐに洗わないといけないわけで、いや風呂に入って身体と一緒に洗濯するという手もあるが、やはり面倒である・・・ということで、洗濯機が来るまではランニングもできないという状況である。ちなみにここ1ヶ月ほど心を入れ替えてランニングを定期的に続けているが、身体的変化がないのは毎度のこととして、走力も一向に向上しない。皇居2周をするのが結構大変な状況で、しかも本番の三浦マラソンは再来週にまで迫っている。うん、練習できないのはちょっとマズい状況。
そういうわけで、とにかく早く新しい洗濯機を買わないといけないわけで、それで昨日、さきこが会社を早々に退社して某量販店に行ったそうな。いつもならぼくの意見も少しは反映される電化製品の購入だけど、残業で営業時間までに合流できなかったぼくを待たず、今回ばかりは電光石火で購入していた。土曜日に配送・設置することになっている。
そんな中、少なからずぼくの中で不安に思っていた、洗濯機の新調とモバイルパソコンの買い替えについて、恐る恐る聞いてみたところ、さきこの中では両者は連動していないようで、つまりぼくのモバイルパソコンの購入はまだ生き残っているそうである。あぁ良かった。
ちなみに、アンドロイドなども含めて検討していた件は、さきこの助言もあって、ウインドウズ8版の購入で決着しそうである。去年12月頃のいわゆる冬モデルなので、店頭で売切れないうちに買っておかなければ。
ところで、ぼくはこのブログを昼休みにコーヒー屋で書いているんだけど、ほとんど毎日のように通い詰めるため、店員さんに顔を覚えられたばかりか、スタンプカードは溜まりに溜まり、しまいには来店したぼくの顔を見るや注文もしないうちからコーヒーが準備されるまでに至った。しかも今日は、ぼくがレジ前に並んでいると、店員さんがすれ違い様、「席にリザーブの札を置いておきましたんで」などと言われてしまった。どうしたんだ?今日だけか?毎日パスタとコーヒーしか飲んでいないのに、このVIPな接客振りはなんなんだ?
来週はそんなVIP待遇の中、新しいパソコンでカチャカチャできるだろうか。
| 日記 | 13:43 | comments(0) | trackbacks(0)
近況。


先日校了してその出来上がりを待つばかりだった京都チャレンジの紀行記がついに出来上がって送られてきた。
梱包を開けるまでは、その出来栄えにちょっとドキドキだったけど、実物を手にすると、驚くくらいちゃんとしたデキであった。ぼくが心配していたような写真の粗さもないし、ちゃんと本として整っている感じである。背表紙や裏表紙には特に何も印字しなかったので、異様に白い本でちょっと寂しい感じもあるけど、それはぼくの編集の問題であり、その点を除きぼくがワードで作ったとおりにちゃんと印刷・製本されていた。今どきのオンデマンド印刷ってのは、やっぱスゴいな。
ぼくが前の会社を退職する頃には、印刷業界は本格的なオンデマンド時代に入っていて、学習塾がその個人の学力に応じた問題集などを用意するために、極小ロットの印刷製本を請け負ったりしていたけど、今やメールでデータを送ると本になって返ってくる時代になったんだね。しかも印刷工程は、ほとんど1日くらい。それから2日くらい待って自宅に届いたので、校了から正味4日で手元に本が届いたことになる。うん、スゴい。

ずっと検討を続けている新モバイルパソコンの件。
昨日は「アンドロイドでもマウスが使えるのでは?」という情報が飛び込んできて、そうだとすれば7インチラインナップを持つアンドロイドの方を買った方がいいのではないかと浮き足立ってブログに書いちゃったけど、さきこに相談したところ、ほとんど一瞬で一蹴されてしまった。さきこはアンドロイドの不安定さに相当ご立腹のようである。おカネはかかるし、多少オーバースペックなところもあるけど、当初の予定どおりウインドウズ8のタブレットを購入するんだろうなと思い現在に至っている。でもまだいろいろ検討中。

昨日、早くに帰宅してさきことランニング練習に出かけた。ホントは一昨日の火曜日にランニングするハズだったんだけど、京都チャレンジ本が届くというので、延期したんだけど、実は帰宅後に事件が起こった。
それはランニングを終えて、シャワーを浴び、遅めの夕食を食べて、ぼくはパソコンでもカチャカチャしようと別室にいた時のことである。
洗濯機が壊れたのだ。
洗濯、すすぎを終え、残りは脱水という段階で、洗濯浴槽が回らなくなってしまったのだ。洗濯浴槽を回転させるモーター機構に何らかの不具合が出たようである。モーターは小さく唸り音を上げるんだけど、なかなか回転数が上がってくれない。何かが引っかかってるのか、モーターの電力供給に問題があるのか。中にはまだ脱水できていない水も滴る洗濯物が入っている。
しばらくいじってみても、洗濯機は正常に戻らな。とにかく洗濯物を浴室に入れて乾燥機をかけることにした。幸い今日、明日で急いで着ないといけないものは入っていないので、しばらくは洗濯機なしの生活でも大丈夫だろう。
翌朝、浴室の中の洗濯物を確認したけど、まだ充分乾いていない感じだった。あと1日もあれば充分乾くだろうけど、今日職場の人とランニングをすることになっているさきこは、ストーブに当てて乾かしていた。
さて、この状況をどうしたものか。
最近の家電は、昔のように修理するよりも新品を買った方が安いと聞く。
既に10年近く使用してる洗濯機なので、いずれにしても寿命が近かったのだろう。洗濯機なんて20年くらい保つものだと思ってたけど、そうでもないみたいだね。ぼくが子供の頃は、小学生から大学に入る頃まで同じ洗濯機(しかも二槽式)を使っていた記憶があるけど、そっか、それって10年くらいだもんな。子供の頃の時間感覚ってやはり大人と違うんだね。
そういうわけで、洗濯機を新調することになった。しかもかなり急いで対応しないといけない。
最悪の場合、上でぼくが検討していたモバイルパソコンのおカネが洗濯機購入費用に充当しないといけないかも・・・うう、しょ、しょうがないか。
一説には、家電というのは、ひとつ壊れると、他の家電も壊れたりするそうである。転居の際に家電を揃えたりする関係で、壊れるタイミングも近くなると言わたりするけど、だとすると、他の家電もそろそろヤバいかもしれない。もう何も壊れないでくれよ。
悠長にモバイルパソコンなど見ている場合ではないのかもしれない。
| 日記 | 14:01 | comments(0) | trackbacks(0)
無知の代償。
「真の賢人は自分が無知であることを知っている」などと昔のギリシアの人は言ったそうだけど、ホントにそう思うわけで、知ったかぶりほど恥ずかしいことはない。ぼくはなるべく知らないことは知らないと言うようにしているけど、やはり俗人だから、たまに見栄張って「し、知ってるよ?!」などと声が裏返っちゃってみんなにお見通し・・・なんてことはあまりないのだけど、ぼくの知人がたまに自信たっぷりに漢字を読み間違えるのには閉口する。

さて、こういう書き出しにしてしまったのには理由がある。
以前ウインドウズ8のタブレット端末は欲しいなどと書いていて、その理由として「ポインティングデバイスが使えるから」と書いていたんだけど、今日会社で何気にこの話しが出た時に、前出の知人が「アンドロイド端末でもマウスを繋げると認識してくれるよ」と言い出したのだ。
これは知ったかぶりではない。ちゃんとネットにもそういう事例があることが確認できた。

これは如何に?!である。
なにもウインドウズ端末を買わなくても、もっと安価なアンドロイド端末でもマウスが使えるかもしれない。そうであれば、アンドロイドを買ってもいいのだ。
アンドロイドは現在さきこが電話として使用していて、それがもう気の毒なほど使えない機械で、たとえばアプリの立ち上がりが非常に悪かったりするんだけど(たとえばランニングをしようと準備万端でアプリを起動しようとしたら、「再起動してください」などと無情なメッセージが何度も出てくる、みたいな)、タブレットでパソコン的な使い方をする分には問題ないかと思う。使ったことないけどね。しかもアンドロイド端末にはラインナップが10インチと7インチがあって、携帯には断然7インチなわけで、ウインドウズ端末が10インチしかない現状を見るに、アンドロイドでもいいかなーとだんだん思うようになってきた。
先々週は某量販店に通いつめて、思わず買ってしまう直前まで、それこそ口から「じゃ、コレください」が出そうな一歩手前まで行っていたけど、どうしても納得できなくて踏みとどまった。こういう予感がしたわけじゃないけど、あそこで買わなくて良かったわ。
そういうわけで、また検討を一からやり直しである。
OSの信頼性がイマイチなアンドロイドでどこまで使えるか、現行のモバイルパソコンとの併用なども考慮しないとな。
ぼくの物欲の炎は焼けぼっくい(←最近知った(知ったかぶり))のように、燃え上がる時を待っているのである。
| 物欲日記 | 13:49 | comments(0) | trackbacks(0)
近況。
週末はぼくの自転車仲間が集まって、かなり遅めの新年会を開催した。旧正月かと思うほど遅いけど、実は新年会だけではなく、今年のサイクリング計画を議論するための大事な集まりなのである。
今年も例年どおり、5月の連休に遠征サイクリングに行く。
候補はいくつもあるんだけど、大事なことはメンバーがその結果にどれだけ納得できるかということ。「行って良かったー」となる場所がいいからね。
で、今年はいくつかのプレゼンと議論の末、宮城県の仙台・松島を巡るサイクリングにすることに決定。浜名湖も良かったんだけど、あれは夏のワンディサイクリングでもいいしね。
サイクリングコースが決まると、ぼくも本格的に考えを進めることになる。コースレイアウトや立ち寄る観光地とかね。これが結構楽しみなのである。そして交通機関や宿泊施設などを馴染みの旅行代理店の担当者に申し込んでいただいて、当日を待つのである。この当日を待つまでの間が結構楽しかったりする。そして当日の天気はどうなるか・・・。
既に思いは松島に飛んでいるのであった。

サイクリングと言えば、今年の俺的チャレンジ企画は、日本橋から日本海ということになってるんだけど、そう言えば一向に制作が進んでいない京都チャレンジの紀行記がついに印刷を終えて届くことになる。
本文の方はもう2年も前にできていたんだけど、当初計画していたブログの書籍化を断念し、すべての体裁も整える形でオンデマンド印刷をすることにして、テキストデータをワード化して、写真を配置したりして、校正して・・・などとしていたら、あっと言う間に時間は経過してしまった。
そしていざ入稿してみると、写真のレイアウトのせいでページ数が隠れてしまったり、表紙のフォントが変わってしまったりと、またいろいろと発見され、いや、印刷屋の担当の方が発見してくれて、最近の印刷屋ってここまで親切かって思うほどありがたかったんだけど、とにかくそんなわけで無事最終校正を終了、晴れて下阪、印刷が始まったというわけである。
ここまで来るのに結構たいへんだったけど、いい経験をしたかな。
出来上がりは今週金曜日だそうである。さすがオンデマンド印刷は早いね。
どんなデキになったか、楽しみである。
ちなみに京都チャレンジに続いて去年実施した野辺山チャレンジも既にテキストは書き上げている。7日もの大旅行になった京都チャレンジよりも少ないけど、それでもぼくの挑戦の記録である。こちらも手をつけないとね。思いは既に日本海に飛んでいるんだけど。
| 日記 | 14:14 | comments(0) | trackbacks(0)
遠かりし日々。
会社でのことである。とても懐かしい・・・というか、なんと言うか表現しがたい気持ちになった。

同僚の女の子が、ぼくに雑誌を差し出してきた。
それはぼくの部署が購読しているいわゆる専門職向けの情報誌なんだけど、そこに掲載された事例紹介ページに、ぼくの以前の会社が掲載されていたのである。それを知っていた同僚は、担当者として写真が掲載されていた人を「この人知ってます?」的に聞いてきたのである。
指し示された写真の人は、ぼくは知らない人だった。
以前の会社を退職して既に7年以上が経過している。ぼくが退職してから入社した新卒社員だって既に30歳になろうとしているわけだから、知らない人が雑誌に掲載されていてもおかしくない。それにぼくが退職して以降、馴染みだった港区高輪の事務所や三田の工場は移転してしまったそうである。だから名前こそぼくがお世話になった会社ではあるものの、その内実はほとんど別会社と言ってもいいくらいだった。知らない人だってそりゃいるだろう。
そう思いつつも、新聞をはじめとしてこういう媒体に露出することの少ない会社なので、ちょっと興味があってページをめくっていたら、事例紹介ページの冒頭に先ほどとは別の人の写真が名前や役職とともに掲載されていた。
その人はぼくが入社した時にぼくの指導にあたってくれた先輩社員だった。
見るからに老けた感じというか、もともと若白髪だった彼が、今やすべて真っ白だった。でも面影はまったく変わってなかった。
懐かしい思いが一気に噴出した。そしてまず思ったことが「この人、辞めてなかったんだ」であった。
会社は移転により、山手線の円周を超え、荒川近くまで行ってしまった。彼は川崎在住だったし、一部上場とは言え業績的にもジリ貧な会社にいつまでもシガミついているような人じゃないと思っていたから、会社名とセットで彼の名前が掲載されていることに少々の違和感さえ感じたのだ。いや、でもそうか、今もあの会社で頑張っているんだな。最初に見たぼくの知らない人は、今の部下ってことだろうか。
事例紹介の内容は、彼が関わった会社変革の制度やら何やらで、先進的とか斬新とかそういうキャッチーなものではなく、地に足をしっかりつけた制度改革だった。その堅実な効果を見据えた制度設計振りは、昔と変わっていないように思えた。

ぼくは社会人1年目で彼に出会った。ほとんど最初の「お手本にすべき社会人」だった。
今の仕事につながる理論めいたことも彼がぼくに教えてくれたし、仕事の進め方、能力に反して敵を作ってしまう不器用さ、エクセルやワードに至るまでぼくの全てが彼を起点としているのである。時に厳しく、時に優しくぼくを指導してくれた。ぼくは彼に評価されるように仕事を頑張ったものである。当時は別に上司がいたし、その上には役員もいたし、経理にはぼくを目の敵にする役員もいたけど、どれにも優先してぼくは彼に評価されたかったのだ。
入社して5年ほど経って、ぼくは別の部署に移り、そこで今のぼくにつながる仕事に出会う。部署は変わってしまったけど、それでも彼の振る舞いはぼくのお手本だった。いやもっと的確に言えば、彼が歩んだようにぼくも歩みたかった。それはまるで、雪面につく足あとに自分の足あとを重ねるかのように、彼が歩んだように自分も成長したかった。
だから彼が入社5年ほどで今回の事例紹介につながる最初の制度改革に着手していたことを知って、ぼくは非常に焦ったものである。彼の期待に答えるために彼と同じように成長しようと思っていたのに、ぼくは全然彼に追いつけていなかったのだ。
その後彼が異動し、ぼくも異動。ぼくは異動先で退職することになった。
異動先では送別会をしてくれたけど、結局彼には顔を合わせることなく会社を去ることになった。それがかなり気になっていた。
今の会社に入ってからも、なんとか情報を得ようと、ホームページに掲載される事業報告書に目を通したり、採用サイトなどを覗いたりしたものである。懐かしい顔にはいくつか出会えたけど、彼だけには出会えなかった。だから、もしかしたら辞めてしまったのかもしれないと思うようになったのである。

しかし前述のように雑誌を介してぼくは彼の消息を知ることになったのだ。
これはなんと言うか得も言われぬ感覚である。表現できないモヤモヤした感情に支配されるというか。これはなんなんだろう。
少し時間が経つと落ち着いてきて冷静になった。感情が分析できないということは、たぶん到達したくない結論があるから無意識にウヤムヤにしているのかもしれない。たとえば雑誌に掲載された彼に嫉妬しているとか?・・・嫉妬か。そうかもしれない。でも彼に対する嫉妬ではないように思う。たぶん、だけど、ぼくの嫉妬は、もうひとりの掲載者、ぼくの知らない人、今の彼の部下に向けられているんじゃないだろうか。
たぶんぼくは雪の上を今も歩いていたのだろう。もうほとんど見えなくなってしまった彼の足あとを探して、その上に自分の足あとを重ねたくて、彷徨っていたのかもしれない。
そこにいきなり彼の足あとが浮き出てきたかと思うと、その足あとはぼくではない別の人が踏んで歩いていたのである。ぼくは彼に追いつくことを途中で放棄したから、目の前に足あとが現れてもそれを踏むことができないし、他の誰かが踏んで歩くのを見ているしかできないのである。それが嫉妬として現れているのだろうか。うん、ぼくの妙な感情はそういうことかもしれない。

ところで、ぼくにこの雑誌を見せてくれた同僚の女の子は、ぼくがこの記事に過剰な反応をしていることに驚いたようである。ぼくが変な辞め方をしないで、昔の先輩、同僚、同期たちと今でも付き合っていたのであれば、そういう過剰反応はしないわけで、つまりぼくには突然降り掛かってきた久し振りに触れる前の会社の情報であり、先輩社員の消息だったわけである。そりゃ驚きもするし、過剰反応もするってものだ。
そんな話しを聞いた同僚の女の子は、「手紙でも書いてみたら?」と言ってきた。「雑誌、拝読しました。お元気ですか?」って。・・・うん、そうだな。それもいいかもしれないな。これも縁かもしれないし。
でもぼくは彼に手紙を書いて近況を連絡するほど、成長しているだろうか。既に彼の足あとを踏み外して久しいぼくが、手紙越しとは言え、彼に向き合う資格があるのだろうか。いや単にぼくが彼の消息を知って懐かしく思っただけなわけで、それで連絡をするのは悪いことではあるまい。うん、そうだね。

さてなんて書こうかな・・・などと考えると悩ましいけど、それでもそうすることがなんだか嬉しくもある宵なのである。
| 日記 | 00:34 | comments(0) | trackbacks(0)
怖い想像。
そう言えば、2月は東京マラソンである。
有楽町線に乗っていると、駅構内には東京マラソンによる交通規制を告知するポスターが貼ってあったりして、マラソンとは縁のない人でも、東京マラソンが近づいてくることを感じているかもしれない。まあ、ぼくの東京マラソンは去年の抽選がハズれた時点で既に終わってるから関係ないけどね。

さていきなり話しは名古屋に飛ぶ。
仕事の関係で名古屋にある某社と協議を続けてきて、2、3ヶ月にわたるスケジュールが何となく見えてきた頃である。基本的にはメールでやり取りする仕事だけど、これから何度か名古屋に行くことになるだろうし、Xデーに向けて準備も佳境に入っていくことになる。
そのXデーだけど、この前名古屋に出張して協議して決めてきたのは、4月20日(土)と21日(日)であった。当初はその前週である13日(土)14日(日)だったんだけど、先方の都合で後ろ倒しになったというわけである。これについては、特に問題はなかった。
ちなみに某社の調整先の方は、ぼくと同じような業務をしている方なんだけど、同じ職種でもいろんな人がいるもので、この人はぼくと比べてどうも面倒臭がりな面が強いようだった。自分ひとりで進める仕事は全然問題ないし、非常にお世話になり、助かっているんだけど、他の会社と協議したり調整したりするのはどうも苦手なようで、そのためぼくには「面倒臭がっている」ように見える。まあいろんな人がいるし、彼にだってぼくがどう映ってるか分からないのだから別にいいのだけど、しかし今日になって彼からこんなメールが入ってきた。
「4月20〜21日のXデーを前倒して13〜14日にしてくれないか」
つまり当初決めていた日に戻して欲しいということである。何となく分かったけど、いろいろと調整している中で、調整しなければならない点が多いのがこの20〜21日だったのだろう。ぼくが見ていても確かに先方は前週に実施した方が手間は少ないと思う。
しかし、実はぼくの方に既に問題があるのである。
この日は、ランニングイベント、横浜ロードレースの開催日なのである。
この大会は過去に何度か書いているけど、さきこが初めて参加したランニングイベントで思い入れがあるばかりか、ぼくも結構良い記録が出たりするので気に入っているイベントである。例年どおり10キロ程度のランニングなんだけど、さきこがランニングに復帰して、過去の豪脚を徐々に取り戻している中、かつて参加したイベントには残さず出ておきたいという思いもあって、このイベントにもぜひ参加したいと思っていたのである。
しかし、先方からの申し出では、Xデーの日程をこの日に変更して欲しいというのである。
さて、困った。

この仕事はぼくがある程度仕切っていた関係で、他の人では当日戸惑いが出るだろうし、もっと言えばXデーだけ出勤すればいいのではなく、できればその翌日の月曜日の午前中くらいは名古屋にいたい。だからXデーの仕事自体を何とか土曜日だけでやり切るというのもできれば避けたいところである。
つまり、これは「しょうがない」ということである。
サラリーマンだから、会社都合は最優先である。10キロ程度のランニングなら、練習でも散々走っているわけだから、走れなくてどうのということもない。思い入れがあるので非常に残念だし、エントリーフィーだって戻ってこないけど、これはしょうがないのだろう。しかも先方はただ面倒なだけでぼくに日程変更を要請してきているのである。ホント困るわ。
とりあえず多少の抵抗はしてみようということで、「できれば変更なしでお願い」的な返事をしておいたけど、さてどうなるか。

それにしても、思うのは、これが横浜ロードレースで良かったということである。
もし、これがもし、東京マラソンの当日だったら・・・。
これは恐ろしいことである。7年連続で落選しているぼくが、来年ついに当選を果たし、練習もたくさんして準備も整えて、踊る心を落ち着かせて当日を楽しみにしていた時、会社から無情にも出勤命令が出る・・・。
それでもぼくは仕事優先で会社に向かうことができるだろうか。
何とか根回しして東京マラソンに参加しようとするだろうか。それでもダメだった時、会社を辞める覚悟で東京マラソンを選ぶだろうか。次の当選に向けて気持ちを切り替えることができるだろうか。
これはホント微妙な選択である。音楽をやっていた時にも演奏会当日に急遽仕事が入ることだってあったハズだけど、7年も待った東京マラソンは他のどんなイベントにも勝てないほど優先順位が高いようにも思える。いや分かってるけどね、東京マラソン優先って言ったって、そのエントリーフィーを支払うおカネは仕事で稼いできているわけで、ぼくの人生で東京マラソンよりも仕事が重要なのは分かってる。
でも、もし・・・と思いを馳せると、また別のドキドキが止まらないのである。

果たして名古屋のXデーはどうなることやら。
| 日記 | 14:25 | comments(0) | trackbacks(0)
5万の重み。
この三連休は突如発動した物欲に苛まれる日々だった。別件で用事があったとは言え、家電量販店に金曜、土曜、月曜と通いつめてしまった。結局ぼくの物欲は成就することなく終わったんだけどね。それにしてもかなり悩んでしまったよ。
それで、これほど悩ましい物欲は何に向けられていたかというと、実は、パソコンである。
いや、自宅で使用するパソコンは12月に購入したばかりである。ウインドウズ8はパソコン雑誌で初めて見た時には、スマホを意識し過ぎてる感じがどうにも違和感だったのだけど、使ってみて慣れてくるとさほど気になるものではない。基本的には今まで使っていたウインドウズである。
ウインドウズ8への評価があまり悪くないので、そんな中、ウインドウズ8をベースにしたタブレット端末が出てきた時には、ぼくのニーズにあまりにもドンピシャで驚いたものである。
そう、今回の物欲の対象は、タブレットパソコンである。

もともとぼくは、iPadやiPadminiにはかなり興味があった。しかし今まで買わなかった理由は、ただ一点だけである。ポインティングデバイスがないからである。
ぼくが持っているモバイルパソコンは、その用途のほとんどがテキストを打ってネットにアップする作業である。つまりブログを書くための作業として使っているのである。その作業においては、もちろんキーボード、しかも打ちやすいキーボードが必要になるし、同時にマウスのようなポインティングデバイスが必要になる。テキスト編集の細かい位置指定やネットにアップする際にネット上の小さなリンク文字をクリックするためにマウスのような機器が必要になるのだ。
iPadやアンドロイドベースのタブレットでは、文字入力のためのキーボードが別売りであるので、テキスト打ちには不自由しないと思うけど、問題はポインティングデバイスである。今どきのタブレットではそういう機能がないのである。
そこで出現したのが、ウインドウズ8ベースのタブレットである。
基本的にはパソコンなのでその操作にはそれなりに慣れている。そしてウインドウズ8特有のタブレット的な機能もある。そして、キーボードはブルートゥースでも有線のUSBでもどうにでも接続できる。もちろん、マウスも、である。つまり、これはぼくの思いを完全に叶えてくれるものなのだ。
現行のモバイルパソコンは1年ちょっと前に購入したもので、それなりに使えているのだけど、キーボードが打ちにくかったり、某メーカーが変なソフトをインストールしてるせいで動きが変だったり、度々再起動を要求されたりと、それまでのモバイルパソコンよりはちょっと駄々っ子な感じなのである。特にキーボードの打ちにくさと反応の悪さはヒドい。いや、この文章もそのパソコンで打っているんだけどね。この前購入したぼく好みのキーボードで打っていたら、もっとたくさんの文章が短時間で打てているんじゃないかと思うほどである。それぞれのキーの間に隙間が開いているのが嫌だし、各キーの反応も悪い。これは以前のブログにも書いたことかもしれないけどね。
そんなわけで、モバイルパソコンにあまり満足していない中、ウインドウズ8のタブレットパソコンが目の前に現れたのである。いや、もう、これは欲しい!
それで、目をつけたパソコンが量販店にあったので、通いつめてしまったという次第である。

しかし、最近のモバイルパソコンは金額が高い。
ぼくが使用する機能は、テキストとネット接続くらいなので、いわゆるネットブック的な安価なものでいいのだけど、最近はメーカーの都合からか、安価なパソコンは出回らなくなってしまい、だいたい6万とか8万とか10万のパソコンがメインになってきた。ネットブックが出る前のノートパソコンで10万円を下回るものはほとんどなかったどころか、ものによっては20万もしたことを考えると、それでも安くなったと言えるのかもしれないけど、ネットブックとして2、3万円で購入していたぼくにとっては、非常に高価な買い物なのである。
欲しいパソコンの値段は、7万弱であった。
通信会社の2年縛り契約(なぜか、N○Tの屋内用回線を引き込むという変な契約)があれば、4万円ほどになるんだけど、ぼくが継承したい通信会社の2年縛りでは、5000円程度しか値引きにならない。
またぼくの会社にある「パソコン購入費補助制度」を使うと各人のポイントに応じて全額補助してくれるんだけど、ぼくには1万円くらいしかポイントが残っていない。そしてポイントカードに蓄積してきたポイント数千円。これらを合わせると、7万弱のパソコンは5万円ほどになった。
5万円のパソコンを購入するか・・・。

これにはかなり悩んだ。
3万円くらいなら一時の気の迷いというか酔狂で買っちゃったと言い訳できるけど、5万円となると遊びで出せるおカネではない。ちゃんと5万円の支出に足るかどうかを検討しなければならない。買ってみてから使えないことが分かり、やっぱり以前のモバイルパソコンの方がいいやってわけにはいかないのである。
あまりにも悩むぼくにさきこは、「いや、もう買っちゃえばいいじゃん」って言うのだけど、そりゃ手元におカネはあるのだけど、そういうことではないのだ。
外付けのキーボードを買えば、自宅や会社同様の高効率でタイピングすることができるとか、最近流行りのLTEを使えば今より格段に通信速度が早くなるとか、タブレットなのでいろんなアプリが使えるわけで、たとえば今まではテキスト表示でしか読んでいなかった日経新聞が紙面そのままに閲覧したりできるとか、機械の重さが1.2キロから580グラムと格段に軽くなるので、持ち運びに便利だとか・・・いやもう耳から煙が出るほど悩んだ。
そして、やはり5万円という金額は出せないとの判断に至った。

ぼくにはまだ5万円ほどの機械を使って何かができるというわけではないのだ。
イケてないモバイルパソコンのイケてないキーボードを使って、ちまちまとブログを書いているのがお似合いなのだ。
そう思うと、今使っているキーボードが何やら反応が良くなったような気がしてきたりする・・・うん、気のせいだけどね。
| 物欲日記 | 12:56 | comments(0) | trackbacks(0)
責任逃れ社会。
昨日の雪の話しである。
当初から積雪による交通機関の乱れが予想される旨を散々テレビでやっていて、これに呼応したのかJRなどはこの日に限り、通常の7割で運行することを前日から決めちゃった。まだ雪はおろか、雨も降っていない、見上げれば星さえ見える夜である。
いや、先月の大雪による混乱を思えば、事前に注意喚起するのは分かるけど、どうなるか分からないのに運行抑制を決めちゃうのってどうなの?と思う。ダイヤが乱れるほど積もらないかもしれないとかそういう天気予報的な話しではない。大雪が降っても頑張って通常運行してみせようという意気込みはないのだろうかと思うのだ。頑張って運行を維持しようとして、そんな努力の甲斐なくダイヤが乱れるのであれば、多少文句は言うにしても信頼は揺るがないと思う。逆説的な言い方だけど、どんな天気でも通常運行を死守する姿勢があればこそ、他の国には真似できない公共交通機関としての信頼性が得られるんだと思う。
それなのに、降ってもいない段階で、早々に白旗挙げちゃうなんてかなりカッコ悪いと思った。
たぶん、この前の大雪で鉄道会社にクレームが殺到したのだろう。
今は受験シーズンなので、わずかなダイヤの乱れが個人の人生に大きく影響することもあると思う。事前に鉄道会社が手を打っていれば、影響を小さくできるかもしれない。100%の稼働率を目指して、「でもダメでした、0%になっちゃいました」を避けるために、あらかじめ70%で運行を維持すると。なるほど、こう書くと確かにクレバーな判断かもしれないね。ぼくがそれこそ人生を左右するような大局面に直面していないから、呑気なことを言っていられるのかもしれないね。でも、やはり鉄道には矜持を持って通常運行に臨んでもらいたかったな。少なくとも混乱が想定されることが確実になるほどの降雪が確認されるまでは、ね。

ぼくの会社でも、責任を被りたくないために、変な仕事の進め方をする人がいる。ぼくが「どうしてこの人はこんなマドロッこしいことをするのかな」と思う時は、その人が責任を被りたくなくて姑息な手を打っていることが多い。責任逃れできるように巧妙に仕掛けておくのだ。
ぼくはそういうのが嫌である。
自分がすべき仕事であれば、それがどうにもならない要因で失敗するかもしれなかったとしても、最後まで責任を持つべきだと思うのだ。力及ばず、いやそもそも自分のせいでなくても、やるべき仕事で失敗してしまったのなら、甘んじてその責任を被るべきだと思うのだ。いや、サラリーマンだからね、責任を取るって言っても辞めさせられるわけでも、切腹を命じられるわけでもないじゃん。ただちょっと上司の心証が悪くなったり、評価が悪くなったりするくらいじゃん。そのくらい甘んじて受け入れればいいのだ・・・って、だからぼくの評価はいつまでも上がらないのかもだけど。

そんな責任逃れを思うに、鉄道会社が運行抑制を決定する以前に、テレビなどでもかなり不安を煽っていたような感じもする。ぼくが天気図を見た感じでは、気圧配置としてこの前のような大雪にはならないと思われた。かなり高速で移動する低気圧だったし、しかも気圧も比較的高く、南に湿気を供給するような気団もなかったからである。それでもテレビで散々注意喚起していたのは、まあ、彼ら特有の「面白ければそれでいい」的なアプローチで、「大雪という混乱」を愉快犯的に楽しんで演出していたのかもしれないけど、ともすれば大混乱になった時の責任回避のための布石だったとも思えなくもない。
そう思うと、そもそも大雪が予想し得ない気圧配置なのに、注意喚起をした天気予報会社とか気象庁とかも同様の考えが底流していたのかもしれないと思えてくる。
もしそうだとすると、昨日の大雪予報にまつわる一連の騒動の裏側には、憂慮すべき根強い責任逃れ体質があるのかもしれない。それは、大雪なんかが降るよりもよっぽど寒気のする話しなのである。
| 日記 | 13:01 | comments(0) | trackbacks(0)
無線地獄。
この前新しくした新パソコンの作業環境のことである。
先日のブログで自分好みのキーボードを購入して、作業環境が快適になったことを書いた。キーボードが小さくなって、打ちやすくなったので、これからもたくさん記事が書けるなーと思ったものである。しかし、この記事を書いた直後に問題が発生した。
ブルートゥースで無線接続していたキーボードがまったく反応しなくなっちゃったのである。キーを叩いても画面に表示されないのだ。これはどうしたことか。
ITの最前線ではかなり以前から無線ツールは出ていて、ブルートゥースをはじめ、無線LANや無線充電などもあり、もはやコードレスで各機器が繋げることができるようになった感だけど、ぼくの自宅の環境では、ついこの間さきこがパソコンを購入したのを機に無線LAN化したばかりで、つまり無線初心者というか、つい最近まではカオス的にワイヤーの絡み合った世界だったのである。無線LANを導入した以降は、さきこのパソコンをはじめ、プリンタも無線LANだし、新パソコンもネット環境は無線LANに依存している。また去年購入したトラックボールは、無線LANではない独自の方法で無線化している。そして今回のブルートゥースのキーボードである。考えてみれば有線で繋がっているのは電源とかコンポに繋いでいる音声ケーブルとかくらいになった。
こうした緩やかな無線進化のただ中にあるぼくのパソコン環境に冷水を浴びせるような事態が、このキーボード無反応問題である。
一体どうしてこうなったのか。サポートセンターに電話してみた。このサポートセンターはキーボードのサポートではなく、キーボードと一緒に購入したブルートゥース受信機のサポートセンターである。だから「キーボードが繋がらない」と言うよりも「ブルートゥース受信機がおかしい」といった表現になる。だから同じメーカーとは言え、キーボードのことはサポート外。せいぜい「再インストールしてみては?」というアドバイスくらいである。だから自分で何とかするしかなかった。
不慣れなウインドウズ8のデバイス管理画面から、ブルートゥースの受信状況やらキーボードが認識されているものの「オフライン」状態になっていることとかが分かったのだ。何時間ものあーでもないこーでもないを経て、ふと気がついたのが、ブルートゥース関連機器が2つあること。どうも今回購入したブルートゥース受信機の他にブルートゥース受信機が認識されているようで、つまりそれはパソコンに最初から装備されていたものだったのだ。よく分からないけど、この2つの受信機が干渉し合ってキーボードの受信を阻んでいるのかもしれないと思い、購入したブルートゥース受信機をアンインストールして再起動してみた。
すると、パソコンが再びキーボードを認識してくれて、使えるようになってくれたのである。そっか、パソコン購入時のスペック表には見当たらなかったけど、最初からブルートゥースが付いていたんだね。ぼくのIT知識が古いものだから知らなかったけど、今どきのパソコンにはブルートゥースがデフォルトで装備されているのかしら?
こうして、ぼくのパソコンは再び使いやすいキーボードを認識してくれ、ぼくは自宅でリラックスしてキーボードをかちゃかちゃする日を待つのだった・・・が、しかし、である。
キーボードの受難はこれで終わらなかったのである。
先日、神奈川マラソンがあった。10キロを走るランニング大会には、ぼくの他にさきこもエントリーしていて、つまりさきこは子宮筋腫の手術後最初のランニングイベントに参加したわけである。そして、結果的には見事に完走した。いや、完走以上に大きな収穫があった。まさに「ランナー・さきこ」の復活の兆しが見えたランニングだった。劇的なコトが起こったのである。
その詳しい話しは、別ページに書くことにするけど、その別ページを書くために、ぼくのタイピングしやすい高生産性のキーボードが今こそ威力を発揮すると思われた。ぼくが感じた劇的な情景を表現する浮かんでは消えていくコトノハを片っ端から捕まえてタイピングしてやるという意気込みで、キーボードに向かい合った。
しかし、である。キーボードはまったく反応しなくなってしまった。以前と同じ状況である。確認すると、「オフライン」。やはりまた認識しなくなってしまったのである。
でもこの前の時は問題点を排除して、解決したハズである。もう問題はないハズである。どうしてしまったのか?
キーボードの型番を打ち込んで、ネットで同様の問題が起こっていないか確認したけど、この型のキーボードが不具合を起こすなどとはどこにも書いてないのである。型に問題がないのであれば、今目の前にあるこの機体自体に問題があるのだろうか。この個体が問題だということだろうか。
いずれにしても、この日はまったく作業がデキなかった。いや、新パソコンに同梱されていたキーボード(有線)はあることはあるけど、これをあえて使うことはしたくなかった。この問題を解決するまでは、長文を打ちたくなかった。ホントは京都チャレンジの文字校正もしないといけなかったのだけど、なんだか手をつけたくなかった。
とは言え、解決策があるわけではないので、思いつくのはもはや「有線のキーボード」を新たに買うことである。このキーボードは会社で使っているものとほぼ同じもののブルートゥース版なわけで、量販店には従来型の有線キーボードがまだ売っていた。これを購入するか、である。有線であればオフラインになることは絶対にない。しかし、ぼくは「リラックスしてタイピングする」という作業環境を失うことになってしまう。これもなんだか嫌である。
そうして失意のうちに月曜日を迎え、出社した。
名古屋出張のまま週末を迎えたので、メールは結構溜まってるし、デスクの上も付箋だらけになっていた。これらをひとつひとつ片付けている中、隣の同僚にそれとなく話してみた。
「ブルートゥースのキーボードが繋がらなくなるんだよね」
すると彼にも同じ経験があったのか、マック環境限定の話しかもしれないとの前置きをした上でこう返してきた。
「無線のトラックボールの電波が干渉してるんじゃない?」

もしかしたら、これが自体解決のイトグチになるかもしれない。原因は最初からこれだったのかもしれない。ぼくの無線環境への飽くなき追究はまだまだ続くのである。
| 日記 | 14:02 | comments(0) | trackbacks(0)
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