「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
3月の最後の日。
明日から4月、新年度である。
会社では年度初めということで、新しいことが始まったり、従来の業務が一区切りしたりして、大きな変化があったりするんだけど、幸い(?)ぼくは特に変化のない年度変わりを迎える。とは言え、会社的にはいろいろ変化があって、上司が分かったり、同僚が増員されたりして、今年ばかりはぼくの周囲も大きく変化する。
人付き合いがあまり上手でないぼくだけど、さてどうなるものやら。
今月中旬に開化した桜は既に散っていて、花見としては今日までかな。昨日はお袋さんとさきこと3人で東京に出かけ、ついでに皇居の桜を見たりしてきた。今日はさきこと地元の桜を見納めしてきた。
さて、気持ちを切り替えないと。


※先週の花見散歩での写真。
| 日記 | 19:28 | comments(0) | trackbacks(0)
さくらランニング。
今日は東京駒沢公園で開催された某ランニング大会に参加してきた。
駒沢公園に来たのは実は初めてである。いや広い公園である。東京にこんないい公園があったんだね。
ランニングのスタートが11時過ぎだったので、ゆっくり出かけていったんだけど、ぼくが会場に到着する頃には公園内でランニングやらサイクリングやらを楽しむ方がたくさんいて、この公園が皇居に匹敵するほどのランニングスポットであることを改めて思い知った。ちなみに公園内の周回道には、「サイクリング用」「ランニング用」と目印がつけられていて、散歩の歩行者に危険がないように配慮されていた。うん、これはいいね。
そして、桜である。前回のブログにも書いたけど、今年は例年よりも2週間ほど早く桜が開花し、その満開のピークがまさに今日だったのである。公園内の桜は、もう感動的に満開であった。こういう公園に来ると、桜のアーチみたいになっているところがあって、非常にいい景色である。既に桜の木の下で宴会の準備をしている人もいた。
公園が大きいので、会場を探して公園内を少々散策することになってしまった。でも、これが本番で期せずしてランニングする自分の位置を認識させるいい結果に繋がったりした。記録の方は不摂生のためにそれほど振るわなかったかな。
でも、初めて参加するイベントで何となく面倒で、休んでしまおうかと思っていたことを思うと、えいやっと参加して良かったかな。記録は別にしても非常に楽しいランニングだったと思う。
そのランニングの詳しい状況は別ページにて・・・書くかなぁ・・・。

| Be RUNNER! | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0)
さくらサイクリング。
先週の春分の日に、自転車仲間とサイクリングに出かけた。
毎年企画はしているものの天気に恵まれなくてあまり開催したことのない三浦半島のサイクリングである。そう、たしか去年も荒天のため中止になったんだった。
気になる天気の方は、まあ雨は免れたんだけど、なんとなくスッキリしない空模様。花曇りというか、まあこの時期にはよくある天気である。これでも前日までは「曇時々雨、降水確率50%」だったので、まあ回復した方か。
1年振りの三浦サイクリングには、12人もの仲間が集まってくれた。あまりにも多いので、2班に分けて走ることにした。三浦半島の先端の方はいいとしても、逗子に向かう中で交通量の多いところもあるからね。
そういうわけで、自転車にまたがってスタートしたんだけど、いやもうサイクリングは楽しいね。最近不摂生のために体重が増加傾向にあるんだけど、自転車は自身の体重から解放してくれるので、その爽快な疾走感は体重にかかわらず平等なのである(上り坂や下り坂では体重が走行に影響することはあるけど)。そんなわけで非常に楽しいサイクリングができた。
でもこのサイクリングメンバーは、ぼくよりも遥かに高い運動パフォーマンスを持っていて・・・っていうか、たぶんぼくが最下層の運動能力なわけだから、ぼくが先頭を走ることに毎度なんとなく恐縮してしまったりする。ぼくが懸命にペダルを踏んでも、後続のメンバーは全然負担じゃないなんてことがあるわけで、それを思うと坂道でもつい頑張ってしまい、このためかなりオーバーペースになってしまう。坂道をがつがつ上るだけじゃなく、平坦な道でもつい速い速度でペダルを回してしまう。そんなわけで、フィニッシュ近くの葉山に到着した辺りで、かなり時間が巻き気味になってしまった。ホントは16時過ぎにフィニッシュするつもりが、1時間近く早く到着する勢いである。ホントはフィニッシュ後に飲み会をしたかったんだけど、このためかなり明るいうちから打ち上げをすることになってしまった。
男女混合チームなんだから、ぼくが頑張ったら辛いメンバーだっているわけで、それを考えればぼくが変な重圧を感じてスピードを上げることはないんだけどね、つい気になってしまう。
そういうわけで早い時間から打ち上げをすることになり、19時頃に解散ということになった。
振り返ると結果的には楽しいサイクリングだったな。ぼくのサイクリングシーズンがついに始まった感があった。
それにしても、今年は桜の開花が早い。
この日のサイクリングでかなりの桜が開花していた。どうも例年よりも2週間ほど早い開花なんだそうだけど、サイクリングで花見ができるのはなかなかいいよね。
※ちなみに、天候の方はフィニッシュ後にどんどん悪化したようで、打ち上げを終えて店を出ると霧のように降っていた雨が時折勢いを増して降ったりしていて、結局やっぱり雨に祟られたサイクリングなのであった。

| 自転車日記 | 20:12 | comments(0) | trackbacks(0)
黄昏の渋谷。
今週で東急東横線の渋谷駅の駅舎が閉鎖されて地下の駅に移行するそうな。ぼくにとって幼少から学生、社会人と大変お世話になった駅なので、かなり名残惜しい。数年前に東横線・桜木町駅が閉鎖になった時ほどでもないけどね。

渋谷駅で思い出されるのは、そのホームの形である。
大きく蛇行したホームがいくつも並んでいて、これを改札口から見渡すのは、まさに「始発駅」の感があり壮観だった。当時から老朽化していたこともあってチープ感は否めないけど、でもぼくはヨーロッパの主要始発駅の光景にそれを重ねていた。渋谷駅から東横線に乗る時は、このホームをてくてく歩いて、先頭車両の方に行く。まだ桜木町があった頃は、桜木町のホームの形状から先頭車両に乗った方が改札口に近くなるからなんだけど、渋谷のホームは先頭に行けば行くほどホームの幅が狭くなっていく。測ったわけじゃないけど、2メートルもないのではと思うほど狭いホームの両側が車両に挟まれると、ここだけは駅というよりも鉄道会社の人しか入れないような舞台裏の一部のような気がしてくるのだ。夕方頃にそこに立つと、なんか独特の哀愁があるというか、雰囲気のある風景だったのを強く覚えている。ぼくには先ほどの巨大始発駅的な様相よりもこちらの風景の方が強く印象に残っている。そしてこれが永久になくなってしまうのは非常に寂しいことである。

そういうわけで、せっかくなのでこの渋谷の景色を写真で残しておこうと、さきこと渋谷に行くことにした。最近、さきこが渋谷で用事があるそうなので、そのついでである。
横浜から東横線に乗り、さきこと並んでうつらうつらしながら渋谷に向かう。そう言えば高校生の頃、新大久保の某楽譜図書館に行くのに、さきこと東横線に乗って出かけたものである。あれは平日だったのかな?学生服を着ていたような記憶がある。この時も二人並んでうつらうつらしながら渋谷に向かった。強い西日が車窓から差し込むのが眩しかったのをよく覚えている。
それにしても思うのは、最近は鉄道会社の相互乗り入れが多いように思う。直通距離がどんどん長くなっていくのだ。首都を中心に放射状に伸びた各路線が、首都の中で相互に繋がることで、首都は終着駅ではなく途中駅ということになる。首都に向かうために、それを大きく超えた駅に向かう電車に乗るということである。具体的に言えば、渋谷に行くのに埼玉のナントカ駅行の電車に乗るということである。いや、その方が利便性とか収益性とかメリットがあるんだろうけど、なんかロマンがないよね。東京に行くのに埼玉行の電車に乗るのが、ね。
ともかくも、こうして渋谷に到着したんだけど、まあ予想はしていたものの、少し驚いた。
たくさんの写真を撮ろうという人がホームにいた。ぼくが最近鉄道に興味を持ってきたとは言え、改めてこの世界の古さ、深さに感じ入る。ぼくの考えることなんて、鉄道マニアの人にとっては当たり前過ぎというか、当然過ぎて言わせんな恥ずかしい的なことなのである。駅舎がなくなってしまうのに、鉄道マニアがいないハズはないのである。
しかし、渋谷にかける思い出ならぼくにも人並みである。負けずに彼らに紛れて写真を撮った。最近の鉄道マニアの方のマナーを巡っていろいろ問題が起こってるようで、それを意識してか、ホームにはガードマンががっちり立っていた。ガードマンを超え、さらに鉄道マニアの先輩方の頭上を越えて写真を撮るのは、結構大変だった。背伸びしたり頭上高く手を挙げたりして、写真を撮った。そんな僕の姿が滑稽だったのか、さきこは電車ではなくぼくの写真をたくさん撮っていた。
ぼくが主にカメラに収めたのは上述のホーム先頭部分だけど、ズラッと並ぶ自動改札口の風景や、券売機の風景もぼくにとっては大事な思い出である。この辺は意外にも柱が多くて、ファインダーにはどうしても柱が入ってしまう。頭の中では柱が自動的に削除されて、居並ぶ自動改札の壮観さが洗練されて記憶されているけど、実際はこういう感じだったんだね。
幸い、最近のiPhoneはシャッターを切ってからカメラをパンするとパノラマ写真が撮れるような機能がついているので重宝した。
こうしてひとしきり渋谷駅の写真を撮った。鉄道マニアの方だけでなく、ぼくと同じく渋谷駅に思い入れのある方は、女性でも結構いたし、高価そうなカメラを首から下げた小学生くらいの子や白髪の方もいた。性別年代を問わず愛された駅なのである。
その中でも鉄道マニアの方はその意気込みが違うのか、異彩を放っていた。ぼくとさきこが漫然とカメラを構えている後ろで、その方が数人集まって「次に入ってくるのは○○系だから、いいポジションを確保しないと!」などと息を切ってホームを走っていった。次に来る電車の型式までチェックして写真撮ってるのか・・・うん、お疲れ様。

そういうわけで、渋谷駅は惜しまれつつもその役目を引き継いでいく。
長年親しまれた渋谷の駅がどう変わっていくのか興味深い。特に某大学の研究によると、渋谷駅は東急百貨店を巡る縦と横の円を描くルートのおかげで、大勢の人が混乱しないらしくて、まあそれは意図して作られたものではなくて自然発生的なものだから社会心理学的(?)にも非常に興味深いんだけど、今回の地下化によって新たな渋谷駅の秩序ができていくだろうと思うとこれも興味深い。(そう言えば、東横線から山手線にいく連絡通路は残るんだろうか?大昔にあそこで産気づいた女性がいて、駅員さんや通行の人たちが一致協力して無事出産に至ったという美談があったな)
・・・渋谷駅のことを考え出すと、いろいろ止まらないので、ここらでやめておこう。そして新しい渋谷駅がどうなるか、ちょっと楽しみにしていよう。






| 日記 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0)
ハッピーバースディ!さきこ!
誕生日おめでとう!
| 日記 | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0)
3.11のこと。
昨日は書くことができなかったけど、あの東日本大震災から2年の時間が流れた。
2年間のあの時、帰宅困難者で溢れる品川駅前で「とんでもないことが起こったんだ」と戦慄した時のことを思うと、この2年という歳月は世の中のいろんな勢力が「とんでもないことなんて実は起こってないよ」と一生懸命ゴマかしてきた2年間だったとも言えるわけで、それだけでホントに哀しくなる。一番辛く、苦しく、哀しいのは被災された方なのに、その救済に充分な手が届いておらず、復興が遅々として進んでいないことに、しかもそれが国の構造的問題が起因していることを思うに、いつもやるせない思いになる。
去年の3.11にも同様に震災に関するブログを書いた。その中では、当時の記憶を辿りつつも、ぼくが未曾有の大災害を前にただただ茫然と立ち尽くし、驚愕し、戦慄するしかできなかったことに触れた。こうしてまた1年が過ぎた今では、復興や震災対応などの大きな動きの中に大きな矛盾があることを強く認識するようになった。それは当初から問題視していた福島の原子力発電所の事故の対応であり、そして停止していた原発の再稼働問題である。また、復興に向けた増税がいつの間にかしれっと決まり、それが大した告知もなく施行され、徴収され、しかもこうして集まった税金が復興とは関係ない事業、それこそ沖縄の護岸工事や交換留学生の宿泊や食事に使われていたなどという問題である。
何よりも復興を願う気持ちは日本人共通の思いだと思う。その思いに強弱の差こそあれ、ブレは一切ないと信じている。それがたくさん集まって国内の大きなムーブメントになっていると思う。しかし、そんなたくさんの思いを裏切るようなことが、お役人を中心に水面下で進行していることには大きな憤りを感じている。
復興予算を関係ない事業に流用する根拠となる法律の条文があるんだけど、これを書いたのは一体誰なんだと思うね。震災の被害状況を見て、その人は何を感じたのか、ぼくと同じことを感じたのか、ぜひ聞いてみたいね。
原発を再稼働しようという動きにしてもそうである。これほどの大きな事故を起こした原発を、大した議論もなしに、また安全の検証もせずに安易に再稼働させようとしているお役人の考えを、地震多発地域に原発を稼働させ続けるその考えをちゃんと聞きたいものである。
お役人は、少なくともぼくよりは国のことや国民のことを考えて仕事をしていると思っているけど、こういうアクドイ手口を見るにつけ、憤りと共に哀しくなってくる。ぼくが2年目の3.11で到達したのは、そういう哀しみなのである。
来年は憤りも哀しさも少しでも減っていたらいいな。もちろん被災地の方の憤りや哀しさも。
| 日記 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0)
注文の多い歯科医院。
ぼくが以前オヤシラズを抜いた歯医者のその後のことである。
妙齢な女性歯科医の華麗なるテクニックによって、ぼくのオヤシラズはきれいさっぱりなくなり、ぼくを苛む歯痛の元凶はついに永久に葬り去られたので、この華麗なテクニックに歯科治療への信頼をちょっとだけ回復していたぼくは、歯科医の言う「他にも治療を要する虫歯がある」という誘い文句に乗って、その後も歯医者通いを続けていた。
今のところ抜歯したオヤシラズ近くの奥歯も虫歯だというので、目下この治療に専念しているのだけど、最近どうも怪しい感じがしてきた。
ある時、奥歯の治療に併せて、先生が「歯が汚いですねー」などと言うので、クリーニングと称した治療(?)を受けるべく、治療台に乗った。この女性の先生による華麗なる施術が再び始まるのかと思っていると、ぼくの治療台に近付いてきたのは別の女性だった。白衣ではなく、なぜか黒い衣服に身を包んでいた。その所作から、どうも「クリーニング担当の歯医者」だと窺い知れた。
小さな歯科医院とは言え、それなりに患者の出入りがあったから、効率よく治療をこなすために、治療の内容によって先生が変わるのだろうと思い、まずはこの黒い歯科医に身を委ねることにした。
そして黒い歯科医は、ぼくの口の中をくまなく覗き込んで、こう言うのだ。
「歯と歯茎の間の汚れが酷いですね。このままだと歯周病がさらに進行してしまうので、汚れなどを除去しないといけません」
あー、やっぱ歯周病でしたか・・・。まあ年齢的にそうだろうなと思っていたけど、初めてそういう風に言われたので、ちょっとショックだったり。
「それで治療ですが、汚れをちゃんと取るには、健康保険の適用外の方法もあります。これだと完璧に取れますね。保険適用内の治療もできますが、汚れを充分取ることができないかもしれないです」
マスクに顔を覆われた黒い歯科医は、淡々とそう言うのだ。保険適用外の治療・・・いや、そもそもこの歯科医院はどうも治療費が高いような気がしていていた。ちょっと歯をいじっただけで1500円は取られるし、この前のオヤシラズでは5000円は下らない治療費を請求されたと記憶している。だから保険適用の治療費でさえ、この歯科医院の治療費は高いと思っていたのだ。だから保険適用外の治療とはどれだけおカネがかかるものか、念のために聞いてみた。
「費用は歯の状況にもよりますが、だいたい1万から2万ですね」
に、にま・・・2万円?いや、汚れを取るだけでしょ?そのお高い治療方法でぼくの歯がどれだけ白くなるか知らないけど、2万はないよなー。トレス台が買えてしまう。この病院で治療費の高額さに驚いたのは、無痛治療5万円を提示された時に続き、2回目である。
そもそも今回の治療はあくまで虫歯を治すためである。そりゃ歯がきれいになるのはいいことだし、歯周病とやらの進行を抑えるのも大事だけど、それでは目的がボヤけてしまうような気がして、保険適用外のクリーニングをとりあえず辞退することにした。その瞬間、黒い歯医者の目が光ったような・・・?

こうして地獄の施術が始まった。
クリーニングとかいうから、昔勤めてた会社であったような歯石取り程度の軽いガリガリが来るのかと思ったらとんでもなくて、ほとんど歯を削るような強力な器具が口の中にツッコまれ、麻酔もなしに歯茎の隙間をガリガリやるのである。これは痛い。
歯医者はよく「痛かったら言ってくださいね」とか言うけど、口を大きく開けているのに「痛いです」なんて言えないわ・・・ってそういうレベルじゃなく、身悶えするほどに痛さを全身で表現しているのに、この黒い歯医者は一向にその手を緩めることをしない。歯にこびりついた汚れを、あたかも焦げ付いたフライパンをたわしでゴシゴシやるような感じで容赦がない。いやもうこれは拷問である。これをやられながら「ほら、知ってることを全部吐いちまいな!」とか言われたら、すぐ言う、言います言います、知らないことも全部言っちゃいますってほどの拷問である。
しばらくの間、この拷問が続いた後、やっと口から拷問器具が抜かれた。長い拷問に身体を硬直させ、冷や汗を流していたぼくは、「口をゆすいでください」と黒い歯科医に言われるままに水を含んで吐き出した。吐き出した水は赤く染まっていた。おお、これ出血しとるやん。痛さを感じるっていうか、これわざと痛くしてないか?
「あの、痛いです」
ぼくは控えめに言ってみた。歯の汚れをここまで放置していたぼくが悪かったです的な言い方は、もう痛くしないで欲しいとの懇願する思いが滲んでいた。
「あー、そーですねー、ちょっと痛いですよねー。痛かったら言ってくださいね」
感情の抑揚のないセリフである。あ、これ、やっぱりわざとか?
ぼくが保険適用外の治療を断ったから、「保険適用外の治療はこれほど痛いのだ、思い知れ!」ってことか?そりゃ実入りが多くなる保険適用外治療の方が儲かるかもしれないけど、それを断ったからと言って報復することはないじゃないか。いや、クリーニングとは元来そういうものなのかもしれない。けど、患者が痛いって言ってるんだから、そりゃ痛くならないように注意すべきではないか?痛くしないでと言ってるのに痛くするのは、もはや刑法の暴行罪に該当するんじゃないか?などと思っていると、だんだん腹が立ってきた。
こうしてしばらくの間、クリーニングと称する拷問が続き、ようやく終了したのだった。あれは最近の歯科治療の中では特異な体験であった。
しかし、それもクリーニングだけのことだろうと思っていた。あの黒い歯科医にさえ当たらなければ大丈夫。他の治療では妙齢の先生がしっかりやってくれるわけで、その点は安心である。
そう思って、あれから2、3回ほど通っているけど、例の先生はあまり姿を現さない。その代りに、別の先生(これも女性)が奥歯周辺の型を取ったり、レントゲン(また?)を撮ったりしつつ、奥歯に被せた歯を取り除いて仮歯を被せられている。この歯を被せた昔の施術が不十分だったそうで、根本が虫歯になってるとか何とか言っていた。それじゃまあ、お任せしようと思った。
そして、昨日のことである。
奥歯に被せられた仮歯は、既に2、3週間ほども被せられたままで、そろそろちゃんとした歯が被せられるのかと思った。しかし今回、ぼくの治療台に現れたのは、例の妙齢の先生ではなく、いやそもそも女性ではなく、男性だった。
この先生は以前撮影したレントゲンをパソコンの画面に映し出して、いろいろと説明し出した。その説明は、なんというか、とにかく分かりにくいもので、しかも決して断言しないような話し方だった。
例えて言うと、飲み屋に行き、カウンターに座り、お店の人と話しながら飲んでいるとする。ぼくが「冷奴ください」と注文し、小鉢に乗せられたお豆腐が出てきたところで、「醤油いただけますか?」とお願いする。すると、お店の人はすぐに醤油を出そうとせず、こう言うのだ。「醤油もいいですけど、最近は岩塩なんかかけて食べる人もいますよ。沖縄にピンク色をした塩が取れる海岸があって、すべて手作業で塩を作ってるんですね。この塩にはミネラルが・・・」などと、塩の話しをし出して、塩を勧めてくるのだけど、決して「塩で食べてみませんか?」とは言わない。塩の魅力を説明してぼくが「じゃ、塩ください」と言うのを待つのである。この男性の歯医者がまさにそういう感じなのである。
つまり彼は、もっと高額の治療をしたいのだ。歯を被せてしまったらもうその歯は治療できないから、さらに長く、高額な治療を続けるように、いろいろと不安を煽ってくるのである。そして、最後にはこう言うのだ。
「目に見えない虫歯も、この顕微鏡を使って治療すると虫歯を跡形もなく除去できます。ただ、保険適用外の治療なんですが、歯の深い部分にある虫歯を根絶するにはこの方法が最適です」
・・・出たな、妖怪。
首を動かすと、ぼくの後ろには巨大な治療器具が既にスタンバイされているのが見えた。最新の外科手術で使うような顕微鏡を装備した治療器具である。これは前からここにあったっけ?
それにしても、彼の言うように顕微鏡でしか見えないような虫歯をここであえて治療する長い時間にどれほどの意味があるのだろうか。散々ぼくの不安を煽っていたけど、実際痛くもない歯の治療にかかっているほど暇もおカネもないのである。
ここで保険適用外治療を断ると、その後の治療でとんでもなく後悔することになるかもしれないと思ったけど、鈍感なぼくでもそろそろ気づいているのだ。
ぼくはカモにされている。
東京は歯科医院の生き残り競争が非常に激しいそうである。少しでも儲かる施術をしないとすぐダメになってしまうのだろう。幸いぼくの会社の周辺は、大使館も多いし、政治家の宿舎や住まいや事務所も多いので、多少おカネがかかってもいいという人は多いのかもしれない。まあ、そういう人たちを相手にしているというわけである。そうか、ぼくはお呼びでない客だったかな。
この顕微鏡治療の費用はあえて聞かなかった。今となっては、果たしていくらって言われるのか興味はあるけど、どうせぼくが歯の健康の代償として支払える額を大きく超えているに決まっているのだ。

そういうわけで、ぼくの歯科治療は、この時点で新しい局面を迎えそうである。まだぼくの奥歯は仮歯のままだけど、その状態で歯医者を変えるということもきっとできるだろう。この歯医者に食われてしまう前に逃げた方がいいかもしれない。森の中のレストランに入ってみたら、逆にいつの間にか自分たちが食材にされていたという寓話のような展開である。果たしてぼくの歯科治療はその後どういう展開を見るのだろう。
| 日記 | 15:46 | comments(0) | trackbacks(0)
風邪、ひいた?
先週から調子悪いなーと思っていたのだけど、今週に入って咳が止まらなくなることがあって、これは完全に風邪をひいたということだろう。
火曜日は結局会社を休むことにした。
土曜日に終日臥せって過ごして少し回復したと思ったけど、完全に駆逐できていたわけではなかったということである。いや、体調悪い中でもランニングすれば、その後の疲労を急速に回復させるついでに風邪も治ってしまうだろうと期待していたんだけど、ダメだった。筋肉痛は翌日には回復したのに、体調不良の方は回復どころか悪化するだけだったみたい。
それにしてもそういう身体の状況でよく21キロも走れたものである。先に書いたとおり、記録は散々だったわけだけど、風邪ひいて走ったと思えばそれなりに頑張ったというべきかもしれないね。
そんなわけで、久し振りに会社を休んで寝床でゴロゴロして過ごした。さきこも最近は激務が続いていたので、ついでに休んでくれて、三浦マラソンでもらってきた大根でまた煮物を作ってくれた。2本の太い大根はこれで完全に胃の中に消失した。
ところで体調不良と言っても、咳が出るだけで高熱を発するわけでも頭痛がするわけでも眩暈がするわけでもないので、たぶん、インフルエンザなどではないと思う・・・って、この程度で会社を休むのもどうかと思うけど、今週後半のバタバタを思えば、悪化する前に休んでおくというのは悪いことではないのだ。・・・って、結局治らなかったんだけどね。
そんなわけで、現在風邪と対峙中というわけである。
このまま悪化していき、身体が本気で治しにかかるか、このまま基礎的な免疫力でやっつけてしまうか分からないけど、願わくば前者のように身体が本気で免疫反応を発動して高熱を発したり、頭痛がしたり、節々が痛くなったりというホントの風邪の症状(治癒に向けた反応)が出ないうちに治してしまいたいと思う。
それにしても、こうして風邪にかかって何となく身体が本調子でない時には、ぜひ右脳の方に頑張ってほしいと思う。今年に入ってから全然絵なぞが描けていないわけで、風邪で頭がぼぅっとしている時にさささっと描けないかなと思うのである。せっかく休みもあったわけだしね。
そして、季節は春である。
桜が咲くにはまだ何回かの寒い日を経験しないといけないだろうけど、それでも桜のつぼみが徐々に遠くからでも分かるほどに大きくなっているのを見ると、風邪などひいていられないと思うのである。
| 日記 | 12:50 | comments(0) | trackbacks(0)
週末は、BeRunner!
先日書いたとおり、三浦国際市民マラソンに参加してきた。
体調がすぐれなかったのだけど、土曜日によく寝て、喉の痛みも多少和らいだので、ここはひとつ、頑張ってみようということで、走ってきた。
結果的には非常に悪かった。
体調不良もあったんだろうけど、やはり練習不足過ぎたということである。なんと、制限時間にフィニッシュできなかったという大失態となってしまった。この辺のことは別途記事に書くことにするけど、なんちゅうか、とてもショックである。
一方さきこの方は、手術入院から3か月で、練習も充分じゃなかったので、ハーフマラソンを走れるかとても心配だった。最悪の場合として途中リタイアも視野に入れながらの参加だったわけだけど、結果的には見事完走を果たすことができた。退院後初めての長距離ランニングだったわけだけど、往年の脚力が復活したようである。特に後半の伸びはスゴかった。折り返してからエンジンがかかったと彼女が言っていたけど、スプリットタイムを見るにつけ、距離を進めるにつれて衰えるどころか若干ずつタイムが向上しているところからもそれが窺える。こういうところを見ると、苦労して手術して良かったなーと思うのである。
ちなみに、さきこがちゃんと完走を果たし、ぼくが制限時間外になってしまったということは、つまりぼくはさきこに追い抜かれてしまったことを意味している。実際さきこに抜かれた記憶はなくて、給水所とかでちんたらしている間にさくっと追い抜かれたんだろうけど、制限時間内に完走できなかったことと併せてショックである。
そういうわけで、三浦マラソンはこれで終われないだろう。何回か前に初めてハーフマラソンに参加した時も思ったけど、かの地に忘れ物をしてきたような寂寥感がある。次に走る時には文句なしのタイムでフィニッシュしなければなるまい。う〜ん、また頑張らないとなー。
最近目標を見失いつつあるからちょうどいい目標ができたと思うことにしよう。
ちなみに参加者に渡される三浦大根は、自宅で煮物とか味噌汁に化けた。ぼくはさきこのこの料理が大好きである。そして、これとは関係なく体調不良はさらに悪化してしまったのだった。
| Be RUNNER! | 12:44 | comments(0) | trackbacks(0)
春のランニング。
今度の週末は毎年参加している三浦国際市民マラソンがあり、今回もハーフマラソンで参加する予定である。
毎年練習不足で、不安を抱えながらスタートラインに立つので、今年こそはちゃんと練習して参加したいと思っていたのだけど、残念ながら今回も予定通りの練習ができないまま当日を迎えることになりそうである。
ハーフマラソン21.1キロの制限時間は2時間20分だそうである。1キロ当たりほとんど6分半で走らないといけないのだけど、果たしてこれができるだろうか。いや、以前なら6分前半で走ることもできたのだけど、最近はどうも脚力が弱まってしまっている。しかも今回のコースは激坂があったりして・・・などと言い訳を書いてもしょうがない。とにかく精一杯走るのだ。
走った後には、参加賞の三浦大根がもらえるし、ハワイ・ホノルルマラソンの招待券の抽選大会もあるしな。このためだけでもこの大会には走る価値があるというものである。
さて問題はさきこの状況である。
彼女なりに練習は重ねているものの、やはり復帰後初のハーフマラソンには不安が拭えないようである。昨日も職場の練習会に参加したとは言え、皇居を1周するだけだったようだし。自分の身体と相談して、無理しないで楽しんで走ってほしいものである。
天気の方はどうだろう。西から東へ変わりやすい気圧配置なので、何とも言えないけど、現在のところ気圧の谷は前日土曜日までに抜けて行ってくれるようである。ほぼ晴れるだろう。気温や風はどうなるか分からないけどね。
ちなみに、今週はぼくの調子がどうもすぐれない。喉が痛かったりするので、少々風邪気味といった感じ。土曜日によく寝てできるだけいい調子で当日を迎えたいものである。
| Be RUNNER! | 12:40 | comments(0) | trackbacks(0)
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