「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
4人でハイキング。
土曜日はとてもいい天気だったので、さきことハイキングに出かけることにした。お袋さんに聞くと行きたいというので一緒に出掛けたんだけど、待ちあわせのJR駅にはお袋さんともう一人、姪のゆうかが来ていた。ついこの間中学校を卒業した彼女は、難しい年頃なのでこういう場所に出てくるのはかなり意外だった。中学高校当時のぼくだったら、祖母と親戚のおじさんと一緒に出掛けるなんて絶対なかったと思う。
ともかく、ぼくとさきこ、お袋さんとゆうかで連れだってハイキングコースに入った。
天気はとても良くて、陽射しは暑いくらいだった。強い風はまだ冷たかったけど、山道を行くぼくらにはちょうど良かった。暑過ぎず寒すぎない陽気である。残念なのは、雑木林がまだ冬の風景で、新緑の芽吹きや山桜はほとんど楽しめなかったことである。この前の千葉ドライブもそうだけど、春を感じるにはもう少し時間がかかるかな。
ハイキングはとても楽しかった。こういうところにあまり来ないのか、ゆうかのはしゃぎっぷりは小学生みたいだった。彼女もとても楽しんでくれたと思う。
ぼくは少し体調が良くなかったためか、途中の休憩場所までの距離が物凄く長く感じられた。以前はもっとアクティブに歩いたものだと思うにつけ少し焦りを感じた。しかもハイキングコースをトレイルランの練習で走り抜けるランナーが何人もいて、ぼくはここでチマチマ歩いてていいのだろうかとさらに焦った。
休憩場所で遅めのランチを食べて、来た道を戻ろうと思ったんだけど、お袋さんがこの先に何があるのか聞くので「北鎌倉に出る」旨答えると、「では、行ってみよう」ということになった。つい先日70歳の誕生日を迎えたお袋さんだけど、この健脚っぷりはスゴい。この先はそれまでと違ってかなり険しくなる部分もあるけど、まあ下り基調であることもあって、お袋さんは終始楽しく歩けたようである。途中で建長寺の裏山から海を臨める展望台のようなところがあってその景色を堪能した。以前からお袋さんにぜひ見せたいと思っていたので、ぼくも満足である。
その後多少の疲れはあるものの変わらぬ歩調でざくざく歩き続け、結局北鎌倉まで来てしまった。ちょろっとハイキングできればいいなと思ってたのに、結局北鎌倉まで踏破してしまった。いやさすがお袋さんである。
お袋さんにこういう歩きができるのなら、これからももっといろんなところに行ってみたいと思う。実家に帰ってあいさつしたりするのはいつも夜で、こういうアクティブな遊びをすることはあまりなかったけど、これからはこういう企画も増やしていけたらなと思う。
※ちなみにせっかく北鎌倉に来たのだから鎌倉で買いたいと思ってた靴があったそうで、電車で1駅乗って鎌倉に行き、靴を買ったり甘味を食べたりして帰宅した。いろいろ歩き回った一日だったなあ。


| 日記 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(0)
サイクリングコース検討の旅。
暖かくなってきたので、5月のゴールデンウイークや夏に向けてサイクリングの検討をしている。以前の京都チャレンジや野辺山チャレンジのようなロングライドや過酷なヒルクライムではなくても、サイクリングシーズンの中できらりと光る思い出深いチャレンジをしたいと思っているのだ。
あれこれと考えてみて、ふたつの案を考えた。
ひとつ目は、割とサイクリストの中では知られたコースだけど「道志みち」である。橋本から津久井湖を経て山中湖に至る道で、さらにこれに少しアレンジを加えて、自宅から橋本に至り道志みちを通って山中湖で一泊して御殿場を経て箱根の仙石原を通って小田原に下り、そのまま帰宅するというコースを考えてみた。総走行距離は200キロほどである。橋本から延々と続く微妙な上り坂にぼくがどれだけ耐えられるかがチャレンジの肝になるかな。
ふたつ目は千葉・房総半島を横断するコースである。内房の金谷から外房の勝浦を目指す。これも少しアレンジして、自宅から久里浜に至り、そこからフェリーに乗って金谷に至る。復路も同じコースで帰ってくると、総走行距離は2日間で200キロ弱になる。途中で久留里線や小湊線、いすみ鉄道と接触できるので、鉄道好きなぼくにはちょっと嬉しいコースである。
さて、このふたつの候補ではどちらに行こうか。
サイクリストの端くれとしては道志みちもかなり惹かれるのだけど、坂道を延々と上り続ける体力はぼくにはないので、海や鉄道と絡みのある千葉房総コースにしたいところである。
しかし、まったくの未知のコースである。グーグルマップのストリートビューで道の雰囲気を確認しようと思ったけど、房総半島の内陸部はストリートビューが表示できなかった。富士山頂や有名レストランの店内、網走の流氷ツアーでさえストリートビューに取り込まれているというのに、首都圏である千葉県の主要道路が取り込まれていないというのはどういうことか。それはつまり、そのなんだ、アレか?田舎ってことか?
どういう道か分からないのも良くないので、試しにクルマで走ってみることにした。会社の自転車仲間でも走ってみようと思っていたので、ぼくだけでなくもう少し経験の浅い人でも走れるかどうか考えるためにはやはり現地に行くべきなのである。
そんなわけで、さきこと久し振りのドライブである。しかも見知らぬ道を走るのはすごく久し振りなので、かなり楽しみにしていた。
しかし、結論を言えば、なんだろうな、サイクリングのコースとして見た房総の道はあまり面白そうじゃなかったかな。まだ冬の面影が色濃い時期なので、風景が寒々しかったからかもしれないけど、内房・外房の沿岸部と鉄道との絡み以外は景色を楽しみながら走るという感じではないかもしれない。しかも一部の道は狭かったり、クネクネしていたり、路面がデコボコだったり、照明のないトンネルがあったりとサイクリングとしてはかなり厳しい道だった。アップダウンも結構あって、適度なアップダウンの連続なら楽しいのだけど、あまりに続くとさすがに辟易するし危険度も増してしまう。
これは止めた方がいいかもしれないね。
ただ鉄道、特に小湊線といすみ鉄道の連絡する上総中野駅でのローカル線の風景は感動的だった。ホント絵に描いたようなローカル線っぷりである。雑誌とかで見たままの風景には感動した。小湊線が遠くに続く線路の向こうから小さく見えて次第に近づいてくるのは、物凄くワクワクした。遠くでネコが現れて、線路を横切る手前で立ち止まってしばらく何やら思案して、小さな足を線路にちょいと乗せてこれを乗り越えていくその一連の様子のすべてが可愛らしかった。こういう風景の中で生活できるってのはいいなーと思う。
しかし、サイクリングロードとしてはなかなかストイックでリスキーな感じである。鉄道の風景ののんびりした感じが対比としてサイクリングコースのハードっぷりを際立たせていた。まあこの手のハードっぷりはもっとスゴいサイクリストに対しては逆にいい練習なのかもしれない。実際、列を作って走り抜ける自転車チームを何度か見かけた。ここはそういう人が走るべきコースかもしれない。
さて房総サイクリングを断念したとなると、ぼくが夏にチャレンジすべきコースがない。道志みちもいいけど、他にもっといい道はないものか。
かなり思案したけど、さきことの会話の中でふと、某ランニングイベントのエントリーサイトで見かけたサイクルイベントのことを話したことがきっかけで、そのサイクルイベントへの思いがどんどん膨らんでしまった。当初はまったく考えていなかったイベントである。遠すぎるからおカネもかかるしね。しかし、一人で見知らぬ道を走るリスクよりは、ちゃんとしたイベントの方がぼくもさきこも安心である。そうか、その手があった。
そのイベントと言うのが、オホーツクサイクリングである。北海道の雄武町という街から網走を経て斜里という街まで自転車で走るそうな。途中でオホーツク海に面した海岸やサロマ湖湖岸を走ったりするそうな。開催は7月、梅雨が終わってないので、梅雨のない地方とは言え天気が不安だけど、面白そうなイベントである。初めての北海道サイクリングである。これは楽しそうである。サイクルイベントなら多少のトラブルならサポート体制があると思うし、荷物を背負って移動しなくてもいい分、サイクリングに集中できそうである。さきこも安心だと思う。
まだホントにエントリーするか分からないけど、一人で千葉の内陸や神奈川と山梨の県境の峠道を走るよりは安全で安心で楽しいと思う。ただチャレンジの要素が若干少ない気もするけど、ナマった身体にはちょうどいいかもね。
そんなわけで、頭で検討を重ね、実際に1日を費やしてクルマで現地を確認して、でも結局ネットに出ていたイベントに出るというかなり遠回りをした感じだけど、ぼくの夏のチャレンジサイクリングの方針が決まった。ぼくにどんな夏が待っているのだろうか・・・。
※そんな夏のイベントに思いを馳せるぼくだけど、今年はぼくが巨大なプロジェクトを実施することになっていて、そのクライマックスが夏に訪れる。7月はまだ最高潮ではないにしても、かなり具体的に動き始めてる中でぼくは北海道なんぞ行っていていいのだろうかとも思う。それを思うと、プロジェクトが終了した10月に気持ちを切り替えてツールドちばにさくっと出てみるという手もあるわけだけどね。さて、どうなるか。


| 自転車日記 | 14:40 | comments(0) | trackbacks(0)
宮古島の思い出。
1月にお袋さんとさきこと一緒に行ってきた宮古島の旅行記をアップできた。長らくサイトのアップローダーが変な動作していたんだけど、何とかアップできた。久し振りにサイトを更新したわ。
詳細は旅行記から。
| 日記 | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0)
夢のマラソンになるか。
昨日、横浜マラソンのコースが発表になった。なかなか刺激的なコースである。
そのコースとはこんな感じである。
みなとみらいをスタートし、意外にも一旦北上して横浜の先の中央卸売市場を回ってみなとみらい地区に戻り、赤レンガ倉庫を経て、横浜税関や県庁、開港記念館、日本大通り、横浜スタジアムなど観光名所を見つつ、中華街の脇を通って新山下に入り、本牧をぐるっと回ってそのまま沿岸を南下、杉田の先の南部市場まで行って折り返し、そして杉田から首都高速に乗って一気に新山下まで戻ってきて、横浜港シンボルタワーまで行ってまた折り返し、山下公園沿いを通ってみなとみらいに戻って、パシフィコ横浜でフィニッシュするという、いやこうして書き出すとスゴいコースだわ。
ぼくもさきこも発表前にどんなコースを通るか予想はしていて、当たった部分もある。ポイントは坂の多い横浜で、あえて坂道をコースに組み込むかどうかである。今回発表されたコースでは坂道がない。首都高速に入るところで若干の坂道があるけど、基本的にはフラットなコースである。坂を上って高台から横浜の街を眺めつつ走ることもできたけど、住宅地でもあるエリアを2万人を超えるランナーが走るのは厳しかったのだろう。だからスタートしてから新山下を超えた以降、本牧、磯子、杉田と、あまり横浜の観光地でない場所を走ることになる。まあ観光地ではないけど、こういった工場地帯も横浜を物語る大きな側面だと思うけどね。
スタートしてからすぐ横浜駅近くの中央卸売市場を通り、その後一気に南下して南部市場で折り返すという「市場から市場まで」というのは何か意味があったりするのだろうか。南部市場もいいけど、もう少し進めばベイサイドマリーナなわけで、ここに停留しているヨットや遠くに見える造船所の風景は横浜らしいと言えばそうなので、少しもったいないかなとも思う。まあベイサイドマリーナはその日の商売に影響が出るだろうけどね。
首都高に入るのは杉田ICからだと言うのは意外だった。ぼくは磯子ICから新山下IC辺りを想定していたからだ。高速に入る時に料金所を通過するんだけど、ランニングで料金所を通過するのはなかなか面白い。狭いからどうなるか分からないけど、かなり非日常な体験になると思う。高速道路で本牧を過ぎた辺りまで行き、シンボルタワーの方へ回り込む。これもフルマラソンの距離を稼ぐための寄り道なんだろうけど、できれば新山下ICで降りたかった。新山下まで行ければベイブリッジが目線と同じ高さで間近で見られたハズだからである。これもちょっともったいないかな。
高速道路を降りた以降は往路で通った山下公園を再び通ってみなとみらいに地区に入り、大型コンベンションセンターパシフィコ横浜でフィニッシュとなる。フィニッシュ後のランナーのケアを考えると、巨大な会議場であるパシフィコ横浜を利用するのは妥当だと思う。きっと事前のエキスポもここでやるのだろうか。まるで東京マラソンの横浜版な感じがしてワクワクするわ。
しかし、横浜マラソンのコースは単に都市型ランニングイベントとして東京マラソンを真似したわけではないことが分かる。横浜の良さを走りながら体感できるのは非常にいいと思う。それに横浜の大きな覚悟も感じられる。ランニング中は交通規制されるため、特にみなとみらい地区などは観光客の流れが相当制限されると思われるからだ。たとえば赤レンガ倉庫などは、往路復路でランナーが通過する場所である。往路はランナーが固まって走るので、交通の影響は少ないし、そもそも朝早いので店舗などへの影響も少ないと思う。しかし復路は正午辺りから混み出すので、ほぼ赤レンガ倉庫への出入りができなくなる。ランナーが完全に通過するまで1時間じゃきかないだろう。高速道路を通行止めにしてランナーを走らせるのは言わずもがなである。が、もともとあまり交通量の多い道路じゃないし、迂回路もあるのでこれは問題なしだろうけどね。
横浜マラソンの開催は、来年の3月15日である。
2万数千人のランナーが走る横浜のビッグイベントである。ぜひ、走ってみたい。特に第一回だしね。
そして横浜マラソンの出現で冬のランニングイベントはかなり忙しくなる。青梅マラソンを走り、翌週に東京マラソン、その翌週に三浦国際市民マラソン、そして1週を空けて横浜マラソンである。うん、これはシビレるわ。
たぶん、シビレてるのはぼくやさきこだけではあるまい。昨日の夜、横浜マラソンの公式サイトはほとんど接続できない感じだった。閲覧者が殺到したのだろう。そして今日の昼休みも閲覧しにくい状態だった。どれほどランナーに期待されているか分かる。そうだとするとランナー募集が始まったら申込者殺到は確実で、きっと東京マラソンのような抽選になってしまうだろう。だからまず当選しないといけないんだけどね。
東京マラソンの楽しみだけど、横浜マラソンも楽しみである。まさに夢のマラソンがもうひとつ増えた感じである。
| Be RUNNER! | 13:59 | comments(0) | trackbacks(0)
買い物ロード。
先週末はいろいろと買い物をした。
まずひとつ目。消費税が増税してしまう前に購入したかったのは去年の夏前に故障してしまったエアコンである。ぼくが今のマンションに引っ越してきてから10年を過ぎて、いろんな家電が壊れ始めた。それぞれの家電がその天寿をまっとうしているのかもしれない。家電は壊れるタイミングが近いものなので、そろそろかなーとは思っていたけどね。事前に量販店で目星をつけていたので、実際に購入する手続きは早かった。4月に入ってからの設置になるけど、これで今年の夏は快適になりそうだ。
ちなみに、エアコンはあと2台ある。これも近い将来故障してその天寿をまっとうするだろう。あと家電で壊れていないのは冷蔵庫である。洗濯機もテレビもビデオも掃除機もパソコンも去年一昨年の中で購入しているので、当面は大丈夫かな。
さきこは自分のために腕時計を購入した。今までいろいろ大変だったし、これからもこの大変さがもう少し続くので、気持ちを高めるためにも、誕生日の機会に以前から欲しかった腕時計を購入することにした。姪のゆうかが今年高校に入学するというのでそのお祝いとして腕時計を買ったんだけど、それで一気に物欲が発動してしまったようである。なかなかいい感じの時計が買えてさきこもご満悦である。
ちなみに腕時計は左手にするものだけど、さきこの左手首には既に活動量計のフューエルバンドが装着されている。電波の干渉を防止するためにも、同じ手首にはしない方がいいそうで、フューエルバンドの方を右手にして腕時計を左手にすることにしたそうだけど、相当な違和感だそうな。ぼくはフューエルバンドを左手にしているけど、気にしないで腕時計と並べて装着している。ぼくの場合はそれら以外にもさらに数珠を2つ装着しているので、左手がかなりウルサイ感じで、暖かくなって腕を露出するようになったら左手だけじゃらじゃら付けている状態を何とかしないとなーと思ったりする。
さきこに触発されたわけではないけど、以前からメガネが欲しくて、このタイミングで購入してしまった。会社がメガネ代を補助してくれる制度があって、その今年度分の期限が3月で切れるので、駆け込みで購入することにした。ぼくの今のメガネが京都チャレンジの前に購入したことを思うと、まあそれなりに長く使ったかなと思う。
そんなわけで、この週末だけで○十万円ほども遣ってしまった。そんなに買っちゃって大丈夫?と思うけど、それぞれにはそれぞれの理由があるので、良しとしよう、うん。
さきこは買ったばかりの腕時計を見てニコニコしていた。さきこのこういう顔を見るのは久し振りのような感じがして、買い過ぎはいけないけど、ぼくのココロがちょっと和んだりしたのだった。
| 日記 | 12:40 | comments(0) | trackbacks(0)
サムシング・バースディ
さきこの誕生日である。
ぼくと同い年になった。まあ毎年のことなんだけど、ぼくにとっては今年は少し感慨が異なる。
目下気になることは、例の子宮筋腫などから来る体調不良である。ここ数日は少し持ち直したようで、元気になってくれたことが嬉しい。あと2か月ほどで手術である。これによってすべてが解決するかどうかは分からない。臓器がひとつなくなっちゃうという新しい変化に身体がどう反応するのか分からない。でも問題点を解決に向けてひとつひとつクリアしていくことが今は大事だと思っている。そしていつかまた一緒に走れたらいいなと思う。ランニングでもサイクリングでも登山でもなんでもいいから、ぼくもさきこも本気で取り組んで全力を尽くす何かに二人でもう一度取り組みたい。
さきこの今までにない新しい1年が、これから始まるのである。
| 日記 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0)
この日に思う。
今日は3.11である。
早くもあの日から3年なわけだけど、今もなお生活再建できていなかったり、行方不明者が未だに2000人を超えている状況で苦労されている方がたくさんいることを思い、改めてお見舞いを申し上げたい。本当にご苦労されていらっしゃると思う。
そんな中、震災からの復興が順調に進展しているようにはなかなか見えない。去年5月に松島の方に行ってきた時には、津波でさらわれた地域が未だに広大な更地状態で、ここに街があったなんて想像すらできないほどで、それが2年数か月を経てもそのままなことにショックと憤りを覚えたものである。
新聞なんかで見ると、復興のための予算が3兆円ほども余っていて、もはや自治体では使い切れず基金化する動きもあったりするそうで、ホントどうしてこうなってんだかと思う。復興のためのおカネと言っても、被災者にどんどんおカネをバラまけばいいというわけでもないのは分かってるし、公平性の問題もあると思う。それでも3兆円はため込み過ぎだと思うよな。
もしかすると、被災者が従前の生活よりも裕福になっちゃうのを避けようとしているのかね。いわゆる「震災長者」のような変なことにならないように、安直なバラまきにならないように考えてるのかね。いや、もう考える時期でもないと思うのだ。被災者は既に大きなココロの傷を負って、おカネでは救済できない状態である。100万貰ったって1000万貰ったって癒えないと思う。そんな人におカネを配ったっていいじゃないのって思う。防災・減災のための公共工事などはとても大事だと思うし、被災者に単におカネを配ることが最善とも思っていないんだけど、これだけ余っているのをホントどうするつもりなんだろうと思うにつけ、時間ばかりが無為に過ぎていくことに無力感を感じるのである。
また3年経っても「時間ばかりが過ぎていく」と思うもののひとつに原子力発電所の事故のことがある。
汚染水はどんどん溜まっていくばかりで、小さなビルほどもある大きな貯水タンクがまさに林立している状況である。しかも去年はこのタンクの老朽化とか構造的欠陥とかで大量に汚染水が漏れ出してることが分かった。去年散々話題になった地下水への流出や直接的または間接的な海への流出はもうほとんど確定的で、今でこそ健康被害が報告されていないものの予断を許さない状況である。いや一部には小学生の甲状腺異常は報告されているんだけど、発表されていないという情報もあるそうな。東京オリンピックの招致で首相が「アンダーコントロール」なんて嘯いていたけど、ホンマかいな。
ともかく、原発の事故は収束に向かっている感じがしないのである。そんな中お国の政治家は原子力発電を海外に輸出することに執心のようで、そういえば先の衆議院選挙ではどの党も時期の違いこそあれ原発はなくす方向じゃなかったかと思うわけで、大いなる矛盾にホントなんだかなーなことが続いている。
ぼくは原発は危険なので、止めた方がいいと思う立場である。即時にそれができるか分からないけど、実際今は1台も原発が動いていないんだからできなくもないと思う。安全でないと思うものは動かさない方がいいのだ。
その安全性に対する考え方について、以前ちょっとお知り合いになった某英会話の先生が某SNSで興味深いことを言っていた。
「危険であることが立証できないものは、それを安全だと考えるのが途上国の発想である。先進国の発想は、安全であることが立証できない限り、それは危険なものであると考える」
危なくないから安全だと発想するか、安全でないから危険だと発想するかの違いである。
ぼくは思わず膝を打って同意した。その通りである。
この方はもともと飛行機のパイロットをしていた方だそうで、安全性をどこまでも考える飛行機会社的な発想だと思うけど、ぼくはこの考え方こそ、今回のような大参事を招いた原発事故から学ぶべき安全性に関する方針だと思うのだ。ちなみにこの考え方は、解釈を一歩間違えると責任逃れに使われそうだと思うので、注意が必要である。そしてこのSNSでの発言には、原発容認の意見を持つ人が強烈に反論していた。
個人の考えは尊重したうえで冷静に話し合うのが議論の基本なのに、真っ向から否定してその論拠を長々とブチかましていた。何か目に見えないバイアスに操られたかのような強烈さだった。この前の都知事選でも原発をどうするかについて、そもそも選挙上の争点にしないように働くバイアスを感じたので、世の中にはそういう輩もいるのかもしれないね。
そう思うにつけ、3年経っても復興の一歩以上が踏み出せていないのは、こういう水面下でニョロニョロ蠢く何らかのバイアスがあるからではないかと思うのである。
最後に、被災地の一日も早い復興を願うばかりである。
| 日記 | 12:59 | comments(0) | trackbacks(0)
夜のスクランブル・ドライビング。
20時ちょっと前、いつものように会社で仕事をしていたぼくは、そろそろ帰ろうかと思っていた。そんな矢先、さきこから携帯電話に着信があった。
この時間帯はさきこも仕事を終えて、一緒に帰ろうとか夕食は何にしようとか会話が展開することがあるんだけど、メールでもLINEでもなく電話が鳴ったというのは、緊急な用件ということである。一瞬どきんとした。

さきこの体調はここのところ良くない。風邪の方は快方に向かっていて、今年は幸い気管支炎などにはならず、春を迎えられそうだけど、貧血などを伴う別の原因により、さきこはずっと体調不良のままだった。その原因というのが子宮筋腫である。一昨年の年末に開腹して摘出したんだけど、これが最近再発したようなのである。しかも今回はできた場所が悪くて、医者が言うには前回は「取っても取らなくてもいいけど取ります?」的な聞き方をしていたのに、今回は「これは早く対処しないとダメですね」なんて言っていたそうである。場所や大きさなどで深刻度は大きく変わるようである。
これが直接的に原因しているか分からないけど、さきこはここのところずっと体調不良で、電車に乗るにも気持ち悪くなるのだそう。吐き気のような消化器系の「気持ち悪さ」ではなく、頭がぐらぐらする感じの「気持ち悪さ」だから、やはり血液に関係がありそうである。
この日は夕方辺りからずっと調子が悪くて、休憩室で休んでいたそうだけど、いよいよ帰ろうかと会社を出たものの、気持ち悪さがどんどん悪化しそうになって、ぼくに連絡をしてきたようである。ぼくと違って多少の体調不良は気合いで乗り切るさきこからの緊急連絡である。これは一刻を争う事態である。
ぼくはぱぱぱっとデスクを片付け、会社近くのカーシェアを予約してクルマを借り、品川にいるさきこを迎えに行った。そしてこのままクルマで帰ることにした。こういう場合でもカーシェアはなかなか便利である。
ぼくと帰る間は少し気分が紛れるようで、悪化していた体調は快復してきた。ただ貧血からくるのか、肌はずっと冷たいままだった。これは絶対に血が足りてない。
ともかく緊急事態は大ごとにならずに済んだ。
それにしても、さきこの病気は婦人科系の病気なので、ぼくにはどうすることもできない。クルマを借りて自宅まで送っていくとか病院に付き添うとか薬をちゃんと飲むように言うとかそういうことしかできない。これが非常に歯がゆい思いである。気持ち悪いと言うさきこの気分を楽にすることはぼくにはできないのだ。

既にさきこは市立病院で受診することになっている。大きな病院なので、時間がかかるそうだけど、たぶん5月くらいにはまた手術ということになるだろう。次はついに子宮を摘出するんだそうな。これには男性としては言うべき言葉が思いつかない。いろんな可能性を犠牲にするのだから、苦悩や苦痛を克服してぜひ元気になってもらいたい。
今や早くも3月である。5月はすぐそこである。さてどうなるか。

※さきこが咳やら貧血やらで苦しむ中、ぼくは会社でインフルエンザが蔓延してようが、地元の近くの小学校でノロウイルスの大量感染による学校閉鎖があろうが、冷たい雨が降る中ハーフマラソンを走ろうが、まったくの健康体である。風邪くらいひくかなーと思ってたけど、1月くらいに風邪の初期症状があったのを風邪薬で乗り越えた以外は体調不良がない。隣で苦しんでいるさきこにはホント申し訳ないほどの健康体である。しかし、ぼくも脂肪肝をはじめとして成人病のタネが奥深くで渦巻いているわけで、今度ちゃんと調べてもらうことにした。前回はみなとみらいの某総合病院でほとんどやっつけ的な食事療法をされただけで終わってしまったので、今回はちゃんと診てもらうことにする。これも今後どうなるか・・・である。

※夜の都内をドライブしていて思ったけど、東京マラソン以来、そのコース上に立つのは初めてである。東京マラソンの時に「次にこのコース上のどこかに立つのはいつだろうか」と思ったけど、まさかこんな緊急事態で焦ってる時とは思わなかったな。
| 日記 | 13:02 | comments(0) | trackbacks(0)
氷雨ランニング。
週末は三浦国際市民マラソンに参加した。いやもう寒かったわ。降り出した雨は途中で止んだりしたけど、後半でまた勢いを増して降り出して、しかも風は終始強くて、後半部分では向かい風と冷たい雨に当たりながらのランニングになった。この大会でここまで天候が崩れるのは久し振りかもしれない。
さきこは風邪と体調不良でランニングに参加できなかったんだけど、ぼくの応援のために寒い中来てくれた。感謝である。

ランニングの結果の方はなかなかな結果になった。記録としては2時間13分。ハーフマラソンとしては大満足とは言えないけど、この日のコンディションと過酷なコースレイアウトを思えば、かなり健闘した。去年は天候が良かったにもかかわらず2時間20分の制限時間内にフィニッシュできなかったわけで、今回はそれも含めて大いに健闘したと言えるのだ。満足である。逆にコンディションが悪い方がランニングに対する闘争心というかモチベーションが高いのかもしれず、だから今回のこの結果につながったのかもしれないけどね。
とは言え、走り出す前まであまりモチベーションが上がらなかった。前日の天気予報で雨が避けられない情勢であることが分かり、ランニングへの気持ちがどんどん下がっていってしまったのだ。とりあえず早起きした当日の朝も同じで、このまま棄権してしまおうかとも思った。しかし、今回のランニングは秋から始まった東京マラソン対応の締めくくりでもある。いや東京マラソン対応と言いつつ、その後のランニング大会も対応に含まれているのはおかしいかもしれないけど、つまり東京マラソンを走れるように走力を上げることは、東京マラソンをいい記録で完走に導くのと同時にその翌週の三浦国際市民マラソンでも制限時間内フィニッシュという目標をクリアさせてくれるかもしれないということなのである。東京マラソンが記録を狙わないゆっくりランニングだったこともあって、ランニング練習の成果をランニングで測るのがこの大会だったというわけである。
ぼくのモチベーションが上がらないのを、自覚していない何らかの病気(風邪とか)にかかってるからだとか、何か良くないことを知らせる虫の知らせってヤツでは?とかそれらしい理由をつけたがる心理でもあったけど、ここは思い切ってえいやっと家を出た。とにかくスタートラインには立つ。走ってみておかしければその時点で棄権すればいいのである。
電車に乗ってみるとこんな天候なのにランナーが多いことに驚いた。みんな天気に負けていない。そんな楽しそうな顔を見ていると、自分も徐々に盛り上がってきて、ランニングウェアに着替える頃には完全に復活していた。

ランニングが始まると、とにかくスローで行くことを心掛けた。調子が上がってくるとどんどんハイペースになってそのツケが後半にどどどっと押し寄せるのである。今回は天候のこともあるので、無理に制限時間内を意識しなくてもいいとも思った。そうは言っても追い風もあったりして、ペースは若干上がり気味の1キロ当たり6分程度で刻むことになるんだけどね。
ロングランに臨んで念頭に置いておいたことが、「終わり」を意識しないことである。今回はハーフだけど、ランニングは21キロ以上続くんだという思いを持ってみた。30キロくらい走る気持ち。そして、後半に出てくる急な上り坂もまだまだ序盤という思いで臨み、残り4キロを切っても安心せず、むしろ最後にちょっとだけ出てくる勾配の方を最終目標にするイメージで走ってみた。
これがかなり奏功した。
去年までかなりバテバテで通過した18、19キロ付近を快調にパスできたのだ。最後の最後、残り1キロを切るまで平常心に近かったと思う。最後の数百メートルはさすがにフィニッシュを意識してしまったか、ラストスパートしてもいいところでペースダウンになっちゃったけど、つまりこれでぼくのパフォーマンスがメンタル面でかなり影響するということである。今回はそんな自己暗示的な実験をしてみて自分なりに成功した。

ランニング後は寒さが厳しくてとにかく着替えて、暖かい電車に乗って帰ることにした。本来なら暖かい春の海を臨みながら、ハワイ旅行の当たる抽選会を楽しむのだけど、寒さに追われるように逃げ出した。
それにしても久し振りに気分のいいランニングだった。同時に去年数秒の差でフィニッシュできなかったぼくの無念の魂が救われた思いである。そしてさらにこれからのランニングでフィジカル面以外にメンタル面も鍛錬を要することが分かった。寒い日だったけど、頑張って参加して良かったな。収穫の多いランニングであった。
今年のランニングシーズンはとりあえず終了である。いつもは西湖ロードレース辺りまで続くけど、今年は山梨でのランニングイベントに出ないようにしたので、小さな大会で10キロ程度を走る以外は、気合いを入れる大会はない。いいシーズンの締めくくりができたかな。
次は早くも秋シーズンである。また東京マラソンの抽選が巡ってくるし、横浜マラソンのフルマラソンもある。これらをすべて走るとなるとなかなかハードなシーズンになりそうである。楽しみだ。
| Be RUNNER! | 15:11 | comments(0) | trackbacks(0)
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