「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
病院へ。
子宮筋腫が再発したさきこの子宮を摘出するために、5月に手術を実施することになった。一昨年12月にも手術をしているので、ほとんど1年半しか経っていないのに再手術である。
今回は前回のように筋腫だけを摘出するのではなく、子宮ごと摘出することになった。臓器を1個丸ごと摘出するので、大手術かと思ったけど、案外そういうわけでもなさそうである。小さな穴をいくつか開けてファイバースコープのような小さなカメラを挿入して、切断部位を見ながら切除するんだそうな。
入院を伴う手術なので、その説明のために先日、病院に行ってきた。
麻酔科の若いキレイな女性の説明を受け、話し方がフランクで非常に楽天的な印象の主治医の先生の話しを聞いた。大きな手術を乗り越えてきたさきこなので、ぼくはあまり心配していなかった。ただどういう手術をするのか、後になって「やっぱり別の方法で対処すれば良かった」なんてことのないようにいろいろ聞いてきた。
手術の日程は5月22日である。その前日に入院して翌日に手術に臨む。入院期間は21日から26日までだそうな。案外短い。
それまでは、いろいろと身体に不調があるのだけど、頑張って耐えてもらうしかない。子宮を摘出してしまえば、問題は根源的に解決するハズである。ちなみに、臓器1個分を丸ごと身体から取っちゃうことで何か問題はないのかと思うけど、楽観的な主治医の先生は特に問題がないと言い切っていた。じゃまあお任せするしかないね。
かつてのように軽やかにランニングするさきこの姿を早く見たい。さきこもランニングへの思いは全然褪せていなくて、昨日もスクワットとか踏台昇降とかやってたな。秋にはランニングイベントへの参加を予定している。久し振りにさきこと一緒に走りたいものだ。
手術まであと1か月である。
| 日記 | 12:58 | comments(0) | trackbacks(0)
通販天国。
最近は通販サイトがスゴイ。パソコンやスマホを使ってどこでも簡単に商品を購入できる。
ぼくも日常的に某アマ○ンのサイトから商品を購入したりしているんだけど、まあ数百円単位のモノなら何とも思わないけど、数千円とか数万円もする商品だと、ちょっと躊躇したりする。コレ、ホントに買っちゃっていいのかな・・・と思うわけで、購入手続きが簡便になったからこそ、購入してしまう前の自制って大事だなーと思う。
そんな日常的な通販生活の中で、この前購入したのが、ぼくが部屋で使っているアーロンチェアのヘッドレストである。製造元のドイツ・ハーマンミラー社では作っておらず、それでも強いニーズがあったのか、アメリカの某社が専用のオプションを作ったんだそうな。ぼくは以前からアーロンチェアのヘッドレストが欲しくて、でもハーマンミラーでは作っていなくて、この飛び抜けて秀逸な椅子に追随して発売された他社製の製品にヘッドレストがついているのをいつも悔しく思っていた。座り心地は他社の追随を許さないほどの完成度なのに、と。そんな中で出会ったメーカー純正ではないものの、世界中のニーズを受けて作られたオプションパーツは、ぼくの物欲を激しく刺激した。欲しかった商品が目の前にあるのだ。

それにしても昨今の通販サイトには思うところがある。
何気なく検索しただけで、画面にその商品が映し出され、しかも画面の端には既に「注文」ボタンが控えている。ぼくは何気なく検索しただけで、買うかどうかも決めていない。なのに、画面の向こうではまるで「これがあなたの検索した商品です。欲しいですか?欲しいですか?」とせっつかれてるように感じるのだ。そしてぼくがもし何気なく「注文」ボタンに手を添えたら、その注文はその場で確定され、即座に物流ラインに乗り、あっという間にぼくの自宅に届くのである。いや、最近の通販サイトはなんだか怖い。
商品の発送もどんどん効率化していって、今や発注した翌日にはその商品が届いてしまうのだ。通販サイトから配送業者の伝票番号なぞも送られてきて、これを専用サイトで検索すると、その商品が今どこにあるか分かってしまうという至れり尽くせりっぷりである。さらに一説には、通販サイトの方でユーザーの消費性向を分析して、推薦する商品(リコメンド商品)を購入手続きを待たずに物流ラインに乗せてしまうなんていう話しもあるくらいである。ユーザーが予想通りその商品を注文した時には、その商品は自宅にもっとも近い宅配業者にストックされているというわけである。いやはや怖い話しである。
怖いと同時に感じるのは、「買い物」という行為の変質である。
以前は通販サイトで買い物なんてしないで、休日の朝、身支度を調えて、家を出て電車に乗り、その商品を売っている店に赴き、現物を見て吟味し、財布と相談してついに購入を決め、レジで会計と包装をしてもらって、また電車に乗って自宅に帰るというプロセスを踏んでいた。この一連の作業が、ある商品を買うためだけにあるのだ。それが今やスマホの「注文」ボタンひとつで済む。身支度を調えるところから商品を持ち帰って包装を開けるまで続くココロのワクワク感はスマホから注文するという単純な行為の中でかなり希釈されてしまうのだ。ワクワク感がないとは言わないけど、寂しいなと思う。
そう思うのは、先日デスクライトを購入したからである。
既存のデスクライトは、老朽化が進み、2年くらい前に蛍光灯を交換した辺りから点灯しにくくなった。最近はLEDライトがかなり明るいし、消費期間も蛍光灯よりも格段に長いので、ついにデスクライトを交換することにしたのだ。そうは言ってもぼくの欲しいデスクライトはなかなか出会えず、またそこから長い時間を経ることになる。ある日、たまたま立ち寄ったホームセンターの家電コーナーでいい感じのデスクライトを見かけ、これはいい!ということになった。ネットで検索するとホームセンターで売っているものよりもかなり安く通販で手に入るようだったので、ホームセンターでは買わずに通販サイトから購入することにしたのだ。
それから間もなくデスクライトは自宅に届いた。
でも既存のデスクライトにも愛着を感じていたぼくは、すぐに交換せず、次に絵なぞが描けそうになるまで交換しないでおくことにしたのだ。そして春めいてきた昨今、ついにデスクライトを交換することになった。
新しいデスクライトの梱包を解いて設置している時である。唐突にぼくの脳みそにパルスが走った。
既存のデスクライトを購入した時のことを思い出したのだ。遠い昔に横浜のヨドバシカメラに会社帰りに行き、売られているデスクライトを前にあれこれと考えを巡らせ、ついに決意して購入した十数年も前の記憶である。それがかなり鮮明に蘇ってきたのだ。
とは言え、デスクライトを交換するのは既に決めたことだし、既に新しいデスクライトもあるから、交換するんだけどね。しかし思うのだ。ぼくがこの新しいデスクライトを遠い将来にまた次のデスクライトに交換する時、ぼくはこのデスクライトを購入した時のことを鮮明に思い出すだろうか。ぼくのお絵描きの歴史とともに歩んできたこのかつてのデスクライトは、ぼくの絵なぞの一部である。新しいデスクライトも同じく絵なぞの一部としてこれからぼくと同じ時間を過ごすのだけど、購入手続きにまつわるストーリーだけはちょっと無味乾燥な感じである。店で見かけたこの商品を通販サイトでポチッと購入しただけだからね。
そう思うと、通販サイトばかりというのもどうかねと思う。確かに便利だけどね。それだけではダメなような気もするのである。特にぼくにとって大事なものを購入する時は、ね。

さて冒頭のヘッドレストだけど、さきこに相談してOKが出たので、通販サイトからさくっと購入した。宅配業者のサイトで現在の状況(出荷、配送、配達)を確認しながら、ワクワクを禁じ得なかった。そして自宅に届けられ、宅配ボックスに保管されたことを知る。自宅に帰ればヘッドレストが待っていると思うとかなり嬉しかった。それはかつての買い物の時に感じられた少し懐かしい感じのワクワク感であった。これが新しい時代の買い物であり、ワクワク感なんだろうなと思ったのだった。
| 物欲日記 | 14:05 | comments(0) | trackbacks(0)
生涯最後のランニングの日とは。
週末は鶴見川沿いを走る横浜ロードレースに参加してきた。
春らしいとてもいい天気で、少し暑かったけど楽しく走ることができた。10キロを走って結果的には56分。1キロ当たり5分半強といったところか。まあ健闘した方かな。1か月間、ほとんど練習してなかったので、こんなタイムでもいい方なのかもしれない。
それにしても気持ちいいランニングだった。スタート直前までウォーミングアップで少し走ったのだけど、軽くランニングすることがとても気持ち良くて、スタート地点から逆そうしてかなりの距離を走って行ってしまった。たぶん2キロくらいは走ったと思う。気持ちいいとどこまででも行けそうだった。
以前にも何度か書いたけど、横浜ロードレースはさきこが初めて参加したランニングイベントである。ぼくも含め、日曜の朝からこんなエキサイティングなことがおこなわれていたことを知らず、ちょっとしたカルチャーショックを受けたものである。今年で32回目あそうだけど、その手作り感満載な雰囲気が大好きである。ぼくにランニングイベントというものを教えてくれたイベントなので、これからもずっと参加したいなと思う。
ぼくがいつか走れなくなるほど高齢になって、「これが最後のランニングイベント」という日が来た時に、最後に走りたいのはこの横浜ロードレースである。そう思うと参加させてもらってる立場ながら愛着が湧いてくる。願わくば、もっといい記録を出せるようにしたいものだけどね。
| Be RUNNER! | 12:43 | comments(0) | trackbacks(0)
花見酒。
先週は自転車仲間で集まって根岸森林公園に花見に出かけた。
自転車仲間と言えば、毎年遠征サイクリングを企画していて、例年なら今頃は5月上旬の来たるべきサイクリングに胸を躍らせる日々なんだけど、今年はそういう計画をしていないので、カレンダーだけでなくココロも空虚な感じである。そんな思いを他の人も思っていたのか、メンバーの一人がSNSサイトで呼びかけて花見をすることになった。
場所が根岸森林公園である理由は、実はこのメンバーの元になったのが某製薬会社が企画するランニングチームで、その練習が毎回根岸森林公園だったのである。ここに来ると製薬会社が売り出すスポーツ飲料のイメージカラーであるオレンジ色の大きなテントが立っていたのを思い出すな。
ぼくは自宅を出て、バスでJR磯子駅を目指し、そこから京浜東北線で隣の根岸駅で降り、歩いて公園に向かう。ぼくがこういうルートでこの公園に来るのは初めてである。地元なので、子供の頃から根岸森林公園に来ているけど、小学生時代は米軍基地を無断で横断(すっごく怒られる)し、学生の頃は関内からバスでアクセスし、ちょっと前まではクルマで来てたし、最近はランニングや自転車で来ていたから、こういうアプローチは非常に新鮮だった。お酒を飲むのでクルマも自転車もダメなのである。
公園の手前に長い坂道があって、これは明治初期の横浜の風景写真にも残る歴史ある坂道なんだけど、この坂道の脇に根岸駅から歩く人のための階段があった。地元の人が使う階段である。切り立った崖に沿うように階段は何度か折れ曲がって山を上っていく。
根岸森林公園に到着したのはぼくが最初だった。桜は見事に満開で、花見客も徐々に集まっている。既に宴会を始めている広大なレジャーシートの集団もいた。ぼくは高いところから桜が見られる場所に持ってきたレジャーシートを敷いてメンバーを待つことにした。
結局ぼくはここで1時間ほど待つことになった。いや集合時間の30分前に来ていたとは言え、そこからさらに30分も遅れるとは。苛立ったというよりも不安だったよ。ホントにココで合ってるんだよなって。
酒宴が始まると例によって飲み過ぎちゃって内容をあまり覚えていない。楽しい花見だったと思う。
やはり自転車でつながった仲間なので、5月とは言わないまでも夏から秋頃にどこかに行こうということになった。場所はまだ確定じゃないけど、以前ぼくとさきこで行った八丈島とか宮古島が候補になった。あるいは寝台列車に乗って出雲という案もあった。いい時期だったらいいサイクリングができるだろう。さきこも順調に回復してれば、きっとランニングにも復活してるだろうし、多少過酷なサイクリングもできると思う。うん、楽しみになってきた。
やはり旅行の計画をするのは楽しいものである。遅ればせながら、来たるべきサイクリングに胸を躍らせているのだった。


| 日記 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(0)
遠き日の東京マラソン。
思えば東京マラソンを走ったのは先々月のことである。いや今でも懐かしい夢のような時間だったけど、あれからとんと走っていない。来週は横浜ロードレースがあるんだけど、10キロとは言え、かなり厳しい展開が予想される。ひとえにぼくが練習をサボってるせいで、ね。以前にも書いたけど、どうもランニングに目標が見えなくなっちゃったというか、東京マラソンで完全燃焼しちゃった感がある。いや、あんなタイムじゃまったくの不完全燃焼なんだけど、念願の東京マラソンを走ったってところがね。東京マラソンにハズれ続けていた頃には想像もしなかったけど、目標がなくなっちゃうというのはこういうことかもしれない。
そんな中、思い出だけには残しておこうということで、記事だけは書き続けていた。それが先日完成したので、別ページにアップした。
ランニング記事を書かなくなってなんと1年ほどが経つ。この1年のランニングはまさにサボり続けたぼくの凋落の歴史である。タイムが良くても悪くても、記事に残したいと思うような有意義な走りができたらと思うんだよね。
さてこれからどうなるか。
| Be RUNNER! | 12:46 | comments(0) | trackbacks(0)
感動空間。
今年9月に大きな山場を迎えるぼくのプロジェクトが先月辺りに小さな山場を越えたので、気持ちをリフレッシュするために1日会社を休むことにして、休みでないとなかなか行けないところに行ってきた。
それは吉祥寺で開催中の某漫画家の個展である。
大学時代から憧れだったこの漫画家が実際に描いた原画を展示しているのだ。いやはや実際に行ってみて驚いた。
鉛筆の筆致や着彩のテクニック、いやそもそも色の選択が非常に秀逸である。こういう絵が描けたらいいなーと思いつつ、あまり見過ぎるとただのマネになってしまうので、適度に目を逸らしつつ(?)、感動の時間を過ごしてきた。平日だったので、お客さんは少なめで、おかげで画集にサインなぞしてもらって一緒に写真を撮らせていただいた。もう感激である。
その後時間があったので、井の頭公園まで行って桜を鑑賞してきた。ウワサに聞く井の頭公園の桜である。池に枝を垂れる風景はなかなかいい感じだった。こういう公園が自宅近くにあるというのはいいよね。吉祥寺ってホント憧れの街である。とは言え、公園には平日昼間だというのに既に花見客が行列をなしていて、まるで上野公園でパンダを見るかのように人の流れに乗ってゆっくりと池をぐるっと回るハメになった。まるでイモ洗いのように池にはボートが浮かんでいるのも風流じゃなかった。桜とはもっとココロ穏やかに見るものではないかなぁ。
さて、吉祥寺を後にして、向かうのは東京駅である。
きっと先ほどの漫画家の個展でぼくの右脳はアイドリングの準備を始めてくれただろうから、間髪入れずに別の展覧会を覗いて刺激を与えてみることにした。三菱美術館で開催していたのは、イギリス唯美主義の展覧会である。テレビCMで散々流れているので、それほどいいものであれば見てみようと思ったけど、どうかな。古典的でもなくモダン的でもない19世紀後半のイギリスで起こったムーブメントだそうで、日本の美術や工芸もいろいろと影響しているそうだけど、う〜ん、どうかね。スゴいなーって絵もあるんだけどね。展覧会とはまあこんなもんかな。
そういえば大学生の頃、時間を持て余すとコンビニで「ぴあ」を買ってきて、絵画の個展や展覧会のスケジュールをチェックして、バイクに乗って1日で6、7件を回ったりしたことがあった。脳みそをリフレッシュするというか、本気で右脳に刺激を注入しようとする試みで、右脳が活性化したかどうかは分からないけど、東京中のギャラリーを縦横無尽に走り回ったのはなかなか楽しい企画だった。この日も吉祥寺と東京を回って、なんか昔のことを思い出した感じだった。
最近はとんと右脳が動いてくれなくて、ホント辛い日々というか、毎年そうだけど、このまま描けなくなってしまうのでは・・・と不安になる日々である。この日もその後の右脳は相変わらずとんと動く気配がないけど、脳みその奥深く、ぼくが知覚できない深層で、数々の絵に触発されてたくさんのパルスがパチパチしているといいなと思うのである。

※ところでこの日はすべて電車で移動したんだけど、電車に乗るといろいろ刺激があって面白い。ぼくが渋谷から井の頭線に乗って吉祥寺を目指す際に、目の前のシートに座っていた男性がなかなかのイケメンで、しかもガタイも良くて、「こういう人が女性にモテモテなんだろうな」と思ってたんだけど、吉祥寺に到着する間際に彼が膝の前に立てていたキャリーバッグが凄く気になってしまった。硬い黒革の四角いアタッシュケースにはいくつかステッカーが貼ってあったんだけど、いい歳したオトナがバッグにステッカーを貼るなんてどういうことだろう。しかもステッカーのひとつには青地に白文字で「〜ing」とか書いてある。これはまさか、アレではないか?と思ったら、さらに気になっちゃって、たぶん彼もぼくの怪しい視線に気づいていたかもしれないけど、結局吉祥寺で彼も降りる際にはステッカーの文字は確認できなかった。でもたぶん、アレだ。「○○ing」は「Boeing」と書いてあったに違いないのだ。さすが、パイロットが住まうなんて、ホント吉祥寺は憧れの街だぜ。
  
  
※憧れの漫画家とツーショットなんて、感激だぜーーー!
| 日記 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0)
夢想の地平面
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