2014.05.28 Wednesday
リテイクの嵐と120羽のフラミンゴ。
入院しているさきこのお見舞いの合間に、ぼくは週末に絵なぞを描き上げることができた。1か月振りに描き上がったわ。今は描き上げた達成感に浸っているところである。
今回は某SNSの個人ページの表紙に使おうと思っていて、そのために長い画像にする必要があり、結果として2枚の絵なぞをパソコンで繋げることになった。これは初めての試みである。またモチーフにした「ウユニ塩湖」の青い空を表現するためにエアブラシで空の色を塗り、かつ湖面に映った空もエアブラシで塗るという工程を踏んだ。これによって、空と湖面を2枚分、つまり4つの部分にエアブラシをかけることになった。これも初めての試みである。しかも、2枚の画像が空と湖面でそれぞれ繋がって見えるようにするため、空と湖面をそれぞれ同じ濃度にする必要があり、かつ湖面の色は空の色よりも乳白色っぽい淡い感じにしないといけないので、エアブラシのコントロールが普段以上に求めらることになった。いやこの程度のコントロールなんてエアブラシを普通に使ってる人にとっては当たり前かもしれないけど、まだまだ初心者の域を出ないぼくにとっては、初体験の連続でなかなかの冒険だったのである。
2枚の続き絵のうち1枚には、湖面すれすれに飛翔する10羽のフラミンゴが描かれていて、これが湖面に映っている。つまり1枚の絵なぞに20羽のフラミンゴを描くわけだけど、エアブラシの調整やらフラミンゴの着彩の失敗などが原因で、何度も描き直しになった。特にフラミンゴの着彩がうまくいき、空の色もエアブラシでいい感じで塗れて、最後の工程として湖面に映った空をエアブラシで塗っている時に失敗が多かった。表現としては、空の色よりも湖面の空の方が淡い感じにしないといけないのに、同じ色かちょっと濃い感じにさえなってしまうのだ。エアブラシをかけない部分は透明なマスキングシートで覆うわけだけど、エアブラシを塗布している時はそのマスキングシートにも着彩されるわけで、空をマスキングしてもこの上からさらにエアブラシで湖面の色が重ねられるので、見た目上は湖面が塗られるに従って、空の色も濃くなっていくのである。つまり空の色よりも淡くなるように塗っているんだけど、空の色はどんどん重ねられていくわけである。こうしてぼくは、一定程度の塗布を終えてマスキングシートを剥がしてみて初めて、湖面の色を塗り過ぎたことに気づくわけである。空よりも湖面の青が濃いわけはないので、つまり失敗ということになる。
ぼくは着彩前に失敗しても最初からやり直さなくていいように、同じ画像を2枚描いておくのだけど、こんな失敗が続いちゃったので、結局3回も描き直した。1回につき予備も含めて2枚描くので、つまり合計6枚も描き直したわけである。いやよくぞそこまでモチベーションが続いたものである。しかも、湖面を飛ぶフラミンゴは既述のとおり1枚につき20羽なので、20羽×6枚ってことで結局120羽ものフラミンゴを描いたわけである。いや、よくぞ諦めなかったと思う。
今回はうまくいけばいい絵なぞになることが分かっていたので、かなり粘って描いた。描き直しって結構気持ち的に堪えるものだけど、今回は気持ちが強かったんだと思う。
こうして描き上げた絵なぞはパソコンソフト上で繋げる処理をする。ここでもちょっと手間取りがあったけど、なんとか克服して、一枚の画像に合成することができた。こうしてパソコンの画面になって初めてぼくは描こうとしていた絵なぞに対面することができたわけである。いやホント長かったなー。
それにしても、パソコンの画面の中でだけ完成した絵なぞに会えるというのはどうなんだろうね。今回は2枚の別々の絵なぞを描いて、パソコンで合成する形を取ったので、ぼくの手元には1枚の完成した絵なぞがないのである。完成したものはパソコンの画面の中にある。横に長いので、パソコンの画面で全体像を映そうとするとかなり縮小することになり、部分的に拡大したと思うと全体像はさっぱり分からなくなる。これが意外にもしっくり来なかった。物凄く違和感だった。紙に描かれたものとして手元に現物がないということもそうだけど、部分と全体が同時に認識できないというのはぼくには相当な違和感だったのである。パソコンで絵を描く人ってどんどん増えてくるし、ぼくも非常に興味があるのだけど、この違和感を思うにつけ、ぼくはパソコンでお絵描きをすることに向いていないんだなーと思った。
さて、描き上げた絵なぞは、お絵描き専門のSNSにアップした。
それから数日ほど経っているけど、反応はなかなかなものである。去年どういうわけか閲覧数や評価数、評価点、お気に入り登録数などが段違いに伸びた絵なぞがあってこれには到底及ばないけど、これに次ぐくらいの高評価である。まあウユニ塩湖の風景ってのは、定番ではあるもののまあウケるものなので、ぼくの絵なぞがどうということではなく、モチーフが良かったということだろうね。それでも、評価をいただくのは気持ちがいいものである。
こうしてぼくはまた次の絵なぞに向けて右脳で夢想する。その揺らぎの中で、何かのスイッチが入った時だけ、右脳の夢想は具現化に向けて動き出すのである。そして絵なぞが描き上がるわけだけど、その長く苦しい道のりを思いつつ、絵の具と水と筆の戯れにただ思いを傾けるのが楽しくてしょうがないのである。
※1枚の成功といろんな理由でリテイクになった120羽のフラミンゴ。
※こうして描き上がった精一杯の1枚。
今回は某SNSの個人ページの表紙に使おうと思っていて、そのために長い画像にする必要があり、結果として2枚の絵なぞをパソコンで繋げることになった。これは初めての試みである。またモチーフにした「ウユニ塩湖」の青い空を表現するためにエアブラシで空の色を塗り、かつ湖面に映った空もエアブラシで塗るという工程を踏んだ。これによって、空と湖面を2枚分、つまり4つの部分にエアブラシをかけることになった。これも初めての試みである。しかも、2枚の画像が空と湖面でそれぞれ繋がって見えるようにするため、空と湖面をそれぞれ同じ濃度にする必要があり、かつ湖面の色は空の色よりも乳白色っぽい淡い感じにしないといけないので、エアブラシのコントロールが普段以上に求めらることになった。いやこの程度のコントロールなんてエアブラシを普通に使ってる人にとっては当たり前かもしれないけど、まだまだ初心者の域を出ないぼくにとっては、初体験の連続でなかなかの冒険だったのである。
2枚の続き絵のうち1枚には、湖面すれすれに飛翔する10羽のフラミンゴが描かれていて、これが湖面に映っている。つまり1枚の絵なぞに20羽のフラミンゴを描くわけだけど、エアブラシの調整やらフラミンゴの着彩の失敗などが原因で、何度も描き直しになった。特にフラミンゴの着彩がうまくいき、空の色もエアブラシでいい感じで塗れて、最後の工程として湖面に映った空をエアブラシで塗っている時に失敗が多かった。表現としては、空の色よりも湖面の空の方が淡い感じにしないといけないのに、同じ色かちょっと濃い感じにさえなってしまうのだ。エアブラシをかけない部分は透明なマスキングシートで覆うわけだけど、エアブラシを塗布している時はそのマスキングシートにも着彩されるわけで、空をマスキングしてもこの上からさらにエアブラシで湖面の色が重ねられるので、見た目上は湖面が塗られるに従って、空の色も濃くなっていくのである。つまり空の色よりも淡くなるように塗っているんだけど、空の色はどんどん重ねられていくわけである。こうしてぼくは、一定程度の塗布を終えてマスキングシートを剥がしてみて初めて、湖面の色を塗り過ぎたことに気づくわけである。空よりも湖面の青が濃いわけはないので、つまり失敗ということになる。
ぼくは着彩前に失敗しても最初からやり直さなくていいように、同じ画像を2枚描いておくのだけど、こんな失敗が続いちゃったので、結局3回も描き直した。1回につき予備も含めて2枚描くので、つまり合計6枚も描き直したわけである。いやよくぞそこまでモチベーションが続いたものである。しかも、湖面を飛ぶフラミンゴは既述のとおり1枚につき20羽なので、20羽×6枚ってことで結局120羽ものフラミンゴを描いたわけである。いや、よくぞ諦めなかったと思う。
今回はうまくいけばいい絵なぞになることが分かっていたので、かなり粘って描いた。描き直しって結構気持ち的に堪えるものだけど、今回は気持ちが強かったんだと思う。
こうして描き上げた絵なぞはパソコンソフト上で繋げる処理をする。ここでもちょっと手間取りがあったけど、なんとか克服して、一枚の画像に合成することができた。こうしてパソコンの画面になって初めてぼくは描こうとしていた絵なぞに対面することができたわけである。いやホント長かったなー。
それにしても、パソコンの画面の中でだけ完成した絵なぞに会えるというのはどうなんだろうね。今回は2枚の別々の絵なぞを描いて、パソコンで合成する形を取ったので、ぼくの手元には1枚の完成した絵なぞがないのである。完成したものはパソコンの画面の中にある。横に長いので、パソコンの画面で全体像を映そうとするとかなり縮小することになり、部分的に拡大したと思うと全体像はさっぱり分からなくなる。これが意外にもしっくり来なかった。物凄く違和感だった。紙に描かれたものとして手元に現物がないということもそうだけど、部分と全体が同時に認識できないというのはぼくには相当な違和感だったのである。パソコンで絵を描く人ってどんどん増えてくるし、ぼくも非常に興味があるのだけど、この違和感を思うにつけ、ぼくはパソコンでお絵描きをすることに向いていないんだなーと思った。
さて、描き上げた絵なぞは、お絵描き専門のSNSにアップした。
それから数日ほど経っているけど、反応はなかなかなものである。去年どういうわけか閲覧数や評価数、評価点、お気に入り登録数などが段違いに伸びた絵なぞがあってこれには到底及ばないけど、これに次ぐくらいの高評価である。まあウユニ塩湖の風景ってのは、定番ではあるもののまあウケるものなので、ぼくの絵なぞがどうということではなく、モチーフが良かったということだろうね。それでも、評価をいただくのは気持ちがいいものである。
こうしてぼくはまた次の絵なぞに向けて右脳で夢想する。その揺らぎの中で、何かのスイッチが入った時だけ、右脳の夢想は具現化に向けて動き出すのである。そして絵なぞが描き上がるわけだけど、その長く苦しい道のりを思いつつ、絵の具と水と筆の戯れにただ思いを傾けるのが楽しくてしょうがないのである。
※1枚の成功といろんな理由でリテイクになった120羽のフラミンゴ。
※こうして描き上がった精一杯の1枚。