「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
ライフログ・シンドローム。
ぼくの会社では、社員の健康のために日常のウォーキングを推奨している。「たくさん歩いて健康になろう」というまあ、以前からよくある企業の社員の健康運動みたいなものである。社員に歩数計を配布して、健康に対する自己啓発を促すんだけど、その他にも専用のSNS的なサイトで社員が歩数情報を共有して、全社ランキングなんかが表示されたりもする。またたくさん歩いた人には、少々のインセンティブ的なおカネが支給される制度もあったりする。まあ、この辺も昔からよくある社内制度かな。
しかしそれでも歩数ランキングが掲示されると、できれば上位に表示されたいとやはり思うもので、ぼくなんかはまんまとこの仕掛けにハマってしまい、意識して歩くようにしたり、ランニング練習やイベント参加時の歩数が気になったりしている。ぼくも単純なものである。
歩数が気になるようになると、なるべく多くの歩数を得たいと思うようになる。会社から支給された歩数計は、実際よりも若干少なく歩数が表示される傾向にあるようで、当時さきこが持っていた歩数計やスマホで測定する歩数と比較してちょっとした差異があった。そこで一度、ちょっと少し値の張る歩数計を購入して使ってみたりしたんだけど、そんな折、センセーショナルに発売されたのが、スポーツメーカーのナイキが提供する「フューエルバンド」である。
フューエルバンドとは手首に巻く形で装着するウェアラブル型のライフロガー、つまり活動量計である。その日の歩数はもちろん消費カロリーや活動の度合いを示す独自単位「フューエル」を表示できたりする。常時装着しているので、歩数計を携帯してなくてもいいわけだし、それこそ起床してから就寝するまでの記録を取ることができるのである。当時は結構話題になって、ぼくの会社でも何人かの社員がフューエルバンドを着けていたし、通勤電車の中でも吊革に掴まる手首にフューエルバンドが着いていたのを何度か見たことがあった。手首に巻いても邪魔にならないところが良くて、2年くらい前に購入してからずっと着けていた。
しかし、最近になって問題が出てきた。
歩数の正確性に若干の疑惑が出てきたのだ。日々歩くことを意識していると、その日の歩数状況が何となく分かったりする。今日はかなり歩いたなーとか今日はちょっと少ないかなーといった感覚である。しかしたまにかなり歩いているにもかかわらず、歩数が伸びない日があった。その日の仕事の状況を考えると、軽く1万歩は行ってるだろうと思われるところが、7千歩を割り込むことも出てきたのだ。また、ランニング練習をした日は2万歩ほどに達するものだけど、16千歩ほどだったり、この日よりもはるかに運動強度の少ない別の日のランニング練習で2万歩を大きく超えたりするのである。以前はホントにたまにあったことだけど、最近は1、2週間に1回の割合で起こるようになった。
いや、歩数が正確に測られないというのはモチベーションが下がるものである。頑張った日もそれが過小評価されているように感じるのだ。これなら若干少なめに計測される癖のある歩数計の方が、まだマシかもしれない。このたまに起こるっていうのが、ぼくのモチベーションをじわじわと少しずつ減退させていくのである。
もしかしたら、フューエルバンドの老朽化による不具合なのかもしれない。新しいフューエルバンドを購入すれば問題は解決するのかもしれない。しかし、それも今や難しいのだ。先に書いた独自単位「フューエル」の算定方法や正確性などを争点に、海外で訴訟があったそうなのだ。その結果、ナイキ側はフューエルが歩数のような絶対的な定量単位とは言えないことを認めてしまい、これに続いてフューエルバンドの発売を中止してしまったのだ。以前はナイキの直販で売られていたフューエルバンドの在庫は、通販会社に流れていき、購入はもっぱら通販サイトを経由することになってしまった。だから新品を購入することはできなくはないんだけど、メーカーが発売を中止してしまった機器やサービスにおカネを出すことにちょっと躊躇いを感じるようになったのだ。

さてどうするか、物凄く悩んだ結果、別のライフロガーを購入することにした。
ライフロガーはフューエルバンドが出る前からいくつかのモデルが出ていて、ファッショナブルなフューエルバンドが流通する中で、他社の機器も最近はだんだんスタイリッシュになっていった。そうであれば、本来こういう機器を作ることがメイン事業でないナイキの機器よりも、もっと得意なメーカーがあるハズである。
そんなことを考えて、ライフロガーの商品比較のサイトなんかを覗いていたら、某社のライフロガーに行き当たった。
最近のライフロガーは、デジタル時計の文字盤が常時表示され、だからその視認性を高めるためか、幅が結構ある形になっていた。フューエルバンドはかなり幅が狭い形状だったので、これに近いものが欲しかった。デジタル時計が常時表示される形だと、腕時計を2本つけているような、いやたまにそういうファッションの人もいるけど、そういう前衛的な人に思われちゃう恐れしね。
今回見つけたのは、デジタル時計は常時表示されないし、普通にしていれば黒い腕輪が巻かれてるだけのように見える。もともとぼくの左手首には、腕時計やライフロガーの他に2本の数珠が巻かれていて、いやこれに宗教的意味合いはなくて、単にさきこが買ってくれたものをお守りとしてつけてるだけなんだけど、とにかく左手首だけ結構じゃらじゃら着いちゃっているわけで、このライフロガーならフューエルバンドと同様、着けててもあまり煩くならないのである。
そんなわけで、さきこに何とかお願いし、いやもう去年の買い物列伝を鑑みれば、いくら物欲が発動してもさきこにオネダリするのは絶対にできないのだけど、そこを何とか頼み込んで購入することができた。
今日からライフロガーは新しくなったのである。
半日程度使ってみた感想だけど、フューエルバンドよりもカウントされる歩数が若干多いような気がする。起床してライフロガーを装着して、出勤し会社で午前を過ごすと、デスクワークのぼくはだいたい4千歩弱なのだけど、今日は4千歩半ばといった感じである。これは何やら期待できるかもしれない。そう思ってぼくのウォーキングへのモチベーションはぐんぐん熱を帯びて上がっていくばかりである。

それにしてもライフロガーを購入したぼくは、左手首に巻かれた小さな機器に翻弄されたものである。まるで生活をライフロガーで測るというよりも、ライフロガーで生活がコントロールされてる気さえしてくる。独自単位のフューエルの算定根拠を求めて裁判にまで踏み切った人たちも、もともとはライフロガーの表示と実生活がうまく連携していないと感じるところから、つまり、ぼくが最近フューエルバンドに感じていたことから不満が芽生えて大きくなっていったんだろうと思うにつけ、新しい機器に変わったと言っても、ぼくは彼らとほとんど変わらない境地にいるのかもしれない。
さてぼくのライフログ・ライフはこれからどうなっていくのかね。
| 日記 | 13:04 | comments(0) | trackbacks(0)
お人好し、かく語りき。
先日、某SNSで金沢マラソンの事務局がある書き込みをしているのを見つけた。
それは今年2回目となる金沢マラソンの変更点についてのお知らせだった。興味があったので読み進めてみると、これが結構大きな変更みたいで、開催時期の変更やコースの一部変更などが記載さてていた。いや、遠からぬ将来にこういうことになるんじゃないかとは思っていた。金沢マラソンが、ランナーにとても優しくて、走りやすくて、特典盛りだくさん過ぎて、いつか自分たちがあまりにもランナーをオモテナシし過ぎてることに気付くんじゃないかなーと思っていたのだ。他の大会では得られないような経験ができたし、それが初めてのランニングイベントで成し遂げたところにぼくは非常に感服していたのだけど、なんていうか、ランニングイベントだってタダでできるわけじゃないというか、経済活動の一環なわけで、費用対効果に見合った内容というものがあるというわけである。まあしょうがないこと、だけどね。しかし、やはり残念である。
コースの変更は、金沢駅前を周回するコースが割愛されて、「これぞ金沢」とも言うべき巨大な2本の柱の前を通ることができなくなっちゃったし、しかもその分の距離調整のために35キロ過ぎ辺りで大きく遠回りすることになり、いや、35キロを走ってきたランナーにこんな遠回りをさせるなんて、酷い仕打ちというか、他に道はなかったのかと思う。交通規制や市民生活への影響などいろいろと問題もあるのかもしれないけど、今度の金沢マラソンは前回に比べて見どころが少なくなり、ランナーの精神的負担が大きくなるコースだと言えるだろう。
時期については、なるべく晴れる時期にやりたいとの思いもあるようだけど、ぼくにはどうしても他に理由がありそうな気がしてならない。それはカニ漁解禁日との関連である。ぼくの参加した前回は、カニ漁解禁の翌週だった。だから街や市場には「カニ漁解禁!」の文字が躍っていたし、だからここで食べるカニは今年獲れたてのカニだったハズである。しかし、ただでさえ集客力のあるカニ漁解禁に合わせてランニングイベントを開催すれば、観光客が溢れてキャパシティが軽くオーバーしてしまうわけで、地元の観光業者としては、いっそランナーにはカニ漁解禁前に来てもらって、冷凍カニでも食わしておけということかもしれない。いや、知らんけど。
ともかく、カニが食べられないかもしれないなら、ぼくにとっては魅力半減である。いや、7割ダウンである。
ぼくはあの時、美味しいカニを口いっぱいに頬張りながら、金沢の街の意気込みみたいなものを感じていたのだ。カニ漁が解禁されれば黙ってても観光客はやってくるわけで、しかも北陸新幹線開通後最初のカニ漁解禁だから集客には何ら問題ないわけで、そんな時期にあえてランニングイベントを開催するところに、金沢マラソンを成功させる意気込みを感じたのだ。これから長く続く金沢の恒例行事として定着させるためにも、ここは閑散期ではなくあえて繁忙期に開催に踏み切る・・・そんな思いを感じてぼくは胸がいっぱいになった。そしてカニでお腹がいっぱいになったのだ。
おそらく、だけど、カニ漁解禁後に金沢マラソンを開催したのは主催者側の計算だったかもしれない。これで定着すれば、もちろん観光業にはメリットは少ないけど、金沢の街のブランド向上にはかなり寄与するハズである。観光業者からの文句は多少出るだろうが、ランナーの喜びの声がこれをかき消してくれるだろう、とね。しかし、その思惑は早い段階で外れてしまう。それがどうしてなのかは分からないけど、ぼくが妄想するに、ランナーのアンケートと地元のアンケートの結果に劇的な開きがあったのだろう。
ランナーは文句なしに良かったと言っているが、観光業者はその逆の結果になり、その差が想像以上に歴然としてしまったとか。短期的に答えを出したがる人からすれば、「あれだけ盛り上がったのにウチの商店は全然儲からなかった」という声はたくさんあったと思うからね。短絡的というか安直というか、なんだかなー。
あくまでぼくの中の妄想でしかないとは言え、以前にも書いたけど、湘南国際市民マラソンが江の島スタート・フィニッシュで始まったのが、その後大磯スタート・フィニッシュに変更され、しかしその数年後に、江の島を起点とした別のランニングイベントが創設された一連の流れを思い出す。いろいろ理由はあったのだろうけど、あの時も観光業者が何らかの大きな役割を演じたのは、ぼくの妄想だけどまあ真実なんだろうな。

この話しは実はもっと文章量があった。ぼくが思うがままに書き連ねていたら、いつの間にか物凄い量になっちゃったのだ。コースのこと、開催時期とカニのこと、湘南国際マラソンとの展開の類似性なんかを詳細に書いたので、ここまでの量の3倍くらいにはなっちゃった。今回は少しセーブして簡潔に書こうと心がけて、それでもこの量である。ぼくが金沢マラソンにどれだけ感動をもらい、だからこそその変更に憤懣やるかたないかが分かるだろう。そう、怒る、憤るというか、なんだか残念な気持ちである。次のランナーは金沢マラソンでどこまで感動を得られるだろうか。あの金沢駅前の2本の柱をバックにランナーが走ってる光景が次回はないわけである。晴れて走りやすいし応援しやすいかもしれないけど、カニは冷凍である。なんだか、普通のどこにでもあるマラソン大会になっちゃった感じかな。
そんわけで、ぼくとさきこのモチベーションはダダ下がりである。数日前までは、次回は絶対にどちらかが参加権をゲットして、再び金沢旅行を兼ねて行こうと言っていたのに、それはほぼなくなった。金沢マラソンに参加するついでに金沢の街を楽しみ、カニを堪能しようというぼくの思惑は見事に打ち砕かれてしまったわけである。
思えば、「金沢の人が自分のお人好しさ加減に気が付く前に、また金沢に行かなければ」なんて言ってたこともあるけど、その時が思いのほか早く到来しただけなんだよな。
ぼくの中で金沢はまた少し遠い街になってしまったのだった。
 
※金沢マラソンの変更点のまとめとコースの変更点。
| Be RUNNER! | 13:43 | comments(0) | trackbacks(0)
風のインビテーション。
先週はランニング仲間で新年会があり、ぼくなんかは到底足元にも及ばないようなアスリートたちと飲む機会があった。この新年会には毎年参加してその度に刺激をいただいているんだけど、今年で10回目ということでこの区切りで一旦最終回ということになるんだそうな。なんだか残念である。
最後だからということもあってか、今回は特に参加者が多く、いつものように席を移動して挨拶して回るようなことがなかなかできなかった。お話ししたい人もいたんだけどなー。
そんな中、自転車仲間として以前から一緒にサイクリングなどに行ったりしている方と話す機会があり、その中であるサイクルイベントに一緒に参加しないかとのお誘いをいただいた。新年会の参加者の中でも特にアスリートなこの人が、ぼくと一緒にサイクリングなんかしても全然楽しくないだろうと思ったけど、どういうわけかありがたいことにお誘いいただいて、6月開催の富士ヒルクライムに参加することになった。エントリーはこれからだけど、それじゃよろしくお願いしますということになった。
この大会は以前から出たいと思っていたのだけど、25キロほども延々と続く坂道を上り続けるのが大変だろうとずっと敬遠していた。いつかもっと脚力が向上したところでチャレンジしてみようかなと思っていた。期せずして今年のイベントに参加することになったけど、ちょっと楽しみである。

それにしても、この人はホントどうして誘ってくれたんだろう。新年会の社交辞令にしたって、わざわざぼくのところに来て言う話しじゃないしね。そういえば、5年くらい前にもツールドちばでも誘っていただいたな。何人かのアスリート的な自転車仲間と参加したんだけど、結局彼らのスピードにはとても敵わなくて、ぼくがそれでも何とか完走して宿に戻ると既にウェアの洗濯も自転車の洗浄も終え、揃ってストレッチなんかやったりしてたもんな。これほどフィニッシュに差があることに愕然としたもんな。
ともかくも、せっかく誘っていただいたのだから、ここはその好意に甘えさせていただこうと思う。
ちなみに一緒に行くということは、自家用車のないぼくを自転車ごと積んで一緒に行くということである。この人と横浜から山梨までの二人旅である。密室に男二人・・・う〜ん、どういう旅行になるんだろう。

ところで富士ヒルクライムは過酷なサイクルイベントである。5〜7%ほどの坂道を延々上り続ける。ぼくは決して坂道が好きでも得意でもないので、これだけで結構ビビッちゃうんだけど、しかし意外にも完走率は99%以上なのだそうな。まあ上ってる間はほとんど危ないスピードにはならないので、事故ったりトラブったりすることが少ないんだろうな。
しかし、そんな話しを聞いてもまだぼくの不安は残っていた。
なぜなら、このイベントの会場が北麓公園だからである。
北麓公園には何度か行ったことがある。さきこも参加したことのある「富士五湖ウルトラマラソン」では、この公園がスタート地点になっていて、スタートしたランナーはそこから長い下り坂を下っていく。ランナーを応援するぼくも自転車でこの坂道を下っていくんだけど(このダウンヒルがすっごく気持ちいいのだけど)、問題は帰りである。下りたからには上らないといけないのは当然で、ウルトラマラソンを応援して自転車で6、70キロ以上を走ってきた最後に北麓公園まで上らないといけないのである。これがかなりキツい。ランナーの邪魔にならないように気を遣うほど疲労でペダルが回らなくなる。ランナーを応援してるつもりが、ランナーに応援されながら北麓公園に辿り着いたのが思い出されるのだ。

今回の富士ヒルクライムも北麓公園である。
このイベントのコースをちゃんとチェックしていないけど、きっと北麓公園を下りて河口湖方面に向かうのだろう。その先のどこかからかスタートして上り坂25キロが始まるのだ。そうだとすると、帰りはまた大変である。フィニッシュ地点の富士山五合目から25キロの下り坂はきっと気持ちいいのだろうけど、下り切った後に北麓公園まで上らないといけない。25キロを上り続けた身体に4キロもの登板が可能だろうか。
せっかく誘ってくれたのに、ここでまた大きく遅れることで、迷惑をかけてしまうんじゃないか。ぼくの懸念は大きくなる一方だった。

※ここでちゃんと言っておくけど、ぼくはこの時点で大きな、というか根本的な勘違いをしている。それはさておき。

そんなわけで、ぼくはネットで検索してみることにした。サイクリストって言ったって、誰もがアスリートみたいな人ばかりじゃないわけで、しかもこの大会は「初心者向き」なんて言ってるところもあるので、きっとぼくくらいの脚力の人だって上っているに違いない。そうであれば、ブログとかで「往路の坂もキツかったけど、帰りの北麓公園までの坂も大変でした」的な記述もあるハズである。いやないハズない!
(いや、ぼくの勘違いなんだけどね)
しかし、検索してもそんなブログはどこにもなく、ホームページでわざわざ「スタート前」「スタート直後」「三合目付近」「五合目フィニッシュ」「下山」などと章立てにした体験記を残してる人でさえ、下山の章に「北麓公園まで大変でした」などの記載はなかったのである。
ここで初めておかしいと思い始めた。
何度も見ている地図をもう一度確認してみた。そして唐突にひらめいた。
あ、ぼく、勘違いしてた。
コースは北鹿公園近くからスタートして、一度も坂を下らずに、そのまま富士山に向かって上り始めるのだ。北鹿公園は直接五合目に繋がっているのだ。いや、ちょっと考えれば分かりそうなものだけど、「北鹿」とは富士山の北のふもとという意味なわけで、つまり北鹿公園自体が富士山の一部なわけである。
ぼくは何を勘違いしていたのか、北鹿公園とは富士山とは別の山にある公園で、富士山にはどこかからかもう一度上り直さないといけないと思っちゃってたみたいである。先に書いたウルトラマラソンのコースと、これもさきこが以前参加したことのある「富士登山競争」のコースがごっちゃになっちゃったのかな。良かった、帰りにキツい坂を上るなんてことはしなくて良かったのだ。

種明かしされると呆気ないものである。ぼくの単純な勘違いから余計な懸念を重ねてしまっただけなのだ。それにしても自転車でもランニングでもかなりの頻度で行っていた山梨の富士五湖周辺の地理に勘違いが生じるなんて、どうかしてるわ。そういえばここ1、2年は行っていないので勘が鈍ったかな。
走りやすい時期になったら、また久し振りに行ってみようかな。

さて、そんなわけで当面の懸念はなくなった富士ヒルクライムである。とは言え、やはり25キロの登板は依然ぼくにとっては高いハードルである。しかし、ぼくだって新しい自転車である。ギアは9速のティアグラではなく、10速の105である。さらにあと6か月の中で練習する機会はあるだろう。去年のように5月に箱根路ヒルクライムをやったりとかね。うん、なんだか楽しみになってきたな。
まずは4月頃にちゃんとエントリーしないといけない。うん、新しい自転車でやっとサイクリングらしいことができそうである。
| 自転車日記 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0)
キミにその覚悟はあるか?
東京オリンピックまであと5年である。なんだか遠い将来のように思えて、実は5年なんて結構あっと言う間なんだけど、東京で全世界が注目するようなイベントが開催されるなんて未だに実感が湧いてこない。いかにもお役所的な問題がいかにもお役人的に対応する様を見ていると、どこか遠い国で起こってる自分には無関係なデキゴトのようにも思え、ぼくも含め、もしかするとお役人でさえも、誰も「自分のこと」として認識していないような気さえしてくる。
ちなみに、去年問題になったオリンピックのエンブレムは、プロアマ問わないデザインの募集が終わり、現在選考中だそうである。また同じく再考を余儀なくされた新国立競技場のデザインも先日デザインの方針が決まったそうで、これからはオリンピックの開幕に向けてガリガリ建造するばかりのようである。マスコミなどで大きく取り上げられた問題は、国民が少しでも納得するように修正して対応された感じはする。しかし、あまり大きく取り上げられていない問題、たとえば運営スタッフのユニフォームのデザインが恥ずかしくなるほどダサい問題とか、湾岸エリアを中心に無駄と言えるほど乱立される複数の競技場の問題など、ぼくの中では未だモヤモヤしている問題も残っている。きっとぼくが知らないだけで、隠れた無駄や問題はまだまだあるんだろうな。お役所的に水面下で着々と進められている東京オリンピックが、ある日突然、それこそ開会式の直前になってぼくの目の前に現れるなんて展開を想像すると、5年前とは言え、今のこの静けさがなんだか気味が悪い気さえする。ホントにこの東京でオリンピックが開催されるのだろうか。

そんな折、ぼくの会社のパソコンにあるメールが届く。
もともと会社のパソコンには日に何通もスパムメール的な広告メールが届き、ぼくは出社すると、まずそのスパム的広告メールをいちいち削除するところから朝の仕事を始めるわけなんだけど、ある日その削除作業の中で、ふと気になる件名を見てその手を止めた。

「署名のお願い」
これもスパム的広告メールによくある件名である。気を引く件名にしてメールを開かせようというちょっとしたズルささえ感じるメールである。メールで署名をお願いするなんて、なんとなく失礼な感じだし、どうせロクなことはないんだろうけど、発信者は個人名ではなく団体名になっていて、それはぼくが毎年お世話になっているとある展示会の事務局の名前だった。これは変なメールではなさそうである。
そこでメールを開けてみると、本文にはおおよそこんなようなことが書いてあった。

・当団体では毎年7月に東京ビッグサイトで展示会を開催している。
・しかし、2019年4月から2020年11月までは、東京ビッグサイトの大部分をオリンピック関連のメディア施設として使用することが決まり、これが東京都から発表された。
・つまり、2019年と2020年は東京ビッグサイトでこの展示会が開催できないということである。
・また、同等の展示会場である幕張メッセは、オリンピック競技施設として使用する予定で、これにより当団体で開催する展示会はもとより、数多くの展示会がその開催場所を確保できなくなる状況になる。
・これは非常に困る状況である。
・東京オリンピックはぜひ成功して欲しいし、そのための助力は惜しまないつもりだが、東京ビッグサイトでの展示会は例年どおり開催できるようにして欲しい。
・ついては、この要望を署名とともに関係する自治体、政府省庁、総理大臣に提出したく、あなたの署名をお願いしたい。

なるほど、そんな問題が起こっているのか。イベントを開催する人っていろいろ大変だな〜・・・と思っていたら、ちょっと待てよ。東京オリンピックの前後に東京ビッグサイトが使えないとなると、これはいろいろ影響が出てきそうだぞ。
このメールを送った団体の展示会以外にも、東京ビッグサイトではほとんど毎日のように展示会やイベントが開催されている。これが1年半以上にわたって開催できなくなるわけである。いやいや、待てよ?東京ビッグサイトと言えば、夏と冬にコミックマーケットが・・・じゃなくて、もっと重要なことは、東京マラソンのフィニッシュ地点がここじゃないか。エキスポもフィニッシュ後のランナーの対応もできないとなると、今までのような東京マラソンはできないことになる。どうなるんだ?コースを変えるのか?これは東京マラソンの存亡の危機と言っていいんじゃないか?
この瞬間、ぼくは実感したのだ。
「東京オリンピック」はどこか遠い国でおこなわれるのではなく、どこあろう自分の生活圏内である「東京」でおこなわれるのだ。今さらながら、ぼくは強くそう実感した。
ちなみにコミケがビッグサイトでも幕張メッセでも開催できないとなると、パシフィコ横浜で開催されるのかな?そうなれば、ちょっと敷居が低くなってぼくにも行くことができるだろうか・・・なんてね。

それにしても、ホントどうするんだろう。東京マラソンやコミケのことだけじゃなくて、先に書いた通り、数百にのぼる展示会やイベントが影響を受けるわけである。これによって余計に出費される費用はいかほどになるのだろう。まさに東京オリンピックを開催することによる負の経済効果というわけである。莫大な額になるだろうその負の経済効果は、当然ながら正の経済効果を大きく凌駕するんだとお役人たちは考えているんだろうか。ホントかよ。

東京ビッグサイトや幕張メッセが東京オリンピックのために使用を制限されることを思うにつけ、これからもっと多くの影響をぼくたちは受忍することになるんじゃないかとの懸念が浮かんでくる。今は当たり前のように利用できている公共の施設やサービスやその他のインフラが、東京オリンピックの名のもとに大きく制限されるようになるんじゃないか、今さらだけどとても不安である。東京でオリンピックが開催されるということは、ただ単に「夜更かししなくてもオリンピックの観戦ができる」とか「開会式に参加したり競技を実際に観戦したりできる」ということではないのだ。普通の生活にオリンピックが強く浸食してくるということなのだ。これは大会が続く2週間だけではなく、準備期間や閉会後を含め、結構長い期間にわたるということなのだ。それがたとえば東京ビッグサイトでは20カ月という期間なわけである。
つまり、オリンピックに関係する地域の人は、住んでる人でも働いてる人でも、そんな影響を受ける覚悟が必要だということである。
実際はそんなことは、招致する段階で検討されているべきだし(検討されてると思うけどさ)、その辺も含めホントは初期に国民に提示されるべきなのだ。よく言われるけど、外国人が大量に流入することによる治安の悪化の懸念など、昨今ヨーロッパでのテロが頻発してることを考えれば早めにちゃんと提示して、その覚悟を求めるべきなのだ。影響や損失や被害が出た後になってから「いやいや、オリンピックを開くって言うのは、そういうリスクも”込み”だからしょうがないでしょう?」なんてしれっと言われても困っちゃうわけである。
2002年にサッカーのワールドカップが日本と韓国の両国で開催され、練習場や競技場に指定された地域には外国人が大量に流入した。あの時はいわゆるフーリガンによる暴動なんかも懸念されたけど、結果として大きな混乱や影響はなかったと記憶している。決勝戦がおこなわれたのは横浜の競技場だったけど、少なくともぼくはそのことで何か不自由したことはなかった。しかし、オリンピックは別物である。多くの外国人がオリンピックの会期中ずっと国内に滞在することになる。それこそ最終日の男子マラソンまで選手や関係者や観客は東京に滞在することになる。試合に負けたら選手ともどもサポーターが引き上げるワールドカップとは訳が違うのだ。
そう思うと、まだ覚悟が充分でないぼくにとって、5年という時間はあまりにも短過ぎるように感じてしまう。だから競技場のデザインや建設費用がどうこうとか、エンブレムやスタッフユニフォームのデザインがどうのとか言ってる場合じゃなくて、もっと大事なことを言わないといけないんじゃないかと思うのだ。
また、オリンピックの意味合いはかつてとは違ってきているとも言われる。世界のアスリートが限界に挑戦するという意味は依然残っているものの、それよりもショービジネスの要素が強くなっているのだ。このことと日本人の文化や興味が多様していることも併せて、もはや1964年の東京オリンピックのようにはならないのである。1964年当時の高揚感を知る人は、あの夢のような時間を再現したいのかもしれないけど、あの時代を知らないぼくからすれば、懐古主義に目を輝かせてるオジサンを見るのは、ホントお寒い話しでしかない。

そんなわけで、冒頭に書いた署名の依頼メールの話しに戻る。
メールの記述に従って、ネット上の署名専用特別サイトみたいなところから、住所やら名前やらを打ち込んだら、署名が完了である。もちろん、署名した。夏の展示会のことだけじゃなく、いや東京マラソンやコミケのことだけじゃなく、もっと広い意味をぼくはこの署名に込めた。もう一度、東京でオリンピックを開催することの意味を考えてみたらどうか。ホントに有意義なことなのだろうか。決まったことが覆せないと言うのなら、せめてその覚悟を求めて欲しいと思うのだ。
そういえば東京マラソンは、招致選考に漏れた2016年の東京オリンピックの構想の中から派生して開催の機運が高まったと聞いたことがある。東京マラソンは東京オリンピックと大きく関係しているイベントなのだ。そんな東京マラソンが2020年の東京オリンピックの影響で開催が危ぶまれるなんて、本末転倒で奇天烈な話しである。
| 日記 | 14:24 | comments(0) | trackbacks(0)
12キロで終わったハーフマラソン。
先日は毎年恒例のハーフマラソン・フロストバイトに参加するために横田基地まで行ってきた。去年はうっかりエントリーし忘れちゃったために、このイベントに参加するのは2年振りである。参加賞として配布されるトレーナーは年々作りがしっかりしてきて、普段使いができるほどである。冬は近場にちょろっと出かける程度ならこのトレーナーを着ていくことが多いほどである。毎年色やデザインが変わるので、今年はどんなトレーナーになるか楽しみにしていた。
ランニングの方はちょっと不安を持っていた。練習不足なのは毎度のことだけど、今回はさらに輪をかけてほとんど走っていない。前週に城南島で10キロのランニングイベントに参加して、その後1回しか練習していないのだ。もちろん10キロ以上の練習などまったくできないでいた。だから10キロ以上を走るランニングのペース配分などはまったく手探り状態だったのである。
一方、さきこは折からの右足首の捻挫がここにきて少しだけ改善しているようだった。普段の生活では足の痛みはほとんどなくなっていて、直前の夜のランニング練習でもそれなりに走ることができた。これは何とか走り切れるかもしれないと思った。

さて、本番である。1キロ当たり7分程度でゆっくり走ろうと思っていたけど、スタート直後から周りのランナーに影響されちゃったのか、6分30秒どころか、6分前半ほどのオーバーペースで入ってしまったのだ。ペースを下げようと思っても、なかなか下がらず、それでも6分半ほどのタイムで走り続けた。それでもなかなか気持ちいいランニングだった。このペースが今のぼくには合ってるのかもしれないな。そう言えば、過去に参加した東京マラソンでも前半の10キロくらいは6分前半のペースで走り続けてしまったのだったな。
このオーバーペースがいつまで続くのかと思っていたら、練習不足の割には意外にも結構保ってくれて、12キロ付近までは走れてくれた。練習不足の割にはよくやるわと思っていたんだけど、その後大きく状況が変わったのだ。

折り返し地点の12キロ付近でトイレに入ることにした。スタート前に会場でトイレを済ませていなかったので、少しタイムロスしてしまうけど、後々トイレの心配なく走りたかったから、このタイミングでトイレの列に並ぶことにしたのだ。そしてこれが結果的には大変なタイムロスになってしまう。時計を止めていたから正確には分からないけど、たぶん20分は停止していたと思う。その間に遅れて走っていたさきこがぼくを追い抜いていき(元気そうで良かった!)、ぼくは後続のランナーをやり過ごしながらずっと待ち続けるハメになったのだ。トイレに並ぶ前までは、同じようなペースで走るランナーで道がいっぱいになるほどだったけど、さきこをやり過ごしてからしばらくすると、走るランナーの数が減ってきた。これを見てぼくが犯したタイムロスがどれほど大きかったかを知った。少し焦ってきた。
トイレを済ませてランニングをスタートしたものの、はてさてぼくが先ほどまで走っていたペースはどんな感じだったかすら分からなくなってしまった。道路にまばらになったランナーをどんどん追い抜いていくけど、これは当初のペースを守っているからこうして抜いていけるのか、気持ちが急いているからなのか、または先行してしまったさきこに追いつきたいからなのか、もう分からなくなっていた。
ぼくの腕時計は、GPS機能付きで1キロが過ぎる度にそのラップタイムを表示してくれて、実際にはトイレに入る前と同じ程度のペースを表示してくれていたけど、どういうわけか身体が辛くなっていた。先ほどと同じペースなのに全然楽しくないのだ。これはどういうことか。
いろいろ考えが頭を巡り、どんどん思考がネガティブになっていくのが分かった。たぶん、先ほどのトイレ休憩でぼくの身体がランニングを終えてしまったのだろう。20分ほどの停止で身体も相当冷えてしまった。身体が一旦終わりと認識してしまったランニングを再開させるのはかなりキツいものである。

そんなわけで後半は酷い走りっぷりだった。
ペースを落としても、逆に上げても身体が辛いのに変わりがない。身体がもうランニングを終えてしまっているのに、走らなければならないのは本当に辛いものである。ついにぼくは歩いてしまった。
ハーフマラソンで歩いてしまうとは。いや、フロストバイトはぼくがハーフマラソンで自身の記録を更新したイベントである。追い風もあったとは言え、かつては2時間切りは当たり前、1時間55分くらいで走ったこともあったのだ。そんな場所で歩いてしまうとは、非常に残念である。
フィニッシュまで残り2キロを切っても全然嬉しくなかった。いっそ最後の2キロを歩いてしまおうかとすら思ってしまった。ぼくのメンタルなど脆いものである。
トイレ休憩でのたった20分の停止がこれほど影響してしまうとは思わなかったね。練習をサボっていたためにフィジカルよりもメンタルで強靭さがなくなってしまったというわけである。

フィニッシュするとグロスタイムを表示する時計は2時間30分を大きく超えていた。まあ20分も停止していたからしょうがない。腕時計のタイムは2時間16分。それだって非常に悪い記録である。
トイレを待つぼくを追い抜いいていったさきこは、最後まで距離を縮めることなく、先にフィニッシュしていた。フィニッシュ地点でさきこに会ったけど、彼女は彼女で辛い走りを強いられていた。足は完全に復活などしておらず、前半は足の痛みにかなり悩まされた。5キロ地点でやめてしまおうかと思ったほどだそうな。その後、腕を大きく振って上半身で推力を得るような走りになるよう工夫をして、何とか走り続けられたそうである。以前とあるテレビ番組で、とあるタレントがランニングの際に腕を振る力で身体が前進する力を得るような話しをしていて、今回それを実践してみたというわけである。さすが100キロを走り切った不屈のアイアンウーマンはメンタルの強靭さが違うわ。

そんなわけで、今回のランニングは酷かった。事前のトイレ、11時のスタートに合わせた朝食などのカロリー摂取、ランニング中の補給食や水分摂取・・・単に練習不足と済ませられない準備不足が多くあった。この点についても反省である
次のハーフマラソンは、あの三浦国際市民マラソンである。今回のようなペースでは、失格になってしまう過酷なイベントである。寒さと風と急坂、これを乗り越えてなお6分半以上のペースを維持しないといけない。うん、これは大変だ。そしてその翌週には待望の横浜マラソンである。この二つのランニングイベントでこの日のような辛い走りをしないためにも、ちゃんと練習しないといけないのである。うん、また20キロとか30キロを走るような練習をしないといけないよなーと思うのである。

ちなみに参加賞として配布されたトレーナーは、カーキ色でアメコミみたいなイラストが背中に大きくプリントされていた。色はともかく、このアメコミ的イラストはちょっと残念な感じである。これを普段着たりできるものかなぁ。

※いつものように横田基地のエントランスの前でポーズ!
| Be RUNNER! | 13:11 | comments(0) | trackbacks(0)
続・雪嵐。
新幹線に乗って名古屋に来た。どんな雪景色かと思っていたけど、駅前は見たところ雪のカケラすらなかった。いや、そのもっと前、新幹線に乗って小田原を過ぎる辺りから雪の景色はまったく見えなくなっていた。畑一面の雪化粧も神奈川中部を過ぎるとなくなり、単に雨に濡れる景色に変わっていた。まあ横浜を出る時でも既に雪が雨に変わってはいたけど、東海道を下るにつれてより深い雪景色が見られると思っていただけに、かなり拍子抜けしてしまった。富士山が見れないのはしょうがないとしても、せっかく雪景色を期待して窓側の席を取ったのに残念である。
名古屋駅前は先に書いたとおり、雪の景色はカケラもなく、ちょっと強めの雨が降った程度の雰囲気だった。横浜でも何人か見かけたスーツ姿に長靴のような人は当然誰一人いなかった。懸念された新幹線の遅れもまったくなく、ぼくが乗車する頃には、定刻運転に復旧していた。さすが、前日から備えていた交通機関の対応は早いよね。
そんなわけで、名古屋に着いて、これから出張本番というわけである。
| 日記 | 13:09 | comments(0) | trackbacks(0)
雪嵐。
昨日の夜からニュース番組などで「明け方にかけて大雪に注意」と呼び掛けていて、その口調にそれほど深刻な印象を持たなかったぼくは、いつものように就寝していつものように起床した。
そして、朝、窓の外を見て驚いた。雪世界だった。
ニュースでは横浜辺りはさほど降らないような言い回しだったけど、結構がっつり降っちゃった感じである。ニュースでの言い回しも難しいものだよね。深刻に警告すればもし降らなかった時に文句が出るし、さらっと注意する程度でがっつり降ったりするとそれはそれで文句が出そうだもんね。いや、さらに言えばぼくの認識が甘かったのかもしれない。
ともかくも、さてどうしたものか。
実は午後から名古屋で打ち合わせがあり、新幹線で出張しないといけないのだ。予定では11時くらいまで仕事して、12時前の新幹線で名古屋に向かうところなんだけど、この雪で出社しても会社に着くのは10時頃になるだろうし、どろどろになってせっかく会社に行っても1時間程度しか仕事ができないのでは意味がないので、ここは午前中の出社を諦めて、直接名古屋に向かうことにした。考えてみれば、電車を3本も乗り継いで会社に行き、ちょろっと仕事した後にまた複数の電車を乗り継いで東京駅に出てから名古屋に向かうのと、自宅の最寄り駅から地下鉄で直接新横浜に向かって新幹線に乗るのとでは、かなり大きな違いがある。最寄り駅まで行ってしまえば、雨にぬれず新幹線に乗ることができるし、名古屋の打ち合わせ場所は地下街からすぐの場所なので、つまりほとんど雪や雨に濡れることなく移動できるわけである。既に自宅から最寄り駅までの徒歩でどろどろになっているから。もう東京方面に向かうことは避けたかった。幸い午前中の仕事は後でリカバリーが効く仕事なので、問題なしである。
そんなわけで、午後の打ち合わせに間に合わせるように新横浜に出て、今は新幹線を待っている。新幹線はダイヤ乱れだそうなので、あらかじめ買っておいたチケットを払い戻して少し早めの時間で行けるように変更した。これで新横浜でも名古屋でも慌ただしくなく過ごせるというものである。
それにしてもスゴい雪である。こんな雪が一晩で降ってしまうんだからね。テレビで各地の降雪状況を伝えていたけど、八王子とか立川とか東京西部の映像を見るにつけ、昨日はここでハーフマラソンのイベントに出ていたのかと思うと、その変わりように信じられない思いである。
そうである、ぼくは昨日、立川の先の横田基地内で開催されたランニングイベントに参加してきたのである。去年は申し込み忘れちゃって不参加だったので、2年振りのフロストバイトである。
あの苦しいランニング中に見た景色が今はもう一面の銀世界かと想像すると不思議である。あの滑走路が今や真っ白なんだろうね。そうか、これほど降ると予想できなかった甘さは、前日のこのランニングイベントも関係しているかもしれないね。
そんなわけで、まだ名古屋出張は始まっていないのだけど、さて東海道の雪の状況はどんな感じだろう。ちょっとワクワクしちゃってたりして。

※さきこは通常通り会社に行ったけど、京急の駅では入場制限がされるほどの混雑振り。
| 日記 | 09:54 | comments(0) | trackbacks(0)
フォースは覚醒したか。
「スターウォーズ・フォースの覚醒」を観た。
いや感動したわ。先月のブログで新三部作や旧三部作を若干批判気味に書いちゃったけど、いやこの6作品を束にしても敵わないほど、完成度の高い作品だった・・・って、やっぱ批判気味か。
いわゆる「続編」というものは過去にも多くの作品で作られてきた。ファンの想像力をいい意味で裏切りつつ、さらに新しい展開を持たせないといけない点で、非常に難しくでも面白い仕事だと思う。しかもスターウォーズは日本人が好むような「お約束」を多用しているので、これをどう見せていくかも難しい。そして結果として、映画ではそのすべてが非常に巧みに融合していた。文句なしの名作である。うん、これはプロットの勝利だな。いや迫力の映像は言うに及ばずスゴかったよ。
プロットと言えば、前回のブログでもガンダムと比較して書いてみたけど、数々の作品で張られまくった伏線が一挙に回収されるのは痛快だった。今回のスターウォーズでも、伏線と言うほどでもないけど、やはり気になる「その後」がどう描かれるのか楽しみで、ワクワクする感じで展開していたのが良かった。レイア姫は相変わらずゲリラ組織で戦ってるし、ハン・ソロは相変わらず借金まみれだし、チューバッカは相変わらずウォーしか言わないし、新型スターデストロイヤーは相変わらずデカいし、新柄デススターは相変わらず丸かった。
ちなみにぼく個人としては、R2D2の扱いがどうなるのか非常に気になっていた。今回のストーリーでキーパーソン(?)になるロボット「BB−8」は、提供がディズニーに変わったことを示すためか作品中では大きな扱いだったけど、この一大叙事詩の真の主人公であるR2D2が出なかったら嫌だなーと思っていた。結局話しの最後の方で登場したけど、今後もちゃんとそれなりに活躍して欲しいものである。R2D2こそが物語の最初の最初からその記憶を維持したまま登場しつづけてるキャストだし、もしこの物語が実は誰かの主観で描かれたものだとしたら、それは誰あろうR2D2が語った物語だと言えるハズだからだ。うん、そういう結末も面白いな。
映画の最終盤、最後に登場したあるキャストをもって旧作の主要登場人物がすべて出揃った瞬間、思わず涙腺が緩んでしまった。泣くような映画ではないのだけど、それだけ思い入れの強い作品だったんだなーと思った。
この続きが早く観たいと思う。三部作と言わず、これからももっとずっと作り続ければいいのにね、ガンダムみたいに。

最後に関係ないけど、某SNSで話題になった「ちょっといい話し」から。
末期がんにかかったある外国人は、スターウォーズの大ファンで、続編が制作されると決まった時にとても喜んで、これを観るのをとても楽しみにしていた。しかし、予想された余命は映画の公開には絶対に間に合わなかったのだ。彼に残された時間は、スターウォーズの新作が観られるほど長くなかったのだ。
この話しを聞いた製作スタッフが、公開用フィルムさえできていない段階のこの映画を、彼だけのために上映したんだそうな。彼は誰も入れない部屋で世界で最初のスターウォーズ続編を観た人になった。最後の願いが叶った彼は、ほどなくこの世を旅立ったそうである。
映画の最中にこの話しを思い出した。彼はこの映画をどんな思いで観たのだろうか。特に終盤は次の作品を意識させる展開になったわけで、絶対に観ることのできない続編をどんな思いで想像したのだろうか。そう思うにつけ今回の物語の展開として、続編を観ないとモヤモヤしちゃうような作りになっておらず、気持ちよく観終えることができるもので良かった。彼を思ってちょっと安心したのだった。

そんなわけで、スターウォーズ・フォースの覚醒、いい映画である。また観に行っちゃおうかな。
| 映画鑑賞文 | 12:38 | comments(0) | trackbacks(0)
女子高生とデート。
「あしたご飯つれてってください笑。駅伝祈願で笑」
ぼくのスマホに届いたメッセージは、超ド級の衝撃と驚愕をもたらした。これが現役女子高生からのメッセージなんだから、いやはや驚きである・・・って、別にここで扇動的な表現をしてもしょうがないか。スマホにメッセージを送ったのは、姪のゆうかである。たしかに高校生、今年は高校2年生である。
※それにしても、「現役女子高生」という言葉は変な言葉だな。高校生に「現役」と「非現役」がいるかのような表現である。高校生は誰であろうと現役であるハズなのに、なんだか風俗産業の隠語にぼくが毒されている感じがする。

ぼくはあまり親戚付き合いをしなくて、年に数回実家で食事したりする程度で、姪や甥に会うのはそれほど頻繁とは言えないんだけど、しかもつい先日正月に実家を訪れ、「お年玉ゲット下剋上クイズ大会」をしたばかりである。そんな姪・ゆうかがぼくに直接連絡をしてきたのだ。これこそ驚天動地のデキゴトである。スマホを持つぼくの手がちょっと震えちゃったもんな。
内容は文字通りである。つまり、叔父さんであるぼくに食事をおごって欲しいというものである。遠慮深いところのある姪が親戚の叔父さんにオネダリをするというのは、ちょっと信じがたかったけど、彼女ももう高校2年生である。何か相談ごとでもあるのだろうか。
いや、実際はそこまで勘ぐるほどのことではないのだ。要するに翌日、学校の関係で駅伝大会で走るので、同じランニングをする身近な人であるぼくとちょっと不安を共有しつつ、ついでに美味しい食事でもいただこうということなのだ。いや、彼女の真意がどこにあるかなんて、結局ぼくには分からないものなので、ぼくは考えるのをやめて単純に喜ぶことにした。
ぼくは子供が大好きなのだ。いい遊び相手ができたというものである。

土曜日はぼくとさきこは羽田空港近くの城南島公園でランニングのイベントがあった。結果の方は練習不足がありつつも10キロを57分程度で走れたのは、まあ悪くはない記録である。ちなみに去年は55分。うん、練習不足だな。さきこは折からの捻挫が悪化して、どういうわけか捻挫した右足とは反対の左足まで痛くなってきて、とにかく安静にしようということで、ランニングの方は辞退することにした。大丈夫かな。

ランニングが終わり、ぼくとさきこは一旦自宅に戻ってから、ゆうかと待ち合わせをした。昼飯がまだだったので、軽く済ませ・・・るつもりが、どこの店も混雑していたので、やむなく寿司なぞを軽く(?)食べ、その後ドライブに行くことにした。普段は部活ばかりでなかなか遊ぶこともできない彼女なので、こうしてドライブがてら海に来るということ自体が新鮮だと思ったのだ。案の定、砂浜で夕陽を見ながら犬と戯れてかなり楽しそうだった。楽しそうな彼女を見るのは、ぼくもすごく嬉しかった。
彼女は女だてらに野球なぞやっていて(軟式だけど)、男子に混ざってドロドロになりながら白球を追いかける日々である。しかし、ぼくは以前から彼女にもっと女らしくなってもらいたくて、高校の入学祝には女性らしい腕時計を贈ったりしてきた。今回もこれからいろんな付き合いがある中で、粗っぽい振舞いをして恥をかかないようにしてほしくて、喫茶店なんかに入って高級プリンなんかを食べながら談笑したりした。夕食はピアノの流れるレストラン(・・・風のファミレス)で、ナイフとフォークを使ってステーキなんかを食べた。テーブルマナーもそれなりにちょっと教えてみたりした。天真爛漫な彼女はそこがどこであれ、楽しそうにずっと喋り続けていたけど、少しは叔父さんの意図も分かってくれただろうか。
親戚の叔父さんなんて、気前よくなんでもご馳走してくれるイメージで、実際そのくらいしか活用用途(?)はないので、ぼくもなるべくそんな「叔父さん像」に沿うように振る舞ってみた。それがこちらも楽しくなってくるんだから不思議なものである。ランニングで疲れちゃって、少し眠くなって来たりしたので、彼女を自宅に送り、お袋さんへのあいさつもそこそこに帰ってきたけど、本当はもっと気合いを入れて遊びたかった。残念である。
でも、これがいいきっかけになったかな。叔父さんはちゃんと自分から言えば、ちゃんと答えてくれるのである。それがどんなものであれ、応援したくなっちゃうものなのである。それが彼女にも伝わって、またどこかに連れて行ってもらいたいと言うかもしれない。また遠慮がちなメッセージが来るかもしれない。また遊べたらいいなー。
 
※いつものような変な走り方。

※ゆうかを撮るぼくを撮るさきこ。
| 日記 | 15:57 | comments(0) | trackbacks(0)
新年あけましておめでとうございます!
2016年、平成28年がスタートした。
今年も「オクターブアップ!」をよろしくお願いします。
しかし、新年最初から思わぬツマヅキがあって、新たな気持ちでスタートした新年に早くもミソがつくことになってしまった。ぼくからのハガキの年賀状を受け取った方には大変申し訳ないのだけど、実は年賀状に「平成28年元旦」と書くべきところを「平成27年元旦」と書いてしまったのだ。わー、ゴメンなさい!年賀状を書くのは小学生の頃からだからおそらくもう35回以上は経験があるというのに、今さら新卒新入社員みたいなミスである。ホント申し訳ない。レイアウトを去年と同じようにしていたため、写真のレイアウトを変更した後で最後に変更すべき部分を変更しないで印刷にかけてしまったのだ。年賀状のレイアウトは12月中旬頃には完成していたのに、長らくこのミスが見逃されてきたのはホントに遺憾である。そんなわけで、改めて、2016年、平成28年、あけましておめでとうございます!

さて、10日間ものスーパー長期連休となった今年の年末年始休暇だけど、ついに残すところあと1日となった。明日からはまたストレスフルな仕事の毎日である。まあさきこも含め一般的には今日からがスタートなわけだから、1日分長く休めるだけありがたい話しなんだけどね。
そんな長期連休をぼくはどう過ごしただろうか。
結果としては、いろいろと満足している。やりたいことがそれなりにできたと思う。絵なぞも描けたし、箱根駅伝も満喫したし、さきこと楽しく過ごせたし、実家に行ってお袋さんや姪や甥と楽しい時間を持てたし、ランニング仲間と恒例の餅つき大会を楽しんだし、大掃除は割と早い段階で終えることができたしね。
しかし、同時に非常にもったいない過ごし方をしてしまった。
前半の4日間を風邪の治療で浪費してしまったのだ。なぜこんな大事な時に風邪をひくかなーと思うけど、28日から31日までは風邪のためにほとんど満足に動けなかった。毎年1日は初詣を兼ねてサイクリングをしているのだけど、大事をとって見送ることになったし、ランニングもできなかった。風邪で集中力が落ちているので絵なぞも描くことができず、自室に電気毛布を引き込んでただ眠ったり起きたりを繰り返していた。しかもさきこが会社に行っている完全フリーダムな時間をただ寝て過ごすという非常にもったいない形になった。風邪なら仕事のある日にでもかかったって良かったのだ。いやむしろ会社が休めるからその方が良かった。なぜこんな大事なタイミングでかかるのかな。
このため、後半は後れを取り戻すためにかなり詰め込みな感じになった。
実家でお袋さんや姪や甥と過ごす日も、まったりテレビなんか見たりしないで、他愛のない話しもかなり詰め込みな感じだったし、新年サイクリングも体調が完全に戻った最終日に敢行し、鎌倉の鶴岡八幡宮に初詣をすることもできた。1月2日、3日は箱根駅伝をテレビで観戦するのが恒例だったけど、これをラジオ観戦にして、自室で絵なぞに集中した。いや逆に箱根駅伝はラジオの方が楽しいしいろんな情報が得られるかもしれないな。
そんなわけで、駆け込みとは言え、やるべきことができたので、結果的には良かったと思う。

10日も会社を休むと勘がなまるというか、仕事のモチベーションがなかなか上がらないけど、翌週は3連休なわけで、まずはこれを目指して明日から仕事に取りかかろうと思う。

※新年が明けた後半から集中的に取り組んだ絵なぞ。

※最終日(つまり今日だけど)に何とか新年サイクリングができた。
 
| 日記 | 13:34 | comments(0) | trackbacks(0)
夢想の地平面
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