ブログを検索すると、今回の知床チャレンジについて具体的なコースなどを書いている記事がないことに気付いた。概要的にどこからどこまで的なことは書いてあるけど、ちゃんと書いてなかったので、これを機に書いてみようと思う。
知床チャレンジは、8月18日(木)から8月24日(水)の7日間にわたって、女満別空港から釧路空港まで知床半島や野付半島、根室半島の沿岸部を走る500キロほどのサイクリングである。以前、サイクルイベントで初めて北海道を走ったけど、今回はその先を走るイメージである。ないとは思うけど、もし北海道一周なんてことがあるとすれば、今のうちに可能な限り繋げて走っておきたいという下心もあったりして、ともかくサイクルイベントで走ったコースから繋げた形になっているわけである。
初日、8月18日は羽田空港から女満別空港に向かい、そこで自転車を組み立てて、網走経由で知床斜里を目指す。後半の網走から知床斜里までは、先に書いたサイクルイベントで走ったコースで、その終着点・知床斜里から未踏破コースが始まることになる。この日は60キロくらいを走る。
知床斜里で宿泊して、翌日、8月19日は、知床斜里から知床半島の中ほどにあるウトロを目指す。これはさほどの距離ではないんだけど、時間があればそこからさらに進めて知床五湖で自転車を降りて湖畔を散策してこようと思っている。ウトロまでは40キロほどで、知床五湖まで15キロの往復だから、この日は合計70キロほどのサイクリング。
知床五湖は今回の旅の最初の楽しみである。知床五湖とその向こうに見える羅臼岳を臨む景色は有名である。見晴らしがいいといいけどね。
ウトロに戻って宿泊し、翌日、8月20日は知床峠にチャレンジである。標高750メートルほどの峠である。これを15キロほどで上り、15キロほどで下ってくる。標高や距離など数字だけ見ると、箱根と同じくらいの峠である。この峠越えがこの旅で2つめの楽しみである。頑張ってガシガシ上り、気持ち良く下ってくることができるかな。
知床峠を超えたら、羅臼である。宿泊は羅臼なんだけど、ここからさらに知床半島を北上してみる。25キロほど行くと、公道の終点が見える。今の日本でこれより先に自転車で走れる道はない。文字通り地の果てである。ぜひその場に立ってみたい。以前はここに民宿があって、ラーメンやら鍋料理やらを食べられたみたいだけど、今は閉店して叶わない。海岸に温泉が出るそうなので、ちょっと浸かってくるかな?
ウトロから知床峠を超えて30キロ、さらに知床半島を往復25キロ走るので、この日は80キロを走ることになる。
羅臼に戻って宿泊し、翌日、8月21日である。
羅臼を出て、海岸沿いをひた走り、標津を超えて、尾岱沼(おだいとう)という街に至る。60キロほどで、この日は少し身体を休める日である。もし時間と体力が残ってたら、野付半島のネイチャーツアーに参加するのもアリかなーと思ってる。分からないけどね。
尾岱沼で宿泊して、翌日、8月22日は、尾岱沼を出て、根室に向かう。この日は延々走り続ける日である。今のところ面白そうなものはないみたい。とにかく走る日である。根室まで80キロほど走り、ちょっと休憩して20キロ先の納沙布岬を目指す。根室半島は一般人が立ち入ることのできる国土の最東端なんだそうな。
この日はとにかく走って、120キロである。平坦基調のコースとは言え、ちょっと頑張んないとね。
根室で宿泊して、翌日、8月23日は、釧路に向かう。
根室から30キロほどは前日のコースと同じ道になってしまうため、同じ道を走るよりはせっかくなので、鉄道に乗ろうと思う。根室から厚床(あっとこ)までは鉄道で向かうわけである。この鉄道は道路と並走するわけではないので、車窓の景色は前日とはまったく違うものになるだろうな。
厚床で電車を降りて、自転車で釧路を目指す。たぶん、この日が一番頑張らないといけない日である。実は当初は平坦基調の道を90キロほど走るつもりだったんだけど、先週だったか、現地で使うために地図を書店で購入して見てみたところ、これがオートバイ向けの地図で、道路地図以外にも見どころや景色のキレイな場所などが示してあり、当初計画していた釧路に向かう道とは別の海岸沿いを通る道に「おススメ」みたいなマークがしてあったのだ。オートバイで走るなら、この道がおススメ!ってわけである。鉄道沿いの道を淡々と進むよりは、海岸沿いのおススメコースを走った方が楽しいかもしれない。
ただ、問題はこの海岸沿いの道はアップダウンが結構多くて、オートバイなら問題ないだろうけど、自転車だと結構キツかったりする。これがたぶん60キロくらい続くんだけど、連日走ってきた疲労が溜まっている中、果たしてどこまで走れるか勝負である。まあ疲労度や天気によるかな。
このおススメ海岸コースも含めて、この日は100キロほどを走って、釧路に至るわけである。
こうして、釧路に至り、その夜はゆっくり休んで、翌日は昼頃の飛行機で羽田に返ってくる。釧路飛行場まで釧路市街から20キロほどで、これがこの旅の終着点になる。
そういうわけで、トータルの走行距離は合計510キロである。いやはや、自分でも身震いするほどの距離である。京都チャレンジの650キロと比べると短い距離だし、1日当たりの走行距離もさほど長いわけではない。朝早く出て、調子が良ければ午前中で終わってしまう日もあるだろう。しかし、相手は日本最後の秘境・北海道である。東海道のようにコンビニがホイホイあるわけではないし、トラブルがあっても電車に乗ったり、最寄の自転車屋に駆け込んだりすることもできないのだ。1日に走る距離は、最悪の事態もそれなりに想定して導いたものである。もしコンディションが良くて余裕があったら、北海道の大自然をいろいろ見てきたいと思う。写真なんかもいっぱい撮りたいな。
さて、天気である。
既に週間予報が発表されているが、実はあまり芳しくない。直前まで北海道を直撃する台風の影響が心配されたけど、幸い足が速かったため台風の直接的影響はない模様だけど、先日のブログでも書いたけど、夏の高気圧の勢力が圧倒的に不足しているために、晴天続きとなることはなさそうである。知床に連なる山々の景色や海の向こうに見える北方領土、北海道特有の自然の姿を色濃く残した海岸の景色は、ちょっと期待できそうもない。
しかし、まだ楽しみはいっぱい残っている。そうそう、現地で食べるご当地グルメとかね。
それに雨が降ろうが風が吹こうが、その土地を走ることそれ自体が、チャレンジサイクリングなのである。
ちなみに、風邪の症状はかなり緩和してきた。万全とは言えないけど、体調は戻ってきた感じである。
あとは気持ちである。
この長いサイクリングを楽しむ意気込みである。
さて気持ちは確かか?うん、大丈夫、気持ちは充分である。
まだ知らない北海道の道がぼくを待っている。明日からぼくが一人で立ち向かうチャレンジが始まる。