「シュンスケニウムの原子量」の大統一バージョン
その時ぼくは。

ぼくはランチタイムになると会社近くのコーヒー屋でパソコンをカチャカチャして過ごすのだけど、ある日いつものようにコーヒー屋を訪れると、奥の席はなんだかいつになく騒がしかった。
コーヒー屋でお喋りするのは全然かまわないし、ぼくもそういうことがあるし、いくつかの大学が近くにある場所柄なので、学生がファミレス気分でお喋りしてる光景はそう珍しいものでもなかったから、特に気にしなかったんだけど、何となく雰囲気が異様な感じがして、少しだけ聞き耳を立ててみたのだ。
すると、ぼくの2つ隣の席に座っている男女が何やら話しているらしい。
女性はそうだな40代後半のカタコトな日本語を話す中国人風の人で、ちらっと見た感じでは、胸の開いた赤い服に黒いタイトスカート、ケタの高いヒールと、昼のオフィス街ではあまり見かけない風貌だった。男性は女性よりも高齢、60代ほどのよくいるちょっとエネルギッシュな感じのオジサン、流暢な日本語を話すのでこれは完全に日本人だろう。街の小さな不動産屋さんにいそうな元気なオジサン的な風である。

 

そんな男女が何を話しているかというと、ぼくが聞こえた範囲で言えば、女性から男性に対して「汚れがよく落ちる洗剤を買ってほしい」的な内容なのだった。
・・・あぁなるほど、アレか。合法的ねずみ講のあの会社か。目の前で薬剤の入った容器を取り出して、時計とか指輪とかストンと入れてかき混ぜて、薬剤の色が変わって「あぁっこんなに汚れが落ちてる!」とかいうアレか。
そこでぼくの妄想が始まる。
この中国人風女性は、きっとどこかのホステスさんかなんかなのだろう。そこの常連客の不動産屋のオジサンが「店が始まる前にちょっと会おうよ〜」などとしつこく言うので、会う代わりに副業で始めたア○○○イの洗剤を買わせようという魂胆か。ぼくもア○○○イの勧誘を受けたことがあるけど、こういうのって自宅かなんかでやるもので、街のコーヒー屋でやるものか?店も迷惑だし、他の客から親切な(?)アドバイスとかあるかもしれないじゃないか。勧誘するにはちょっと不利なロケーションだろう。まあこんな話しに老獪なオジサンは引っかからないだろうなと思って、パソコン作業に気持ちを戻した後、さらにしばらくして今度はオジサンの言葉が耳に入ってきた。

 

「一度現地に行ってさ、とにかく会って欲しいんだよ。いや、とてもいい人だから。ただ取引のためには準備金が必要なんだよね。ほら、さっき言った金額ね。そうでないと相手が信用してくれないんだよ。でも一緒に行ってくれさえすれば、あとはぼくの横に立っていれば話しは済むからさ。さっきも話したけど、これは大きなビジネスなんだよ。そのためにはたくさんの出資者からおカネを集めないといけないんだよ」
もちろん、ウロ覚えなんだけど、つまりどこかにこの女性を連れて行って、会って欲しい人がいるそうなのだ。しかもそのためには何やら安からざるおカネが必要のようである。
その話しを聞いた女性はかなり消極的な反応だった。たどたどしい日本語で、なんとかこの話しを断ろうとしていた。おそらく、この女性とオジサンはそれほど深い関係はないのだろう。女性に言わせれば、このオジサンでさえ親しいわけではないのに、おカネを渡すことやさらにその人から紹介された人に会うのはなんだか怖いというわけである。うん、その気持ちはよく分かる。この女性とオジサンの関係は、やっぱりホステスと常連客なんだろうな。さらにオジサンが言う。
「いや、信用できないのも分かるけど、俺のコト信頼して欲しいんだよ。なんなら相手先に今電話かけるからさ、ちょっと話してみてよ」
オジサンはやにわにどこかに電話をかけ、「あー、あの時はお世話になりましたー。いやーあっはっはっは」などと話し始め、「今度さ、例の件で紹介したい人がいるんだよ。ちょっと会って欲しいんだよね。うん、今代わるから」と、電話を女性に差し出してきた。
「大丈夫だから、ちょっと話してみてよ」というオジサンから電話を受け取り、女性は「もしもし、今、○○さんと話していたんですけど・・・」などとたどたどしい日本語で話し出した。

 

もうここまでで、ぼくの妄想は止めることができないほど爆走してしまった。
このオジサンの言ってることは、本当なのだろうか。詐欺のこんな話しは割とよく聞く話しである。いやもう絶対に乗っちゃいけない話しだろう。こんな話しに乗ってくる人なんて、今どきいるのかね。
しかし一般的な人なら騙されない話しでも、日本に来て間もない外国人なら乗ってしまうかもしれない。これは女性が危ないかもしれない。
しかし、ホントにこのオジサンが詐欺を働いているのか分からないのだ。本当にビッグビジネスを抱えていて、そのためにちょっと親しくなったホステスにさえ、出資を求めるようなことがあるのかもしれない。ただ、この不動産屋的なオジサンにそんなビッグビジネスを抱えた雰囲気は微塵も見えないけどね。

 

さて、ぼくはこういう状況の時、どうするべきなんだろう。
詐欺かもしれないし、違うかもしれない。いや、何かするにしても、この女性に「この男性の言うことを信用しない方がいいですよ」なんて言うのか?いや、その方が怪しいだろ。しかしぼくの目の前で、世間に疎い(当たり前だけど)外国人女性が、騙されようとしている(かもしれない)のだ。

一般的な話し、目の前で犯罪がおこなわれる時、そこに居合わせた人はどうするべきだろうか。いや、殺人みたいに明らかに犯罪行為があるのであれば、それは無関係な人であっても積極的に関わっていかないといけない。しかし、「その疑いがある」というレベルの場合はどうするのか。詐欺がおこなわれているかもしれないとかね。または「あの山田さんをぶっ殺してやる」と殺人予備みたいなことを話し合ってる人たちがいて、「誰だか知らないけど、山田さんが危ない!」と警察に通報したとして、その山田さんって実はゲームの中のキャラクターだったりするかもしれないのだ。疑いのある段階で、市民にはこれを追及する権利はないし、ましてや逮捕する義務もないのである。
ちなみに、オジサンの声は少々大きかったので、店内の隅々まで聞こえていたハズである。店にいる人たちが、この目の前で堂々とおこなわれる詐欺(かもしれない)を固唾を飲んで、いやコーヒーを飲んで見守っていたのだろうか。そしてぼくと同じようなことをグルグル考えていたのかもしれない。

 

ただ、なんていうか、どっちもどっちなのである。この女性だって、先ほどまでよく落ちる洗剤をオジサンに売りつけようとしていたのである。それが詐欺だとはぼくは言わないけど、胡散臭いと言えばその通りである。そしてオジサンの話しも同様に胡散臭いのである。お互いに胡散臭い話しを投げ合っているという、なんとも奇妙な世界である。
いっそ、オジサンの言う通りビッグビジネスのためにおカネを工面してあげて、オジサンの言う通りどこぞへ言って紹介された人に会えばいいのだ。その代わり、それにかかったのと同じ金額でオジサンに洗剤を買わせればいいのだ。目の前でおこなわれる犯罪劇(かもしれない)は、一挙に相殺され、コーヒー屋に居合わせたぼくや他の客も含め、世界平和はこれで保たれるのである。

 

そんなことを妄想しつつ、おかげでパソコン作業は一切進まず、ランチタイムを終えてぼくは店を出た。
中国人的女性と不動産屋風オジサンがその後どうなったのかは知る由もない。
目の前に起こる犯罪未満の行為に、さてぼくはどう立ち向かうべきなのか、その時ぼくはどうするのか、考えてしまうランチタイムだった。

| 日記 | 13:16 | comments(0) | trackbacks(0)
ランニング予定。

先週末にさきことランニングした。
さきこと一緒にランニング練習するというのは久し振りのことだけど、それ以上にランニングそのものが久し振りだった。6月頃に会社のランニング仲間と駅伝大会に出た以降走っていないんじゃないかと思うほど、久し振りである。さきこも足やら腰に痛みがあってランニングからは遠ざかっていて、そんな不具合を抱えて果敢にも挑戦した横浜・小田原間の60キロ走のイベント以降は全然走っていなかった。ちゃんとランニングしていた時期から数えるとおそらく半年くらいはまともに走っていなかったと思う。

さて、そんなぼくたちが、どうしてランニングをしているかというと、いや単純にそろそろランニングイベントの季節だからである。10月にはさきこが甲州フルーツマラソンに参加するし、ぼくも会社の駅伝大会に参加することになっている。またその2週間後には、東京マラソンの関連イベントである東京トライアルハーフマラソンに参加する。11月には丹沢湖マラソン、12月を飛ばして、1月には城南島羽田マラソン(10k)、フロストバイト(ハーフ)、青梅マラソン(30k)が続く。これはもうほとんど恒例行事のようなものである。こうして冬のランニングイベントに参加して、最後に3月に三浦国際市民マラソンでもっとも高いパフォーマンスを発揮するわけである。なんせ、このハーフマラソンは、制限時間が2時間20分しかない。いや、フラットコースならまだしも、アップダウンが激しく、海風が強く、時に雪や雨が降るような過酷なハーフマラソンで、ぼくの走力ではなかなか制限時間内にフィニッシュすることができないのである。これをなんとか完走するためには、冬のランニングイベントを頑張らないといけないし、そのためには普段からランニング練習をしないといけないわけで、今回さきこと久し振りにランニング練習をすることにしたわけである。

とは言え、先日メールで告知があったんだけど、三浦のハーフマラソンは、次回の大会から2時間20分の制限時間が延長されて、3時間になるんだそうな。ここ最近拡大してきたランニング人口に配慮して、だろうか。

ともかく先週末のランニング練習では、全然走ってなかったので身体がナマっていることを考慮して、ほんの6キロくらいで終わりにした。それでも汗だくになってしまった。ちょっと脚の筋肉が張っちゃったよ。
でも、走った後の爽快感はいい。たとえ短い距離でも走り切ったことの達成感は確かに感じられる。やっぱランニングはいいわ。この爽快感、達成感を忘れないようにして、サボることなくこれからも継続的に走れればいいなと思う。
ちなみに、あるランニング仲間が言っていたけど、もし30分でも空いた時間があるのなら、そのスキマ時間に走った方がいいと言っていた。フルマラソンを走れるほどのランナーが、30分の空き時間に5、6キロ走ったところで何も変わらないと思われるかもしれないけど、何もしないよりも5キロでも走った方がその後の走力に違いが出るんだそうな。それはぼくのレベルで言えば、1、2キロでも走らないよりマシだということだろう。
この話しは久しく忘れていたけど、もう一度肝に銘じ直して、冬のランニングシーズンに向かい合いたいと思うのである。

| Be RUNNER! | 14:19 | comments(0) | trackbacks(0)
ネコタワー・フェーズ2。

7月に我が家にやってきたネコたちのために、ネコタワーを作ろうと長期的に計画している。ネコたちがやってきた7月早々に第一弾ということで、5段のステップを作って高く登れるネコタワー・フェイズ1を完成させた。
当初からこれはあくまで途中段階ということで、この先にどんな展開にしようかいろいろとずっと考えていた。そして、先週末にフェーズ1を拡張したフェーズ2のネコタワーを建築したのだ。
それがこの写真である。

※フェーズ2施工前の状態。5段のネコタワー(フェーズ1)だけ。

※柱を立てた。ソファの後ろに落下しないように横に柱を渡す。

※完成したネコタワー。フェーズ2.

 

フェーズ1の5段タワーから平行移動できるステップを2通り設けた。
このうち、上段のステップをAルート、下段のステップをBルートとして、これからもさらに延伸するつもりである。
注目すべきはそれぞれのステップに移動するための経路である。
Aルートの方は、最上段の5段目から小さなハシゴをかけた。ネコたちはこのハシゴに足をかけて、Aルートのステップに渡るわけである。
Bルートの方は、3段目から斜めに渡した太めの柱を渡る。この柱にはフェーズ1でも設置した荒縄が巻かれていて、ネコたちが爪を研いだりできるようになっている。フェーズ1の荒縄爪とぎを作った時に、彼らが爪を研ぐだけじゃなく、前足を荒縄にかけて上のステップによじ登っていたことから着想を得て、荒縄を巻いた柱を斜めに渡すことで、Bルートのステップに移る際に足場にできるようにしたわけである。斜め柱の上を歩いてもいいし、荒縄に爪をかけて柱をよじ登る形でもいいわけだ。
先週末はここまでを建築したわけだけど、Aルートについては既にその先の建設が実行段階にある。その先のステップでもちょっと凝った造作をして、ネコたちに喜んでもらえるようにしたい。
そう、すべてはネコに喜んでもらうためなんだけど、ぼくはまだ彼らが増築したフェーズ2部分に乗っている姿を見ていない。名古屋出張で不在の時に、さきこが偶然見かけて写真を撮ってくれたから、まあその存在くらいには気が付いてくれているとは思うけど、早く自分の目で見てみたいものだ。果たして、気に入ってくれるかな?

ところで、ネコタワーを建築するようになってから、自宅にDIY用の工具が増え始めた。もともと持っていたカナヅチやドライバーや巻尺の他に、電動ドリルや曲尺(かねじゃく)、ノコギリなんかも揃ってしまった。
せっかくDIYツールが揃っているので、ここはひとつ、さきこも制作に挑戦してみようということで、Aルートのハシゴは完全にさきこが制作した。木材を切断し、ハシゴのステップを釘で固定したのだ。さきこがノコギリをギコギコしたり、カナヅチで小さな釘をトントン打ち付けている姿は、なかなか新鮮だったな。それにしても、うまい具合にできたものである。
ぼくもBルートの斜め柱を造作するために、2×4材を斜めに切断した。木材の切断はホームセンター任せにしていたことを考えると、ちょっとした進歩である。ノコギリでまっすぐに切るのは問題ないけど、刃の入れ方が垂直でないみたいで、ちょっと歪な感じになっちゃったけどね。
ネコたちのおかげでぼくやさきこのDIYスキルがちょっとずつ上がっているわけである。

そんなわけで、今回はフェーズ2の前半部分について書いたけど、今後ほどなくフェーズ2後半部分の造作が始まる。そしてネコタワーの更なる延伸、フェーズ3についても考えないとな。そして当初は理想というか夢みたいに思っていた自宅全体をネコタワー化する計画が実現するかもしれない。
ネコは楽しんでくれるかな?
新しくできたネコタワーを見て、目を輝かせているネコたちを眺めながら、じっくり次の計画を練ろうと思う。

※物珍しそうに最上段で見下ろすネコたち。これが日常の風景になったらいいなあ。

| ネコネコライフ | 12:31 | comments(0) | trackbacks(0)
岐阜との出会い。

今年の初めくらいからずっと準備を進めてきた名古屋の事業所のXデー的仕事だけど、明日の最終確認をもって一旦終了することになっている。連休前にも名古屋に来て、Xデーを前にした最後の確認をしたので、これがキチンと進んでいれば、ぼくの仕事は終わるわけである。
そんなわけで、また名古屋に来ている。
今日は移動日なので、何時に来ても良かったのだけど、ちょっと名古屋で楽しいことをしてみたくて、以前ブログにも書いた淡水魚の水族館に行ってみようと早めに名古屋に来た。いやこの水族館は、実は名古屋市でも愛知県でもなくて、岐阜県にあるのだけど、名古屋からクルマで30分ほどで行ける距離にある。この立地は観光客には便利だろうな。
名古屋で新幹線を降りるなり、ぼくは予約していたカーシェアのクルマに乗って走り出した。
そして、このドライブは結果として、ぼくに予想以上に有意義な結果をもたらせることになったのだ。

 

名古屋市街から高速道路に乗って北上したぼくは、30分ほどで淡水魚水族館に到着した。時刻は14時30分くらいである。この早過ぎる到着時刻が、大きな誤算を引き起こした。今日は三連休最後の休日である。そんな昼下がりの水族館には、多くの家族連れが押しかけていたのだ。駐車場はほとんど満車で、チケットを買うにも家族連れの後ろに並ばないといけなかった。てっきり閑散とした水族館内で誰にも邪魔されることなく、好きなだけ好きな魚を見ていられると思ったけど、完全に大間違いだった。館内は多くの家族連れですし詰め状態で、さらにどこかの老人会が大挙して押し寄せていたために、水槽の前はどんな魚がいるのか分からないほどの人だかりであった。物静かな水族館で優雅にたゆたう魚たちを見てココロ癒されようと思っていたぼくは、逆にイライラを募らせるハメになってしまったのだ。あーあ、こんなんじゃ、いくら珍しい魚がいても、全然テンションが上がらないじゃないか。
なんて言いつつも、ほとんど初めて見るカワウソやそれが泳ぐ姿を見て非常に感動したし、当初から見たかったオオサンショウウオを見ることができたのは良かった。また、岐阜を代表する河川・長良川の清流を再現して、多様な淡水魚が分かりやすく展示されていて、これはなかなか秀逸な水族館である。その他にも海外の淡水魚を展示したりしていて、それは主に巨大魚が生息するというメコン川とかアマゾン川の魚たちなんだけど、これがなかなかの迫力で、思わず見入ってしまった。
それにしても、子供が多過ぎるわ。ぼくも子供は嫌いじゃないけど、なんていうか、清流のせせらぎや滝から落ちる水しぶきや苔むした岩肌を伝う水滴を見て、ココロ癒されている中、唐突に「キャーーー!」とか奇声をあげるからな。気分ぶち怖しである。
そんな子供たちや老人会などの混雑に耐えつつ、水族館の出口直前まで行ってから、内部階段を再度上り、初めから見直すことにした。水族館の展示を2回見たわけである。2巡目は老人でごった返すことはなかったけど、家族連れは後からどんどん供給されるようで、時折「キャーーー!」とか叫んでいたり、オオサンショウウオを見て「どこにおるん?おらんやん。え?コレ?この岩みたいなのが、トカゲなの?全然動かないじゃん、ツマンないー!」などと好きなことを言っていく。このオオサンショウウオを見たくて、ぼくはわざわざ早い時間に横浜からやってきたんだけどな。それにそもそもトカゲじゃないし!
最後にお土産コーナーである。
ぼくのココロの琴線を弾くようなお土産、たとえば巨大オオサンショウウオのリアルなぬいぐるみとかがあったら、ぼくはその衝動に抗えるだろうか・・・なんて危惧していたけど、結果としては子供が喜びそうなカワイイぬいぐるみがほとんどで、ぼくはここで散財することを免れることができた。良かった。いや、良かったのか?

※淡水魚水族館

※カワウソ。上から見たところ。この後水槽の横からも観察できた。

 

※オオサンショウウオ、いやいいわ・・・。

 

※世界の巨大な淡水魚。子供の大きさと比較してみたけど、分かりづらいか。

※カピバラがいた。

※これがネットで話題のリアル過ぎるオオサンショウウオのペンケース。踏みとどまった。

※お土産コーナーのぬいぐるみたち。・・・踏みとどまった!

 

こうして、ぼくは水族館を後にしたわけだけど、どうにも消化不良である。そこで地図を見てみると、ぼくがいる水族館はJR岐阜駅の近くであることが分かった。
岐阜・・・。いや新幹線で通過したことはあるけど、目的地として意識したことのない県である。いい機会なので、行ってみようと思った。
クルマに乗って数キロで岐阜の駅である。クルマを停めて、JRの乗り場や券売機のあるところまで行ってみた。ぼくは初めての駅に行くと、券売機の上にある運賃表の写真を撮ることが多いのだけど、表示されている範囲は東は浜松、西は京都となかなかお目にかかれない運賃表のレイアウトだった。

 

 

※JR岐阜駅と券売機の運賃表。

 

さて岐阜駅の先には、金華山という山があり、そこに有名な山城、岐阜城がある。時刻は17時を大きく回っていたけど、とりあえず行ってみようかな。
「観光地の施設はそれほど遅くまで営業していないから、この時刻では行っても無駄かもしれないな」とも思ったのだけど、ここで「まあ見るだけでもいいから行ってみよう」と思えて良かった。ここで諦めて帰らなかったのが良かった。
かなり急峻に立ち上がる感じで聳えていた金華山は、この日は夜遅くまで営業しているようで、山頂まで至るロープウェイも営業中だったのだ。金華山の上から臨む夜景を楽しむキャンペーン中なのだそうな。
これでロープウェイに乗って金華山に登れるし、その上の岐阜城にも行ける。ナイスタイミング!

 

いや、岐阜城、いいわ。
織田信長が天下統一を誓って「天下布武」を宣言したのが岐阜城である。ぼくは戦国武将にはそれほど詳しくないけど、まさに戦国武将の筆頭である織田信長の城に来られたのは、自分でも意外なほど気持ちが高ぶった。山城の山城たるエッセンスを凝縮したような立地や構造なども非常に興味深かった。
長良川沿いというロケーションもいい。まさにここは観光地である。
こんな場所があったとは、意外である。てっきり名古屋で楽しめるところがないから、近隣でもそれ以上に楽しめる場所はないと思われたけど、その逆だったわ。
名古屋からの距離感もいいし、今度はさきこと自転車で来ようかな。
ぼくも今回見た日暮れ過ぎの薄暗い中で見る岐阜城じゃなくて、いい天気の下で、名古屋市街まで見えるという岐阜城の天守閣を眺めてみたいものである。

 

※クルマから見えた岐阜城。なんか威風堂々な佇まい。

※こういう下心も見え隠れ。

 

※これが岐阜城だ。

 

※岐阜城からの夜景。これはスゴい。

 

そんなわけで、仕事で名古屋に来たのに、淡水魚水族館から岐阜駅、岐阜城と楽しみまくってしまったわ。
少し興奮気味にさきこに電話をしたら、ちょっと呆れられてしまった。
そうである。これは旅行じゃないのだ。仕事なのだ。
うん、明日は仕事、頑張るぞ!っと。

| 日記 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0)
恒例行事。

今年もあの季節がやってきた。
メールの到着を待ちわび、そして受信したメールを見て大きく落胆する季節、東京マラソンの本抽選の結果が届いたのである。年に一度の恒例行事は、今年も変わらず落選の結果通知であり、今年も変わらずがっかりするハメになった。今年は例年よりも若干倍率が低かったようで、ちょっと期待していたんだけど、残念である。
今回の東京マラソンは、コースが大きく変わるので、なんだか楽しみだった。浅草の東側が新たにコースとなり、品川での折り返しは後半に移動になった。そして東京駅を背に皇居に向かってフィニッシュするのである。その最初の回になるので、ぜひ参加したかったんだけどね。クジ運が悪くて残念だ。

ちなみにさきこの結果はまだ聞いていない。
彼女にもメールが届いているハズだけど、さて、数千レベルで溜まった未読メールの中から彼女が抽選結果通知のメールを見つけ出すのはいつになることか。彼女には彼女のクジ運があるので、ぼくから聞いてみることはしないでおこう。さきこが当選していれば、応援に行けるので、ぼくも楽しめるのだけどね。
さて、さきこの今年の恒例行事は、どういう結果になるものか。

| Be RUNNER! | 15:58 | comments(0) | trackbacks(0)
近況。

ネコライフを初めて2か月が過ぎた。
ぼくの自宅の主役は完全にネコに移ってしまい、今までのように好きな時に出かけ、好きな時に食事をし、好きな時に寝る、そして起きるという生活は変更を余儀なくされてしまった。すべてはネコのためにあるのである。
いや、覚悟していたけどね。でも、ずっとさきこと2人で生活してきたので、ここで配慮すべき第三者の登場は、些細なことでも影響は大きいわけである。
だからかもしれないけど、絵なぞが描けない。
夏場はそれなりにコンスタントに絵なぞを描いてきたここ数年のリズムが崩れ、絵なぞが描けない日々が続いている。
またランニングもできない。いや、これはネコが影響してるか微妙なところだけど、とにかくここ2か月ほどランニング練習はまったくしていない。いや、それなのに体形が劇的に肥満化しているようにも思えなくて、これって走っても走らなくてもぼくの身体は影響しないんじゃないかと思ってしまうほどである。

 

ネコとは関係ないけど、今週は名古屋の方でXデー的仕事のヤマ場がある。これを超えると2月くらいからコツコツ進めてきた仕事はひと段落である。
ちなみに、この名古屋出張の際になんとか自由時間を得て、岐阜の水族館に行こうと画策してきたけど、たとえば午後の丸ごとを自由時間に充てられるような日はないことになりそうである。いや、いろいろ調整してはいるんだけど、仕事優先なので、ほんの3、4時間くらいが限界である。いや、3、4時間もあれば充分とも言えるのだけど、いや、もしこの水族館がぼくのココロが鷲掴みにされて離れられないような事態になったら、それこそ仕事に影響が出てしまうわけである。いや、ぼくも大人なので、水族館の水槽に張り付いて、仕事に遅れるなんてことはしないけど、後ろ髪引かれる思いで水族館を後にして、やっぱり忘れられないあの水槽をもう一度見たいと、名古屋に出向いてクルマを走らせて行くなんて、それこそ時間的にも経済的にも非効率である。見るなら心置きなくちゃんと見れる時間を確保するべきである。それは量としての時間ではなく、午後いっぱいが自由時間というようなココロの余裕が必要なのである。
そんなわけで、今回は水族館は諦める情勢である。残念。

 

知床チャレンジから帰ってきて、その旅行記を書いている。京都チャレンジの時はどういうわけか書くこと自体も時間がかかってしまったけど、今回は割とさくっと書けて、一部で推敲が始まっているくらいである。いろんな資料を揃える必要があって、特に気象庁のデータは今回の旅行記には欠かさざるべきものであるけど、データの取りまとめが今月下旬になるそうで、それまでは気象データに基づく記載、特に台風とサイクリングの関係についての記述はできない状況である。旅で経験した天気以外のことを先に書いてしまおうと思っている。
知床チャレンジはまた書籍化の予定である。いや売るわけではないんだけど、旅の記録として自宅に置いておきたいのである。
そんなわけでブログを書く時間が取れなくなっている。今回もその辺の言い訳をするために書いているけど、推敲している時間はなさそうである。誤字脱字矛盾等は勘弁いただきたい。
さて、戻らないといけない時間である。

| 日記 | 12:52 | comments(0) | trackbacks(0)
出張顛末。

ぼくが勤める会社は全国に支店があるような会社じゃないので、そもそもぼくは営業マンでもないので、出張に行く機会はさほど多くないのだけど、それでも年に何度かは出張の機会があって、飛行機に乗ったり、新幹線に乗ったりする。
今年は、2月頃から名古屋の方でXデー的仕事が続いていて、名古屋への出張も増えていた。
そして今週は島根県松江市の事業所で1日かけたミーティングをしないといけなくて、前泊と後泊を含め都合3日間の島根県出張になった。この話しは前回のブログにも書いた。
しかし、この島根出張の後に名古屋への出張も追加で加わっているのである。つまり、島根の後に名古屋に行くというわけである。出張のハシゴなんて初めてだわ。
その道程は、ちょっとヤヤコしい。後泊の3日目の朝に松江駅で出雲空港行きのバスに乗り、出雲空港から羽田空港に至る。羽田から東京駅まで行って、新幹線で名古屋に行くわけである。日本地図を思い起こすとこの道程はかなり非効率というか、無駄な感じがするんだけど、割安航空券の手配の都合上、羽田に戻ってくるしかないわけで、やむを得ずこんな道程を辿ることになったわけである。
そして、この道のりがいやもう大変だった。実は今、名古屋駅近くのコーヒー屋で書いているんだけど、こうして名古屋駅で一息つくまで、ほとんど奇跡に近い神がかり的な展開があった。

この道程の冒頭から神がかり的だった。
ぼくはせっかちなので、所定の時間よりもかなり前倒して行動するんだけど、この日は8時35分に松江駅を出る空港行きのバスに乗る予定で、8時前頃にホテルを出て、駅に向かったのである。場合によっては30分ほども待つハメになるかもしれなかったけど、まあブログでも書いて待ってるかなーと思った。
しかし、バス乗り場にいた誘導係のおじさんに話しを聞くと、バスは8時5分に発車するんだそうなのである。30分も早いじゃないか?
どうもぼくは勘違いをしていたようなのだ。ぼくが松江を8時35分に出ると思っていたバスは、実は出発地と目的地が逆で、松江発・出雲空港行きではなく、出雲空港発・松江行きのバスの時刻だったのだ。本来乗るべき松江発。出雲空港行きのバスは、この8時5分を逃すと、1時間ほども待たないといけないことになる。1時間も遅れると、飛行機の搭乗時刻にも当然間に合わないことになる。いや、危機一髪だったのだ。ぼくが早めにバス乗り場に向かわなければ、ぼくが時刻を勘違いしていることに気付かなかったわけだし、ぼくが登場する羽田空港行きの飛行機にも間に合わなかったわけである。いや、奇跡的なことである。いや、人外の存在、いや神さまに大感謝である。
バスは少し遅れて出発し、かなり遅れて出雲空港に到着した。飛行機の搭乗時刻まで30分を切っていた。ぼくは初めての出雲空港を散策する暇もなく、搭乗手続きをして飛行機に乗り込まないといけなかった。
乗り込んだ飛行機は、窓側に2列、中央に3列、反対の窓側に2列が並ぶ結構大きめの飛行機だった。ぼくが搭乗した時には空席が目立ってて、まあそのうちいっぱいになるのかなーと思っていたら、これがそのまま飛行機のドアが閉まって、飛行機はゆっくり後退を始めてしまった。つまりガラガラ状態で飛行機は飛ぶみたいである。今までいろいろ飛行機に乗ってきたけど、これほどガラガラの飛行機はなかった。往路では、手荷物預かりの際に、係員の女性から「今なら1000円で席をワンランクアップして座ることができますが、席を変更しますか?」なんて言われて、もともと3列シートの中央を指定席にしていたこともあり席替えをしたんだけど、復路のガラガラ状態を思えば、往路も実は後部の一般席はガラガラだったのかもね。ガラガラの飛行機でも収益を上げるためには、席のランクを上げさせて追い銭させる必要があるのかもしれないね。なんだかな。

※この状態で飛行機が動き出す。ガラッガラだ。


飛行機は定刻に飛び立ったのだけど、実は接近中の台風の影響で、大きく回り込む必要があったようで、羽田空港到着は少し遅れることになった。
ちなみに、飛行機は国内線第一ターミナルに到着するのだけど、それが関係しているのか、滑走路にアプローチする経路はぼくは初めて経験するルートだった。雲が多過ぎて正確に把握できたわけじゃないけど、相模湾の沖合から反時計回りで房総半島の中央を進み、千葉の臨海工業地帯を舐めるように沿岸部上空を飛んで、品川方面から沿岸の埋め立て地を眼下に見ながら高度をぐっと下げて着陸した。厚い雲を抜けて視界が開けた時、荒川河口付近の街並みが見えてきて、なんだかごちゃごちゃした感じがなんだかなーな風景だった。

ともかく問題は、飛行機が遅れて到着したことである。
新幹線の乗車時刻まで1時間を切っていた。羽田空港からモノレールで浜松町、山手線で東京まで行くのは、さほど時間がかからないだろうと思っていたけど、実はこれが結構大変だった。
結果的には東京駅でチケットを発行して改札を抜けて、お弁当を買って、乗るべき新幹線の前に到達したのは、発車の3分前である。松江でバスに乗るのに、勘違いしていたとは言え、30分前に現地に待機しておこうと思うメンタリティのぼくが、モノレールも山手線も1本の乗り遅れさえ許されないタイミングで新幹線に乗り継がないといけない時の切迫感はいかほどのものだろう。いや、乗り継ぎするだけなのに、このアドベンチャー感はなんなんだと思ったね。焦る気持ちが高まり過ぎて、東京駅ではキャリーバッグを引いて走っちゃったからね。

そんなわけで、無事新幹線に乗れて、こうして名古屋に来られた。
一息つくハズがこうしてミーティングの時間までブログなんか書いちゃって、またココロの余裕をなくしそうになってる。早く事業所に行かないと。
出張は非日常を感じられる貴重な経験だけど、今回はちょっとそれが高じ過ぎちゃったかなと思う、出張顛末である。

| 日記 | 14:39 | comments(0) | trackbacks(0)
鶴丸の空。

初めてJ○Lに乗って松江に来たわ。正確に言えば、出雲空港からシャトルバスに乗って松江駅まで来たと言うべきか。今日は松江のビジネスホテルに泊まって、明日は仕事である。うん、そのことはどうでもいい。
松江の出張で初めてJ○Lを使ったのだ。
これはちょっと新鮮だったな。
羽田の第一ターミナルの雰囲気とか、搭乗ロビーの窓から見える機体が全部白地に赤文字の機体だったりとか、搭乗手続きの時に少し追い銭して上級クラスのシートに変更してもらったりとか、羽田から飛び立って、反時計周りに東京湾を上昇して行って、進行方向右側の窓から見える風景が、房総半島から舞浜のディズニーリゾート、荒川と隅田川が見えて、すぐにスカイツリーが現われ、さらに皇居を斜め下に見ながら、西に進路を決めて、眼下に明治神宮から新宿を見てまっすぐ飛んでいくと、晴れ渡った先に相模湾に浮かぶ江の島なんかも見えて、乗っていて新鮮だったしかなり楽しいフライトだった。

※青い空と白地に赤マークの機体。

※少し追い銭していい席をゲット。月曜の夕方に飛行機に乗る人は少なくて、機内はガラッガラだった。

 

※窓から見た風景。この時間帯に離陸したことがないこともあって、見える風景が新鮮だ。

左の写真は東京ゲートブリッジのシルエットがキレイ。

右の写真は、手前に皇居があって視線を上げていくと、東京タワー、レインボウブリッジ、そして遠くにかすかに相模湾と江の島が見える。


今まではA○Aで米子空港に来るだけだったけど、これからはたまにはJ○Lを使ってもいいかもなーなんて思って、空弁を開けた。先月の松江サイクリングの際に飛行機に乗ってから、機上で弁当を食べるのがなんだか定番になっていて、北海道に行く時も弁当を買ったし、今回も搭乗直前に売店で弁当を買った。
崎○軒のシウマイ弁当である。たまに食べたくなるんだよな。もし、いつか人生最後の旅行に行く時には、ぜひ崎○軒のシウマイ弁当を買って食べようと思うほど、大好きである。
お腹が膨れたし、飛行機は薄雲の中に入っちゃったので、少し眠る。
起きた頃には、西に傾いて色合いを増した日差しが雲海に差し込み、飛行機が徐々に降下している頃だった。
空の旅も1時間ほどで終了である。
出張とは言え、なかなか楽しい移動時間だったな。明日は仕事頑張るぞー・・・と思いつつ、到着ロビーから羽田で預けたスーツケースを受け取るために受取所のターンテーブルの前で待っていた。
すると、ターンテーブルの上を流れてきたのは、黒い大きな袋。何やら見覚えのあるブランド名。オー○トリ○チとは、輪行袋のブランドである。輪行袋がターンテーブルに乗って現れたのだ。ああ・・・、あの時の思い出が鮮烈によみがえるよ。
今回とてもいい旅を提供してくれたJ○Lだけど、やはり輪行袋は係員が手で持ってくるのではなく、ターンテーブルに乗せて出てくるんだね。いや、ある意味で見事なまでに対応が一貫してるわ。思わず写真に撮っちゃったよ。
それにしても、ここまで対応が一貫してるJ○Lを、ぼくが今後サイクリング旅行で使わないことはないとも言えないことを考えると、ターンテーブルに乗せられても大丈夫な輪行袋を買おうかな。結構高いんだけどね。
そんなわけで、J○Lのブレない対応に呆れつつ、感動したので、思わずブログに書いてしまった松江の夜である。

※旅の感動、そのすべてを台無しにする光景。他人の自転車を写真に撮るのは憚られるので、あまりうまく撮れていない。

| 日記 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0)
出張ロード。

今日から松江に出張である。先月も自転車仲間とサイクリングのために松江に行っているのだけど、今回は仕事である。これで何度目かな?5回ほど行ってることになるのかな。
今までは就航している航空会社の関係で、米子空港を使っていたのだけど、今回は出雲空港から松江に行ってみることにした。就航しているのはJ○Lなんだけど、まあ今回は自転車も持って行かないので、去年の福岡発のJ○L便で起こったようなアホなことはないだろうと思って、初めてJ○Lで松江に行くことにした。さてどんな旅になるだろう。
また、この出張が終わってからすぐに名古屋である。松江から名古屋に直接向かえばいいのだけど、手配の順番を間違えて、一旦羽田空港に戻ってきてから、東京発で名古屋に向かう。アホな展開だけど、出張慣れしていないので、これもまあやむを得ないのかな。

 

それにしても、名古屋出張が多くなってきた。今月下旬にXデー的仕事上のヤマがあって、その準備のために名古屋出張が増えているのである。
しかし、出張してもずっと仕事をしているわけではなくて、ちょっとした空き時間というのはできてしまうものである。ぼくは空き時間ができても、ブログを書いたり絵なぞの構想を練ったりネコタワー第二フェーズの構想を練ったりするので、時間を持て余すことはないのだけど、ある日そんな空き時間に名古屋の繁華街なんかに行ってみようと歩き回ったことがあった。コーヒー屋を探したり、本屋や画材店など、名古屋の人はどんな生活をしているのかと想像しながら名古屋から栄の方まで散策したのだけど、これが面白そうな場所がほとんどなかった。3時間ほどの空き時間があったのだけど、ただ歩き回るだけに費やされてしまった。時間帯がいけなかったのか、場所がいけなかったのか、全然面白そうなところがなかったのだ。
ぼくは旅に出ると、いつも「もしここに住んだらどうなんだろう」などと夢想して楽しむのだけど、名古屋市街のこの状態を見るにつけ、ほとんど即答的に「無理」と思ったね。初めての人でも勘が働いてそれなりに楽しめるような都市設計をしていないとダメだろう。いくら面白いスポットでも、誰にも発見できないような細い路地の先にあるようでは、誰にも発見されないという点で都市設計としてはダメである。

 

名古屋のどこに楽しいスポットがあるのかと考えるにつけ、つい先日見かけたあるアンケート結果を報じるニュースを思い出した。
それは、名古屋市が実施したアンケートで、主要8都市に居住する人を対象に「都市の魅力度」についてヒヤリングするものである。主要8都市とは、札幌、東京23区、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡である。
その結果は、なんと名古屋が最下位という散々なものだった。アンケートを実施した当の名古屋が最下位になるなんて、なんだろうね。いや、アンケートを担当した名古屋市の職員は、このアンケートの結果、名古屋市がどの辺に来るかを予想しなかったのかね。贔屓するわけではないけど、このラインナップで名古屋が上位に来ることはないと思うんだけど。
それでもぼくは、このアンケートを真に受けて「やっぱり名古屋はダメだな〜」なんて思わない。たくさんの人が生活している場所には、それ相当の魅力がきっとあるハズで、ぼくはそれを発見できていないだけなのだ。

 

そんなある日、テレビを見ていたら、名古屋から高速道路で30分ほど行った岐阜県某所に、淡水魚を専門に展示している水族館があって、そこで販売しているオオサンショウウオを模したショルダーバッグが、あまりにも本物のオオサンショウウオに似ていると話題だとか報じていて、「淡水魚専門の水族館?!」「オオサンショウウオのバッグ?!」と思わず興味をそそられてしまった。しかも後でウェブで検索してみると、「世界最大級の淡水魚の水族館」などと銘打っていて、これは行かねばなるまいとほとんど即座に思ってしまった。オオサンショウウオに似過ぎたバッグがあるということは、そういう路線のお土産グッズは結構なラインナップでありそうな予感である。
そうだな、今度の名古屋での空き時間には、ここに行ってみようかな。うん、名古屋市街の埋もれた魅力を探すことよりも、なんだか面白そうな予感である。
そんなわけで、名古屋への出張は今週も来週も続くのである。

| 日記 | 12:56 | comments(0) | trackbacks(0)
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