先週末は3回目の参加になる丹沢湖ハーフマラソンを走ってきた。
いや大変なハーフマラソンだった。去年はかなり爽快に走れたにもかかわらず今回はこれほど酷いというのは、まあ練習不足もあるんだけど、ぼくもさきこも走っている最中に身体に不具合が出て、ペースを上げるどころか走り続けることさえままならない状況になってしまったことが最大の原因である。まさにリタイア寸前の状況で走り続けたわけである。ぼくもさきこもよくこの状況でよく走り続けられたわ。特にさきこは足や腰の痛みが酷かった。まあいろいろ理由をつけて病院に行かないのがたたったわけだけどね。
タイムは過去のワースト記録を塗り替える2時間29分。このイベントだけはさきこと一緒に走ると決めているので、タイムが悪いと分かっていても最初から最後まで一緒に走ることにした。ぼくと並走していることのおかげもあってか、さきこは最後までリタイアせずに走り切れたそうである。いや、ぼくも同様である。さきこが隣で走ってくれていたので、気持ち的にはかなり助かった。誰かと一緒に走るというのは、何も喋らなくてもただそれだけで心強いものである。
ちなみに、天気もあまり良くなかった。走り始めの頃は、雲が少し薄くなって、時折弱い日が差して薄い影を作ることもあったんだけど、後半は雲がどんどん暑くなり、しまいにはポツポツ小雨が降るようになってしまった。ぼくとさきこが一緒にフィニッシュした時には、小雨が本降りになりかけていたような状況で、幸い気温は低くならなかったものの、ランニングにはあまりいい天気ではなかったかな。
先週は都心で雪が降るほどの強い寒気が降りてきて、その影響でこの日もかなり寒くなると予想していたんだけど、その点についてはまったく心配無用だった。夏場と同じTシャツ1枚で走れたからね。でも何かあった場合に備えて、リュックサックを背負い、その中にウインドブレーカーやらレインウェアなんかを詰め込んでいた。根拠もなく「初の雪中ランニングになるかもしれない」なんて恐々としていた。最近の寒い中でのランニングをサボってばかりいたためか、寒くなることに強い恐怖感があるようである。
ランニング中の身体の不調のことだけど、さきこは実はスタート直前の練習ランニングで、足の付け根に強い痛みが生じていた。ストレッチも丹念にやったというのに、走り出して数百メートルで歩行もままならないほどの痛みに襲われたのだ。
さすがにこれでは走れないと思った。今回はさきこを置いてぼくだけ走るしかないかと思った。さきこと分かれて、1キロほど練習ランニングして戻ってみると、さきこはゆっくりながらランニングできるまで回復していた。この程度のペースならなんとか走れそうとのことなので、当初の予定どおり一緒に走ることにした。1キロ当たり7分を超えるようなペースである。
それでもかなり辛そうなので、丹沢湖を都合3周するうちの最初の1周を終えたところでリタイアするかと思ったら、なんとか走れそうとのことで2周目に入り、2周を終えてこれで最後かと思ったら残り数キロを頑張ると言い出して3周目に入り、結局そのままフィニッシュしちゃった。ほとんど走行不能と言えるほど不調だったのに、よく頑張ったものである。
途中で足切りの関門が2つあって、走ってる先に関門の文字が見えたところでスタッフから声をかけられ、これは間に合わないかと思われたんだけど、どちらも制限時間まで1分を切ったところでギリギリで通過することができた。今まで関門の制限時間なんて考えたことなかったし、その場所が関門に設定されていることすら知らなかったんだけど、今回はまあそれだけペースがかなり遅いということである。身体の故障により普段のペースが出ないなんて、イベントなどでよく見かける光景だけど、まさか自分たちがそうなるとは思わなかったわ。着ているランニングウェアや身体つきがもう疑いの余地なく「走る人」なのに、最後尾近くをとぼとぼ歩いているランナーがいて、これを見る度に気の毒に思っていたんだけどね。
そんな時、沿道から応援してもらうとスゴく嬉しいものである。今回はペースが遅かったこともあって、既にフィニッシュしたランナーが帰るためにバス停でバスを待っている脇を通ることがあって、そこで非常に熱い声援をいただいた。ホントに力をいただいた。感謝である。「お前らが早く行かないと交通規制が解除されなくて、バスに乗れないんだヨ!」とか思ってる人もいたんだろうけどね。
またぼくの方は、スタートして3キロほどで右のふくらはぎが痛くなる不調に見舞われた。筋肉全体とか筋が痛いとかではなく、ふくらはぎの中央がピンポイントで痛い感じである。これはなんだ?ストレッチ不足か?と一旦立ち止まって伸ばしたりもしたんだけどどうにも解決せず、でも5キロ、10キロと走っているうちに痛みがなくなってきて、そのままフィニッシュすることができた。たぶん、走っている間に他の筋肉の痛みなんかと紛れちゃったんだね。
さきこと一緒にゆっくり走っていると、歩数が増えてその分足にかかる負担が増えるのか、後半はぼくも限界に近くなってしまった。それまで呼吸も疲労もそれほど気にならなかったのに、残り数キロはもはやペースも上げられないほどに疲労してしまった。
紅葉を見ながら楽しくランニングしたかったんだけど、意外にキツいランニングになってしまった。
ちなみに、去年参加した時に参加賞としてもらった黄色いシャツがなかなか気に入っていて、今年はどんなシャツがもらえるかとても楽しみにしていたんだけど、今年はキレイなブルーのシャツだった。深い青でも薄い水色でもなく、キレイなスカイブルー。青をあまり好まないぼくだけど、それでも今回のシャツはちょっと嬉しくなった。これは空の色をイメージしてるのかな?それとも丹沢湖のさらに奥地にあるというユーシン渓谷のキレイな川の色、ユーシンブルーをイメージしているのかな?そういえば、ユーシン渓谷はぜひ行ってみたいな。寒い時期は難しいけど、夏になったら行けるかもしれない。そこで目の覚めるようなユーシンブルーに遭えるかもしれないな。
そんなわけで、今年最後のランニングイベントは終了である。
次は年明け後の城南島羽田マラソンで10キロである。そして、フロストバイト、青梅、三浦とハーフマラソンが続く。だから今年最後のイベントが終わったからと言って、油断はできないのである。むしろイベントのない12月や年末年始がいい練習の機会である。今回のように最悪の記録を更新しないためにも気を緩めないで練習したいものである・・・などというぼくのこの気持ちはいつまで続くかな。