去年11月以降、ずっと行きたいと思っていたキャンプに行ってきた。なかなか天気が良くて、また前週に雪が降るほどの寒気が下りてきたにもかかわらず、この週末は気温も高くなってくれて、とても楽しむことができた。
キャンプができなかったこの数か月間でちょこちょこ買い揃えていったキャンプグッズを全部使うことができて、しかもそれが期待したとおりのパフォーマンスを発揮してくれて、なんだか嬉しかったなー。やっぱりキャンプはいいね!
しかし、問題もある。去年から新しい趣味になってくれたキャンプが、今後続けられるかどうかの瀬戸際の問題でもある。
それはキャンプ前日から始まるある事象である。
金曜日の夜に帰宅して、さきこは買ってきた食材をクーラーボックスに入れ、ぼくは数日前に押し入れから出してきたキャンプグッズの最終確認をしていた。現地で忘れ物に気付くほどショッキングなことはないからね。
そこにフクくんが現われたのだ。
「何やってんのー?」といった顔でぼくを見上げてくる。ふと見ると積み上げたコンテナの上にコウくんもいる。
「またぼくたちを置いて出かける準備でもしてるんですね」なんて訳知り顔である。
5日に1回しか巡ってこない貴重な週末なのに、ぼくもさきこもネコを置いて出かけるわけである。ネコにとってホントに酷い仕打ちである。ぼくやさきこに甘えたいのに、二人とも平日は朝早くに出かけてしまい、夜にならないと帰ってこない。遊んで欲しいし、そっと寄り添っていたい。そんな寂しい気持ちにずっと耐えてやっと週末を迎えようというのに、ぼくもさきこもなんだか楽しそうに荷造りをしているのである。そんなぼくやさきこを見上げるネコたちの心中を思うと、ほとんど胸が張り裂けそうにあんる。ホントに可哀想なことである。
キャンプ当日も自宅から荷物を運び出すぼくに、「行っちゃうの?」と言ってるかのような眼差しを向けてくるネコたち。つぶらな4つの瞳に見上げられると、「分かった!もうキャンプなんて止めだ!」なんて言ってすべてを放り出したくなる。いや、ホント、喉元まで言葉がこみ上げてきたほどである。
そんなわけで、待ちに待ったキャンプだったけど、ネコを思うとホントに辛すぎる。これからもネコを振り切ってキャンプに行けるのだろうか。ネコとキャンプを天秤にかけるような事態が早くも今、訪れているわけである。
ネコたちを振り切って自宅を出て、キャンプ場に着いてみると、それはもう楽しいヒトトキであった。テントを組み立てるのも、火を起こしてヤカンの水を沸騰させてのもとても楽しかった。焚火台で燃える炎にヤカンをかけてコーヒーを飲むなんて初めてだった。美味しかったなー。
また夕食に作ったカレーも美味しかった。事前に自宅で練習しておいた甲斐があって、カレーもご飯もとても美味しくできた。ワインも美味かったな。ちょっとはしゃぎすぎてその日は疲れてすぐに眠ってしまったけど、ホントに濃い時間を過ごした。
翌朝はよく眠ったこともあって、爽快に起床して、焚火を焚いてヤカンを火にかけた。これで美味しいコーンポタージュができた。
キャンプでやるべきことがある程度分かってきたので、時間効率も良くなったと思う。だからゆっくりコーヒーを飲んだりする時間ができたわけである。
今回は丹沢のとあるキャンプ場に行き、ここは今回で3回目の利用になったわけだけど、慣れたキャンプ場だというのも安心感がある。特にこのキャンプ場はトイレもキレイだしね。設備がキレイだというのは、結構大事なことだと思うんだよね。
そんなわけで、久し振りのキャンプが終了した。楽しいことはあっという間に終了するものである。
さて次回はいつ、どこに行こうか。富士山がよく見える麓のキャンプ場もいいし、海沿いのキャンプ場も楽しそうである。また今回は留守番してネコたちの世話をしてくれたお袋さんもぜひ連れて行きたいと思った。
※(左)先日購入したハンモックに寝るぼく。
※(左)焚火で初めてお湯を沸かした。(右)カレーを頬張るぼくとさきこ。
※桜咲く、いい天気でした。
※写真は一緒にキャンプに行ったまりこさんが撮影した。ありがとう!